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皆さん、こんにちは。作曲家で大学教員の小松正史です。この放送では、人の心を動かす音や音楽の正体を、音響心理学の切り口から深掘っていきます。
今日はですね、8週企画の【電子書籍か紙の本か】というお話をしたいと思います。
結論的には、両方併用することが大事かなというふうに思います。
僕は音楽の演奏家であり、そして研究者なんですけれども、そこもですね、後の方で音楽メディアの話にシフトして話を進めていきましょうかね。
それではまずですね、紙の本と電子書籍、この対比によってどんな違いがあるかを簡単に深掘ってまいりましょうかね。
紙の本と比べると、電子書籍の方がですね、定着度が低いっていうのがあると思います。
これね、紙の本という目で見る方法とですね、電子書籍は一応目ではあるんですけれども、紙と画面ですよね。
それによって脳への定着度がだいぶ違うっていうね、そういう研究の結果が出ております。
これね、紙の方だと定着率、記憶する定着が長くなるっていうふうに言われるんですね。
電子書籍は光の媒体を見ているので、光っているそのものの情報なので、パッと消えて、映ってパッと消えるっていうような、そういう一瞬な状態になっていくので、脳の定着度がすごく低いんですね。
なので、やっぱり長いこと知識をですね、保っていきたいなという場合には、やっぱり紙の本が有意かなと思います。
そして、あとはテキストです。紙にしても電子書籍にしても、テキストの中身、意味の部分を何か記録していくっていうことをよくされますよね。
そんなときに、僕はよく使うのは電子書籍のですね、Kindleのテキストの参照のこの機能がありまして、LINEと言いますかね、マーカーをそこで本文のところでつけることができるんですけど、
その部分をインポート、エクスポートできるんですね。アウトプットできると。それでそれを元にまたノートを作ったりはしてますけれども、割と書き写ししなくてもテキストそのものをコピペして、それで活用できるというところがありますが、
紙の本はですね、逆にテキストを紙に写すか、PCなどのタイピングによってやる必要があるので、結構手間ものだというふうなところがあると思います。
ただこれね、有利な点なんですよね。紙に書いたりするときに手で手書きすることがありますよね。そうするとやっぱりね、先ほどの話みたいに定着度がめちゃくちゃ高くなるっていうのがあるので、これはまあ便利をとるか清くをとるかのどっちかかなということで選べばいいかなと思います。
そして物理的な話で言うとですね、紙の本はめちゃくちゃ重いです。僕も本棚結構あるんですけどね、本当に時点とか重たいやつはですね、軋むというかたるんできて危ないなというときがありますけれども、重たいっていうのがすごく不便ですね。
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特に持ち運びしたい場合はですね、電子書籍、Kindleめちゃくちゃ便利です。僕はiPadでよくKindle見てるんですけど、もうすっごく楽なわけですね。どこ行ってもね、もう出し入りができますけれども、あれKindleってね、何冊かも限界があるんですよね。20冊ぐらい入れるとちょっといっぱいになって消さないと新しいやつ入れられないんですけれども、そういうところがあるかなというふうに思います。
これをですね、最後、音楽のメディアで考えていきましょうかね。これね、紙の本がね、多分有形物なのでCDとかレコードとかカセットテープだと思うんですよ。で、電子書籍の方がですね、無形物なのでデジタル配信ね、SpotifyとかApple Musicとかあると思うんですけど、その違いだというふうな感じなんですね。これもね、先ほどの音楽であってもですね、本とか書籍とすごく近いんですね。
やっぱり長いこと定着していきたいっていうことになれば有形物のCDやレコードになりますし、どんどんと情報をね、ちょっと取っていきたいなという場合はデジタル配信がめちゃくちゃ便利だなというところなんですね。ただですね、紙にしても電子にしても両方言えるのはですね、まあ併用がいいのかなというふうに思うんですね。
どっちかしかしないというね、そういうことじゃなくて、場合によってはね、持ち運びたいなという場合は電子にすれば良いですし、ゆっくりじっくりね、紙の質を考えながらやっていこうかなという場合は、やはり紙媒体であるとかCDレコードなんかがですね、やっぱり人の感覚としてものがね、しっかり目の前にあるっていうことは馴染み具合もね、深くなりますし、手触りもありますし、人間もね物質的なあの
えっと生き物なので、そういうところでかなりあのえっと、あの融和するところがね、融合するところがあると思うので、これは時と場合において、まあ両方ね、いいとこ取りしていったらいいんじゃないかなということで、今日はですね、えー、まあインプットの方法ということで、えー、電子書籍書籍か紙の本かという話と音楽メディアの話も絡めてお伝えしました。
それでは今日も良い音の1日をお過ごしください。