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『舞い降りた天使』#3ー①朗読版
2026-10-06 09:00

『舞い降りた天使』#3ー①朗読版

家事、子育て、仕事に追われ、自分を見失いかけた主婦・徳永真穂。

夫との関係、娘の不登校、そして職場の年下の同僚・栗原との出会い。

恋と家族の絆を通して、一人の女性が少しずつ自分自身を取り戻していく、大人の女性のための恋愛ヒューマンドラマです。

人生に疲れた一人の女性が、もう一度、自分の人生を生きようとする物語。

彼女を救ってくれた『天使』は、思いもよらない人物だった……


『舞い降りた天使』は、「官能小説コンテスト」ノミネート作品。
(大人のケータイ官能小説運営事務局主催)


本番組では、作品をより多くの方に楽しんでいただけるよう、一部の表現を調整した朗読版をお届けします。

朗読版ではお届けしていないシーンを含む完全版は、携帯官能小説サイトにてお楽しみいただけます。


『無料で読める大人のケータイ携帯官能小説』

https://kanno-novel.jp/viewstory/index/16146/?guid=ON


noteでは、朗読版と同じ一部の表現を調整したものをお読みいただけます。

https://note.com/kurausa/m/m35c235159478


どうぞ最後までお楽しみください。

ぜひ、朗読版と完全版、それぞれの形で『舞い降りた天使』の世界をお楽しみください。


noteでは、朗読版と同じ一部の表現を調整したものをお読みいただけます。

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朗読……浦たけし

イメージング……もりもり

録音・編集……たりお

演出……有馬優美子

音響制作……Moon Magic


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著作権について

本作品および朗読音源は、著作権法によって保護されています。

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サマリー

徳永真穂は、栗原に突然抱きしめられ、戸惑いながらも安堵を覚える。彼から「頑張ってます」と認められ、優しくされたいという自分の気持ちに気づく一方、ハーブティー販売のための策略ではないかと疑う。栗原に午後の仕事を休んで部屋へ来ないかと誘われ、日常に疲れ逃げ場を失っていた真穂は誘いを受ける。二人は車で栗原の部屋へ向かい、302号室の前で緊張する。

栗原の抱擁と安堵
笑顔の君が 泣かないのか
第3章 第1話
朗読 浦 武
待って どうして突然こんなこと
栗原君に不意に抱きしめられた私は 戸惑いながらもその腕を払いのけることができないでいた
背中にあたる温かな胸元 とても優しく
遠慮がちに回した腕 男性に抱きしめられるのは数年ぶりだった
それなのに 私の鼓動は高鳴ることはなく
私は 栗原君の腕の中で
なんとも言えない安堵感に満たされていた 何を理由にこんな私を抱きしめてくれたのかわからない
もしかしたら 何か企みがあるのかも
そううすうす感じながらも 私は栗原君にこのまますがりついていたい
ずっと甘えていたいと そう思ってしまっていた
徳永さん 耳をくすぐるような優しい声
大丈夫 徳永さんは
頑張ってます 頑張っても認めてもらえない
頑張っても頑張っていないと言われてしまう私にとって 栗原君のその言葉は
何よりも嬉しい もうこのまま時間が止まってしまえばいいのに
優しさへの疑いとハーブティー商法
でも時間は止まるはずもなく そして
これは夢でもない どう考えても
これはいけないことで 栗原君に甘えてはいけないのに
離れたくなくてたまらない そう心の中でつぶやいた時
私の体から 栗原君の体が
ゆっくりと 離れてしまった
ごめんなさい そう謝ったのは栗原君だった
謝らなくていいよと 私は首を振ってみせたけど
栗原君は ご主人に叱られますよね
勝手にすみません と私にもう一度謝ってくれた
いいの嬉しかったし 本当はまだ離れてほしくないし
そう思っていても そんなことは言えないまま
私は涙を拭って 大きく深呼吸をした
それにしても どうして栗原君はこんなことをしたんだろう
抱きしめれば寂しい主婦は喜んで 高価なハーブティーを買ってくれるという
作戦なんだろうか わざわざ個室のある店を予約していたし
そんな考えが脳裏をめぐると 私の心は深く沈んだ
でもそれと同時に希望が生まれていた もし本当にそういう商法なら
ハーブティーを買うまで栗原君は私に 優しくしてくれるはず
栗原の部屋への誘い
と バカだと思う
そんなことまでして優しくされたいのかと 自分でも情けない
でも それでも
今の私は 栗原君に構ってほしくて
そして優しくされたかった あっ
もうこんな時間 壁にかかっている小さな時計は
この夢のような時間がもうすぐ終わって しまうことを私に知らせた
もう時間ないな 栗原君も時計を見ていたのか
私の思いを代弁するようにそうつぶやいた うん
戻らないと 戻りたくはないけど
嫌だな えっ
徳永さん 何
仕事 今忙しくないですよね
うん 午後から
仕事休みませんか 俺と一緒に
その誘いを断る理由が私には見当たらない 寂しい主婦の相手をしてくれる栗原君は
私がハーブティーを買った途端に離れて いってしまうはず
だからもう 二度とこんな誘いはないかもしれない
だったら思い切って いや
でも そんなことをしても
いいのかな 私が迷っていると
栗原君が私の顔を覗き込んだ 何でこんなに
徳永さんのこと誘ってんのか ちゃんと話すから
だから これから俺の部屋に来てくれませんか
部屋 その言葉に私の胸がドキンと音を
302号室の前で高まる緊張
私を誘う理由はうすうす気づいている でも
どうして行き先が部屋なのか そこで何が起こるのか
知りたい 徳永さん
俺 そんなに悪い男じゃないから
だから今日だけ お願いします
うん 分かった
その時の私はどうかしていた うん
そうなってしまうほど日常に疲れていて 逃げ場を失っていたんだと思う
そんなの言い訳かもしれないけど それからあまり笑わなくなった栗原君は
私を車の助手席に乗せ 黙ったまま
運転を始めた 私も黙ったままだった
すぐ着くから うん
栗原君は10分ほど走ると車を駐車場に止め お互いあまり話さないまま車を降りた
目も合わさなかったと思う 私はただ
黙って栗原君の後ろを歩いていた 私はこれからどうなってしまうんだろう
そう思いながら ごめんね
こんなつもりなかったからちょっと散らかってて 栗原君はそう言いながら
302と書いてある ドアの前で足を止めて
私に振り向いた なんとなく緊張しているような栗原君の表情につられ私まで緊張してしまう
朗読 浦竹志
笑顔の君が
泣かなくなった
09:00

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