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『舞い降りた天使』#5➖①朗読版
2026-10-25 15:55

『舞い降りた天使』#5➖①朗読版

家事、子育て、仕事に追われ、自分を見失いかけた主婦・徳永真穂。

夫との関係、娘の不登校、そして職場の年下の同僚・栗原との出会い。

恋と家族の絆を通して、一人の女性が少しずつ自分自身を取り戻していく、大人の女性のための恋愛ヒューマンドラマです。

人生に疲れた一人の女性が、もう一度、自分の人生を生きようとする物語。

彼女を救ってくれた『天使』は、思いもよらない人物だった……


『舞い降りた天使』は、「官能小説コンテスト」ノミネート作品。
(大人のケータイ官能小説運営事務局主催)


本番組では、作品をより多くの方に楽しんでいただけるよう、一部の表現を調整した朗読版をお届けします。

朗読版ではお届けしていないシーンを含む完全版は、携帯官能小説サイトにてお楽しみいただけます。


『無料で読める大人のケータイ携帯官能小説』

https://kanno-novel.jp/viewstory/index/16146/?guid=ON


noteでは、朗読版と同じ一部の表現を調整したものをお読みいただけます。

https://note.com/kurausa/m/m35c235159478


どうぞ最後までお楽しみください。

ぜひ、朗読版と完全版、それぞれの形で『舞い降りた天使』の世界をお楽しみください。


noteでは、朗読版と同じ一部の表現を調整したものをお読みいただけます。

な

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朗譊……鍋田匠

イメージング....もりもり

録音・編集....たりお

演出.....有馬優美子

音響制作……Moon Magic


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著作権について

本作品および朗読音源は、著作権法によって保護されています。

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サマリー

栗原は徳永真穂への気持ちを抑えられず、彼女にメールを送り、夫が出張中の夜に電話をかける。真穂が夫への気持ちを「分からない」と語り、夫とは長く一緒に寝ていないと明かしたことで、栗原の嫉妬と恋心はさらに強くなる。二人は互いを名前で呼ぶことにし、栗原は火曜日に会う約束を取りつける。一方で、娘のさっちゃんと過ごす真穂の家庭を思い、栗原は越えてはいけない一線も意識している。

栗原からのメールと電話
第五章 朗読 鍋叩く
笑顔の君が
徳永さんが帰ってしまったその夜、 俺は携帯を握りしめてため息をついていた。
好きだと気づいてしまうとブレーキが効かない。 けど、早すぎるよな。
数時間前までここにいた徳永さんに、 もう連絡するなんて。
それに連絡をしたところで旦那がいるかもしれないし。
桜が眠ると静かに寝室のドアを閉め、
私は久しぶりに冷蔵庫からビールを取り出して椅子に腰掛けた。
いつもなら桜を寝かせながらうとうとしてしまうのに、 今日は眠れそうにない。
そう思いながら私はビールをグラスに注いだ。
お酒は強くない。 だから少し飲めば眠れるはず。
と苦みを我慢しながらビールを飲み込んだけど、 酔えそうもなく、
私の頭の中から栗原君が消えることはなかった。
栗原君の優しい言葉。
温かい胸。
そして、栗原君に抱きしめられたこと。
思い出すと胸の中が落ち着かなくて、 私は自分で自分を抱きしめるように、
ぎゅーっと両腕を掴んだ。
どうしよう、栗原君はただ私を心配してくれてるだけなのに。
メールだけならいいかな。
返信を求めないようなメールなら迷惑じゃないかな。
結局俺は我慢することができず、 徳永さんにメールを送ってしまっていた。
今日はゆっくり話せて楽しかった。
じゃあ、おやすみ、と。
本当は明日の休み何してるとか、 今度いつ来るって聞きたかったんだけど。
メールだ。
それは徳永さんからの返信だった。
私もいろいろ話せてよかった。
じゃあ、おやすみなさい。
すぐに返信くれたってことは、旦那いないのかな。
俺はそれを確認したくてたまらなくて、 またメールを送ってしまった。
さっちゃんは寝た?
するとまた、すぐに徳永さんから返信が届いた。
うん、寝たよ。
旦那さんは?出張でいないの?
出張?
その言葉で思わずベッドから飛び起きた俺は、 猛烈な速さでまた返信を打った。
じゃあ、電話しないって。
でも、なかなか返信が来なくて、
そんなメールを送ってしまったことを後悔し始めた頃、
徳永さんからやっとメールが届いた。
はい、と。
夫への気持ちを尋ねる栗原
徳永さんの返信が遅かったのは、迷っていたからなんだろう。
もしかしたら、俺ちょっと重いと思われたのかも。
けど、それでも徳永さんの声が聞きたくて、
俺は急いで電話をかけた。
もしもし。
もしもし。
ごめんね、もう寝るところだった。
うん、なんだか眠れなくて。
俺もそう、このままじゃ眠れない。
旦那さん、出張なんだ。
そう。
よくあるの。
うん。
徳永さんの旦那は、出張で週末いないことも多いらしい。
それは、徳永さんにとって喜ばしいことではないかもしれないのに。
俺はちょっと、ラッキーだなって思ってしまった。
あ、あ、そうだ。
お迎え早かったから、さっちゃん驚いてた?
うん。
すごくびっくりしてたけど、すごく喜んでた。
じゃあ、よかった。
うん。
あ、でもパパがいないから寂しそうだったけど。
さっちゃんはパパさんのこと大好きなんだね。
うん。
今はパパにプレゼントするって、楽しそうにみさんが作ってるの。
そっか、そうだよな。
俺は何考えてんだよ。そんなの当たり前だろ。
分かってる。
徳永さんやさっちゃんの望みは、家庭園満。
俺がやるべきことは、徳永さんが壊れてしまわないよう支えるだけ。
そう頭では分かってるのに。
どうしても心が追いつかない。
そう、嫉妬だ。
じゃあ徳永さんは?
え?
徳永さんは旦那さんのこと好き?
今俺は徳永さんの旦那に嫉妬してる。
だからこんなことを徳永さんに聞いてしまったんだ。
まるで、その嫉妬を晴らすように。
そんなこと聞いて、好きだと言われたらどうするんだよ。
そうも思ったけど、俺はどうしても聞きたかったんだ。
徳永さんの好きではないという言葉を。
どうしたの?急に。
そういうのを知ってた方が相談に乗りやすいから。
何でも話す約束だろ。
嘘だ。
本当はただ、俺が聞きたいだけ。
あのね。
うん。
もう、分からないの。
分からない?
うん。
どうなのかな。
なんだよそれ。
徳永さんの曖昧な返事に、俺は少し不満だった。
仲、いいの?
そう。仲が良ければキスしたりするだろう。
してるの?
それよりも、もっと甘いことも。
うーん、どうかな。
二人だけの呼び名
じゃあ、徳永さん。旦那にどう呼ばれてんの?ママとか。
うん。名前で。
え、名前?
普通、お母さんとか、ママって子供と同じように呼ぶんじゃないのかよ。
そう、名前で。
魔法って?
そんな感じ。
そのやりとりで、俺の嫉妬心に火がついてしまった。
別に名前で呼んでたって仲が悪い夫婦もいるだろう。
けど、徳永さんを名前で呼んでるということだけで、俺は妙に対抗心を燃やしていた。
それなら俺も、徳永さん、なんて呼びたくないと。
ねえ、徳永さん。
ん?
俺のこと、舌の名前で呼んでくれない?匠って。
え、栗原君じゃダメ?それじゃあ仕事してるみたいで嫌なんだ。
そう、いい。
うーん、わかった。
栗原君がその方がいいなら。
やった。
じゃあ俺も、徳永さんのこと、魔法って呼ぶね。
え?
魔法。
なんか恥ずかしい。
いいじゃん。友達って感じするし、名前可愛いし。
俺、そっちの方が呼びやすい。
そう?
うん。だから、いいよね。
その方が呼びやすいなら。
会う約束と越えてはいけない一線
ありがとう、魔法。
魔法。
そう目を閉じて呼ぶと、俺の腕の中にいた徳永さんの感触がよみがえった。
ああ、早く会いたい。会って、また魔法を抱きしめたい。
魔法ちゃん。
な、なに?
さっきの話の続きしてもいい?
さっきの?
うん。旦那さんの話。
うん。魔法ちゃん。
ん?
旦那さんと、一緒に寝てるの?
え?
一緒に寝てるという言葉の意味を理解したのか、徳永さんは言葉を詰まらせ、沈黙が続いた。
そうなることは分かっていた。
でも、どうしても聞きたかったんだ。
もし旦那と仲良くやってるなら、今なら俺はブレーキをかけることができる。
そう思ったから。
けど、そうじゃないなら、ブレーキ、もう効かないかも。
変なこと聞いてごめん。好きかどうか分からないみたいだから聞いてみたんだ。
どういうこと?
一緒に寝てるなら、その時の気持ちで判断できるかなって。
嬉しいなら好きってことだろ?
そ、魔法ちゃんは、嬉しい?
分からない。
ずっと、一緒には寝たりしてないから。
ない。それもずっと。
そんなこと聞いたらもっと徳永さんに会いたくなる。
サッちゃんが眠ってるなら、今すぐ会いに行って抱きしめたい。
そんなこと、絶対言葉にはできないけど。
今度いつ来る?俺は今すぐにでも会いたいけど。
言葉にしなくても、俺の思いはダダ漏れだったと思う。
好きだとか、抱きたいだとか、そんな直接的な言葉は使わなくても。
サッちゃんの習い事がある日なら、いつ?
火曜日。火曜の夜は習い事が終わるまで時間があるの。
明日明後日の休日は、旦那がいないこともあって、
サッちゃんとずっと一緒に過ごすらしく。
俺には会えないらしい。
分かった。じゃあ火曜に待ってる。
けど、それまでに何かあったら、いつでも来ていいからね。
俺、会いたいから。
会社で顔を合わすだけじゃ物足りないから。
本当にありがとう。
いいんだ。俺がそうしたいんだから。
うん。
休みの日はサッちゃんと何するの?
ミサンガを仕上げたいから手伝ってって言われてるの。
そっか。上手くできるといいね。
うん。あのー。
ん?
そろそろ。
ああ、ごめん。もう寝るよね。いっぱい話せて楽しかった。
私も。
じゃあ、おやすみ。
うん。おやすみ。
電話を切ると、俺は携帯を握りしめたままベッドに寝転がって目を閉じた。
徳永さんに会ったら、
マホ。
そう名前を呼んで抱きしめて、くすぐるようなキスがしたい。
俺の脳裏を、してはいけない行為ばかりが駆け巡る。
そう、してはいけないこと。
そんなこと。
分かっているんだけど。
朗読、なべたたくみ
15:55

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