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『舞い降りた天使|朗読版』#2ー②
2026-09-08 09:51

『舞い降りた天使|朗読版』#2ー②

家事、子育て、仕事に追われ、自分を見失いかけた主婦・徳永真穂。

夫との関係、娘の不登校、そして職場の年下の同僚・栗原との出会い。

恋と家族の絆を通して、一人の女性が少しずつ自分自身を取り戻していく、大人の女性のための恋愛ヒューマンドラマです。

人生に疲れた一人の女性が、もう一度、自分の人生を生きようとする物語。

彼女を救ってくれた『天使』は、思いもよらない人物だった……


『舞い降りた天使』は、「官能小説コンテスト」ノミネート作品。(大人のケータイ官能小説運営事務局主催)


本番組では、作品をより多くの方に楽しんでいただけるよう、一部の表現を調整した朗読版をお届けします。

朗読版ではお届けしていないシーンを含む完全版は、携帯官能小説サイトにてお楽しみいただけます。


『無料で読める大人のケータイ携帯官能小説』

https://kanno-novel.jp/viewstory/index/16146/?guid=ON


noteでは、朗読版と同じ一部の表現を調整したものをお読みいただけます。

https://note.com/kurausa/m/m35c235159478


どうぞ最後までお楽しみください。

ぜひ、朗読版と完全版、それぞれの形で『舞い降りた天使』の世界をお楽しみください。


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朗読……夏川葉子・鍋田匠

イメージング……もりもり

録音・編集……たりお

演出……有馬 優美子

音響制作……Moon Magic


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著作権について

本作品および朗読音源は、著作権法によって保護されています。

作品本文、朗読音源、文章、設定等の無断転載・無断複製・無断配布・無断公開・無断利用はご遠慮ください。

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サマリー

夫の無関心と娘への罪悪感に苦しむ真穂は、年下の同僚・栗原からのメールに救いを求める。栗原の優しい言葉に癒される一方、夫の無神経な電話を聞き、孤独感を深める。翌日のランチの誘いに戸惑いながらも、栗原との繋がりを求める気持ちが芽生えるが、返信のタイミングを逃し、不安な夜を過ごす。

夫の無関心と娘への罪悪感
第2章、第2話、また今度。
その一言で、私の体が鉛のように重くなるのがわかった。
その言葉をもう何度も聞いているから。
風呂入ったか?
うん。
ほな入ってくる。先寝ててええで。
ああ。
うん。
お風呂に向かうパパの背中を見て思う。
お化粧も落としてるし、私の髪はまだ少し濡れてるでしょ?
それなのに、どうしていつもお風呂に入ったって私に聞くの?
ああ、そっか。
私のことなんて見てないもんね。
私に興味なんてもうないから。
だから私の話も聞いてくれないんだよね。
でもね、私の話ってさくらのことなんだよ。
知りたいと思わないの?
さくらのこと気に入らない?
さくらはパパのことが大好きで、パパに会いたくてさっきまでパパのこと待ってたのに。
さくらが。
かわいそう。
そう思うと悲しさが一気に溢れ出し、我慢していた涙がこみ上げてきた。
栗原からのメール
泣きたい。このまま思い切り泣いてしまいたい。
でもダメ。さくらが起きてきちゃうかもしれないから。
そう思いながら涙をこらえ、唇を噛んで目を閉じると、
瞳いっぱいに溜まっていた涙が頬を流れ落ちた。
少しだけ、少しだけでいい。
お願い、優しくして。
そう心の中で願ったその時、私の携帯が震えた。
携帯に届いたのは一通のメール。
泣き崩れそうな私に救いの手を差し伸べたのは、
栗原くんからのメールだった。
届いたメールが栗原くんからだと分かると、
私はすぐに携帯を手に取り、涙を拭いながら寝室へと向かった。
寝室といっても、私とさくらのお布団が並んで敷いてある、
さくらが寝ている部屋。
私はさくらが起きないように静かにお布団の上に座ると、
すがるようにして栗原くんからのメールを開いた。
こんばんは。お疲れ様です。栗原です。
まだ起きていますか?
ていうか、ちゃんと眠いですか?
眠くなければ返信欲しいです。
ちゃんと眠いですか?
そんな優しい質問聞いたことがない。
優しい言葉に触れると、せっかく収まった涙がまたあふれそうになった。
でも私はそれをぐっと抑えながら、
さくらがよく眠っているのを確認し、
急いで栗原くんに返信をした。
どうかさくらが目を覚ましませんように、と祈りながら、
こんばんは。起きてました。まだ眠くはないです。
返信ありがとうございます。
眠れないんですか?
ていうかさ、なんで敬語?笑い。
眠れないというか、この時間ならいつもまだ起きているから。
敬語は、なんでだろう。栗原くんが敬語だからかな。
徳永さんが敬語だと、仕事のやりとりをしているみたいだから普通にしてください。
そう言われても、栗原くんが敬語だからつられちゃう。
だから栗原くんも敬語なしでお願い。
なんでもないやりとり。
それでも私は、栗原くんのメールにしがみついていた。
何かを期待しているわけじゃない。
ハーブティーを買わせるためだとしても、
私に優しく語りかけてくれる栗原くんのメールに癒されていた。
年上の既婚者が何ハマってんだよ、と思われてもいい。
ハーブティーを買うまででもいい。
もう少し、このやりとりを続けたい。
そう私は思ってしまっていた。
栗原とのやりとり
桜ちゃんは、もう寝た?
うん、よく寝てる。
そこで俺は時計を確認し、桜ちゃんが眠る時間を記憶した。
今徳永さんがメールできるってことは、旦那さんは家にいないのか、
それとも別の部屋にいるのか。
その確認はできないけど、すぐに返信が来るということは、
一応、俺、歓迎されてるってことだよな。
それなら、よかった。
俺はもう一度時計に目をやると、あと二十分だけメールをすると決めて、
徳永さんに返信を打った。
まだ始まったばかり。
最初からうざかられないように気をつけないと。
それから数回メールをやりとりし、文字を見て、
俺は桜という名前が、春に咲く花の桜という漢字であることや、
桜ちゃんが小学校二年生だという情報を得た。
あ、そろそろ二十分だな。
時計を確認した俺は、最後のメールを送信した。
明日も早いからそろそろ寝ましょうか。
今日は返信もらえて嬉しかったです。
あ、明日、お昼、ランチに出かけませんか。
ランチ?
どうしよう、ランチなんて行ってもいいのかな。
あ、栗原君は同僚で乙女な雰囲気はあるものの、
ちゃんとした大人の男性。
二人きりで出かけることにはやっぱり後ろめたさを感じた。
すぐに返信しないでそんなことを考えていると、
悩んでいることを察したのか、栗原君からまたメールが届いた。
じゃあ俺、明日昼から出勤なんで、二人分のランチ買ってきます。
12時に休憩室で待ってます。
じゃあ、おやすみなさい。
え、どうしよう、これってもう決定なの?
夫の電話と孤独感
私が携帯を握りしめて困っていると、
お風呂から上がったパパが誰かと電話で話している声が漏れ聞こえてきた。
あー、今日は美味しかったし楽しかったな。
カムヘンカムヘン、俺は何時に帰ってきても関係ないね。
え、楽しかった?関係ない?
仕事で疲れて帰ってきたんじゃなかったの?
私は話を聞いてもらいたくて、
さくらだってパパに会いたくて待っていたのに関係ないなんて、ひどい。
その会話を聞いた私は、
暗闇の中で眠っているさくらを優しくそっと抱きしめた。
はぁ、むなしいって、こんな気持ちなのかな。
なんだかぽっかりと心に穴が開いたみたい。
栗原への想いと不安
寂しさがこみ上げると、私の脳裏に栗原くんの優しい笑顔が浮かんだ。
栗原くんへの返信はまだ送っていない。
すぐに返信しなかったこと、栗原くん、怒ってるかな。
怒ってたら、明日休憩室へ行っても栗原くんは来ないかもしれない。
そしたらもう、メールもしてもらえないのかな。
どうしよう、そんなことになったら。
私、寂しい。
もっと栗原くんと話がしたいのに。
その感情に気付いたけれど、
返信のタイミングを逃してしまった私は、
栗原くんにメールを送ることができないまま朝を迎えていた。
ほとんど眠ることができないままで。
09:51

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