1. 舞い降りた天使【朗読版】くらうさ
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『舞い降りた天使』#2➖④朗読版
2026-09-22 08:34

『舞い降りた天使』#2➖④朗読版

家事、子育て、仕事に追われ、自分を見失いかけた主婦・徳永真穂。

夫との関係、娘の不登校、そして職場の年下の同僚・栗原との出会い。

恋と家族の絆を通して、一人の女性が少しずつ自分自身を取り戻していく、大人の女性のための恋愛ヒューマンドラマです。

人生に疲れた一人の女性が、もう一度、自分の人生を生きようとする物語。

彼女を救ってくれた『天使』は、思いもよらない人物だった……


『舞い降りた天使』は、「官能小説コンテスト」ノミネート作品。
(大人のケータイ官能小説運営事務局主催)


本番組では、作品をより多くの方に楽しんでいただけるよう、一部の表現を調整した朗読版をお届けします。

朗読版ではお届けしていないシーンを含む完全版は、携帯官能小説サイトにてお楽しみいただけます。


『無料で読める大人のケータイ携帯官能小説』

https://kanno-novel.jp/viewstory/index/16146/?guid=ON


noteでは、朗読版と同じ一部の表現を調整したものをお読みいただけます。

https://note.com/kurausa/m/m35c235159478


どうぞ最後までお楽しみください。

ぜひ、朗読版と完全版、それぞれの形で『舞い降りた天使』の世界をお楽しみください。


noteでは、朗読版と同じ一部の表現を調整したものをお読みいただけます。

な

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朗読……夏川葉子


イメージング……もりもり


録音・編集……たりお


演出……有馬優美子


音響制作……Moon Magic


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著作権について

本作品および朗読音源は、著作権法によって保護されています。

作品本文、朗読音源、文章、設定等の無断転載・無断複製・無断配布・無断公開・無断利用はご遠慮ください。

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サマリー

徳永真穂は、昼休みに栗原と楽しく過ごす一方、彼の携帯にかかってきた「駿太」からの電話を聞き、知らない一面や別の相手の存在に不安を覚える。栗原からのメールを待ち続ける夜、真穂は夫や娘のそばで、栗原と会うために塗ったマニキュアへの後ろめたさも抱える。翌朝、娘の桜に爪を褒められた後、真穂は栗原からメールが届いていることに気づき、内容を見る前から強い喜びを感じる。

栗原と駿太の電話に揺れる昼休み
第2章 第4話
栗原君は強引だと思う。 でも、その強引さが、今の私には必要だった。
後ろめたいのは確か。でも、また孤独な世界へと引き戻されることが怖くて、私は、栗原君の提案を断ることができないでいた。
わ、もうこんな時間。昼休憩なんてあっという間だな。
私もそう思う。本当にあっという間。でも、とっても楽しかった。
あ、明日のランチの場所は俺が。
栗原君がそう言いかけた時、
あ、駿太!
栗原君の携帯に電話がかかってきてしまった。
チラリと見えた携帯の画面には、駿太という文字。
友達かな?
徳永さん、ごめん。
あ、大丈夫。どうぞ。
そう電話に出るように促すと、栗原君は私に謝りながらすごく嬉しそうな顔で、駿太という人と話し始めた。
駿太、なんだよ。連絡待ってたんだぞ。
あ、ちょっと待っててな。
電話を耳から少し遠ざけた栗原君は、
大事な電話なんです。あ、夜にでもメールしますね。
と言って、私に申し訳なさそうな顔をして見せた。
あ、うん、うん。
気にしないでいいよ、という感じでそう伝えると、
栗原君はものすごく嬉しそうに電話で会話をしながら、休憩室を出て行ってしまった。
お昼休憩が終わってしまうことが寂しいと感じている私と違い、栗原君があまりにもあっさりと休憩室を出て行ってしまう姿を見ると、
やっぱり騙されているのかな?
と、私は少し気持ちが沈んだ。
騙されてもいいと思っているはずなのに。
しゅんたん、なんで電話くれなかったんだよ。
廊下から聞こえてくる栗原君の声、すごく楽しそう。
その弾んだ喋り方は、私の知らない栗原君だった。
めっちゃ寂しかったんだぞ。あ、週末泊まりに行こうかな。
それから栗原君の声は徐々に聞こえなくなってしまった。
栗原君は人当たりもよくて優しくて、きっと仲のいい友達もたくさんいるんだろうな。
寂しかったーなんて、栗原君ぽい。
女の子が甘えるような言葉を栗原君が口にしても全然おかしくないのは、あの優しそうな笑顔のせいなのかな。
それともあのエクボのせいかしら。
そういえばあのエクボってなんて名前なんだろう。
私は無性にあのエクボの名称が知りたくなって携帯で検索を始めた。
頬の上にあるエクボ、あった!
インディアンエクボって言うんだ。インディアンエクボか。
それから私は自分の席に戻り、少し離れた席にいる栗原君の背中を見つめた。
振り向いてくれないかな。
私にじゃなくてもいい、偶然でもいい。
振り向いて笑った栗原君のあのインディアンエクボが見れたらいいのに。
私はそんなことを考えながら、ちょっと寂しい気持ちで終わってしまったお昼休みを引きずったまま仕事をし、
そして夜を迎えていた。
届かないメールを待つ夜
その日の夜。
パパが隣の部屋で寝息を立て始めると、
私はいつものように桜の隣に敷いてある布団に静かに潜り込んだ。
栗原君からのメールはまだない。
あ、そうだ。
私はメールのやり取りをパパに気づかれないようバイブレーション機能をオフにし、
そして来るかどうかもわからないメールを見逃さないように携帯を見つめた。
でも時間はもう遅い。
栗原君、寝ちゃったかな。
それとも駿太という人とどこかで遊んでいるのかも。
私のことや明日のランチのことなんて忘れて、
そう考えただけで、私の目から一筋の涙が流れた。
週に2回もランチに誘われるなんて、何か企みがあるとしか思えない。
それがわかっていても、栗原君のメールを心待ちにしているなんて、
そしてそのメールが来ないなんて。
私は涙を指先で拭い、涙を拭ったその指先を見つめた。
その指先は携帯の明かりに照らされ、
久しぶりに塗った透明なマニュキュアがツヤツヤと光っていた。
そしてその数時間後。
おいマホ、いつまで寝てんねん。
私は私を起こすパパの声で目を覚ました。
え、あ、ごめん、すぐにご飯の準備するから。
もうええわ、間に合わへん。
パパは不機嫌そうに部屋を出て行き、大きな音を立ててドアを閉めた。
娘に褒められた爪と届いたメール
すると、その音で目を覚ましたのか、桜が目をこすりながら薄目を開けた。
もう時間。
あ、さっちゃんごめんね。さっちゃんはもう少し寝てていいよ。目覚ましが鳴ったら起きといで。
桜に優しくそう言いながら布団を掛け直してあげると、
桜は気持ちよさそうに微笑んで私の手を握りしめた。
お母さん。
ん?何?
お爪、かわいいね。
あ、ありがとう。
私はその桜の言葉に後ろめたさを感じた。
正直マニュキュアを塗ったのは栗原君と会うからだ。
今日のランチで恥ずかしい指先を見られたくなかったから。
私がこんなことをしたって栗原君は気づきもしないだろうけど。
それからいつもと同じようにバタバタと時間を過ごし、桜が学校へ行く時間になった。
桜の背中を見送ると、出勤までは一人きりの時間。
一人になると私はすぐ寝室に向かい、寝室に置きっぱなしの携帯をチェックした。
来てる。そこには栗原君から一通のメールが届いていた。
嬉しい。
まだメールの内容をわからないのに、メールが届いているというだけで、私は胸がギュッと鳴るほど嬉しかった。
第2章 第4話 朗読 夏川陽子
いつも笑顔の君が泣かないの
08:34

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