1. 舞い降りた天使【朗読版】くらうさ
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『舞い降りた天使』#2➖⑤朗読版
2026-09-29 10:57

『舞い降りた天使』#2➖⑤朗読版

家事、子育て、仕事に追われ、自分を見失いかけた主婦・徳永真穂。

夫との関係、娘の不登校、そして職場の年下の同僚・栗原との出会い。

恋と家族の絆を通して、一人の女性が少しずつ自分自身を取り戻していく、大人の女性のための恋愛ヒューマンドラマです。

人生に疲れた一人の女性が、もう一度、自分の人生を生きようとする物語。

彼女を救ってくれた『天使』は、思いもよらない人物だった……


『舞い降りた天使』は、「官能小説コンテスト」ノミネート作品。
(大人のケータイ官能小説運営事務局主催)


本番組では、作品をより多くの方に楽しんでいただけるよう、一部の表現を調整した朗読版をお届けします。

朗読版ではお届けしていないシーンを含む完全版は、携帯官能小説サイトにてお楽しみいただけます。


『無料で読める大人のケータイ携帯官能小説』

https://kanno-novel.jp/viewstory/index/16146/?guid=ON


noteでは、朗読版と同じ一部の表現を調整したものをお読みいただけます。

https://note.com/kurausa/m/m35c235159478


どうぞ最後までお楽しみください。

ぜひ、朗読版と完全版、それぞれの形で『舞い降りた天使』の世界をお楽しみください。


noteでは、朗読版と同じ一部の表現を調整したものをお読みいただけます。

な

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朗譊……鍋田匠

イメージング....もりもり

録音・編集....たりお

演出.....有馬優美子


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著作権について

本作品および朗読音源は、著作権法によって保護されています。

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サマリー

徳永真穂は、栗原から誘われた天ぷら屋でのランチに向かう。栗原が勧めるパッションフラワーのハーブティーを前に、彼の優しさを営業目的だと考えようとする一方、少しの言葉や触れ合いを心から嬉しく感じ、好きになってしまったと気づく。栗原は彼女の強がりを見抜き、悩みを一人で抱えないよう声をかける。真穂は家庭や子ども、借金、学童保育などの重荷を思い浮かべ、涙をこらえるが、栗原に抱きしめられる。

栗原とのランチの約束
第2章 取ってはいけない連絡
第5話 遅くにごめんなさい
ちょっと忙しくて連絡が遅くなりました 明日のランチ、三丁目のコンビニの奥にある天ぷら屋で
12時過ぎに待ってます よかった
栗原君とランチに行ける 今度こそハーブティーを売りつけられるかもしれないのに喜んでる
私 でも
売りつけられるかもということで 私は私を正当化していた
栗原君と二人きりで会うけど これはもちろん浮気じゃない
栗原君は 私を騙そうとしているだけ
そして私は 栗原君に騙されているだけ
と もう出勤の時間だ
私は 分かりましたと
急いで栗原君に返信をすると マニキュアを落とすための除光液をバッグに入れて仕事に向かった
出勤はしたものの 栗原君の姿は見えない
午後から出勤なのか結局午前中栗原君は出勤しないままお昼休みになり 私は仕方なく
一人で指定された天ぷら屋さんへと向かった そのお店は見たことはあるけど入ったことがない
昼時だというのに誰も店先に並んでいないそのお店は 少し高級そうな雰囲気でちょっと緊張する
不安げに そっと
その店のドアを開けると すぐに栗原君の私を呼ぶ声が聞こえてきた
あ 徳永さん
こっちこっち よかった
栗原君もう来てたんだ お店の奥から手招きしている栗原君の笑顔を見ると
ほっとして笑みがこぼれた こっち座って
栗原君が指差したのは4人がやっと座れるような個室 栗原君は私の向かい側に座ると
いつものインディアンエクボを作って私に微笑みかけた
本当に癒される笑顔 可愛らしくて
ずっと見ていたくなる それなのに私は
主婦で年上で お母さんで
栗原君の正面に座っていることだけでも恥ずかしくてたまらなかった あ
徳永さん何にします 俺はこれかな
じゃ じゃあ私も楽しみだったランチなのに自信のない自分に気を取られてメニューさえゆっくり見ることもできない
もちろん栗原君と目を合わせることもできず 私は視線を落として塗ってきたマニキュアを見つめた
あ そうだ
昨日メール遅くなってすみませんでした ふーんいいの
あ でも
栗原君は遅くまで起きてるんだね メール受信したの2時だった
普段はそんなことないんですけど 昨日はちょっと忙しくて昼に電話かかってきてた俊太と会ってて
あ そういうことか
友達と遊んでたら私のことなんて忘れちゃうよね 仲がいいのね
うん まあ仲はいいけどほっとけない大切な奴で
ハーブティーと芽生えた気持ち
あ 忘れないうちに
何 徳永さん寝入り良い方ですか
うーん なかなか眠れない方
やっぱり じゃあこれ
栗原君が得意そうな顔で取り出したのはハーブティーだった わかってる
そんなことをわかっててここに来てる 栗原君が私を誘う理由なんて他にはないもの
それでもやっぱり いざハーブティーを売るという本題に入りそうになると
私の心は沈んだ これパッションフラワー
お布団入る1時間くらい前に飲むといいから 目の前で栗原君はそのハーブティーの説明を詳しくしてくれているけど
思いのほか落ち込んでしまった私の耳には全く話が入ってこない
バカだなと思う 他人から見れば少し優しい言葉をかけられただけ
連絡先を聞かれてメールをしてくれただけ 私の手を握って一緒にランチを食べただけだ
バカな寂しい主婦を騙そうとしている それだけ
でも 私にとってそれは全部
それだけのことなんかじゃなくて すごく嬉しいことで
だから
ダメなんだけど多分私は栗原君のことを好きになってしまっていた 徳永さん
何 どうかしました
上の空な私が気になったのか 栗原君は食事の手を止めて私を見つめた
少し様子が違う それだけのことでお箸を置いて私を見てくれる栗原君が
多分 好きそんなこと
口が裂けても言えないけど
うん ごめんねちょっと寝不足で上の空で
あでもちゃんとわかったからねハーブティーの飲み方 今日飲んでみる
なんとかごまかさないとと笑顔でそう言うと 栗原君から意外な言葉が返ってきた
抱え込んだ悩みと栗原の抱擁
嘘 つかないでください
その時の栗原君はいつになく真剣で 私は言葉を失ってしまった
そういうとこです そういうとこ
ダメですよ 心配事を一人で抱え込んじゃ
抱え コム
私はその言葉で現実に引き戻され日々の悩みが脳裏を駆け巡り始めた
頼る身内が近くに全くいないこと 不安なことがあっても
パパは相談に乗ってくれないこと パパに借金があること
王の先生にいつも注意されること また今日も
学童保育にお迎えに行くこと 学童保育の先生に小言を言われないためにせっかく塗ってきたマニキュアも
ランチが終わったら女高駅で落とさなければいけないと 徳永さん
大丈夫 私の目に涙がこみ上げてきたことは
もうバレてるかもしれない でも
そんな自分を見られたくなくて 私は膝の上で握りしめてる手に自然を落とした
こんなことで嫌われたくない でも
何か特別なことを願ってるわけじゃない ただ楽しく
またこうして栗原君と二人きりで食事がしたいだけ だから
明るく振る舞わなきゃ ハーブティも買う
たくさんは無理だけど ちゃんと買うから
だからお願い こんな私と
一緒にいるのが嫌だなんて思わないで そう心の中で叫びながら
ギュッと目を閉じると 私は
暖かい栗原君の腕にふわりと抱きしめられた
朗読と主題歌
第2章第5話 朗読
鍋たたくみ
君が泣かないの
脳壊すれば立ち上がれないから
キャンパー越えてきてる
ボロボロ隠して頑張ってる
君に魔法か
涙で黄緑色の虹をかけて
心に光を
強がって抱えてこらえないで
素直に流れよう
君は一人じゃない
僕がちゃんと見てるから
10:57

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