1. 映画の感想をふたりでダラダラ喋るやつ
  2. #211『国宝』の感想をふたりで..
2025-06-22 33:03

#211『国宝』の感想をふたりでダラダラ喋ったやつ

どうじょうじ

() 道成寺 : 誤「どうせいじ」 正「どうじょうじ」。

() ガンダムのギュンギュン : ニュータイプ同士がすげえ軌跡を描きながら戦う様子を言っていると思われる。

() 馬歩站樁 : 長時間中腰の姿勢を維持して下半身を鍛える八極拳の修行方法。「馬式」って言ってるけど正しくは「馬歩」でした。

() 『タローマン』の社長さん : 『TAROMAN 岡本太郎式特撮活劇』で、所持するビルが毎回タローマンの戦闘に巻き込まれて倒壊する。

サマリー

ポッドキャストでは、1960年代の歌舞伎を観た感想や舞台の美しさ、演じるための厳しい修練について語られています。また、伝統芸能の中での役者たちの葛藤や、血筋と才能の関係の複雑さも取り上げられています。エピソードでは、歌舞伎の世界における駿介ときくおの関係や彼らの背景が描かれており、昭和時代の文化や現代における歌舞伎の位置づけにも触れられています。『国宝』についても論じられており、作品内の人物関係や暗い背景が明らかにされ、特に歌舞伎界の血縁主義や父娘感動的な交流が深く掘り下げられています。

歌舞伎の魅力
機械
見に行っちゃったね。
プクちゃん
なんか、思ったよりもすごい良くて、
1960年代ぐらいの、当時の様子みたいなのが、すごいリッチに撮られてて、すごい良かったなって思って。
機械
でも、何より歌舞伎の舞台でしょ。
劇中劇として歌舞伎、歌舞伎だって。歌舞伎が見れて、全く歌舞伎なんて興味ないけれども、それでも美しいものね。
プクちゃん
なんか、知ってたら知ってたで、また見方が違ってくるんだろうけど、わからないなりに、これはこういうシーンなんだろうなみたいなとか、
さすがに藤娘とかさ、スネ先真珠じゃんって、タイトルは聞いたことあるんだけど、あとそのカットね、見せ場のとことか、藤娘って言ったらかっついやつだよねとか、
見てて、やっぱりすっごい綺麗だったよね。
機械
結局、もともと大衆芸能だったわけで、だからすごい難しいものかと思ってたけれども、普通にパッと見でも理解できるもんなんだね、歌舞伎って。
プクちゃん
もっともっとなんか難解なものっていう、あと敷居が高くて、あと最近は空飛んだりするらしいみたいな、そのことぐらいしか知らなかった。
機械
ワンピース歌舞伎とかあったしね。
プクちゃん
スーパー歌舞伎って言うんだっけ?なんかワイヤーで吊って空飛んだりするらしいけど。
機械
いろんな試みが出されてるんだねっていうのは聞いたことがあるけれど、なんか普通に一元さんでも楽しめるものなのかなっていう印象は持った。
もちろん知らない世界だから、正直演じてる人たちがどれだけのハイレベルでやってるのかはわからないんだけども、ぶっちゃけとんでもない練習をしたことだけは伝わってくるよね。
演じることの厳しさ
プクちゃん
だってなんかもう、練習厳しく仕込まれてるシーンですってところで、普通に担いでさ、なんか耐えてるところあるじゃん。
体幹とかすごいしっかりしてないと、すごいイナバウアみたいな感じで反ってポージングをするところとか、とにかくもう日々鍛えてないと、しゃがんでとことこ移動するところとか、見た目はすごい華やかなんだけど、めっちゃこうフィジカルないとできないじゃん。
機械
だからその吉沢涼子、横浜流星ももともとね、一流の役者さんだからフィジカルはいいとしてもだよ。その伝統芸能としての美しく見える動きっていうのはまた別の話で、
いやそれこそ本当にあんなスパルタ式ではないんだろうけども、もう血が滲むような鍛錬をしなければこの演技はできなかったと思うから、もうそれだけで圧巻なんだよね、その歌舞伎のシーンが。
しかもなんかお山だよね、女方っていうそのたおやかな演技、もうあの人間国宝のさ、おじいさんだかおばあさんだかの人が、妖怪児。
プクちゃん
妖怪みたいだったね。
機械
万菊先生だね。
プクちゃん
万菊先生が、万菊先生もおっしゃってた通り、心から娘になりきらないと演技できないよっていうことをもうすごい言われるわけじゃん。
丁寧に丁寧に。
機械
キクオに対してさ、その綺麗な顔は邪魔でしかないっていうことを言うじゃない。
あれがどういうことかなって考えたんだけども、やっぱり動きとかでその女性らしさを表現する芸能だと思うんだよね。
だから見た目だけで女性らしいっていうのは、逆にそこらへんの県産とかを邪魔するものになっちゃうのかなと。
そこがレンドが高くなくても女性的に見えちゃうから、美しい顔は邪魔って言ったのかなって思った。
もっと中身の部分を県産しなさいと。
中身、外身も動きじゃないのかな、すごくさ手先をクローズアップして撮ることが多かった気がするのよね。
プクちゃん
マンギクさんが最後、引退後にさ、お布団に寝てるときに手がスーって出るのよ。
機械
あの手、女性の手なんだよね。
プクちゃん
お布団の上の胸のところにスーって出る手がさ、もう女性の手そのものなんだよな、あれだけで。
あの人何者?ほんと。
機械
手のゴツゴツ感はもちろん男の手なんだけど、動きなんだよね。
プクちゃん
だからさ、この人、タケノ?
機械
タケノさん、名前出てたっけ?
プクちゃん
あの婆さんって、なんか嫌な人だったね、この人ね。
機械
最初は嫌な奴だったんだけども、結局ここのパンフにも書いてあるけれども、
その世襲っていうものに対する反感から、逆によそ者の菊王に対して、
どうせお前は後で辛い目を見るだけだっていう嫌な態度だったんだよね。
だから逆に後半、菊王を応援する立場になってるのはそういうことなんだよね。
逆によそ者の彼を応援したい気持ちはあったんだよね。
プクちゃん
素質はもともとあったんだけど、それ以上のなんかさ、吸収と技量を高めての、
それで本家の後取り息子と、ダブル藤娘を演じられるぐらいまで登り詰めて、
その後ね、浮いだり沈んだりね。
機械
まあよくある才能価値化っていう話なんだけれども、
伝統芸能の世界だから血の話がね、こう強く出てくるよね。
お互いがお互いにないものを、それこそ血を吐くほど欲しがってて、
お互いがそれぞれ歌舞伎の世界から一回ずつ離れて、
だいたい同じようなことして帰ってくるのちょっと面白いよね。
プクちゃん
そうね、バリバンゴリね。
機械
結局その芸の世界から離れることはできなくて、
なんか地方のホテルのステージとかで、
土砂回りだね。
土砂回りだね、とかね、やらせていただいてみたいなね。
同じルートをたどって最終的に帰ってきて、
再び二人同盛時をやると。
同盛時って読むのかなあれ。
同盛時って何?
あの最後に鐘の上に登ってバッと衣装替えするやつ。
あれタイトルが二人同盛時だったと思う。
同明時かなって思ったけども、桜餅じゃなかった。
同盛時っていう字だったね。
なるっていう字で。
血筋と才能の葛藤
プクちゃん
綺麗だよね。
機械
その鐘の上に登るやつはさ、
若い頃に社長さんに取り立てられて、
二人でやった時と、
二人がそれぞれ歌舞伎の世界から離れて、
それぞれに帰ってきてついに一緒にやれるって時に、
同じ演目をやるのがなかなか心にくいよね。
その時にもう足があってなっちゃってたんだけども。
プクちゃん
あれも血の話よね。糖尿病こえーって思ったのよ。
機械
そうなんだよね。
二代目半次郎さん。
渡辺健も糖尿病で目が見えなくなってて、
ただあのレベルになるまでずっと不出生やって、
ずっと舞台に登ってられたの?って思っちゃう。
足が餌食するレベルまで糖尿病決まってて、
その直前まで何ともなかったの?って痛いの我慢しながらずっと演技してたのかね。
結局はその昔の言い方で言うと贅沢病という言葉もあるけれども、
要するに食生活とかの不出生でなるわけで、
やっぱり歌舞伎の看板俳優とかだと、
やっぱりそういう生活になりがちだったのかなと思っちゃったりするけどね。
プクちゃん
それもあるし、なんて言うんでしょうね。
あとは結構糖尿病って遺伝性が強いから、
機械
だから、何だっけ、春月くんも、
春坊ね。
プクちゃん
春坊もお父さんみたく、
あのあれの、何だっけ、
機械
曽根崎真珠の足踊るシーン。
プクちゃん
その足ダンダンってやるところで、
あの切っちゃった足の義足じゃなくて、
あっちの方の餌食しちゃった、
まだ手術してない足でダンダンってやってあげて、
足を出すっていうね。
そこびっくりしたよね。
機械
俺にしかできないお髪だって言ってね。
曽根崎真珠のお髪をキクオの方が若い頃にやるじゃん。
それを見て春坊はショック受けて出てっちゃうわけだけども、
あの時の足のシーンが印象的だったから、
ここに繋がってくるのかとは思ったね。
プクちゃん
同じシーンをね。
やっぱりあそこすごい印象的だったから、
それをなおかつ、
カンバックしてきた春坊の藩屋さんが、
あの足で、豆乳病の足であのシーンをやるっていう。
そこで下にうずくまってる、
相手役の男の人の役でキクオさんがやるんだよね。
で、その足を目の前で見てしまってっていう。
機械
だから途中ね、袖のところ?
客席の間の通路のところさ、
もうこけつ丸びつ何とか走り抜けて、
で、最後に真珠して、
担当を突きつけるシーンね。
もうガチ泣きになってるっていうさ。
もう本当に俺が解釈をしてやるじゃないけれども、
もうあの時点で役者としての死を意味してるんだよね。
そりゃ泣くし、客も万来の拍手で迎えるよ。
だって本当に死ぬ気でやってんだもん。
プクちゃん
だから芸事と真珠を遂げる話じゃん、これ。
歌舞伎っていう芸に捧げた人が、
舞台の上でその生命、舞台生命を終えていく。
この父ちゃんの渡辺健さん、2代目藩次郎の人もさ、
なんか目がね、かろうじて見えてるうちに、
白虎就命して、みたいなことを急に言い出して。
機械
そこまで衰えてる自覚があるのに、
白虎就命しちゃうのかなと思ったけどね。
プクちゃん
かえってその白虎っていう名誉の名前を怪我してしまわないんだろうか。
機械
いや怪我したと思うよ。
もう最悪のタイミングで血吐いて死んじゃったじゃん。
プクちゃん
みんながおめでとうってさ、迎えてるところで、
これからもよろしくお願い申し上げ、
たてますにまする、みたいなことを言った横で、
機械
ごわーって。
それで最悪のタイミングでお死にになったおかげで、
藩次郎を継いだら、菊王もね、スキャンダルじゃないけれども、
立場を散脱したよそ者っていう扱いになっちゃったね。
単純に実力で勝ち取ったわけだけれども、
でも死に際にお父ちゃんは、
しゅんぼーしゅんぼーって言ってるしさ、
そりゃ目も死にますわ。
プクちゃん
すさむポイントがすごいあんのよね。
機械
だからすごいね、
言ってみれば心に引っかかりはあるものの、
人生の絶頂だったところから、極端な直角砲で、
ずんどこまで落とされるっていうね。
プクちゃん
それがさ、サインカーブとコサインカーブって感じで、
機械
お互いに来るんですよね。
プクちゃん
ガンダムのギュンギュンギュンギュンみたいな。
機械
ただね、それこそ伝統芸能の裏での、
血筋と才能の話っていうので、
もっと毒された話なのかなって思ってた。
もういろんなね、
毒図をいろんな映画で見てるから。
確かにきくおがやったことは、
クズの所業ではあるんだけれども、
結構、割りかしこんぐらいだったら、
人生長けりあるよねって、
一言ながらに思っちゃった。
巻き込まれたあきこちゃんは、
もうたまったもんじゃないけどね。
プクちゃん
そうだね。
そこまで裏のドロドロを、
生々しく描くっていうよりは、
華やかな表舞台に立つために、
いろいろありましたって感じで、
淡々と、だけど鮮烈に美しくって感じで、
機械
なんか、
芸事の裏にある女性たちの話をさせてもらうと、
あきこちゃんの扱い悪すぎない?
プクちゃん
あきこちゃんかわいそうだったね。
機械
かわいそうだった。屋上で待ってる時にさ、
もうやめよって言って、
それでもふらふらと舞うきくお。
で、あそこであいそつかして、
もう離れていっちゃったんだろうね。
もう、その後全然出てこないでさ、
高畑美月ばっかりさ、映されてるじゃん。
プクちゃん
なんかさ、私、ごめん、
女の人がさ、
どこまで高橋美月がきこについてて、
わかんなくなっちゃったんだよね。
機械
あの、横浜流星旬坊が、
きくおがやる曽根崎真珠を見て、
ショックを受けて、逃げちゃう。
俺は逃げるわけじゃないって言って、
わかってるって言って、
はるちゃん、高畑美月がついていく。
その時に一緒に失踪しちゃったんだろうね、
たぶんね、2人して。
駆け落ちみたいな形で。
で、高畑美月の名前は何?
はるちゃん言われたよね。
プクちゃん
福田はるえちゃん。
機械
はるえちゃんか。
プクちゃん
最初さ、この子って一緒に門々を掘って、
きくおちゃんはいないと、
私、生きていけないって言ってた子でしょ?
機械
言ってた子で、
きくおから結婚しようって言われたけども、
あなた今、上り調子なので、
私が邪魔するわけにはいかないじゃないけれども、
結婚を選ばなかったんだよね。
だから、この子が、
駿介と逃げちゃうのは、
正直よくわからないんだけれども、
やっぱりその舞台を見て、
すさまじい才能を目の当たりにして、
自分なんかと一緒になってはいけない、
みたいな判断だったのかな。
プクちゃん
あれ?これ、そのなんかさ、
歌舞伎の関係性
プクちゃん
はるえちゃんが駿介に出てっちゃう、
一緒に出てっちゃうシーンって、
きくおが半次郎3代目を就名して、
曽根崎真珠で、
その足段々を1回目にやるシーンだったじゃん。
機械
3代目は就名してない。
プクちゃん
してないか。
機械
してない。
プクちゃん
血吐いて倒れた半次郎さんの大園で、
どっちかって言われて、
そこできくおさんが抜擢されて、
機械
ちょっと待って、血吐いて倒れてない。
プクちゃん
交通事故であった時。
そうだ、なんか知らないけど、
トラックガッシャンってなって、
大役に誰を立てるかって話になった時に、
その、なんだっけ、
すごいさ、師匠の奥さんはブチ切れてたけど、
きくおさんが抜擢されて、
見に来てた駿介さんは、
それを見て、
もう俺は負けだみたいな感じで、
外に出てっちゃうんだけど、
なんか死にそうな気配なかった?
このままじゃ、
どっか消えちゃいそう、死んじゃいそうな。
機械
なるほどね。
プクちゃん
だからその駿介さんに同情して、
晴江さんはついてたんじゃないかと思う。
機械
なるほどね。
値がついててやらなきゃ、
この人はどうにかなってしまうみたいな感じね。
プクちゃん
危なっかしくって。
機械
そっちの方が納得いくかも。
プクちゃん
なんかあそこさ、
なんか知んないけど、
2人とも消えちゃったなって感じになっちゃったから、
よく分かんなかったんだけど、
なんか寄り添ってたのは、
晴江ちゃんだったような気がするんだよね。
機械
そんで時間が飛んで、
3代目を就命する直前かな?のところでさ、
娘がいてさ、
でも悪魔に大事なものは全て捧げるから、
日本一の歌舞伎役者さんにしてくださいって、
お願いしてたんだよって。
プクちゃん
それさ、どっちだった?
きくおさん?
機械
きくおさんです。
プクちゃん
きくおさんと誰の間に女の子の前行った?
機械
あれが最初の方で、
予約って言ってた芸妓さん。
あ、そうだったんだ。
プクちゃん
いやだからさ、あそこでさ、
あれ?高橋みつきが、
あれ?あれ?あれ?
機械
そうそうそう。
だから俺もこの嫁さんと娘は誰なんだよって思ってたんだけど、
最後のカメラマンさんが娘さんだったわけじゃん。
で、なんとかっていう芸妓覚えてますか?って言うから、
あ、そういうことってなりました。
プクちゃん
じゃあ2号さんが、
そして愛人との子を作ってて、
それがカメラマンさんだったと。
機械
2号というか、結婚せずに子供作ってたんだよね。
そもそも1号さんがいなかったわけで。
プクちゃん
そっか、1号さん、1号さんっていうか、
心に決めた人としては存在してたわけか。
機械
じゃないの?
プクちゃん
2号さんの中に?
機械
わかんないけれども、とにかくその、
まあ結婚なんてのは芸事の邪魔だから、
結婚はしなかったと思うんで、
あの芸妓さんはもう始めっから2号さんでも3号さんでもとか言ってたから、
そういう関係になってってことだと思う。
プクちゃん
で、悪魔と契約してるんだって言ってた、
縁日みたいなところに着てたじゃん、浴衣を着て。
あの子が大きくなったのがカメラマンさんってことでいいの?
そうそうそう。
なるほど。
機械
あやのちゃんだったかな?
プクちゃん
あやのちゃん。
機械
もうね、その子供に向かってさ、大事なものは全部あげるからって言って、
悪魔さんはわかったって言ってくれたにっこりで、
プクちゃん
こえーよって、面と向かってお前らは切り捨てる宣言ですからあれ。
車に乗ってメディアのなんかさ、
メディアっていうか観客の人にさ、手振ってる時、
執命式に向かう時も、
機械
お父ちゃんって言ってるの無視するんだよね、娘のことをね。
プクちゃん
だって結婚してないわけだからね。
機械
あー。
いやー、そう。
だから、まあ、彼は大概クズですよ。
うん。
クズなんですけど、
なんですけれども、才能だけでは上に上がれない世界というところを必死に生き抜こうとした結果、
昭和文化の回顧
ああいうことになりましたと。
プクちゃん
芸として、歌舞伎の芸のブランク期間は、そういう意味では寄稿さんはないんだよね。
ひたすらやり続けてるよね。
この人さ、しゅんすけさんは失踪した?
高畑美月ちゃんと失踪した数年があるけどさ。
機械
いや、写されてないだけで、その後のインタビューで旅回りの一座に入れてもらったりとか言ってたから、
ずっと芸事は続けてたんだよ。
それこそキクオさんが起こされてた時と同じようなことをしてたはず。
そっかそっか。
プクちゃん
うん。
定期的にね、なんか失踪してはカムバックの機会があるんだなーって、
へーって思いながら見てたんだよ。
機械
で、最後に人間国宝になった時のインタビュー?
プクちゃん
あれ、ないよね。
機械
本当にさ、もう興味ない人がインタビューしてるのかっていう感じのさ、
もう順風満々っていうようなインタビューをして、
だからその答えがもう、すごいどうでもいい感じのさ、
皆様のおかげで感謝しかありませんっていうね。
あんなことやこんなことやそんなこともあったけども、
こんな質問してくるやつに何も言っても無駄だからっていう意味での感謝しかありませんだよね。
あれね。
もう棒読みだよね。
プクちゃん
棒読み棒読み。
でもどこ見てるのかわからなくて。
機械
ああいうコメントって、コメントっていうかインタビューに対するコメントってよく聞く気がするけども、
皆そういう気持ちで言ってんのかなってちょっと思っちゃった。
プクちゃん
そういう風にしか言えないって。
機械
そういうことなんだよね。
もうあまりにありすぎて。
いやでもね、3時間ね、あっという間とは言わないのよ。
相応に長く感じたんだけども、その3時間の中で捨てるとこがないというか、
全部必要なシーンだった感じがするわ。
プクちゃん
ひたすら見てて目に嬉しい感じで、
なんかね、私はね、昭和昭和って思って。
機械
そうね、車とか良かったね。
プクちゃん
良かったし、60年代の宴会の様子とか良かったですね。
機械
そうね、ヤクザの新年会。
プクちゃん
見せ物というか、余興としてお山の人が出てきて、
みんなの前で歌舞伎をやるみたいなのが余興として成り立ってた時代から。
機械
昭和の温泉宿の大食堂みたいなところ、大広間でみんなで座敷で飯食いながら舞台を見るんだけども、
ああいう舞いをするのかね、歌舞伎の。
プクちゃん
そんなに電子機器みたいなのが出回ってない時は、歌舞伎とか芸妓さん、芸妓さん呼んで、
お茶屋遊びなんかもしてたじゃん、とかね。
そういう娯楽がそういう感じだったのかなって、あんまりよくわかんないけどそうなのかって思って。
それがもう最盛期であった頃と、
その後キクオが落ちぶれて土砂回りをしてる時に、どっかの食堂のところで、ちっちゃな舞台で。
機械
舞台が映されてたな、キクオの方。
しゅんすけは失踪してる間に一つも映されてないから。
プクちゃん
じゃあ私また逆になっちゃってる。
車でさ、でもしゅんすけさんじゃないかな、あきこちゃんとさ、黄色い車に乗って一緒に荷物さ、運んで。
機械
あきこと一緒にいたのはキクオだからね。
ここ繋がってるからね。
プクちゃん
やべえ、そうだった、じゃあキクオさんだわ。
で、なんかさ、ちょっと目がヤバい客にさ、楽屋まで来られてさ、触られそうになってさ、
で、あとそれ酔っ払った人たちにぼかされてたりして、あれキクオさんか。
機械
キクオさんですよ。その後屋上で舞うシーンがあって、もうやめようになる。
酒ガブガブ飲んであそこで舞ってるから、転落しちゃうんじゃないかって思ったけどね。
プクちゃん
そう、カメラもブレブレでさ、怖い。本当に落っこち死んじゃうんじゃないかしらって思ったんだけど。
なんかそういうんじゃないって。
機械
ちょっと君、吉沢亮と横浜流星の認識がワヤワヤになってるよ。
顔白塗りしてる時はさ、分かんなくてもしょうがないけどさ。
素顔の時は分かろうぜ、違いを。
プクちゃん
私のね、記憶してた吉沢亮のビジュアルが、数年前の吉沢亮なんだけど、それが横浜流星なんだよ。
機械
あ、そうなの?横浜流星のが。
プクちゃん
なんかすごい逆になっちゃってるの、私の中で。
機械
横浜流星のが若いのかな、実際に。
プクちゃん
わかんない。なんか最近よく名前聞くよね。いろんなのに出てるみたいでさ。
でも私全然見たことなくて、途中でわけわかんなくなっちゃったな。
機械
どっちだっけ?って。
プクちゃん
たぶんキクオとしゅんすけさんを逆で覚えてる時はある。
機械
俺子供の時は一瞬分かんなくなったけども、大人になったらずっと見分けついてたよ、さすがに。
プクちゃん
なんか途中でさ、途中まで子役だった?あれ。
機械
明らかに子役だろう、その変な重り持ってやられてた時とかさ。
あれ、ケンジの間式担当かなって思ったんだよね。
八極拳の修行みたいなさ、体幹を鍛えるやつ。
プクちゃん
泣きながら辛いよ、おじいちゃんっていうね。
機械
そういう世界。
プクちゃん
でもそれの生き継いなりに、2人だからなんかこう茶化し合って励まし合って頑張ってたって感じ。
機械
あのデコピンのシーンとか良かったよね。
仲がいい時は本当に良かったねっていう。
本当にあれは本気でデコピンしたんだと思う。
お城行って落ちないんだなって思ったけど。
プクちゃん
それが心配だったけど、ちょうどさ、かつらのさ、キョって出てるところを狙ってさ、
あれ本気のデコピンを食らわしてると思うんだよね。
機械
リアクションがね、ちゃんと取れるように。
良いと思います。
プクちゃん
今じゃダメだけど、自転車の後ろにさ、ステッパーみたいなのつけてさ、
2人でガーって行ったりするとことかさ。
昭和だ!
機械
昭和といえば渡辺家のスパルタ式の、
大きい骨をバッチバチに叩いて、
肩甲骨に線引いてさ、
ここの骨を、ここの骨を、
でもね、部屋に帰るとさ、楽しくてしょうがないとか言っててさ、
キク王さんもタフだったけれども、
そのキク王さんが教える側になった時に、
横浜流星の子にはさ、厳しいは厳しいんだけれども、
暴力的なところは一切なくて、
ああいうところで、あれは昭和だったからね、
っていうところのめくばせもあってよかったなと。
現代はさすがにこんなことやってませんよっていう。
プクちゃん
それは分からないよね。
機械
やってそうな気はする、実は。
プクちゃん
それこそね、世襲制って言うんだったら、
なんかその、表沙汰にならないところでやってそうな気はするんだよね。
機械
自分の子だったらね、結構厳しくやっちゃうところはありそうな気はするよ。
まあそうは言っても、今時の若者は逃げませんかっていう気はするけどね。
プクちゃん
今時はね、別になんか逃げちゃう普通にいると思うんだよね。
機械
親がいくら人間国宝だったからって、やらなきゃいけない義理はないし、
それでいいと思うんですよ。
もう全然バスケ部行ってくださいって感じでさ。
プクちゃん
あ、言ってたね。
機械
まああれは駿介さんの息子だから、なおのことね、他人だしね。
田んば屋の血を継ぐ子だとは言えよ。
プクちゃん
というようなちょっと現代っぽい話も入ってよかったかな。
ぽんぽんね、年代が進んでいくんだけどさ、そのご時世とかね、それなりになんかその。
現代の歌舞伎
機械
そうね、全然知らない時代からね、知ってる時代を通り抜けて、2014年あたりで終わったのよかったね。
その都度その都度テレビがさ、時代に沿って変わっていくの面白かった。
プクちゃん
テレビがあの、結構ちゃんとしたメディアになっていけばいくほど、歌舞伎もさ、なんか敷居高いものになっていくよね。
機械
そうね。
プクちゃん
だんだんその、一般大衆の人がそんなにこうおいそれと見るような感じではなくて、
シャッチョさんが挨拶しに来てしまきゅう演じる、シャッチョさん。
機械
ね、しまきゅう、シャッチョさんって感じなんだよね。
プクちゃん
シャッチョさんなんだよ。
機械
タローマンのオアシのビルがーって言う人。
シャッチョさんだーっていう。
あの人みたいな感じだね。
あの人みたいだよね。
歌舞伎界の複雑な人間関係
プクちゃん
わー、昭和のシャッチョさんだーって。
機械
島田休作って俺の記憶にあるよりもなんか意外と若いな。
プクちゃん
今回は髪の毛染めて黒ひげつけてたから、なんか中作りしてあんな感じなんだと思うんだけど。
機械
で、その後さ、部下のちょっと嫌なこと言ってきたさ、あいつ。
うん、あいつ。
あいつがその後、ずーっと歌舞伎の世界にいたみたいだけども、
なんなんでしょう、シャッチョさん出てこなくなったし、あの人が会社を受け継いだりしたんかな。
プクちゃん
なんなんだろうね。
機械
あんなに歌舞伎に会議的というかさ、ケッて感じだった人がさ、
なんでずーっとシャッチョについてさ、あの場にいるんだろうなって思ってたんだけど。
プクちゃん
ずーっと冷水浴びせかけてくんだよ。
機械
ずっとじゃないよ、最初だけでしょ。
プクちゃん
どうかな、なんか嫌なやつだなーって。
機械
そう、最初嫌なやつで出てきて、だけどもその後は結構さ、口は悪いけれども助けてくれる感じで出てきたじゃない?
そのマンギック先生が呼んでるとかさ。
プクちゃん
なんだかんだ歌舞伎のことが好きでーって感じなのかしら。
機械
歌舞伎界のその血縁主義みたいなのが嫌いだから、ケッて態度だったんだけれども、
そうでない吉沢亮が、こうなんとか復帰できるチャンスが見えてきたから動いたって感じじゃない?
そうなのかなー。
プクちゃん
なんかね、大舞台にさ、人様から抜擢されて、今こそあんたの血、コップいっぱい飲みたいわーみたいなね。
機械
あのシーンは良かったね。
プクちゃん
めっちゃ震えて、筆が離せない。手が固まっちゃって離せない。
機械
そんなことを言われた逆にさ、あんな完璧な芝居を見せられたらさ、
本当にしゅんすけさんの方は俺に誇れるもんって血しかねーっていう気持ちになっちゃうじゃん。
プクちゃん
だからもう消えりそうな感じで退席する、見兼ねた春ちゃんが寄り添って行っちゃうっていうね。
なんかその辺はね、察するしかねーって感じになったんですけど。
機械
お互いにな、きくおが抜擢された後さ、胸ぐらつかんでさ、
泥棒みたいに何でも盗んできやがってーみたいな?って言ったら面白いんやろうな、みたいにおどけた後、
今度は逆の立場でさ、このボンボンがーってさ、って言ったら面白いんだろうなってきくおさんが言うけども、
あれ二人とも一回はガチで言ってしまった後、冗談だったっていう風にする感じ?
きくおさんの方が下手だったね。
プクちゃん
もうそれガチで本気じゃんって言った後、
殴り合いになってて、秋子ちゃんドン引き。
機械
なんか秋子ちゃん発心しちゃうんじゃないかと思っちゃったんだけど。
プクちゃん
今のそこちょっと早くどかないと車引かれちゃうんじゃないの?って思っちゃったけど。
機械
だから女性たちの中では秋子ちゃんだけが救われてないんですよ。
芸妇さんの人は初めから2号でも3号でもとか言ってたし、
娘は父親だと認めてなかったとしても、結局人間国語としての芸の素晴らしさには感動してしまってさ、
お父ちゃん本当に日本一の歌舞伎役者になったんだねっていうこと言っちゃうぐらいだから、
ある意味救われてはいるのですよ。
映画『国宝』の感想
機械
秋子ちゃんだけが。
かわいそう。
カメラに映らないとこできっと実家に帰ってね、
プクちゃん
他にいい人見つけて幸せになっててほしいわ。
ヤクザだったお父ちゃんいるじゃん。
長瀬雅俊だったんだね。
機械
長瀬雅俊って何やってる人?
プクちゃん
昔ドラマとかよく出てて、
エンドロールに長瀬雅俊って出て、いつ出てたんだろうって思って、
見とけよ聞こうって口パクでガラス越しに伝えた後、蜂の巣にされちゃいました。
めったに降らない雪、長崎で降った雪の景色を最終的に詐欺娘のクライマックスで見て、
あれが見たかった景色だったってことなのかね。
機械
途中でよくキラキラが出てきてね、最後のインタビューで見たい景色があるんですとか言ってたけどね、
あれは何の表現だったのか正直ちょっとよくわからんかった。
プクちゃん
雪景色、たまにフラッシュバックするんだよね、フラッシュバックというか、
雪が舞うときに火花が散る、あれはお父さんが殺された夜のあれなのかなって視察するところだったんだろうかなって思ったんだけどね、
どうなんでしょうな。
大人的に日本の映画で見るの、あんまり珍しい?
機械
そんなに我々ほうが見ないからね。
プクちゃん
ヨガでさ、何か出てくるじゃん。
機械
ヨガで見た回数の多いね、きっとね。
多いよね。
ゴジラとか、インセプションとかかな。
プクちゃん
ハリウッドジャパニーズって感じの、なんか見ますよね。
でも見たらよかったな、よかったね。
機械
そうね、これは見ようって言われなかったら、俺見なかったから。
プクちゃん
この二人富士娘のシーンがね、すごい見ごたえがあったからね、本当に見られてよかったなって思った。
あとね、完全にそのさ、人間国宝になってからのウサギ娘がさ、白無垢を着て現れるっていうのもなかなか、
うよ曲折あってさ、純プンナンパンとか言われてさ、白無垢なんだけど、ここに来るまでいろんなことがあったのさってさ。
機械
あったね、いろいろあったけれども、結局は卓越したゲイはすべてをぶち抜いて、すべてを許してしまうという説得力?
プクちゃん
結果だけが過去を塗り替えて、そこだけしか見られない。
割と全体的に綺麗にさっぱり、やや淡々と描かれた感じの映画ではあるんだけれども、その闇の深さというか、当時の闇の深さとかさ、いろいろあったんだろうな、すごい想像できる。
機械
君もちょっと淡々としてると思った。
プクちゃん
あえてそんなに生臭く、印さんに描いてないところがある。
機械
テーマの重さに比べるとずいぶんすっきり描かれてた印象があるよね。
プクちゃん
だからデカい上下の波を、それこそレンジを決めてパサッと落として見せてくれてる感じがする。
機械
それでも3時間だからね。
丁寧でよかった。
33:03

コメント

スクロール