小竹向日葵
敬和キャンパスレポ、この番組は、新発田市富塚にある敬和学園大学の大学生が、大学に関わるイベントや人、新発田のことなどをテーマにお届けします。
敬和キャンパスレポは、実践するリベラルアーツ、敬和学園大学の提供でお送りします。
皆さん、こんばんは。この番組は、敬和学園大学から大学のことや新発田、新潟のことを伝える30分番組です。
今日の進行は、国際文化学科2年、放送時には3年かもしれない小竹ひまわりと、
富田楓芽
国際文化学科3年、放送時には4年生になっているかもしれない富田風賀です。どうぞよろしくお願いします。
今日は、2025年2月7日に発表になった、敬和学園大学の新しい学科、国際教養学科についてです。
私たち在学生にも、2月6日でのメールにあったと思うんですが、この時小竹さん、メール読みました?
小竹向日葵
読んでなかったですね。でも、友達がLINEとかで、らしいよって来て。
富田楓芽
今日は、新しい学科の構想についてお話を伺うべく、私たちは、敬和学園大学の学長室に伺いました。
金山愛子学長先生にお話を伺います。どうぞよろしくお願いします。
金山愛子
金山です。どうぞよろしくお願いいたします。
富田楓芽
合わせて、番組のご意見版として、国際文化学科の一野平信也先生にもお話を伺っていきます。
学長風賀として、この県の広報活動も担当されております。よろしくお願いします。
小竹向日葵
よろしくお願いします。
ではまず、私小竹から金山先生のプロフィールをご紹介します。
金山愛子先生は、東北学院大学文学部英文科をご卒業の後、第16回内村勘蔵小学生として、
アメリカのアマースト大学、ペンシルバニア大学、ブリンマー大学大学院で学ばれています。
大学院では、英文学だけではなく、ギリシャ語も学ばれています。
この詳しい経緯については、敬和キャンパスレポの2023年4月21日の放送で、2014年4月の音源でお伝えしています。
富田楓芽
その後、1993年に、敬和学園大学の専任講師として着任され、
英語文化コミュニケーション学科長や学長補佐などの養殖を歴任された後、2023年4月に学長に就任されています。
けいわ学園大学のホームページによると、
ご専門はギリシア悲劇およびシェイクスピアを中心としたイギリス演劇、児童文学となっています。
日々の大学運営のお仕事はとてもお忙しいと思うんですが、現在も英語文学と児童文学の授業を担当されております。
ご研究や授業の中で今ご関心をお持ちのことを教えていただければと思います。
金山愛子
ありがとうございます。
そうですね、ギリシャ悲劇は皆さんが4年間の在学中に一度は履修してもらえるようにと思って、
4年間に一遍はギリシャ悲劇の授業を文学研究の中で行っています。
そして今関心があることっていうのが、
この10年間、100年前に出版された子どもの文学、アメリカの絵本を中心にした子どもの文学を発信していった女性たちの研究をしていて、
今の天皇陛下のお父様である上皇様が皇太子時代に家庭教師をしたファイニング夫人という方がいるんですけど、
その方がその頃出ていた絵本を使って家庭教師なさったりしているっていう、そういうのを作った人たちがいるんですけど、
その研究をまとめたいなと思っているのと、あとは新潟の女子教育とかキリスト教教育っていうのを明治の初めに行われて、
それを私たちは精神的に受け継いで敬和ができているんですけれども、
その頃アメリカに留学した若い津田梅子とかああいう女性たちのこととか、
新潟県のキリスト教教育について今勉強を始めたところです。
富田楓芽
児童文学の歴史とキリスト教教についてということですね。
金山愛子
そうですね。
一戸信哉
新潟女学校というやつですか。
金山愛子
はいはい。新潟女学校で6年間しか続かなかったんですけどね。
一戸信哉
これいろいろ出てくる。新潟でキリスト教が一回挫折するみたいな。
いろいろあって、小竹さんちょっとパームとか調べてたじゃないですか。
小竹向日葵
調べてた。
一戸信哉
あの話とたぶんちょっと。
金山愛子
パーム先生の病院の跡地に新潟女学校がそこの建物借りてやってたんですよ。
そしてこの間写真撮りに見に行ったら、このパーム病院跡地っていうのがあって、
木があるんですけどその隣にヤシの木が生えてて、
なんで新潟なのにヤシの木なのかなって思ったら、
ああパームトリーかってパームのヤシの木かけてるのかなって。
すみません。
小竹向日葵
先ほどプロフィールでアメリカの大学名が3つも出てきました。
長い間大学で留学生活を送られたのかと思います。
私たち学生にとっては留学というのは憧れでもありますが、
経済的条件と実力が揃わないとなかなか実現できないものでもあります。
留学生活で得られたもの、失ったもの、進めたいことなど教えていただけますか。
金山愛子
そうですね。留学は本当にチャンスがあれば、
ぜひチャンスをつかんでぜひ行ってほしいと思います。
自分自身を知ることにもなるし、
日本では出会えないような人たちに出会えますね。
すごい面白い人たちいっぱいいますね。
それと日本で常識というか当たり前と思っていたことが
そうでなかったりするので、本当に大きい築きがあるし、
積極的になれるかなと思います。
短い期間でもいいから、留学して世界を見てきてほしいなと思います。
富田楓芽
自分の視野を広げて。
それでは今日のメイントピックに移っていきたいと思います。
富田楓芽
契約プラン大学からは、2月7日に現在3つに分かれている学科、
国際文化学科、英語文化コミュニケーション学科、
共生社会学科を国際教養学科に統合するという計画が発表されております。
1つの学科の中に6コースが設置されています。
文部科学省に承認されれば、県内の4年生大学で初めてとなる
国際教養学科が設立されるということです。
この構想の意味するものについて、金山先生お話いただければなと思います。
金山愛子
そうですね。
敬和学園大学は開学当初からリベラルアーツの大学として教育を行ってきました。
この3つの学科に分かれていたんですけれども、
その3つの学科に分かれることによって、少し学びの範囲が狭まってしまう。
興味関心が変わっていくと、転換をしなければいけないとか、
そういうこともあったりするんですけれど、
このリベラルアーツ教育というのは、本来様々な学問分野を学ぶことによって、
それを自分自身の中で統合していって考えられる人、
偏らない考え方のできる人を育てるというのが目的になるので、
リベラルアーツを突き詰めていくと、
やっぱり一つの学科の中で、そしてコースに分けて勉強できるといいんじゃないかということです。
大きなアメリカにリベラルアーツカレッジというのが、
アメリカで発展してきたんですけれども、
アメリカの大学はもっと規模が大きいので、いくつもの学科があるんですね。
そしてその学科がリベラルアーツの様々な学びを表現するんですけれど、
敬和の規模でいくと、いくつも学科を持つことはちょっと難しいので、
コースに分けてこのリベラルアーツの学びをしていこうということです。
一つ一つの専門性の特色を明確にして、専門を深めることもできるし、
コースですから添加しなくてもいいわけですよね。
そうすると他のコースの学びも学ぶことができるので、
横断的な学びができる、総合的な知恵とか知識を持った人を育てられるということ。
富田楓芽
学生としても学びの幅が広がりつつ、進化しているともいえると。
一戸信哉
そうですね。私からちょっと補足すると、多分皆さんとお話ししていると、
最初に入った時点で、メディア系は割とそうなんですけど、
これをやろうと決まっている人もいる一方で、
何をしようかということを決まらないまま、ちょっといろいろ迷っている人が結構いるじゃないですか。
そういういろんなタイプの人の学びのスタイルに答えるにはどうしたらいいかといろいろ考えた結果、
決まっている人はまず決まっているところから入っていて、
1年目から専門もできるんですけど、
でもやっぱりちょっとそれだけじゃなくて、いろいろ目先を変えて勉強したいところも出てきたりするじゃないですか。
だからそういう勉強の仕方もできるし、決まっていない人はいろんなものを学びながら、
どういうふうにしていけばいいのかということを考えていって、
最後専門コースを決めるのが3年目までに決めるということなので、
3年、2年間はちょっと考えられる。
そうなんですね。伸びたんですね。
そういうふうな少し自由度を上げていこうという意味合いもあるということですね。
1年生で全体的に学びつつ、2年生で専門にガッといくような感じだったんですね。
そうですね。その辺の人によるタイプの違いをいろいろちゃんと、
どっちのタイプの人も勉強しやすいように作っていくというふうに考えて、結果この形になった。
富田楓芽
3年目までにということは、2年生の段階とかでも決めてOKということですか。
一戸信哉
そうです。今もそうですけど、今度ちょっと名前変わりますけど、
共通の科目も取りながら、だんだん自分の専門に近寄っていくということ。
わりと決まってたほうに寄せていく人もいれば、
想定がない人もいるということは想定されているということですね。
でも同時に副専攻というのも。
副専攻というのもあって、こっちのコースで、一つのコースで、
例えばメディアでやるけど、もう一個、国際社会もやる。
それももう一つ副専攻として取ることができるというふうな仕組みに。
金山愛子
歴史が好きとか、英語の先生になりたいとか、そういうふうな希望を持っていて、
でも仕事を考えるときに、やっぱりもうちょっと、
今の情報社会に対応できる力も養っておきたいと思えば、
情報メディアコースを副専攻にすることもできるし、
科目だけ、興味のある科目だけも、
オーディションするということもできるという、そういう形ですね。
一戸信哉
そういう設計を目指しています。
目指しています。
目指しています。
富田楓芽
なるほど、ありがとうございます。
小竹向日葵
ありがとうございます。
富田楓芽
ではここで曲をお届けします。
今日の曲はこちら。
ジャパニーズ・ブレックファスト
オランド・イン・ラブ
ジャパニーズ・ブレックファストは、
金山先生も学ばれたブリンマー大学出身のミュージシャン
ミシェル・ザウナによるプロジェクトで、
3月21日リリースのアルバム
For Melancholy, Brunettes and Sad Women
の収録曲としてミュージックビデオが先行公開されております。
音楽ニュースサイトinNativeによる解説を読みますと、
ルネサンス詩人マッテオ・マリア・ボイアルドによる
未完の序詞師オランド・インナ・モラートに基づいた
ジョン・チーバーの解釈をさらに発展させた楽曲とのことです。
メランコリーにおける悲しみや人生の本質的に
悲劇的な性質を認識しながらも、
その儚い美しさへの感受性を伴い、
その中に希望のきらめきを見出されるというものはありました。
それでは聴いてみましょう。
ジャパニーズ・ブレイクファースト オランド・イン・ラブ
小竹向日葵
お届けした曲は、ジャパニーズ・ブレイクファースト オランド・イン・ラブでした。
今日は、2026年に、
敬和学園大学に新しく設置する計画が発表された
新しい学科、国際教養学科の構想について、
敬和学園大学の学長室にお邪魔して、
金山愛子学長にお話を伺っています。
後半もどうぞよろしくお願いします。
学長補佐の一戸慎也先生にも参加していただいています。
よろしくお願いします。
一つの学科の中に入る6つのコースとのことで、
よく見てみますと、私たちが所属する情報メディアコースは変わらず、
他、国際社会歴史探求と国際文化学科にある3つのコースは、
名前としてはそのまま残っていますね。
他で言うと、地域経営コースが、
まちづくりなどのキーワードが入っていて、
現在、共生社会学科に入っている科目に似ていますが、
大きく変わったように見えます。
6つのコースがどのように変わっているのでしょうか。
はい、そうですね。
金山愛子
それぞれのコースをまず特色を鮮明にしようということで分けました。
英語ということでも、実践的な英語力を養成する英語と、
あと文学や文化を学ぶ英語というのが、
今、英語文化コミュニケーション学科にあったんですけれど、
それをもう少しキャリア英語ということで、
教育ですとかビジネスに使える英語力を養成するコースに変えています。
そして文学文化の面は多文化思想ということで、
哲学やキリスト教、宗教学、文化人類学系と合わせてそちらに寄せたんですね。
金山愛子
このPBL、課題解決型、プロジェクト型で実践系の科目も増えましたし、
今ずっとやっているサービスラーニングというような、
皆さんがやっているような地域活動の機会も今よりも増えていく予定。
富田楓芽
またAIとかデータサイエンスなどの新しい科目を全体にかかるカリキュラムもできていくのですよね。
金山愛子
そうですね。文科省が持っている数理データサイエンスAI教育プログラム認定制度というのがあるんですが、
これの認定を本学も受けたいと思って、
これは学科とかコースのレベルではなくて、人文学部全体のレベルで提供していこうということで、
一年次から開講しているので、専門にかかわらずまた学年にかかわらず、
このプログラムを受けてデジタルな力をつけていってほしいというふうに思っています。
小竹向日葵
大学の価値が上がりますね。
一戸信哉
でも人文学部で入ってくる人は数学が苦手だったりするので、
その辺のレベル感を見ながら徐々に上げていくという部分もありますけども、
でも今年から伊藤先生が新しくいらっしゃって、新しくカリキュラムでやってますけど、
やっぱり皆さんの関心が高いですよね。
富田楓芽
そうですね。高いですね。
一戸信哉
そこは伸ばしていきたいということですね。
金山愛子
理系得意っていう子だけじゃなくて、ちょっと苦手意識がある子たちにもそういうチャレンジですね。
一戸信哉
そうですね。大学としてもそこはチャレンジですよ。
やっぱり皆さんちゃんとそういうところにキャッチアップできるように、
富田楓芽
うまくサポートしながら育てていきたいというふうに考えています。
小竹向日葵
3年目までに専門を決めていくとのことですが、
例えば情報メディアコースや歴史探究コースだと、
最初からこのコースで勉強することを決めている人がいますよね。
教職課程の人もそうなるかもしれませんが、
金山愛子
こうした人たちの場合はどうなるのでしょうか。
もうそれやりたいことが決まっている人は、
もう1年次からそちらに突き進んでいってほしいと思います。
1年にも各分野の専門的な課目の導入課目も入っているので、
1年次からもう履修できますし、
2年次はもうそちらの分野の専門を取っていってもらったらいいし、
教職なんかも1年の後期から始まりますのでね。
今までなんとなく人文学系を勉強したいとか思いながら、
でも実際具体的に何を勉強したらいいかわからないという、
そういう学生さんには猶予期間も与えられるということで、
2年次各コースの専門を興味関心に応じて履修してもらうことで、
自分の関心はどこにあるのか、それを探ってもらう。
そして自分の将来設計と合わせて先行していくコースを
決めてもらえたらいいなというふうに考えています。
なのでもう初めから目標がはっきりしている人はそちら、
金山愛子
突き進んでいてほしいと思います。
富田楓芽
関心の決める猶予を与えつつ、それが決まってからも、
副専攻としてそれに進むのか、それと2つの道で試しで見るのかという期間もありますよね。
金山愛子
そうですね。
一戸信哉
だから最初広くとってだんだん狭めていく人と、
最初狭くから入っていったけどだんだん広がっていく人と、
どっちのパターンもあり得るということでしょうかね。
そこからまた大学のいろんな私たち一人一人の教員の力かもしれないですよね。
あなたの興味はひょっとしたらこの辺にもあるかもみたいなカードの出し方で決まってくるかもしれない。
富田楓芽
そうですね。
あとは資格の方とかもちょっと見てみると、
ファイナンシャルプランナーやクリップスタジオへの対応なども入ってきてますよね。
一戸信哉
クリップスタジオは以前から入ってますけども、
そちらの方もクリップスタジオクリエイター検定、
ちょっとごめんなさい、正確じゃないけど、
その資格に対応する部分とかも増やしていきましょう。
ファイナンシャルプランナーはまたちょっと別の方かな。
経営学とかその辺の方から勉強してる人たちが勉強できるような仕組みっていうのも整えていきましょう。
富田楓芽
それでは最後に新たに2026年から、
金山愛子
慶應学園大学で学ぶ人たちや在学生や卒業生にメッセージをお願いします。
慶應学園大学はこれまでも実践するリベラルアーツを合言葉に、
知識と経験を融合させて実力のある人を育てようとして進んできました。
今回国際教養学科ができるということで、
さらにそのリベラルアーツを突き詰めていこうとしてます。
リベラルアーツって何かっていうと、
結局は本当に自分の頭で考えられる偏見とか、
世の中の土壌圧力とかそういうのから自由になった人、
本当に解放された自由に考えられる人を育てるっていうのが究極の目標なので、
私たちそういう自分で考えられる人を育てていく。
そして私たちキリスト教の大学で臨時に使えるっていうことを掲げていますので、
自分の学んだことを活かして、
この社会のために役立てていける人を育てたいと思っています。
小竹向日葵
今日のK-WAキャンパスレポは、
今日は2026年にK-WA学園大学に新しく設置する計画が発表された学科、
国際教養学科の構想について、
K-WA学園大学の学長室で金山愛子学長にお話を伺いました。
どうもありがとうございました。
金山愛子
さてエンディングです。
小竹向日葵
新潟県内の4年生大学初の国際教養学科とのことですが、他にはなかったんですか?
金山愛子
実は古い資料を読んでいますと、
K-WA学園大学創立時の議論の中で、
教養学部国際教養学科構想があったということが分かりました。
そこでは初め学芸学部だったらしいのが教養学部になって、
国際教養学科ということだったんですが、
新潟産業大学がK-WAよりも先に設立されたのですが、
そちらが社会科学系だったということで、
教養学部が国際教養学科になって、
教養学部を辞めて人文学部にしたんだそうです。
では、今日の放送はこの辺で。
小竹向日葵
K-WAキャンパスレポは、
富田楓芽
X、note、Instagram、YouTubeなどで番組情報を発信しています。
番組名、K-WAキャンパスレポで検索して、
フォロー、チャンネル登録よろしくお願いします。
今日のK-WAキャンパスレポ終了の時間です。
小竹向日葵
K-WAキャンパスレポは、実践するリベラルアーツ、
K-WA学園大学の提供でお送りしました。