記号カテゴリ化の概念
おはようございます。心理学者のじんぺーです。心理学に触れる一日一語のお時間です。この番組では、心理学の専門用語を毎日一つ紹介しております。
今日の一語は、記号カテゴリ化という言葉になります。
見た目にはばらつきのある多様な実例を共通する特徴を手がかりに、同一の記号としてまとめて識別する力のことです。
何の話をするかというと、人が文字を覚えるときにどういうプロセスで覚えているかということを、手書き文字の練習みたいなことを取り上げて紹介したいと思っています。
今日の論文は、子どもが手書き文字を通して文字、言語を習得するときの研究になっています。
どういうことをしているかということを伝えた方がいいと思いますので、それから始めたいと思うんですけど、
今日の主人公といいますか、登場人物は5歳児の子ども72名です。
この子どもたちがいろんな方法で文字を学んでいくということなんですけど、日本人ではないです。
何人かと書いてない気がするけども、ローマ字を使っている。
ローマ字をほとんど認識している子どもたち、75%以上のローマ字を認識している子どもがギリシャ文字を覚えるというときに、いろんな方法で覚えるということに挑戦してもらいました。
6条件あってやややややこしいんですけど、一応言っておきますかね。
6条件あるうちの3つが手を動かす条件になっています。
まずは写真なので、手書きでお手本を見ながら書く、ギリシャ文字を見ながら自分で書くという条件。
2つ目が活字体なので、お手本できれいに書かれているものをトレースする、点々になっているものをなぞり書きするみたいなイメージです。
3つ目が手書き文字をトレースする条件です。
これらが手を使って、手を使っているだけじゃなくてもちろん見ながらやっているので、目も使っているし、運動もしているという条件になります。
残り3つが運動しない条件で、フォントを単一フォントのギリシャ文字を見て覚えるという条件。
5つ目が複数フォント、ゴシックタイマーやミンチョウタイマー、ミンチョウタイってあまりアルファベットではないかもしれないですけど、3セリフとかゴシックとかをいろんなのを組み合わせながら見て覚える。
最後の6つ目が手書きの文字を見て覚えるという条件になっています。
これらで練習したときにどの条件が一番覚えているかというか、ここではまさに今日の1号である記号カテゴリカということを測っているわけなんですけど、
どういうテストでそれを測るかというと、いろんな形をしたギリシャ文字。
ギリシャ文字自体は4種類しか使っていないんですけど、いろんな形になるわけじゃないですか。
それは手書きのときとか本と変えるときもそうですけど、いろんな形になったときにこれとこれは同じ記号だよねと同じギリシャ文字の記号だよねということが分かるかどうかということをテストするわけなんですけど、
記号カテゴリ化できるほどにその字を覚えたということとほぼ同じ意味なわけじゃないですか。
日本語だと例えばあといを同じカテゴリにするわけはないじゃないですか。
どんな汚くあを書いたとしてもいと同じにはならないわけじゃないですか。
でもこれが例えばおだと少し似てますよね。
もしかしたらそのひらがな覚えたての子供とかだったら後を同じ形だっていう同じカテゴリに当てはめてしまうかもしれないですよね。
なのでギリシャ文字って普段見てない文字を初めて目の前にしたときにちゃんと同じ記号文字を同じ記号同士で結びつけられるかっていうのがその覚えたかどうかとニアリコールであるというふうなことね。
これは今日の一言とすごく関連しているので念を押しで伝えておきたいなと思うんですけども、そういうテストをしますということです。
気になるのが何の条件がそのカテゴリか文字を覚えるということに寄与していただくということなんですけどこれがすごく面白くて
6つの条件のうちに4つが高くて2つがそんなに良い結果が出なかったということなんですけど、その4つが何かと言いますと
研究の結果と考察
これね、可変の条件というふうに言ったらいいんですけど、まず4つ言いますね。
写字、写す条件、あとは手書きトレースする条件、多フォント、四角定字、見る条件の方ですけどいろんなフォントが混ざっているのを見るとき、
あとは手書きの文字を見るときという4つがカテゴリ化がよく行われた、うまくいったという4条件です。
残り2つが活字体をトレースするというときと単一のフォント、民調体だけ見るとかね、語式体だけ見るという単一のフォントを見るというそういう学習方法のときはカテゴリ化が弱かったということだそうです。
何が言いたいかというと、いろんな形の文字を見るのがいいということなんですよ。
それは写字ね、自分で手書きで写すということは特に子どもとかはそうだと思うんですけど、ある文字はすごく小さくなったりとか角張ってたりするかもしれないし、ある文字はとても大きくなったりとか丸っこくなったりとかいろんな形がバリエーションが出るわけですよね。
そのバリエーションが、人が文字と文字をカテゴリ化していく、引いては文字と文字を覚えていくということで言っていいと思うんですけど、覚えていくことにつながっているんだということがとてもここで重要なことになっています。
それはおそらくこの研究者たちは手書きをするのがいいってなったらよかったと思うんですけど、それだけじゃなくていろんなフォントで文字を見る。
ゴシック体、ミンチョ体っていういろんなフォント、それも形が変わってるわけですよね。
その形のバリエーションをいろいろ見るということで、これとこれは同じ文字なんだと同じ記号なんだということをカテゴリ化するということができていくっていうのがとても今回重要なところだったんじゃないのかなと思います。
実際に書いてみた図形といいますか、文字の可変性を調べてみると、もちろんですけどお手本を見て自分で書くという条件で一番ずれるわけですよね、トレースするよりも。
その可変というのが重要なんだということも、そういうずれ具合を見てみることでわかったということのようです。
たぶんここがめちゃくちゃ手書きシグマみたいに、手書きこそすべてみたいな感じにはならなかったと思うんですけど、その可変性っていうのがある程度のその鍵になっているだろうということが今回の研究で言えたということです。
なので手書きがいいということには変わりないですね。
手書きだけがいいというわけではないんですけど、手書きみたいにいろんな文字を書くと、時に崩れている時にお手本とすごく近いようなものができるとかね。
そのバリエーションによって、それを書いているうちに自分も見て、いろんなバリエーションをちょっとずつ情報量を増やしていくわけなんですけど、
それによって子どもと頭、人というのは字とか記号を覚えていくんだということがちょっとだけわかったんじゃないのかなと思いますので、
もし何で手書きをやらなあかんねんという人がいれば、こういう研究とかを教えてあげていただければと思ったりしてます。
どれくらい効果あるかわからないですけど、もしタイピング、僕も最近はそうですけど、パソコンとかで字を写っているときはたまにフォント変えてもらったりとか、あんまり意味ないかな、あんまり意味ないかもね。
子どもでもし字を覚えるというときは手書きがいいんじゃないですか。
手書きはまだまだ分がありそうなこの研究結果だけを見ると思うので、ぜひそれは覚えておいていただければと。
いろんな字を書くっていうね、いろんな字っていうのは大手本なぞってばっかりじゃなくてね、バリエーションを持ったこの字の書く練習っていうのはある程度意味がありそうだということは一つね、持ち帰っていただけたら嬉しいなと思います。
面白いですよね、手書きの、なんかここに来て手書きがいいっていうね、めちゃくちゃそこばっか押すつもりはないですけど、
今回のこの研究だけだったらサンプルもそんなに多くないし、日本語だとどうなのとかね、いろんなツッコミはあるはずなので、また勉強してみたいなと思いました。
最後まで聞いてくださってありがとうございました。今日もいい一日にしていきましょう。
はい、雑談をしたいと思います。
昨日からある読書会に参加しておりまして、これツイートもしたんですけど、
問い読の体験
風の谷の希望という、新日本とかイシューから始めあって、名著しか書かない人ですね、自分からしたら。
つい先月ぐらいですかね、出された風の谷の希望という本の読書会、全6回かな、のうちの書会に参加してきました。
900ページ、てかもう1000ページ近くですね、980ページとかあって、そんな分厚い本、読んだことないよね。
研究者とかでもあんまり読まないような分厚さの本に今取り組んでいて、自分自身もまだやっとで25%ぐらいかな、
Kindleで読んでいるのでパーセンテージみたいなのが分かるんですけど、読んでいます。
昨日はそのうちの最初の80ページぐらい分かな、2章までをテーマに話して、面白いですねやっぱり。
問い読っていって、元ニュースピックスの井上新平さんと、
ヨワサさんはどこの人なんだろう、編集者の方ですね、ヨワサ文夫さんという2人がメインで立ち上げられている読書会ですけども、
問い読っていってね、問いから始める読書会なんですよ。
もちろん簡単に章のまとめみたいなことは話されるんですけど、そこは全然メインではなくて、
一応土台として振り返り、復習的な感じでそういうのをやるんですけど、
その後の問いが大事で、練りに練られた問いを1問出して、それについて30分ぐらい話して、
昨日は自己紹介とかもあったんで1個だけでしたけど、たぶん次から2つぐらい問いが投げられて、
それについてゆっくり話す時間になるのかなと思うので、読書って何なのかということを改めて考えさせられますよね。
読んで情報を得るというよりは、そこに答えがない問いについて考えるっていう、それを対話する、
人と話すための職場みたいなものだなっていう本の存在価値、
役割が変わっていくような感覚を得られる時間だなと思っています。
実は新日本という本の時にも、読書会に参加したり読書会を自分で開いたりして、
問いを作るということをずっと新日本の時から意識しているわけなんですけど、
やっぱり人が作った問いについて考えるのが楽しいし、
自分でこれから問いを作るんですよ、問い読の中では。
人の問いばっかり考えているだけじゃなくて、
自分でその本から問いを作るというところも、この時間もすごい楽しいんですよ。
これもあるので楽しんでいきたいなと。
2週間に1編の6回だから、3ヶ月くらいかけて980ページを読んでいくという楽しさを、
祖空間の考察
贅沢な時間を過ごしていきたいなと思っております。
風の谷の希望、僕もまだ見切っていないんですけど、明らかにメーチャー。
明らかにメーチャーってゆるすぎるよね。
明らかにメーチャーと思うので、もし興味があれば買ってみてください。
ボイシーパーソナリティの竹田正文さんも紹介されてましたね。
多分竹田さんも全部まだ読んでないって言ってたけど。
特に田舎とかっていう言い方じゃないんですけど、本の中では。
祖空間とかね。密じゃない、祖の空間っていう意味で。
祖空間の人たちは特に読むといいというね。
祖空間っていうのは簡単に言うと人口密度が低いっていうところですね。
地方とはちょっと違うんですね。
仙台とか那覇市とかは地方なんだけども、別に祖空間ではないわけですよ。
人口密度高いので。
そうじゃなくて祖空間。
本当に一平方キロメートルの中で数十人とかしかいないみたいなところの人たちが、
どういうふうにしたら、
未来にその場所とか、場所に紐づいている文化とか歴史を残していけるかってことを
必死に考えてる本ですね。
例えばお医者さんどうするのとかね、災害があったときどうするのとか、教育どうなのとか、
もうそれ全部ですよ。
だから街づくりとかの本ではなくて、何の本って言ったらいいんだろう。
全部なんですよ。
教育のことも書いてる。
もう一生かけて教育のこと書いてるし、医療のこと書いてるし、
あとはインフラのこととかエネルギーのこと、気候変動のこととか、
もちろん街づくりに関わる行政というかシステムのところもそうだし、
そんな本ですので、
ちょっと語ってしまったら何くらい言っちゃうな、雑談だったのに。
ぜひ読んでみてください。
自分自身は新日本という本で、バイブルの一冊ですよ、自分の中で。
高田さんの大ファンになってね。
高田さん、盲信するのはよくないですけど、
すごい信頼をしているというか、高田さんが書くことは面白いに違いないというか、
切り口がね、上人のそれとは違うなというところなので、
ぜひ発見が絶対あるだろうなと思いながら、そういう期待を込めながら読んでいるので、
こんなに強く押せるということでございました。
また読み切ったらいいのかな、ゆっくり話したいなと思いますね。
ぜひ興味あったらチェックしてみてください。