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#994【気質と適応の文化視点 part3】「感情を抑えること」が悪いかどうかは文化によって違う
2026-07-08 12:50

#994【気質と適応の文化視点 part3】「感情を抑えること」が悪いかどうかは文化によって違う

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【本日の論文】
Soto, J. A., Perez, C. R., Kim, Y.-H., Lee, E. A., & Minnick, M. R. (2011). Is expressive suppression always associated with poorer psychological functioning? A cross-cultural comparison between European Americans and Hong Kong Chinese. Emotion, 11(6), 1450-1455. doi:10.1037/a0023340

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おはようございます。心理学者のじんぺーです。 この番組では心理学の研究の紹介や、心理学者の研究生活のお話をしています。
心と暮らしの処方箋と題しまして、リスナーの方からいただいたお便りに応答する、そんなお話を3回に分けて撮っています。
昨日おとといと、なかなかこれを結びつけるのは難しいんですけど、 適用とかね、あとは気質とか文化差みたいな話をしてきました。
お便りをまた少しだけ振り返ってから、今日のまた別な観点でお答えできればと思っています。
今日はスティールフェイス課題っていう、 お母さんとかお父さんが子供の前で急に真顔になるみたいな課題ね。
これすごく面白いんですけど、この話をさせてもらって、お便りくださった方がなんとそのスティールフェイス課題の実験を大学でやっていた。
研究者じゃないと書いているんですけど、実験者としてやっていた。
その中で文化差みたいなことに興味を持ったりとか、中国とか、あとは香港と台湾に住んでいて、
その文化差みたいなのを強く感じることがあったみたいなところでお便りをくださったと把握してました。
不投稿の話もあったな、だからトピックが多いんですよね。
なので結構どういう観点で話そうかなというのを、この3日ぐらいずっと考えているんですけども、
今日はその文化差の話を引き継いで、感情抑制みたいな話をしてみたいなと思っています。
文化が違えば、感情抑制が悪いことじゃなくなるみたいな話ですね、簡単に言うと、をしてみたいなと思っています。
まさに香港の方が出てくる研究を今日紹介します。
ちょっと古いんですけど、2011年のエモーションですね、雑誌の名前がエモーション。
エモーションというのは感情のことです。
感情のことを知りたければ、このエモーションという雑誌を読めば最新の知見がわかるという、
2011年の論文なのでちょっと古いんですけど、素晴らしい学術雑誌です。
出てくる文化の登場人物、参加者の方で言うと、ヨーロッパ系アメリカ人、大学生ですね、70人。
香港の中国人大学生100人が実験に参加しています。
3つのことを測っていて、そこに文化差があるかなという話なんですけど、感情表出の話、感情をどれだけ外に出すかということの話、
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逆を言うと感情をどれくらい抑制しているかということの質問があります。
これが今日の主役です。
もう少し具体的に話すと、4つ質問があって、
例えば、自分の感情は表に出さずうちに留めておく、全く当てはまらないが1点で、
とても当てはまるが7点、みたいなよくある尺度です。
どうでしょうか。表に出さない、うちに留めておく、めっちゃ当てはまるという方ももしかしたらいらっしゃるかもしれないし、
怒りを感じたらそのまま出すし、喜びを感じたらそのまま出すしという人も中にはいるかもしれません。
ここまで聞いてわかると思うんですけど、
大体日本人とかは出さない人が多いです。
アメリカの人とかと比較すると顕著に差が出ると。
今回もこの後結果発表しますけど、出がちであるということですね。
他にも、感情を表に出さないことで自分の感情をコントロールしているとかね。
これに4つの質問に答えて平均点を取るみたいな感じです。
他にも認知的詐欺評価みたいな概念もありまして、これは捉え方ですね。
もっとポジティブな気持ちになりたいときに考える内容を変えるとか、
ネガティブな気持ちを減らしたいときに考える内容を変えるとか、そういうことで認知的詐欺評価を聞いています。
これも感情制御みたいなものの一部になっているということです。
他に聞いた2つの質問は欲打つ気分、気分が晴れないとかそういった欲打つ気分というのと、
人生満足度をよく使われるウェルビングの一つを測る尺度になっています。
自分の人生に満足しているとかそういう尺度です。
結果を言いながら何を知りたかったかというのも話したいなと思うんですけど、
まず使用頻度の差というところで、これはさっき言ったとおり、
香港に住んでいる中国人大学生の方がヨーロッパ系アメリカ人よりも優位に多く感情を抑制していたということです。
表に出さない、怒り出さない、喜び出さないみたいな感じだったそうです。
日本人は出ていませんが、おそらく日本人も同じような傾向になりやすいであるということです。
想像どおりだと思います。
再評価の方法は実は同じぐらいなんですよね。
ポジティブになりたいときに考える内容を変えるとか、
ストレスの多い場面で落ち着いていられるような捉え方をするとか、
そういったことに関しては香港の人であれ、アメリカの人であれ、同じぐらいであったということです。
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これも一つ面白い。
この後がメインなんですけど、メインの結果で今日お伝えしたいことなんですけど、
この感情を抑制する、表に出さないということが、
欲打つ傾向とか人生満足度とどう関係しているかということをここでは調べています。
その文化の違いですね。
それを見るととてもクリアに分かれていまして、
アメリカからいきましょう。
アメリカの人は欲制が多い、自分の感情を表に出さないといった人ほど、欲打つ傾向が高いです。
人生満足度が低いです。
簡単に言うと相関の程度はそこそこちゃんと相関しているなというぐらいの話題ではあります。
香港の人はこれらの関係性がなくなります。
つまりは感情を表に出す、出さないということと、欲打つ傾向、もしくは人生満足度が特に関係しないということです。
これが今日伝えたかった結果です。
なので感情を表に出すとか出さないとかということがネガティブにならないということですね。
別にポジティブにもならないんですけど、感情を抑えるからといって鬱っぽくもならないし、
ウェルビングも下がらないということです。
ちなみに言うと認知的再評価の話をしたじゃないですか。
そっちはどちらの文化であっても結構ポジティブだったそうです。
認知的再評価をうまくやる人ほどウェルビングが高いし、打つ傾向が低いということだったそうです。
これらというのは他人から見える感情表出ですよね。
社会的な文脈の中でやっぱり香港とか東アジアって言っていいと思うんですけど、
そういったところの文化差があるよねというところ。
あとは欧米的な文化圏ではちょっと広いけどね、
欧米の文化では独立した自己感、個人主義というふうにもニアリーコールで言ってはいいと思うんですけど、
そういったところで感情そのまま表に出すということが自分らしさとか自分の表現、
本当の自分の表現というふうに勝ちづけられる。
一方で東アジア、相互協調的自己感と言ったりします。
ここではその場に合わせて調整する、抑えるということが成熟とか配慮の形として望ましいとされがちであるという
すごく文化的な環境とか規範意識みたいなのが影響しているであろうということです。
09:08
お便りに今日戻りたいなと思う一方でなかなか答えられないですね。
ストレス耐性の低さというふうなことをお便りでは書かれていたんですけど、
直接的にはそういうデータでは今回はなかったですね。
ただこの行きづらさとか不登校の話とかもお便りの中では触れられているんですけど、
それってことと東京の話は関係するのかな。
この感情を表出しないということ、抑え込むということは行きづらさと結びつきそうだなと思うんですけど、
日本とかにおいては必ずしもそうではないということが伝わればいいなと思っていたりしますが、
どうでしょう、これはもしかしたら机上の空論じゃないですが、
実際問題を抑えるということで、それこそストレスがかかっているパターンもあり得るのかな。
ちょっとこの辺りは一つの実験では何とも言えないところではあるんですけど、
文化の影響が大きいというのは事実かなと、動かれつく中であるかなと思うので、
一つそうして丸化というふうに受け取っていただければ嬉しいなと思います。
文化さんの話は、きょう言ったお便りに対しては回答というか応答は終わるんですけど、
文化の話はこれからもたくさんしていこうと思いますし、
ドイツに住んでいる日本人として思うところはたくさんあるし、
いつも僕もオープンな方であると思うんですけど、
ただやっぱりなかなか日本人だなとは自分で思うこともあって、
調整をしようとする場の意見を言うよりは調整に意識が向いてしまうことはあるなと思うので、
関心のあるトピックですね。
来週もそういえばベルギーに行くんですけど、文化心理学会という文化の観点で心理学をやっている人たちが集まる学会があって、
そこでも面白い話とか、それこそ最新の知見ですよ、論文にすらなっていないかもしれない研究とかの話もできたらと思ったりしています。
そっちにつなげられそうだな、今回の話は。ありがとうございました。
また懲りずによくわからなかったというふうなことでもいいし、
もっとこの話を踏まえて聞きたいことがあればぜひお問い合わせください。
概要欄に貼っています。他の方もぜひお寄せください。
12:01
不登校とかの話もそうですし、新規発達症とか発達障害の話とか、教育子育ての話、
また何があるかな。もちろん美しさとか宗教とか曖昧さとか、
自分のメイントピック的な話だとより話しやすい話ですけど、何でも大丈夫です。
お待ちしています。いつもありがとうございます。
また明日明後日はお便りが変わったりとか別の観点であるんですけど、
放送続けていきますので引き続き聞いていただけると嬉しいです。
最後まで聞いてくださってありがとうございました。
今日もいい一日にしていきましょう。
じゅんぺいでした。心を込めて。
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