【本日の論文】
Curran, T., Hill, A. P., & Pose, P. M. (2026). Perfectionism is accelerating over time: A cross-temporal meta-analytic review of 35 years of college student data. Psychological Bulletin, 152(3), 255–287. https://doi.org/10.1037/bul0000518
【今後の対談予定】
6月5日(金) ~ 上川路さん
6月7日(日) ~ 高山ゆかりさん
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感想
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おはようございます。研究者がそばにいるくらし、ドイツ在住心理学者のじんぺーです。 この番組では心理学の研究のお話とか、心理学者の研究生活のお話とかをしています。
今日は完璧主義の話をしたいと思います。 今年、載ったばっかりの論文ですね。
サイコロジカル・ブリテンという素晴らしい心理学の学術が載った論文になっています。
メタ分析の研究でして、メタ分析というのは、研究の研究みたいな形。いろんな論文が積み重なって、それをもう一回まとめて分析しようという研究方法の中では比較的というか、
信頼性が高いと言われている手法ですね。それを使っています。 結論というか簡単に言うと、タイトルもそのままなんですけど、完璧主義の傾向が
何年前だ?1989年なんで、大体40年くらい前から増加しているよということです。完璧主義の人が増えているよということです。
いかると。そんな論文になっています。 これで終わったほうがいいくらいだけど、どんな研究だったか言いますね。
アメリカ、カナダ、イギリスの大学生ですね。大学生を対象にしています。
だから3カ国で大学生という、結構その 範囲は狭いんだけども、研究数はすごく多くて307の研究、1989年から2024年ですね。
この間に307件の研究が集まったそうです。 合計のサンプルサイズは8万2000人以上というので、とても大きなデータになっています。
もちろん89年の学生のデータもあれば、2024年のデータもあるというので、それを点数を見ていくと、どれくらい増えてきたかなというのが分かるということです。
せっかくなので完璧主義についての解像度をみんなで上げていければと思うんですけど、いろいろあるんです。
この細かい分類というか、中に何が入っているかというのはあるんですけど、大きく分けると完璧主義的努力というのと完璧主義的懸念というのに分かれるそうです。
全社の完璧主義的努力というのは、自分に極めて高い基準を設定する、それを達成しようと努力する、達成志向的、動機づけ的な側面が強いということのようです。
高い目標に向かって頑張るという、一見ポジティブな達成行動と結びつくというふうに言われているそうです。
ただ、それというのは心理的な脆弱性を覆い隠しているだけというふうにも言われることがあるらしくて、ストレスとか失敗に直面すると問題が表出してくるそうです。
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鬱、不安、接触障害などとの相関が、大きくはないんだけれども、性の相関があると、つまりはこの完璧主義的努力の傾向が高い人というのは鬱っぽくて、不安っぽくて、接触障害の傾向があるという研究があるみたいです。
というのが一つ。もう一つが完璧主義的懸念というので、こっちの方がよくなさそうだなという懸念ってついているしね、思うんですけど。
これはどういうことかというと、ミスや失敗、他者からの否定的評価を恐れている、不安、自己批判にも満ちた側面であるというふうに言われているそうです。
慢性的に自分を疑う、決してこれで十分とは思えない、他者の期待を過大、大きすぎるほど感じる、理不尽と感じる、そうです。
低い自尊心、高い不安、鬱、鬱、欲、鬱、傾向。
あと反数ですね、自分の過去のことをくよくよ思い出してしまうような反数。
あとは自殺念慮との相関が中から大、結構大きい相関が見られると。
先ほどの完璧主義的努力も少し悪い側面というか、あまり良くないような不適応的な側面があるんですけど、
こっちの懸念の方がもっともっとその傾向が大きそうだというので2つ挙げられています。
尺度はいろいろあるそうなんですけど、この辺りの大きな括りで今日はお話を簡単にできたらと思っています。
さっきも言ったように、結論でも言ったように、増加しているというのが主な結果です。
どっちも増加しているんですよ。ただ増加傾向は完璧主義的懸念ですね。
先ほど2つ目に言ったこっちの方がちょっと有害というか、心理的にはそんなに良くないような方がより高く上がっていた、大きく増加していたそうです。
特に2000年頃を変局点に加速度的に上昇しているというふうな結果だったそうです。
完璧主義的努力の方も増加をしているんだけども、その完璧主義的懸念に比べると伸びが緩やかであるというような結果の違いが、違いといっても上がっているという点では一緒なんですけど、伸び方にやや違いがあったということのようです。
これが結論の結果ですね。
あとは欲打つ症状とか不安との関連なんですけど、これは時代を通じて安定していた。
安定していたというとよくいいように聞こえるんだけども、安定して関連が強かった、性の相関だったということなので、つまり完璧主義が高いほど不安とか欲打つの傾向も高いというような、この関連性が1989年であれ2024年であれ見られたということのようなので、
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本当に雑に言うと良くないよね、完璧主義はあまり良くなさそうだと不安とか欲打つとの関連で見るということのようです。
そんなところですかね。
考察で面白いなと思ったのが、何でこういう上昇が起こっているかというところなんですけど、新自由主義とかと結びつけて考察されていたりしましたね。
つまり個人主義的なとか能力主義的な社会になってきている、あとはより統制的な教育、正解がある、テストでそれを測る、周りと比べるみたいな、そういった環境が影響しているんじゃないかということも書かれていますね。
あとは、2000年以降に急速に増加した理由的なところで、新自由主義が社会化された最初の世代というのが1980年代前半生まれの人たちだそうで、
この人たちが大学に入る時期とピッタリ一致すると、20歳くらいで入ると、そういう教育とか環境にいた人たちがテストというか研究の対象である大学生になってというので、より表面化してきたということが書かれています。
それと、2000年代というのは先進国、アメリカとかもそうと思うんですけど、長期停滞、アメリカは長期停滞どうだろうな、リーマンショックとかもそうか、長期停滞に入った時期だそうです。
調査の分析によると、GDPの低下というのが、完璧主義的努力を押し上げていた、もしくは所得不平等の拡大が懸念を押し上げていたということのようです。
つまりは、若者がもっと努力しろという圧力というのと、成功はますます手に入りにくいという構造的な障壁に同時に直面していたというふうに考察ができるみたいです。
そう言われてみれば、そうなんだろうなと思いますけど、この辺りは結構難しいと思いますね、分析していくのは今回のデータだけでは。
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だけど、そういう社会的不平等とかGDPの低下とかとも関連が見られたというのは、なかなか興味深いですし、こういうふうに長い長期的な研究が積み重なったデータじゃないとなかなか言えないことだなというふうにも思うので、大変面白かったです。
完璧主義ね、自分は完璧主義じゃない気がするんですけど、完璧主義の人が結構周りにもたくさんいるような感じはしていて、疲れそうだなと思ってみたりするので、なかなか興味のあるテーマではあるんですけど、完璧主義を手放していくみたいなことにはすごく興味があるなというふうに思いましたね。
はい、こんな感じですかね。
今週も頑張って論文紹介していこうと思うので、引き続き聞いてもらえると嬉しいです。
最後まで聞いてくださってありがとうございました。
今日もいい一日にしていきましょう。
じゅんぺいでした。心を込めて。
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