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2026-01-22 18:06

#894【ゆるさと教育 part 3】モンテッソーリ教育はどんな効果があるのか?

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【本日の論文】
Lillard, A. S., Loeb, D., Berg, J., Escueta, M., Manship, K., Hauser, A., & Daggett, E. D. (2025). A national randomized controlled trial of the impact of public Montessori preschool at the end of kindergarten. Proceedings of the National Academy of Sciences, 122(43), e2506130122. https://doi.org/10.1073/pnas.2506130122

【今後のイベント情報】
4月6日(月) あいまい会議 vol.2
https://aimaikaigi2.peatix.com/

【今後の対談予定】
2月6日(金) 高橋晋平さん

【「こころとくらしの処方箋」お悩み投稿フォーム】
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サマリー

このエピソードでは、モンテッソーリ教育の効果について議論しています。具体的な研究データに基づき、幼児教育におけるモンテッソーリ教育の影響や評価方法を深く掘り下げています。モンテッソーリ教育は、読解力や実行機能、心の理論において子どもたちにポジティブな影響を与えることが示されています。また、この教育法は、子ども同士の学びや自己調整能力を育成し、結果的にコストも従来の教育法より低くなるという特徴があります。

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おはようございます。研究者がそばにいるくらし、ドイツ在住心理学者のじんぺーです。
この番組では心理学の研究論文をもとに、悩みとかお困り事とか疑問とか、そういうのに答えるようなお話をできればと思っています。
一昨日から、ゆるさと詰め込みと、どっちがいいのかという話ではないんですけど、
教育とか受験の文脈で、どっちがいいんだろうね、みたいなことをトシさんのお便りを中心にしながら、
飛躍とか発想を展開しながら、お話を連続でさせていただいていたんですけども、
ちょっと振り返ると、一昨日が休憩の話をしました。休憩をしんどくなるというか、
勉強をやらないといけない、やらないといけないといって、あまり集中していないのに疲れているのにやり続けるのと、
どうなんだということで休憩の話をしたりとか、あと昨日はゆとり教育の話をしてみました。
すごく大きい規模の日本のデータを使って、ゆとり教育がメンタルヘルスと生産性にどう効いているのかということを話してみたんですけど、
今日はまた別の角度で、正直お便りからだいぶ遠のいてしまってるんですけども、
音テストおり教育の話をしてみたいと思います。
今日で最後かな。一旦、どんどんどんどんこれに基本だと思うんですけど、
1個の論文を読むとそれじゃないですか。
そうすると10本ぐらいに新しく読みたいのが出てくるというのは、よく研究者の中で言われることなんですよね。
だから読まないといけない論文がいくつかあって、それを読むと10本増えるっていうね。
そういうことを繰り返していると、やはりテーマはどんどん変わっていけど、これもこれもという風になっているような感じですね。
大体3回ぐらいのまとまりでやっていくのがいいかなというふうに今は思っています。
これもちょっと迷っていることとしては、タイトルをいつも今日はこういう話だったかなという感じで、後からつけることが多いんですけど、
この3回が関連しているということはあまり見えてないような感じがするので、そこはちょっと悩んでいるところです。
もし気づいたことがあれば、コメントなどお寄せいただけると嬉しいです。
モンテッソーリ教育の重要性
ではモンテストール教育の話をしていきましょう。
お知らせ、昨日も言った、ちょっと軽くしますね。
4月6日に東京でイベントをします。
研究と、研究だけじゃないですね。
美しさについて考える機会を、4月6日の月曜日夜ですね。
神保町のアンノンアンノンという場所でやらせていただきますので、概要欄に詳細貼ってます。
よかったらチェックしてみてください。
席があまりないんですが、30から40席ぐらいというふうに聞いていて、
もうすでに会場参加10人ぐらい申し込んでくださっているかな。
なのでぜひ会場に行きたいという方は、まあまあ先ですけども、
早めに検討していただけると嬉しいなと思っております。
よろしくお願いします。
それではモンテストール教育の話をしましょう。
去年の年末に載った論文で、
BNASというとても有名な学術雑誌に載っているので、
これ見つけたからには紹介したいなと思ったんですよね。
こういう雑誌で、モンテストール教育というのにフォーカスを当たった研究が載るって結構すごいことだと思うんですよね。
心理学だけの雑誌じゃないんです。
本当にいろんな分野の研究が載るので、
心理学の研究を載せるだけでも相当難しいんですけど、
その中でも心理学なのかな、教育科学というか社会学というか要素もあるんですけど、
まあ心理学かな、分析のやり方的にはと思います。
研究の方法と結果
モンテストーリープレスクールっていうのがタイトルにも入ってますね。
なのでモンテストーリーの幼児教育の話になります。
全国規模ランダム化比較試験というところで、
これがこういう強い雑誌に載った要因かなと思うんですけど、
なかなか教育で研究しようとすると、このランダム化比較試験というのは難しいんですよね。
実験軍と実験しない軍、統制軍といったりしますけど、
ランダムに分けてこっちには実験を施す、今回で言えばモンテストーリー教育を施す、
で、統制軍と言われる人たちには従来の教育を受けてもらうというふうな形でやるって、
どうやるのと思うじゃないですか、そもそも難しい。
モンテストーリー教育じゃなくても、例えばこういう授業が非認知能力を伸ばしますとかね、
あとは読解力を伸ばしますみたいなのがあったとすると、
2クラスありますと、A中学校には2クラスありますと、
で、その中でクラス1、1組の人たちにはその教育を施して、
2組の人には教育を施さないとかってやるのって、なんかハードル高そうじゃないですか、いろんな意味で。
なんか1組の人たちだけ優遇してっていうこともあるし、
そもそもそういう時間を割くということは難しいっていうこともあるだろうし、
それやったとしても、せいぜい2、30人じゃないですか、1クラス。
だから30人と30人比較しても、どれぐらいそれが一般化できるかっていうのは結構難しいところがあります。
今回のケンキはそれがすごい。
どういうふうにやってるかというと、今回3歳児からスタートしますね。
プレキンダーガーテンというのがあるみたいです。
アメリカかな。
3歳児にモンテスオーリ教育を受けたいってなったときに、倍率がすごいんですって。
これも結構驚きですけど、驚きじゃないか。
人気なんですって。
日本でもちょっとずつね、そういうふうな秋江さんとかいらっしゃいますし、
すごい発信者の方の影響もあっているんだと思うんですけど、
徐々に人気が高まっていると。
3歳児、モンテスオーリのプレ幼稚園に入れたいというときに、抽選が発生しますと。
そのときに枠を与えられた抽選に通った人たち、子どもたちと通らなかった子どもたちで、
ちょっと疑似的なランダム化比較試験というか、ほぼいい感じになってますよね。
これが仮に抽選とかなくて、モンテスオーリ学校に行っている人たちとそうじゃない人たちというふうになると、
それは親のそもそもの考え方とか、教育方針みたいなものが出てくるわけですよね。
だからモンテスオーリ教育そのもののって言うとなかなか難しいんですけど、
今回はその権利が与えられなかった子どもたちも、モンテスオーリ教育を親が受けさせたいと思ってたんですよね。
そこが結構面白い。ある程度教育意識が高いというか、リテラシーがあるような人たちの感じがするんですけど、
そこで分けれたというのが相当すごいところ。
規模も大きくて、24校の公立のモンテスオーリ校を対象にしていると。
本当はもっと人数はあったんですけど、この研究に同意してくれたのは当選した子どもたち242人と、
落ちてしまった子どもたち346人が対象になっているそうです。
その子どもたちのその後、3歳児修了時点、4歳児修了時点、その後プレ幼稚園の後、幼稚園に行くみたいなんですけど、
このあたりがちょっと日本とシステムが違うんで分かりにくいんですけど、
幼稚園がより教育を受けるような、小学校の最初というかお試しみたいな感じの年齢層なのかなと思うんですけど、
やっぱり幼稚園はより日本の幼稚園とか保育園みたいな感じのイメージでいいかなと思います。
3歳児修了時点、4歳児修了時点、あとはその幼稚園修了時点というので、3回いろんなテストを受けてもらって、
そのモンテス・ソウル教育の影響を調べたという研究になっています。
モンテッソーリ教育の特徴
てか、モンテス・ソウル教育、何か話、あんまりしてなかった。
お探ししようと思った。どうしてこうなった。
ちょっと、しくじってますね。
せっかくメモ残してるのに。
ちょっとモンテス・ソウル教育が何かという話を簡単にさせてください。
中核的な特徴、論文にも触れられているようなところをピックアップするんですけど、
一斉には教えないと、黒板の前で一斉授業をしない。
基本は個別レッスンというか、子供が自分で選んで繰り返すということをやるそうです。
学習の主導権が大人ではなくて子供にあるというのが結構中核にあるということ。
自由だが放任ではないというところもあって、
やることは厳密に設計された教材の中から選ぶ。
自由に選べるんですけど、その枠はあるというのが書いてます。
それと異年齢混合というところで、3歳、4歳とか5歳の子が混じっているということがあるというのが特徴のようです。
年下は先輩というふうには言わないと思うけども、上の子を見て学ぶというのが書かれています。
子供の自発性を前提にしているみたいなところがあるということです。
どんなことを図ったかと言いますと、色々図っていまして、
前後下からよくわからなくなってますけども、
学業については学業というよりは読解力、語彙力、あと算数、認知能力でいうと短期記憶、あと実行機能、
社会認知でいうと心の理論とかを測っているそうです。
結果見ながらそれはどういうことを言っているかというのを話してみたいと思います。
結果いきますと、まずこれが面白いんですけど、
幼稚園の3歳修了時点と4歳修了時点では、実はあんまり差が出なかったそうなんですよね。
問答素理教育を受けたかどうかというのが、これがまず面白い。
ただ、幼稚園の修了時点、5、6歳くらいですかね。
ここで差がまとまって出るというのが、とても面白いところかなと思います。
モンテッソーリ教育の影響
どういう結果差が出たかというと、読解力、実行機能、短期記憶、心の理論において、
問答素理教育を受けた子どもたちの方が高かったというのが、メインの研究結果になっています。
ちなみに言うとややこしいんですけど、プレ幼稚園ではみんな問答素理教育を受けてはいけないと分かれているんですけど、
幼稚園に入った時点では、問答素理教育をプレ幼稚園で受けてた人たちの多くが、
多くがでもないな、半分くらいって言ってたかな、問答素理教育の幼稚園にも行っているんですけど、
3歳、4歳の時に問答素理教育を受けたが、幼稚園では従来の幼稚園に行っている子たちも結構いるっていうのが、
すみません、言い忘れてました。ちょっと大事ですよね。
でもそうであったとしても、その3歳、4歳で受けた問答素理教育の影響が残っている可能性が高いであろうというのが、著者の主張のようです。
面白い。統計的には優位ではないんですけど、算数とか語彙とかワーキングメモリーにおいても、結構問答素理教育を受けた子たちの方が高そうだという結果になったみたいです。
面白いですね。いかがでしょうか。想像通りですかね。
なんでこういう差が出たのかとか、なんでこういう時差というかが起こったかというところなんですけども、いくつか説明がありまして、
まずは子ども同士の学びが増えるというので、3歳の時は5歳の子に教えられたりとか6歳の子に教えられたりして、
それがどんどん上がっていくと、今度は5、6歳になって3歳の子に教える、4歳の子に教えるという、教えることで学ぶという、そういう効果が出ていたんじゃないかというふうに書かれていたりとか、
あとは自己調整能力が鍛えられるとか、指示を待たないので自分で選んだり、自分で続けたり、辞める選択をしたり、みたいなのが実行機能を育てていたのではないかとか、そんなことが書かれていますね。
心の理論というのは、社会的に相手が何を考えているかとか、今次どういうことをしようとしているかみたいなことを推測するような力というふうに言っていいと思うんですけど、
それは共感的な力の基盤になるようなことであったりとか、あとは協力とか協調というところの基盤になるというふうに言われているんですけど、それがモンテストレーション教育を受けた子たちの方が高いというので、
大人に指示をされる環境ではない、自分たちで話し合って、話し合うのか分からないけど、自分たちでトラブルが起こっても解決しようとするみたいな、そういったことが聞いていそうだというふうに考察がなされていて、とても面白いなと思いました。
コストと教育方針
ちょっと早くなっちゃった。いかがだったでしょうか。だいたい終わりなんですけど、最後に論文の補足的なところ。補足じゃないのかな、でも。面白いなと思ったんですけど、コストもモンテストレーション教育の方が低いみたいなんですよね。
3年間で1万3千ドル安いと言っていましたね。これは親が払うのではなくて、シンプルにかかるコストですね。幼稚園とかプレ幼稚園側の。1万3千ドル。これ何でかというと、結構大人が少なくて子供が多いというのが多いらしいんですよね、モンテストレーション教育。面白いですよね。
大人は教えるという感じではないから、環境を整えるという係。あとは子ども同士で学び合ったりとか、子ども同士でトラブルを解決したりとかということを重視するので、そういった環境が実現できていて、結果的に先生に払うお給料だったりとか研修費だったりというのが、従来の幼稚園とかプレ幼稚園より安くなるというところが面白いなと思いました。
プレ幼稚園で安いって書いてたかな?幼稚園はちょっとわからないんですけど。そういうのも面白いですよね。このコストとかって言い始めるとちょっとね、すごい機械的になっちゃうので、あまり気にしなくてもいいのかなと思うんですが、結構面白い結果だなと思うし、時差で結果が出るというのも面白いなと思います。
なので、昨日はゆとり教育がね、高校まではメンタルヘルスに良い傾向があったんだけど、その後はどうなんだという。大学ぐらいではポジティブな効果が消えてしまうみたいな話をしたんですけど、モンテストリーはどうなんでしょうね。これも結局は幼稚園までなんで、小学校とか中学校でどういう効果が残っているかはわからない。どうなんでしょう。まだこの人たちを追っているのかな?もしかしたら追っているかもしれない。
けど、ひとまずね、時間が空いても効果があるというのがすごく面白いなと思いました。
最初の話に戻ると、ゆるいとか詰め込みというふうに、なかなかプレ幼稚園の段階で言えないと思うんですけど、モンテストリー、ややゆるく、あとは主体性を尊重するみたいなところで、従来の大人がこれやれ、あれやれということではないなというところは思うので、そういう点では、こういったちょっとゆるさを尊重するような教育方針が与えるポジティブな効果というのも、
説明できたんじゃないかなと思っています。
いかがだったでしょうか。すごくインパクトのある雑誌になっているので、よかったらチェックしてみてください。グラフとかもわりとわかりやすく書いているかなと思います。
最後まで聞いてくださってありがとうございました。今日もいい一日にしていきましょう。
じゅんぺいでした。心を込めて。
18:06

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