1. 研究者がそばにいるくらし
  2. #895【匿名性がもたらすもの p..
2026-01-23 18:14

#895【匿名性がもたらすもの part 1】匿名SNSだと自己開示しやすくなるか?

spotify apple_podcasts

【本日の論文】
Ma, X., Hancock, J. T., & Naaman, M. (2016). Anonymity, intimacy and self-disclosure in social media. In Proceedings of the 2016 CHI Conference on Human Factors in Computing Systems (pp. 3857–3869). ACM. https://doi.org/10.1145/2858036.2858414

【今後のイベント情報】
4月6日(月) あいまい会議 vol.2
https://aimaikaigi2.peatix.com/

【今後の対談予定】
2月6日(金) 高橋晋平さん

【「こころとくらしの処方箋」お悩み投稿フォーム】
https://forms.gle/SJA2jVWvn8H75muF9

【他の音声配信プラットフォーム】
Voicy: https://voicy.jp/channel/4088
Spotify: https://open.spotify.com/show/5lv0bsVek4GStAp6rk3tqR?si=5M5VGZNPR4OAUkP5RtUJRA
Youtube: https://www.youtube.com/playlist?list=PLwNCzUvQbey7eV271PaZUszCHbwKVflVZ

【研究サポーター募集中!】
https://academist-cf.com/fanclubs/358

サマリー

本エピソードでは、匿名性の影響について探求しており、特に匿名SNSでの自己開示の容易さに焦点を当てています。「裏赤」という言葉を通じて、心理的な安全性やイメージに対する恐怖感についても触れられ、制度的な背景についても考察されています。匿名SNSの利用が人々の自己開示に与える影響について探っています。特に、親密性の高い話題に関する自己開示の難しさと、匿名性が自己開示を促進する要因として機能することが示されています。

匿名性の重要性
おはようございます。研究者がそばにいるくらし、ドイツ在住心理学者のじんぺーです。
この番組では心理学の研究論文をもとに、皆さんの悩みとかお困りごとに答えるようなお話をしております。
今日は、サミンさんからのお便りを紹介したいと思います。
昨日までは、ゆるさと教育というテーマで3本ぐらいお話をさせていただいたんですけれども、新しいテーマになります。
お便りくださってとても嬉しいです。他にもいくつか届いているので、順番に紹介していけたらと思っています。
今日のテーマは、匿名性がもたらすものというふうにシリーズ企画にしました。
また3本ぐらい紹介しようかなと思っています。
まだ明日、あさってとか、2本目、3本目というのは考えていないんですけれども、どうせ見つかるだろうというところで、
こういうお悩みに対して3角度ぐらいで視点を提供できたら嬉しいなと思っていますので、
その都度、それについてさらに質問とかあれば、またそこから膨らませることができるかもしれないし、
ぜひコメントを寄せていただけるととても嬉しいなと思います。
他の方も概要欄にGoogleフォームを貼っております。匿名で大丈夫ですので、ぜひお寄せいただけると嬉しいです。
実生活と匿名の関係
本題に入る前にお知らせをさせてください。
4月のイベント情報を先日リリースしました。4月の6日、東京でイベントをします。
あいまい会議 vol.2というところで、言葉と美しさについて、
当日役者の田中恵子さんと俳人の前澄まどかさんとともに、
自分は俳句の研究をずっとしてきて、論文もたくさん書いてるんですけども、
そういった3人で言葉がなんで美しさをもたらすのかという話をじっくりゆっくりできたらと思ってますので、
神保町にあるUnknown Unknownという会場になっています。
ぜひ遊びに来てくれると嬉しいです。
オンラインでも聞けますし、アーカイブも残りますので、
ぜひ行けないんだけども聞いてみたいという方はチェックしていただけると嬉しいです。
私の研究クラウドファンディングのサポーターになっていただくと無料になります。
本来3000円かかるんですけど無料になりますので、
もしこの機会に応援してやってもいいかという方は応援していただけるとすごく嬉しいです。
よろしくお願いします。
では本題に行きましょう。
お便り先に読ませてください。
ふさみんさんからですね。
最近、裏赤で実生活を全く明かさずに発信をしているのですが、それがとっても楽しいのです。
これって文人、分ける人の文人だったり、エイリアスと呼ばれるような部分もあると思うのですが、
心理的な安全性というものもあるのかなと。
実生活と結びついていないところでのこういう活動って心理学的にはどう説明されるんだろうかとふと疑問に思いました。
同時にどうして実生活ではこういう活動ができないのでしょうか。
やっぱり見えとかイメージをかわすとか、そんな恐怖感からなのでしょうかねというお便りです。
ありがとうございます。
研究の実施
とても面白いし、心当たりにある方も多いのかなと思います。
私は顔も名前も出しているし、裏赤か。
やったことはないかな。
インスタのアカウントで音楽アカウントとか作っていることとかあったりするし、
よりプライベートの子供の写真もあげるようなインスタのアカウントとかをやってたりするんですけど、
どれも基本は通常化しているかな。
というので、匿名性というふうに一応したんですけど、匿名かどうかということもそうですし、
これをよく読んでみると、実生活を全く明かさずにというところなので、
実名で実生活を明かさない人もいるか、あんまりいないか考えにくいかちょっとね。
いろんな角度で匿名とか、あとは心理的安全性というキーワードもありますね。
広がりそうですよね。イメージを壊すとか。
見栄っていうのもね、これまた心理学でたくさん語れそうなテーマだなと思いますので、
ぜひ今日はちょっとど真ん中というか、匿名実名のSNSの話をさせてもらうんですけど、
また明日とかも楽しみに。
ちょっと土日はどうだろう、どうしようかな。
しゃべるかわかんないですが、また次回以降も楽しみにしててください。
今日の論文はですね、匿名か実名か、そして親密さというものを実験で操作して、
それがどれくらい投稿することに抵抗があるかどうかっていう。
SNSを使うことに抵抗があるかということを調べたような論文を紹介してみたいと思います。
2016年の論文なんで、ちょっと古いですよね。
2016年って言ったら、まあまあもう使ってるから余裕で。
2009年とかですよね、多分ツイッター。
2008年、2009年からね、いわゆるSNSみたいなのって、やっぱりXとかFacebookとかが多いと思うんですけど、
20年弱ぐらい前なのかなと思いますが、なので2016年は古い。
もう10年前から2016年、怖っ。
ちょっと古いような気がするんですけど、緊急としてはね、とてもわかりやすくて面白いので紹介したいと思います。
タイトルとしては、ソーシャルメディアにおける匿名性、親密性、あと自己開示です。
結構直球かなと思います。
なんかこの背景の部分で、こっちはだからもしかしたら次ご紹介してもいいかもですね。
前提として専攻研究を引用しながら、自己開示というのは人にとっては報酬的であると。
それ自体が会意を生み出すようなもの。
自己開示ってなんか報酬的でありっていう表現が一番いいな。
多くの恩恵をもたらすということがまず書かれてるんですよね。
そっちはそっちが気になりますよね。
なんで自己開示が報酬的なのかと。
ウェルビーングを高めたりとか、社会的つながりによる利益をもたらすとかね。
いろんな角度で書かれてますけど、そっちはそっちは面白いですよね。
自己開示。
人は自己開示をそもそもそれなりにしたいんだっていう前提はあるのかもしれないですね。
サミンさんのお答えに一瞬戻っていいですか。
戻ると、それがとても楽しいのですって一文目から書いてますよね。
でも自己を開示してるわけではないのか。
実生活は全く明かさずにだから。
興味深いですね。
また別な感じもしてきましたが。
続けます。
そういった前提の中でSNSというのがみんなやってるよねっていうので。
SNSの大きな特徴がやっぱり匿名でも発信できるというところがあります。
匿名実名というのが投稿のハードルみたいなところにどういうふうに関わっているかということを調べた論文ですね、研究ですね。
調査自体はオンラインの実験か調査というよりも割と面白い架空のSNSのアプリを作って、それの表示をいろんなパターンを用意するという凝ったことをしてます。
その分け方としてはまずは一番気になっている実名か匿名かというところでポストするときに自分の名前が出てくるか、もうそういう名前が表示されるところがそもそもないみたいなところというのが一つの分け方になっています。
あとはオーディエンスですね。聞く人も2つに分けてます。
どういうことかというと社会的なつながりのある人に向けて投稿するようなそういうUXデザインになっているSNS、各SNS。
社会的つながりというのは例えばFacebook上の友達がそのままここに表示されますとか、電話帳のコンタクトからの人たちがここに表示されますという感じ。
友達とかが多いと思います。
もう一つが近隣という条件、ネイバーフッドという条件で、これは半径数キロ以内の位置情報を特定してそこの中にいる人たちの投稿が出てきますよというデザインになっている。
これ面白いですよね。実際には絶対使いたくないけど、発想としては結構面白いなと思います。
その人たちは偶然その場所に合わせたというところなので、特に今後つながりが続くという感じの人たちではないという、そういうオーディエンスの分け方があります。
あとは今日はあまり詳しく、もうすでに長くなっているので詳しくは言わないんですけど、ポジティブな内容、ネガティブな内容を投稿するかどうかということと、あとこっちは大事かな、親密性の程度をグラデーションで分けています。
36項目の自己開示内容を研究者側が用意して、これについて投稿する時にという、そういう体で話が進んでいきます。
自己開示の難しさ
例えばその36項目の中で親密性の低い高いというのは例を言った方がいいと思うんですけど、すごく親密性が低いところで言うと、親密性と訳すとちょっとややこしいか、プライベートがどうかという方がわかりやすいかな、イメージつけやすいかな。
好きな食べ物が一番低いというかめっちゃ低い、誰でも喋れるような話。ちょっと上がると仕事上のストレス。もっと上がると自分の外見への不満。めちゃくちゃ高い親密性のところで言うと性的な話、性的な自信みたいなところを聞いている。
これが今一例ですけど、36項目あると。これらを投稿するってなった時に、その人に何を聞くかというと、抵抗感があるかどうかということを聞いていますね。それがだから、自己開示の有無みたいなところで関係しているのかなというふうに思いますね。
それでいけてますかね。結果言って大丈夫ですかね。
SNSを架空で作っているというのも面白いし、それが実名か匿名かで分けられていて、かつ友達が見ているか、偶然近くを通っている、その辺にいる誰かが見ているかみたいなので分けられているという感じです。
家にいたら近隣住民って知られたくないので、あんまり繋がりがありそうな人たちに感じますけど、まあいいや。ちょっと細かいことを話しにしていきましょう。
結果いきます。いくつかピックアップします。
まずは、大雑把な、全体的な結果としては、親密な内容ほど話しにくいんだということですね。性的な話とか、自分の外見の不満、コンプレックスみたいな話とかは自己開示したくなくなります。
これは実名であれ、匿名であれ、あとは誰向け、それこそ友達であれ、近くにいた人であれ、どんな条件であっても基本的には親密さがあると自己開示したくなくなる、抵抗感が高くなるということです。
匿名なら何でも話すわけではないよねということがあると。
一方で二つ目の結果は、これも予想通りというかそうだよねというところで、匿名性というのが全体的に自己開示を増やすというところだそうです。
これは親密性が低い話題であっても高い話題であっても、全体的に匿名性というのは話してもいいかなという、そういう水準を上げるということです。
匿名性というのは全体的に上げるんだけども依然として親密性が高いテーマというのは話しにくいというのは変わらずです。
これはちょっとややこしいんですけど、効果の出方がそれぞれあるという感じです。
これも結構面白くて、三つ目の結果は、友人向け、Facebookとか電話帳の知り合いに向けて話すときは近所の人より話しやすいんですって、いろいろと話しやすいんだけども、
親密な話になるほどに急激にブレーキがかかるような現象が見られたそうです。
匿名性の影響
これはどういうことかというと、友達からだからこそ何でも話せるというわけではなくて、むしろ友達だからこそ言えない、言いにくいことがあるということを表しているだろうというふうに考えられます。
反するようというか、どっちも効果があるので分けて聞いていただけたらと思うんですけど、四つ目の結果は、匿名かける友人向けというのはちょっと特殊で、
友人向けであったとしても匿名であると親密性によるブレーキがやや弱まるという結果になっています。
これちょっと実際のSNSでは考えにくいので、なんか微妙だなとも思うんですけど、友人向けで匿名っていう、どういうことだろう。
こういうのってそうなのかな、こういうのってのは。
ふさみんさんとかも、匿名でもないよな。名前なんだよな。この辺まで匿名が何なのかみたいな話だよな。
ネガティブ・ポジティブの話は割愛すると言ったんですけど、一応言っておくと結構重要であると。
ポジティブの内容だとどの条件でも話しやすいけども、ネガティブの条件では実名、SNSはかなりはばかられるということです。
実名だとネガティブの内容を言いにくい。逆に言うと匿名になるとネガティブ内容の話しにくさが弱まるということで、これは皆さんがいつも見てるやつですね。
愚痴とか批判とか誹謗中傷とかは匿名の人が出てくるというのがこれです。
そんな感じですね。当たり前のことばっかりか。でもこういう当たり前のことはちゃんと研究でやるっていうのも大事なんで。
いかがですかね。何か新しい発見ありましたかね。個人的にはあんまりないな。そうだよねって感じだよね。
そうですね。もうちょっと次回とかは一歩進んだ話ができたらと思います。
確認です。匿名だと話しやすくなるよという話でした。
匿名性がもたらすものというシリーズでやってるんで、もたらすものといえば話しやすさを上げるという抵抗感を減らすというのは一つあり得るかなというのは思います。
スタミンさんのお便りに戻ると、実生活を全く明かさずに発信しているというので、まあまあそれはこういう背景があるよということだけだね。
どういう角度でいきましょうかね。2回目以降ね。
自己開示が報酬になるという話は一個あり得るかなと思いますし、あとは見栄とかイメージを壊す。文人とかエイリアスとか。
自分の心理学でそのまま使われることは結構少ない気はするんですが、そういうキーワードでね、サーベイしてみてもいいかなと思いましたね。
ちょっとまた見てみますね。何か気づいたことがあればお寄せいただけると嬉しいです。
最後まで聞いてくださってありがとうございました。今日もいい一日にしていきましょう。
じんぺいでした。心を込めて。
18:14

コメント

スクロール