早い子で3、4ヶ月みたいなのはあるんですけど、なので今息子がめちゃくちゃ泣くようになったのが人見知りかどうかはわからないんですけど、
興味深いなということには変わりなく調べてみた感じです。
今回の研究はアメリカの研究なんですけど、6ヶ月の子どもからまず参加者として集めているので、
3、4ヶ月の子どもがどうというのはわからないんですけど、
人見知りというのがどうやって発達していくかというのを知っておくのは結構面白いなと思いますので紹介します。
とても大規模な研究になっていて、1200人のデータセット、6ヶ月から36ヶ月にかけて子どものデータを取っています。
先ほども言ったように子どもだと言語的な報告とか書いたりとかはもっとできないですけど、
なので親、母親か父親が子どもの人見知りについて報告するか、
さっきほどちらっと言ったストレンジャーアプローチ課題みたいなもので実験的に点数化するということをしていきます。
まずその親が報告する質問紙の方がわかりやすいのでそちらから説明をすると、
いろいろあるんですけど、たとえば赤ちゃんが見知らぬ人を見たときにどれくらい泣きますかとか、
見知らぬ人が近づいてくるとどれくらい怖がりますかみたいなことをお母さんとかお父さんが答える。
とても当てはまるとか当てはまらないみたいな感じで答えるというのが一つの指標になっています。
これが6ヶ月から36ヶ月でもう何回か縦断的にとっていくんですけど、
その中でどうやって成長発達していくかということがまず興味深いポイントです。
もう一つがストレンジャーアプローチ課題なんですけど、
これをどうやってやるかというのをもう少し詳しく説明してみたいと思うんですけど、
まず6ヶ月からの子どもを実験室に座らせます。
親も同じ部屋にいるというふうに書かれていますね。
いるんだけども親が手助けしたりということはしないというふうに指示をします。
座っているところに見知らぬ人が入ってくると。
感情的に中立的な表情をした男性実験者が入ってくるということです。
いろんな動きをするんですけど、例えばドアの近くでまずは10秒間立ち止まると。
その時点で結構人見知りの子どもとか反応しそうですよね。
で、閉じてまると。
で、子どもに向かって半分の距離まで近づくと。
すぐに近づくわけじゃないんだけども、半分近づいてまずは止まる。
で、声をかけるとかね。
その後にもっと詰めて子どものそばに行って、膝をついて2分間滞在するというのは結構。
これ子どもにとって地獄なんじゃないかなと思うんですけど。
そういうことをして、段階的に近づいていくというので。
ある子はもしかしたらドアから入った瞬間に泣き始めるかもしれないし、
声をかけられた時かもしれないし、もう本当に距離詰められた時かもしれないしというので、
その子の人見知り度というのがなんとなく指標化できると。
で、その映像を見た実験者が恐怖表情を点数化する。
眉毛、目、口という3つの顔領域を見て、恐怖表情がその3点どこでも出ていたら3点をつけて、
どこでも出てなかったら0点みたいな感じで指標化していきます。
たぶん見知らぬ人が入ってから出てくるまで数分あるんですけど、
5秒から10秒ごとにスコアをつけるというので、
ある程度の時間的な指標とかが分かるというのも興味深いポイントかなと思います。
だいぶ方法論の説明がなくなってしまったんですけど、
ここまでが結構今日の1号のところで、課題のところが面白いなと思うので、
ぜひ心理学者ってそういうことをしているんだなと思ってもらえると1つ嬉しいんですが、
結果も簡単に紹介したいと思います。
簡単と言ってもややこしいんだよね、ちょっとね。
4つの異なる軌道、軌跡をたどるということです。
人見知りの発達というのは。
たぶん4つと言うと興味ある人も多いと思うので、
本当にここはザーッといくと思うんですけど、
まず1つ目が高水準安定型、これがだいたい全体で11%ぐらい。
生後6ヶ月から人見知り恐怖がすでに高いと。
36ヶ月までもほぼ変化せずにずっと高いままみたいな人たちのグループです。
2つ目が減少型、これ12%。
だからさっきの高水準安定型と減少型というのが少ないですよね、
11%、12%みたいなところで少ない人たちなんですけど、ある程度のグループがあると。
減少型の人は6ヶ月時点で高い人見知り恐怖を示すんだけども、
12ヶ月から36ヶ月で大きく低下するという人たちです。
これ後の人たちを聞けば分かるんですけど、だいぶ珍しいかなと思います。
36ヶ月時点で最も低い水準になるというふうなパターンです。
3つ目が急増型です。
これが43%で、さっきの人たち、グループに比べるとだいぶ多いんですけど、
6ヶ月時点では低めなんだけども、12ヶ月から36ヶ月にかけて急激に上昇していくというようなパターン。
36ヶ月時点で高水準に達するということです。
3歳か。
多そうですよね、確かに3歳くらいの幼児って結構人見知りする子も多いなと思うので、そういうパターンであると。
最後4つ目が緩やかなに増加していくパターンというのは、
これも33%くらいで2番目に多いんですけど、6ヶ月時点で低めなんだけども、12ヶ月以降にかけて緩やかに増加していく。
36ヶ月でめちゃくちゃ上がるわけではないんですけど、中程度に安定しているということだそうです。
この論文だと緩やか増加型、最後に言ったパターンが一応最も適応的というか、
その後の生きていく上であまり問題がないであろうというふうなパターンであるというふうに位置づけられているそうです。
なぜかというと人見知りの自然の発達結果と一致している。
急激に伸びたりとか急激に下がったりみたいなことではないからということだそうです。
ここにもいろいろ書いてあるんですけど今日は割愛します。
それぞれのパターンがあるというのも、こういう大規模な縦断研究じゃないとなかなか分からないので面白いなと思いますし、
最後にこれ言ってなかったんですけど、双子の研究でもあったんですよね。
双子の子供がいっぱい参加しているような研究で、双子の中には一卵性ソーセージ、二卵性ソーセージという遺伝情報をどれくらい共有しているかという人たちが分かれるわけなんですけど、
一卵性ソーセージの方が二卵性ソーセージよりも同じ発達軌跡を辿る割合が高いと。
どういうことかというと、人見知り恐怖の発達の軌跡には遺伝的要因が関与している可能性が高いというのが今回の一つ面白い結果かなと思います。
なので、例えば一卵性ソーセージの場合、その一人が高水準安定型だったとすると、もう一人の双子のもう一人の子も高水準安定型の可能性が高いと。
二卵性ソーセージだとその可能性がちょっと減るということですね。面白いなと思います。
ちょっとボリューミーな内容で長くなってしまったんですけど、お子さんがいる家庭とか近くにお子さんがいるという人たちにとっては結構あの子のことを思い浮かべながらみたいなふうに聞いてもらったらよかったのかなというふうに思いますし、
これからそういう人に会うという人は、あの論文で言ってたことが本当かなみたいなね、本当って言っても4パターンあったので、なかなかパチッと現実版面と一致することはないと思うんですけど、ぜひ参考にしていただけると面白い、世界から面白く見えていくんじゃないかなというふうに思ったりしています。
最後まで聞いてくださってありがとうございました。今日もいいちんちんにしていきましょう。
人平でした。心を込めて。