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2025-01-14 09:53

#543「自分で決める」ことが健康習慣への第一歩 (Ntoumanis et al., 2021)

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論文はこちら⇩

https://doi.org/10.1080/17437199.2020.1718529

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おはようございます。心理学者のじんぺーです。 Good morning. I am 心理学者のじんぺー.
本日も心理学の論文を紹介していきたいと思います。 Today, I would like to introduce a new paper on psychology.
毎日心理学の最新論文を中心に紹介させていただいております。 I mainly introduce the latest psychology papers every day.
まだの方はぜひフォローいただけると嬉しいです。 I would be happy if you could follow it.
今日はですね、今年こそ始めたい健康習慣というボイシーのウィークリーテーマがありましたので、 Today, there was a weekly theme of Boise called the Healthy Habits that I want to start this year,
それに沿って健康につながる、この健康の中には身体的な健康はもちろん、心理学をやっておりますので、心理的な健康という側面もあるんですけど、 and I would like to introduce the theory of self-determination,
どういう習慣と言いますか、自己決定理論という理論を今日紹介するんですけど、 which is related to health.
自分で決めるということが健康につながっているんじゃないかというようなことを調べた論文を紹介したいというふうに思います。 I would like to introduce a paper that looks into this topic.
ぜひ聞いていただけると嬉しいです。 Today's topic is about the healthy habits.
自己決定理論という理論をもとにして、自分で決めるということが健康状態につながっているんじゃないかということを調べた研究がたくさんあるわけです。 Based on the theory of self-determination, there is a lot of research that says that deciding on your own leads to a healthy state.
これは動機づけとかモチベーションと言われるような分野の心理学の中では結構重要な領域の一つかなと思うんですけど、 This is one of the important areas of psychology in the field of motivation.
その研究者たちが自己決定理論という理論をもとにいろんな介入をして、健康状態、身体的な健康をもちろん、心理的な健康とどう関係しているかということを調べた、メタ分析の研究になっています。 Based on the theory of self-determination, the researchers have done a lot of research on the relationship between physical health and mental health.
たくさんの研究をまとめ上げて、もう一回分析し直すことによって、より信頼性の高いようなことが言えるんじゃないかというようなのが、メタ分析とかメタ研究とかって言ったりするんですけど、 By summarizing a lot of research and re-analyzing it, we can say that it is more reliable.
今回はそのメタ分析の研究で、73件の研究を対象にしている、サンプルサイズ合計3万88人のデータを使っているので、 This time, we are targeting 73 researches based on the meta-analysis. We are using a total of 30,088 sample sizes,
結構ここまでデータ数が大きくなると言えることもあるんじゃないかというところで、すごくインパクトのある2021年の論文になっております。 so if the number of data is this large, I think there is something to say about it.
自己決定理論というのをさらっと言ってきたので、これをもう少し詳しくお話しさせていただくと、 I have already mentioned the self-determination theory, so I will talk about it in more detail.
レッシーとライアンという方によって提唱された理論であると、モチベーションを説明するような枠組みのことであると言われていて、 It is a framework that explains motivation.
これは内発的動機づけ、外発的動機づけという区分が大きく分けて、そのモチベーションの中にはあるんですけど、 There is a big distinction between internal motivation and external motivation,
内発的なのは楽しいとか興味があるというようなモチベーションのこと、自分の中から出てくるようなモチベーション。 and the internal motivation is fun and interesting.
外発的動機づけというのは、わかりやすく言うと報酬ですよね、お金とか何か。 There are two motivations, one of which is to get money.
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得られるからやるっていうね、そういう動機づけが大きく分けて二つあるんですけど、 Not only that,
それだけじゃなくて、連続体なんですよね、その中にいろんなレイヤーがあって、 it's a series of layers.
レイヤーというかグラデーションと言ったらいいのかな。 It's like a gradation.
そういうふうに理論づけられているものがありますと、 If you are interested in this topic,
ぜひ調べていただくとたくさん出てくるので、自我決定理論ということを今日話すんですが、 please check it out.
本当にめっちゃ簡単に言うと、自分で決めるということが大事だよという話ですね。 It's important to decide by yourself.
自我決定理論に基づいていろんな介入、運動の習慣に関する介入かもしれないし、食事習慣かもしれないし、 Based on this self-determination theory, there are a lot of interventions, such as interventions in sports, meals,
そういういろんな介入をサポートするという研究がたくさんあって、それらをまとめた論文です。 and there are a lot of studies that support such interventions.
この自我決定理論に基づいて介入をするというのはよくわからないんじゃないですか。 I don't know if it's well understood to intervene based on this self-determination theory.
僕も最初読んだときよくわからなくて、 I didn't understand it well when I first read it,
色々と調べながら読んでいたわけなんですけど、大きくわけで3つの心理的ニーズを満たすということが、 I was reading it while looking at it, and it was said that it was important to meet the three psychological needs
この自我決定理論に基づく介入にとって大事であるというふうに言われています。 based on this self-determination theory.
ややこしいんですけど、3つ自体はそんなに難しくないです。 It's complicated, but the three aren't that difficult.
自立性、有能感、関係性という3つです。 There are three, independence, competence, and relationship.
自立性というのは自分の選択で行動しているという感覚。 Independence is the feeling of acting at your own discretion.
一番自我決定理論の本丸っぽい感じがしますよね。 It's the most self-determination theory.
二つ目、有能感というのは行動を成功させる能力への自信のことであります。 The second, competence is the confidence in the ability to succeed in action.
最後、三つ目、関係性というのは他者との繋がりとか親密さを感じることが、 The last, the third, the relationship is the continuity of motivation
モチベーションの持続につながるというふうに言われているんですよね。 by feeling the connection and intimacy with others.
これらを基にして声掛けとかワークショップを仕組み化したりとかすることによって、 Based on this, I thought that it might be effective
効果があるんじゃないかという論文がたくさんあるわけ。 and there are a lot of theories.
それをまとめて今回結果を紹介したいと思います。 I would like to introduce the results this time.
前置きだいぶ長くなったんですけど、方法と結果に行こうと思います。 It's been a long time, but I'm going to talk about the method and the results.
さっきも言ったように73件の研究、3万人以上の方がサンプルとしては含まれておりますと。 As I said earlier, more than 30,000 people have been included in the study of 73 cases.
いろんな研究があるんですよ。 There are various studies.
その中には健康指標を基にした、例えば血圧という指標を取っているものもあれば、運動習慣がちゃんと身についてかという、 It is based on health indicators, such as blood pressure indicators.
そういう習慣にまさにね、今日のテーマじゃないですけど、焦点を当てたものもある。 It's not today's topic, but there are some things that focus on that kind of habit.
あとはウェルビングとか抑鬱症状の軽減とか、そういう心理的な健康状態に焦点を当てたようなものもあるというのが、いろんな研究の中身の細かいところです。 There are also things that focus on well-being and the reduction of depression.
介入内容の話もさっきチラッと言ったんですけど、運動のプログラムを立てるとか、健康教育といって、 When I talked about the content of the course, I mentioned that it's about building a program for exercise, health education,
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栄養バランスのいい食事とかストレス管理について教育をするときに、ある片方の群にはそういう自己決定理論に基づいて声かけをしたりとか、ワークショップを組んだり、 and it's about good nutrition balance, eating well, and stress management.
ある片方の群にはそういう自己決定理論に基づいて声かけをしたりとか、ワークショップを組んだり、 And it's about good nutrition balance, eating well, and stress management.
そういう比べ方をするようなテストもあれば、あとはテキストメッセージを使って、応援メッセージを送るとか、動機づけを高めるためのフィードバックを送るとか、そういう研究もあったそうです。 I heard that there was a test to compare it like that, and there was also a study to send a message of support or feedback to boost motivation.
あとはオンラインサポート、ウェブサイトとかアプリとかを使いながら、そこで自己決定理論に基づく自立性を上げたりとか、有能感を高めたりするようなアプローチを取っている。 I heard that there was also a study to use an online support, a website or an app, and to build self-determination based on self-determination.
そんな研究もあったと。多種多様ですよね。自己決定理論に基づく介入と言ってはいるんだけど、いろんな研究があると。 I heard that there was also a study to use an online support, a website or an app, and to build self-determination based on self-determination.
これも結果はシンプルです。どれを取ったとしても、取ったとしても言い過ぎだ。これらをまとめると、全体の結果としては、やっぱり自己決定理論に基づいて介入する方が健康状態、心理的な健康も身体的な健康においても効果が高かったというような研究結果になっております。
定期的に運動しましょうというような簡単なアドバイスを受けるよりも、例えば、自立性のサポートのところで言うと、 この運動を続けることで心臓病のリスクを減らすことができますというような意味のある説明を提供することによって自立性を高めたりとか、 この方法を試してみるのどうですかと提案する形式にして、
最後は自分で選ばせる自立性を尊重するようなアプローチの仕方をとるとか、 こういうことをすることによって、より健康効果、心理的な健康も身体的な健康も健康効果が高かったとか、 有能感については今週3回運動を継続できたのは素晴らしい進捗でした、進歩ですとかというような伝え方をするとか、
これだけ聞くと生きるのかと思うけど、効果あったみたいですね。 少しずつ進めれば必ず目標に近づけますと伝えたりする、成功可能性の強調したりとか、 こういう細かく分けたりいっぱいあるけど、
ざっくり言うと自己決定理論、自分で決めるとか有能感関係性を強調することによって、 人の健康状態とかにポジティブな影響を与えるというのが、 73件3万人のデータを通して言える一つの結論かなというふうに思います。
はい、いかがだったでしょうか。
当たり前のことを言っているような感じがしますよね。 自分で決めるということが大切であると。
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長く続けるためには、有能感が自分ってこれできてるなって思ったりとか、 周りのサポート、共感的な声掛けをしてもらったりとか、逆にしたりとか、 そういう関係性を築いていくというのも一つ大切なことかなと思います。
これは健康云々に関わらず、習慣というものを考えるときに、 とても大切な考え方かなというふうに思っておりますので、
もし興味ある方は、自己決定理論という言葉を今日何回も言いましたが、 ぜひ調べていただけるといいんじゃないかなと思います。
論文も先ほどのチャプターに貼っておきますので、 興味ある方はぜひ覗いてみてください。
最後まで聞いてくださってありがとうございました。 今日もいい一日にしていきましょう。
ジムペイでした。心を込めて。
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