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2025-01-13 09:08

#542 AIを受け入れる人、拒否する人の個人差 (Sindermann et al., 2021)

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【本日の論文】

https://doi.org/10.1007/s13218-020-00689-0

【今後の生配信予定】
1月15日(水) 【小針さん・宮入さん】研究にアート・デザインを掛ける
1月31日(金) 【伊達住職と対談】三度目の正直!私たちの見たい世界

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おはようございます。 心理学者のじんぺいです。 Good morning. I am Jumpei, a psychologist.
本日も論文の紹介をしていきたいと思います。 Today I would like to introduce my paper.
今日はAIの話をします。 Today I would like to talk about AI.
AIそのものというよりは、AIをどう思っているかという態度を測ったような心理尺度がありまして、 Today I would like to talk about how people think about AI rather than AI itself.
これの紹介をしたいと思います。 I would like to introduce this topic.
特にドイツ、イギリス、中国の方を対象に調査をしていて、 In particular, I have been investigating Germany, England and China.
その国の個人差みたいなことも結構面白いなと思っておりますので、 I think it is interesting to talk about the individuality of each country.
それを紹介していきたいと思います。 I would like to introduce this topic.
これを聞いている皆さんがAIをどう思っているか。 I would like to know what you think about AI.
おそらく、おいしい聞いていらっしゃる方は、 I guess many of you are using AI a lot.
結構バリバリ使っている人が多いんじゃないかという風に推測をするんですけど、 I guess many of you are using AI a lot.
どういう風に思っているかというね、自分のことを振り返りながら聞いてもらえると嬉しいです。 What do you think about AI? I would be happy if you could think about it.
本題に入る前にお知らせをさせてください。 I would like to inform you before we get to the main topic.
今週の対談は水曜日になります。 This week's talk will be on Wednesday.
1月15日水曜日の15時から小張さんと宮脇さんという方とお話をすることになっております。 We will talk with Mr. Kobari and Ms. Miyagi from 1月15th on Wednesday, January 15th.
科学とアート、デザインと、そういう領域で活躍をされているお二人をお呼びしております。 They are active in science, art and design.
実は僕もお話するのが初めてなんですけど、 It is my first time to talk with them.
自分もアートの研究をしていたりとか、科学というものをどうやって発信していくかということを日々試行錯誤しているので、 Three of us are trying to figure out how science will develop in the future.
3人でそのあたりのお話ができればと思っております。 Three of us would like to talk about it.
ぜひ遊びに来てください。 Let's have fun.
それでは、本題に行きます。 Let's get to the main topic.
AIに対する態度を測った心理尺度が、今回紹介するのは2021年の論文なんですが、色々ありますと、 In this paper, I will talk about the psychological level of AI.
特に自分が馴染みがあるというか、その当時は使ってなかったんですけど、 At that time, I didn't use this term,
アルゴリズム嫌悪という言葉があって、アルゴリズム、これは別にAIに関わらずという話なんですけど、 but there is a term called Algorithm Disgust, which is not related to AI.
そういうものに対する嫌悪感を表すような尺度があったりとか、 I think this term was used a lot as a word,
これは言葉としてはよく使っていたかなと思うんですが、 but this time, I will talk about AI in a simple way.
今回はわりとシンプルにAIというものに対する態度を測ったような尺度になっていて、 I will talk about AI in a simple way.
2021年の論文なんですが、当時とは結構状況が一段階、二段階どころかがらっと変わっているなというふうに思っています。 This is a paper from 2021, but at that time, the situation has changed a lot.
それは皆さんもご存知の通り、ちょっとGPTというものが出てきて、 As you all know, there is a term called GPT,
誰もが気軽に毎日のようにAIを触る時代になっているので、 and it is a time when everyone can touch AI as easily as they do every day,
この態度を測るというのが結構必要というか大事になっているんじゃないかなというふうには思っております。 so I think it is quite important to measure this attitude.
今回のこの尺度はとても短くて、5つの質問でその人がAIを受け入れているか、 This time, I will talk about AI in 5 short questions,
それとも拒否するというよりも怖さ、恐怖を感じているかということを測るような尺度になっています。 and whether the person is afraid of AI or not.
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5つしかないのでざっと、日本語は残念ながらないんですが、 There are only 5 questions, so I will not talk about Japanese,
ざっくり英語を日本語訳したものを読みたいなと思っていますので、 but I would like to read roughly in English.
みなさんは例えば1点から、これは0点から10点かな、11点まってみたいな感じなんですけど、 For example, from 1 point, this is from 0 to 10 points, like 11 points,
0点から10点で全くそう思わないから、非常にそう思うというので、 I don't think so at all from 0 to 10 points, so I think so very much,
点数つけてもらえればどれくらいかなというのがわかると思います。 so if you give me a score, I think you can see how much it is.
1つ目の質問は、項目。私は人工知能が怖い。 The first question is, I am afraid of AI.
2つ目、私は人工知能を信頼している。 2nd, I trust AI.
3つ目、人工知能は人類を滅ぼすでしょう。 4つ目、人工知能は人類にとって有益である。 5つ目、人工知能は多くの失業を引き起こすだろう。
これはJATA GPTの雑翻訳ですけれども、 This is JATA GPT's rough translation.
こんな風に聞くことによって、この人はAIのことを受け入れている、 I heard that this person understands that AI is important,
重要しているんだなというのをわかったり、恐怖を感じているんだなということがわかったりするであろうという風に言われています。 and understands that AI is scary.
この尺度をドイツ語、中国語、英語にして、それぞれの国で聞いてみて、 I will use German, Chinese, and English for this scale,
点数比較したというところまで、今日は紹介してみたいなと思います。 and compare the scores in each country.
結果、早速結果というところなんですけど、 This is the result.
これはどう思いますか、みなさん。どう思うだろうか。 I don't know what you think.
あまり想像つかないと思うんですけど、今回の論文で言うと、 I don't think you can imagine it, but in this paper,
中国の方が一番AIに対して需要度合いが高かった、恐怖は低かったという結果だったそうです。 the Chinese person had the highest demand for AI, and the fear was low.
ドイツ人とイギリスの方は、中国の方と比べると需要度が低くて恐怖を感じていた。 The Germans and the British had lower demand than the Chinese.
そこはやや対照的ではないところもあるんですけど、 It's a little asymmetrical,
需要をしていなかったという結果だったそうです。 but it was better not to demand it.
でもなぜこういうことになっているかというと、 But why is this happening?
中国がAI研究に多大な資源とか時間を投資しているということとか、 It is said that China is investing a lot of resources and time in AI research,
AIが経済成長の一環として国策で推進されているという背景が影響しているだろうというふうに言われています。 and AI is being promoted internationally as a part of economic growth.
これは本当にその通りかなと思います。 I think this is true.
あとは、これやや問題、調査の手続き上やや問題というか課題点の一つかなと思うんですけど、 And this is also a problem in the process of the research.
中国サンプルの一部にテクノロジー思考の強い大学の学生、参加者がいたことも影響しているだろうと書かれていたりします。 It is said that some of the Chinese samples have been influenced by students from universities with strong technology thinking.
文化差ですよね、というところではあるんですが、 It's a cultural difference,
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精査もざっくり測っていて、男性の方がAIの需要性スコアが高かった、 and the AI demand score was higher for men,
というような結果になったそうです。 and the AI demand score was lower for men.
これも先ほどの中国の説明と似ていて、 This is also similar to the Chinese explanation,
テクノロジー思考が高いのは男性というのが背景にあるだろうということだそうです。 and it is said that men with high technology thinking are in the background.
これ最初にも言った通り2021年の論文で今やってみると、もしかしたら違うかもしれないし、 As I said at the beginning, it may be different in the paper of 2021,
ロボットの研究とかでよく言われていたりする、それはデータ上はわからないですけど、 and it is often said in the research of robots. I don't know about the data,
研究って言わない方がいいのかな。ロボットの文脈とかで言われている日本人は、 but I think it is better not to say research. In the context of robots,
ドラえもんと鉄のままとめとか、ロボットと共にロボットのアニメとか漫画とか見て育ってきたから、 Japanese people have grown up with robots such as Doraemon and Iron Man,
結構神話性が高い、信頼度が高いんじゃないかみたいなこととかもあったりするので、 so they have a high level of reliability,
結構興味深いなと。今回日本のデータないけど、そういうのも気になるなというふうに思ったりはします。 so I am quite interested in it. I don't have Japanese data this time, but I am interested in it.
はい、ご存知の通り、改めて説明するまでもなくAIの時代になってきているなと。 As you know, it is not necessary to explain it again, but it is the age of AI.
2025年はますます飛躍を遂げるのではないかと。 I think it will be more and more exciting in 2025.
ちゃっとGPTのO3っていうのがそろそろ出るって言われてて、 It is said that GPT-O3 will be released soon,
これがね、本当にまた増えないんじゃないかと、いつも増えないって言ってるからね。 so I think it will be a big leap forward.
またかよって感じかもしれないんですけど、楽しみもあり、ちょっとね、怖いというか、 I might feel like it is a big leap forward, but I am looking forward to it.
自分の仕事が無くなるんじゃないかみたいな恐怖感は無くはないですが、 I don't feel like I will lose my job,
楽しみに待っておくらないんじゃないかなと思いますので、 but I am looking forward to it.
今回の尺度で言うと需要の方ですよね。 I think it is the need of this year.
需要の気持ちをね、態度で言いたいなという気持ちはありますが、 I feel like I want to be positive,
その辺りは本当に個人差があって変わっていくものかなというふうにも思ったりするし、 but I think it is a personal difference.
変わったりの時代の流れとともに、需要度と恐怖度が変わっていくということももしかしたらあり得るのかなと思うと、 I think it is possible that the need and fear will change with the flow of time.
それまた研究対象ですよね。いろんな研究できそうだなと思ったりしてます。 That is also a subject of research. I think I can do a lot of research.
その研究自体もAIがやるようになる説がわりと強いからね、 That research itself has a relatively strong theory that AI can do,
そういう社会になったとしても楽しく研究し続けることができたら僕としても嬉しいんですけど、とかは思っております。 so I would be happy if I could continue to do research in such a society.
みなさんはこの尺度の5つの質問項目を聞いてどう思われたでしょうか。 What did you think of these 5 questions?
またその辺りも聞かせてもらえると嬉しいです。 I would be happy if you could ask me about it again.
最後まで聞いてくださってありがとうございました。 Thank you for listening to the end.
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今日もいい一日にしていきましょう。 Let's have a good day today.
仁平でした。心を込めて。 This was Jinpei. With all my heart.
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