ネガティブ思考と訓練
おはようございます。心理学者のじんぺーです。本日も心理学の最新論文を紹介していきたいと思います。 Good morning. I am 心理学者じんぺー. Today, I would like to introduce the latest paper on psychology.
今日は、ボイシーのハッシュタグ企画でネガティブと向き合うというものがありましたので、 Today, I would like to introduce the research on negative emotions,
ネガティブ感情、欲打つ傾向、不安などに関する研究を紹介したいなと思います。 negative emotions, desire to hit, anxiety, and so on.
最新と言ったのですが、2023年のサイエンスアドバンシーズという雑誌に載った論文になります。 This is the latest paper published in Science Advances magazine in 2023.
結構興味深い結果が出ていると思うので、ぜひ聞いてもらえると嬉しいです。 I think there are quite interesting results, so I would be happy if you could listen to it.
本題に入る前にお知らせをさせてください。 I would like to inform you before we get to the main topic.
ちょっと言うのが遅くなってしまったんですが、 It's a little late to say this,
先日リクルートのウェブメディアに取材を頂きまして、先日リクルートのウェブメディアに取材を頂きまして、 The other day, I was interviewed by Recruit.
それがウェブ記事として読めるようになりましたので、まだの方はぜひ読んで頂けると嬉しいです。 I was able to read it as a web article, so I would be happy if you could read it.
このチャプターに貼っておきます。 I will put it on this chapter.
研究のことはそうなんですけど、なんか容赦置きのこともそうだし、 I was asked about my research, but I was also asked about my childhood,
ドイツに来た理由とかそういうことも詳しく聞いて頂きましたので、誰でも読めます。 I was also asked about the reason I came to Germany, so anyone can read it.
ぜひ目を通して頂けると嬉しいです。よろしくお願いします。 I would be happy if you could read it. Thank you.
というわけでネガティブと向き合うというね、そういうお題を見た時に、 When I saw such a topic, I thought
何かしら心理学の研究を紹介したいなと思ったんですが、本当に面白い論文が見つかりました。 I wanted to introduce the study of psychology, but I found a really interesting paper.
このタイトル、まず行きましょうかね。 This title, let's go first.
論文のタイトル、不快な思考。不快な思考の抑制を訓練することでメンタルヘルスを改善するというタイトルの論文です。 The title of the paper is, Mental Health Improvement by Training Depressive Thoughts.
このタイトルを見たけど、僕は結構驚いたんですけど、 When I saw this title, I was quite surprised.
嫌なこととかネガティブなことがあった時に、それを思い出さなく、思い出さないで下さいって言われたら、 When something bad or negative happens, if you are told not to remember it,
なんか逆に思い出してしまいそうじゃないですか、だし、思い出したことによって、よりネガティブな気持ちになるみたいなことって、そう思いませんか、と思うし、 you might remember it, and it makes you feel more negative.
よくテレビとかでも、白駒効果みたいな話あるじゃないですか、白駒のことを考えないで下さいって言うと考えちゃうみたいな、 Like in TV, there is a saying, don't think about the white horse effect.
あれと同じようにして、考えるなって言われると、考えちゃうし、その思考がより強まるみたいなことが起こりそうだなって、 If you are told not to think about it, you will think about it, and your thinking will get stronger.
そういう研究もたくさんあったんですけど、今回のこの2023年の論文によると、そうじゃないんだと、むしろ不快な思考を抑制することをしていくと、 There were a lot of studies like that, but according to this 2023 paper, it's not true. Rather, if you suppress unpleasant thoughts,
ネガティブ感情が収まったりとか、抑鬱傾向が下がったりとか、フェルビンが逆に上がったりとか、そういうふうな結果になったそうです。 your negative feelings will go down, your tendency to get depressed will go down, and your fervor will go up.
研究の成果
わぁ、もう結果言っちゃったけど、そんな感じです。 I already said the result, but it's like that.
それがどういうことをしたかという話をしていきたいんですけど、まずは訓練をしたんですよね、3日間かけて。 I'd like to talk about what I did, but first I trained for 3 days.
それが重要じゃないかという話をしていました。 I was talking about whether that was important.
ただただ、さっきも言ったように、白雲を考えないでくださいって言われると、むしろ考えちゃうように、そういう思考プロセスが働きうるんですけど、 As I said earlier, if you are told not to think about it, you will think about it, and your thinking process will work,
今回のこの訓練の段階で何をしたかというと、あるキーワードとそのキーワードに紐づくイベントっていう感じで、そのマッチングみたいなことをどんどん訓練していくわけなんですけど、 but what I did in this training was to train for a keyword and an event that is tied to that keyword.
例えば試験っていうキーワードがあったときに、来月試験があるけど不合格だったらどうしようみたいなので、不合格っていうそのイベントが紐づいている。 For example, when there was a keyword called exam, there was an exam next month, but it was not passed.
健康診断というキーワードと癌というキーワードが紐づいているみたいなときに、この試験で出されたときに不合格というもう1個のイベント、もう1個のワードを思い出さないように訓練をするんですよね。 So I trained so that I wouldn't remember the other event, the other word.
これがすごくよく効いたっていう話です。 I heard this a lot.
これを言われたキーワードを考えるなということとはちょっと違うのはなんとなく分かりますが、なかなか細かいってことなんですけど、そういう紐づけの思いマッチングというか、紐づけを弱めていくということをすることによって、実際に思い出さないでくださいって言われたキーワードっていうものは、記憶に残りにくくなったっていう、 Even in the memory test, the keyword that was told not to remember was hard to remember.
記憶テストにおいても記憶に残らなくなったという結果も今回得られたそうです。 The result of the memory test was also obtained this time.
プラスでネガティブ感情ですよね、ネガティブ感情の結構大幅な軽減、そしてさらに例えば鬱症状、不安とかの低下、あとはウェルビングですよね、ウェルビングが上がるみたいな結果があった。 Plus, it's a negative feeling, isn't it? A fairly large reduction in negative feelings, and further, for example, a decrease in depression, anxiety, and well-being.
しかもこれ3ヶ月後に同じ人たちにもう一回聞いたんですけど、その鬱症状の軽減っていうのの効果は残っていたし、不安の軽減も残っていたしみたいな、フォローアップのテストにおいても同じような結果が得られたということで、とても手堅い方法なんじゃないかと、その不安とかを抑えるための強い解決策になるんじゃないかというふうなことが書かれていたりします。
ネガティブ思考の抑制と感情管理
だから結構考えるなっていうことじゃなくて、思い出さないでくださいっていうね、そこの訓練っていうところがやや難しいところではあるんですけど、そこの違いは結構大きかったようであるし、あとはしっかり順番通りに訓練を進めていくことによって、すごく大きな効果を期待できるんじゃないかということでございました。
はい、というわけで今日は思考抑制によってネガティブ感情を軽減させる、欲打つ不安も軽減させるっていうような研究を紹介させていただきました。
120人のサンプルなので結構少ないは少ないんですけど、でもサイエンスアドバンスズってすごく有名な学術雑誌に載っているので、ある程度信頼はできるんじゃないかなというふうに思っております。
あとちょっと本編で紹介できなかったんですけど、結構細かい実験を本当はやっているのでよかったら読んでください。
ポジティブな感情を、ポジティブなイベントを紐付けるということも逆にやってたりするんですよね。
例えば結婚式っていうキーワードが出たらドレスを着るっていうようなイベントを早期させたりとか、あとは昇進っていうキーワードを課長になるというイベントと紐付けたいという、こういうポジティブな出来事とのマッチングみたいなこともやってたんですけど、
このポジティブな方をより思い出せるようにするっていうことは、実際にはメンタルフィールドがそんなに改善しなかったということなんで、やっぱりその思い出させない、ネガティブな方を思い出させない力っていうのはすごい強いなというふうに感じました。
どうでしょうかね。これ2年くらい前の論文なので、その後どういう結果が続いているのかよくわからないんですけど、もうちょっと勉強してみたいなというふうに思います。
思い出しちゃダメだってなっちゃってた人もいるかもしれないんですけど、思い出させることでネガティブになっちゃうって思ってた人もいるかもしれないんですけど、実はそういうことだけではないということを覚えておくとちょっと気が楽になるんじゃないかなというふうに思ったりはしました。
ネガティブと向き合うというのはなかなか難しいことではあるんですけど、健康に生きていくためにもそうだし、豊かに生きていくためにも重要なことなのかなと。ネガティブなことは悪いことばかりじゃないと思うんですけど、そういうふうに思ってもらったので、研究とか学者ができることってあまり多くはないんですけども、一緒に考えてもらえると嬉しいなと思います。
はい、最後まで聞いてくださってありがとうございました。今日もいい一日にしていきましょう。
Jinpeiでした。心を込めて。