今回の研究はまずはバックラッシュ効果があまり関係ないところから行きたいんですけど、
研究論文がたくさんあると、特に今回の分析で使われたのが Nature Science そして PNAS っていう、アメリカのめちゃくちゃ有名な雑誌があって、どれもすごくインパクトがあって、
研究者だったら一度は載せたいみたいな雑誌かなと思います。 ちょっとね、Nature Science に比べたらピーナッツはやや下かなと思うんですけど、下とかいうとあれか。
僕にとってはもう超上すぎて、あれなんですけど、こういった雑誌があると。
これらの論文13万件以上のアブストラクトですね。アブストラクトって研究の概要をまとめたものなんですけど、どの論文でもアブストラクトは読めるんですよ。
本文は読めない、お金払わないと読めないってパターンはあるんですけど、アブストラクトは読めると。それを分析するっていうことをしています。
今回何を分析しているかというと、宣伝的言語、ハイプって言ったりするんですけど、これはこれでちょっと英語というか専門用語っぽいんですけど、宣伝的な言語、これもリストがあって、139号が今回特に使われたみたいなんですけど、
例えばいくつかのパターンがあって、ポジティブ系だとリマーカボーとかね、謙虚なとか注目すべきみたいな言葉とか、イノベイティブ、革新的な、アルティメイト、究極のみたいな、そういう形容詞とかが例に挙げられています。
リマーカボーとか結構使っちゃいそうな感じがしますけどね、イノベイティブも使っちゃいそうな感じがするんですけど、それも宣伝的な言語、ちょっと誇張とまではないですけど、やや強いような表現という意味で宣伝的言語というふうにまとめられています。
ネガティブ系だと深刻さとか緊急性を強調するような用語で、アラーミングとかね、アラームのアラームですけど、ディバステイティングもそうですね、壊滅的なとかが挙げられています。
あとは他にもインパクトを強調するような形容詞とか副詞とかが挙げられていて、インクレディブリーとかドラマティカリーとかが挙げられていますね。結構使っちゃいそうな感じもする。
今回もね、だから全く使われてないってことはないですね。これらが使われている割合っていうのと、あとは引用数。仮説としては、こういった宣伝的な言語をアブストラクトで使えば使うほどより引用されているかどうかとか、SNSでよりシェアされているかということを調べたような論文になっています。
面白いですよね。なんか自分にとっても関係のあることで、さっきみたいにね、いくつかの言葉は全く、これちょっと強すぎて使わないなと思うんですけど、リマークボーとか、イノベイティブとか使ったんじゃないかなって思うくらいね、そういう心当たりがある単語もあるわけです。
で、これらを分析しているということです。ちょっと細かいことは置いておいて、結果にいきたいと思うんですけど、宣伝的言語、さっき言ってた言葉が1%増える。これ大体2語、2ワード追加することによって引用数は9%から14%増加する。他にも閲覧数も14%から37%増加する。結構ですよね。2語増えるだけですよ。
で、ツイッター言及、Xですね、今はね。Xエンドの言及が4%から12%増える。ソーオンライン言及も5%から11%増えるということで、使った方が多いというのが今回の主要な結果になっています。面白いですね。だからと言って使われたことはないと思うんですけど、実際にそういう強い言葉を使うことによって、たくさん引用されてよく読まれているということは事実であろうというのが、
一つの結論になっています。ここからがバックラッシュ効果を拾っていくところで、精査のところが興味深いなと思っています。まず女性が第一著者の場合は、男性よりも約6%宣伝的な言語を少なく使っていたということです。
というのがまず一つですね。ちょっと使うのが少ないというのはなんとなくわかるところなんですけど、もっと興味深いのはこの後で、男性の方がこの宣伝的な言語を使うことによる引用数の増加とか閲覧数の増加みたいなこと、
波及効果というのがより強く出たということです。女性の場合は使ったら確かに波及効果が大きくなるということは変わらないんだけども、その大きくなる度合いというのが小さかった男性に比べてというのが今回のもう一つの興味深い結果かなと思います。