1. ”心理学に触れる” 一日一語
  2. #743【ネーザルサイクル】指紋..
2025-08-15 17:13

#743【ネーザルサイクル】指紋と同じ?鼻呼吸パターンで人を特定できる (Soroka et al., 2025)

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【本日の一語】
ネーザルサイクル (nasal cycle):左右の鼻の通りやすさが数時間ごとに交互に入れ替わる現象

【本日の論文】
Soroka, T., Ravia, A., Snitz, K., Honigstein, D., Weissbrod, A., Gorodisky, L., Weiss, T., Perl, O., & Sobel, N. (2025). Humans have nasal respiratory fingerprints. Current Biology, 35(14), 3011–3021. https://doi.org/10.1016/j.cub.2025.05.008

【久しぶりに更新したnote記事】
https://note.com/hitsuwari5th/n/nc597cc92dfe6

【8月31日(日) から 「あいまい会議2025~伝統・ビジネス・科学から「美」の可能性を考える in 京都~」】
https://aimaikaigi2025.peatix.com

【8月16日(土) から 「『研究』の未来をみつめる―“良き研究者”をめざす若者と科学の行く末に関心をもつ市民の対話」】
https://www.shiminkagaku.org/sciencedialogue_03_20250816/

【8月18日(月) から 「近藤弥生子さんと対談:台湾感性―台湾と日本の美意識の違いに迫る」】

【8月28日(木) から 「業界を超える「学際」で新たな価値をつくる - 京大・宮野公樹氏と探る、研究と社会のこれから」】
https://academist250828.peatix.com/

【研究サポーター募集中!】
https://academist-cf.com/fanclubs/358

サマリー

このエピソードでは、ネーザルサイクルに焦点を当て、鼻呼吸パターンを利用した生体認証についての研究が紹介されています。研究結果は、鼻呼吸によって個々を特定できる可能性が示されています。また、鼻呼吸パターンは指紋のように、各人に独自性があることが示唆されています。

ネーザルサイクルの概要
おはようございます、心理学者のじんぺーです。心理学に触れる一日一語のお時間です。
この番組では心理学に関するキーワードを毎日一つずつ取り上げて、それに関連する論文も併せて紹介しています。
今日の一語は、ネーザルサイクルです。
今日はとても興味深い、ザ・心理学の論文ではないのですが、鼻呼吸をしていると思うのですが、
鼻呼吸のパターンでその人を区別できるかという、指紋みたいな生体認証みたいな感じで鼻呼吸のパターンが使えるかどうかということを調べたような研究になっています。
心理学に関連することとしては、抑鬱の傾向とか自閉スペクトラム症の傾向とかそういった関連も出てきますので、
ぜひ結果を聞いていてもらえると嬉しいです。
本題に入る前にお知らせをさせてください。
今週末というか明日か、明日オンラインで投稿することになっております。
まだ申し込み切ると思いますので、ぜひ遊びに来ていただけると嬉しいです。
お時間言っておきますかね。2時だった気がする。
日本時間が分かっていないんですけども、2時半です。
ドイツは朝7時半なので、遅れないように頑張りたいと思います。
他のイベント情報についても概要欄にまとめておりますので、ぜひチェックしていただけると嬉しいです。
本題に行きたいと思います。
研究の方法とデータ収集
ネイザルサイクルという言葉、今日の一語として取り上げさせていただきました。
これはね心理学の言葉ではないですね。すみません。
左右の鼻の通りやすさが数時間ごとに交互に入れ替わる現象のことを察想です。
2,3時間に1回って書いてるサイトとかもありました。
知ってました?まずこれ。
自分はあまり知らなかったんですけど、入れ替わってるんですって。通りやすさが。
ネイザルっていうのは鼻のことでサイクルというのは周期のことなので、日本語に訳すと鼻周期みたいなことだと思うんですけど、
今日はこの現象を覚えていてもらったらまず一ついいかなって思うんですが、
今日やってる論文がさっきもチラッと言ったように鼻呼吸のサイクルとかパターンによって指紋みたいにそれが使えるかということを調べた研究になっています。
100人の方に協力していただいて24時間つけ続けたのかな。
マシーンをつけるんですけど、鼻の鼻呼吸のパターンをいろんな指標を取るんですけど、記録し続けるっていう機会をつけて生活してもらう。
覚醒している、起きている時もそうですし、寝ている時もそれを取り続けるということをしてデータを取得するということをしています。
まずなんでこういうことをやろうかと思ったかというところなんですけど、
本当に論文のタイトルが鼻呼吸の指紋が存在するというタイトルなんですけど、
鼻呼吸なんか面白いそうじゃないですか、鼻呼吸のリズムとかでその人が識別できたら。
なぜその鼻呼吸のパターンに注目したかというところなんですけど、
当然とは当然かもですが、脳活動、脳の機能と鼻の呼吸だけじゃないですね。
いろんな生理的な現象とか、脳の活動によってユニークさというのが生まれているわけなんですけど、
それを反映しているであろうというので、鼻呼吸という外部アウトプットといいますか、
そこに注目してみるのは一つ面白いであろうというところでやり始めています。
さっきも言ったそういう機械みたいなものが整ってきた。
多分一昔前だとそこまで精密に鼻呼吸のデータを取れなかったと思うんですけど、
今はそういう機械もあってできるということです。
でもいろんな鼻呼吸一つ取っても変数があるわけですよ。
例えば、24パラメーターと書いてあるんですけど、
時間に関するパラメーターというのは1回の数動作にかかる時間、
吐く動作にかかる時間、これだけで2つですよ。
時間に関するものであったりとか量に関するもの。
1回の吸気で取り込んだ空気の量。
これリットルでデータが出られるみたいです。
0.0何リットルみたいなことかもしれませんが、得られると。
吐いた1回の呼吸で吐き出した空気の量もデータできそうですよね。
あとは吸うときの最大スピード。
どれくらいのスピードを吸っているかということとか、
吐くときの最大スピードということを数値化したり。
あとは安定性とかバラツキというのもあって、
時間にどれくらいバラツキがあるか。
あとは吸っている時間ももちろんそうなんですけど、
吸った後に停止した時間のバラツキとかね、
すごい細かいですよね。
あとは左右差ですね。
今日のキーワードであったネーザルサイクルみたいなところで、
左右の鼻腔での空気量の差がどれくらい強く出ているかということとか、
あとは1分間に入れ替わる空気の量みたいなところで、
頻度とかリズムみたいなこともデータにしているということでした。
ちょっと24個全ては言えてないんですけど、
イメージ掴んでもらったら大丈夫です。
これらを変数としてデータ化することによって、
人それぞれその人にしかない鼻呼吸パターンがあるんじゃないかということを
調べたかった研究になっています。
研究結果と心理学的関連
指紋とかを思い浮かべてもらうと、
指紋ってその人を特定できるわけじゃないですか。
これまで調べたんですよ、ちょっと気になったので。
正確なことを時々言いたいんですけど、
どれくらいの精度だと思います?
ほぼ間違わないと思いますよね。
犯人の特定とかにも使われるくらいなので、
そこをあまり間違ってもらいたくないなという気持ちはあるんですけども。
指紋だと99%以上ですね。
そりゃそうか。
外すのが0.001%未満だそうです。
ほぼ外さないというのが指紋です。
生体認証というのもありますね。
Siriとかそうじゃないですか。
これ言わない方がいいんでしたっけ、Googleのやつとかね。
言うと多分周りの機械が反応したりするので、
言わないでみた方がいいと思うんですけど、
みたいなのっていうのは、
混雑なマイクかつ静かな環境だと、
90%から95%以上でその人を識別できる。
雑音環境だとそれが70%とか80%に下がるみたいなことが言われてるみたいなんですけど、
これが鼻呼吸ですよ。
どれくらいの精度でできるかということをやりたいということになってます。
どう思います?できそうですか?
論文のタイトルがね、
鼻呼吸の指紋が存在するっていうタイトルなので、
結果いくと存在するわけです。
覚醒時の識別精度は90.7%。
睡眠時だと64.95%だそうです。
だから10回に1回は外すけど、
9回は当てるってことですよね、覚醒時だと。
これデータを取ってる時間が長いので、
確かにこれくらい当てれてもっていうところなんですけど、
1時間のデータであっても28%。
だいぶ下がるじゃないかって感じなんですけど、
12に3人は当てれるって感じかな、むしろ。
睡眠時だと43%みたいなことのようです。
1時間のデータでも指紋がパッとできることを考えると、
大きすぎだろって思うんですけど、
まあ面白いですよね、面白い。
これくらいその人を識別できるっていうことだけでも、
とっても興味深い結果だなというふうに思っています。
もう本当に解析のところとかは割愛するし、
僕も専門家なので理解しきれていない部分もあるんですが、
ここでまさにAIみたいな技術を使って、
識別をしていくっていうことを行っている。
それが当てれるかどうかということをやっているということでございました。
心理学のチャンネルでございますので、
心理学の話を最後にして終わりたいなと思いますが、
欲打つの質問詞だったりとか、
あとは自閉スペクトラム傾向、
あとは不安傾向というものを測っています。
これらがなぜ測られたかということなんですけど、
例えば欲打つで言うと、
これまでの研究でうつ病患者は呼吸パターンが変化することが報告されている
ということが言われていて、
今回まさにリッチな呼吸データが得られるというので、
こういう関連を見てみたところ、
欲打つ傾向が高い人というのは、
覚醒時に最大呼吸流量が高かったという結果とかが得られたそうです。
あとは不安傾向の方も、
これも先行研究では不安傾向の高い人は呼吸が浅くなる、
浅く早くなる傾向がある、
これなんとなくイメージできますよね。
なるために今回は測定したということなんですけど、
鼻呼吸の独自性
結果は不安傾向が高い人というのは、
睡眠時の休憩時間が短い、
休憩停止時間のばらつきが大きいという結果が得られたそうです。
面白いですね。
自閉スペクトラム傾向も簡単に説きますかね。
自閉スペクトラム傾向が高い人というのは、
これまでの研究で自立神経とか呼吸調節に特徴的なパターンが見られることがあるという風なことが言われていたそうなので取られていて、
結果でいうと自閉スペクトラム傾向が高い人というのは、
休憩停止時間とか休憩停止割合が増加したという結果が得られたそうです。
その人の心理傾向とか状態というのは呼吸に影響すると、
緊張したりすると早くなったりするだろうし、
逆に超集中状態だと呼吸を忘れてみたいなこともあるだろうしということとか、
そう考えると人の心とも関係している。
これは最初に言った脳活動で呼吸のパターンも決まってくるし、
人の心の状態とか特性というのも脳が関係しているということで、
こういった関連が見られるであろうというところだという風に理解をしています。
ちょっと難しいお話をしてしまったような気もしますが、いかがだったでしょうか。
鼻呼吸ね。
自分、鼻呼吸の話をずっとしていて大変恐縮なんですけど、
自分は本当に鼻呼吸があまり上手くないんですよ。
この数年で頑張ってちょっとずつはできるようになってきていると思うんですけど、
聞いてもらったらわかるように常に鼻がちょっとずつちょっと詰まっているみたいな感じなんですよね。
腹鼻空煙を持っているみたいな感じなんですけど、
そういうのもあって鼻の呼吸がきつい時があって、
口の体操をしたりとか、鼻にテープみたいなのをつけたりとか、
口を封じるテープをつけたりとか、いろんな方法をとりながら、
数年前よりは改善しているかなという風に思います。
自分の話はあまり関係ないか。
こういう人でもね、むしろこういう人の方がパターンがわかりやすいのかな。
鼻呼吸を普通にできている人とは全然違うデータが得られそうなので、
むしろ当てられやすそうだなと思うんですけど、
今日の研究とは関係ないですね。
ぜひ周りの人にね、鼻呼吸でも指紋みたいに使えるらしいよと。
この24時間みたいなデータになると90%当てられるということなんで、
90%って声と同じくらいってことですよね、さっき言った。
いいマイクとか静かな環境で音声が90%とか95%って言ってたので、
結構近いし、数値に精度になっているのかなというのは
とても興味深いという風に思います。
ぜひ面白い話が聞けたという風に周りに伝えてもらえると嬉しいです。
最後まで聞いてくださってありがとうございました。
個人の経験と情報共有
今日もいい一日にしていきましょう。
じゅんぺいでした。心を込めて。
最後は雑談をしたいと思います。
昨日久しぶりにノートを書きまして、よかったら読んでいただきたくて
それを言おうかなと思っています。
このポッドキャストではたびたびお話しさせてもらっているんですけど、
息子のパスポートとか滞在許可証を取るのにとても苦戦をしたんですよね。
それをまとめておきたいなという風に思ってノートを書きました。
結局5700文字くらいになって、めっちゃ長い記事になっちゃったんですけど
この4ヶ月ぐらいかな、息子が生まれてからの格闘の記録になってますので
結構写真とかメールのやりとりとかももちろん載せられる範囲でですけど
載せていますので、ぜひノート、記事を読んでもらえると嬉しいなという風に思います。
これ書いたのは、おそらく多くの人にとっては
ドイツでパスポートを取るとか滞在許可を取るってあんまり関係ない
人生でそういうことってほとんどない人がご存知だと思うので
そういう人たち向けに書いているよりはネットで検索するんですよ
ドイツパスポート取り方とか滞在許可取り方みたいなことを調べる方がおそらくいるであろうと
なぜなら自分もそうしてきたから
やっぱり情報は新しい方がいいし
できたらその都市ごとに、ベルリンではなくてデュッセルドルフではなくて
ハンブルクであるということも都市によって違うだろうから
情報が多ければ多い方がいいと思っていて
その一員になりたいなと思ったんですよね
先人の方々がブログとかで残してくれたおかげで
自分が知れたことって本当にたくさんあって
自分ももしこれからドイツに来る人、留学したい人、研究したい人
ちょっと駐在の方はパターンが違うということも最近知りつつあるんですけど
その人たちに届けばいいなというふうに思って書いています
本当はもっといろいろ書かないといけないことがあって
例えば博士号が最初認証されなかったんですよ
それがどういう手続きを踏んだかということとか
最近で言うとドイツの確定申告の仕方とか
あとはドイツで積立投資みたいなのをしてるんですけど
その口座の開き方とか銀行口座の開き方とかもいっぱいあります
本当にやや忘れかけてる部分もあるので
今回のパスポートとか滞在許可の話は息子の分ですね
忘れないうちに書いておこうと思った次第でございます
ぜひ覗いてもらえたら嬉しいです
これも概要欄に貼っておこうと思います
17:13

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