教師生徒関係の研究
おはようございます、心理学者のじんぺーです。
本日も心理学の最新論文を紹介していきたいと思います。
今日は教育の話です。
教師と生徒、子供の関係が、その生徒とか子供にどのような影響を与えるかということを調べた、メタ分析の研究になります。
まあね、先生と生徒の関係は良い方が良いという風に思うかもしれないんですけども、
それを改めて指標にしてみるとどんな数字、結果になるのかということを一緒に確認していただければ嬉しいなという風に思っております。
本題に入る前に、お知らせをさせていただこうと思います。
先日もお伝えしたんですけども、6月の1日に、今日の話と関係あるわけではないんですけど、
教育系のイベントを企画しております。
ボイシーなパーソナリティーでもある渡辺道春先生、坂田誠一郎先生のお二人をお呼びして、
ドイツにお呼びしてイベントをするということになっておりますので、
ぜひドイツまで来ていただけたら嬉しいですし、そうじゃなくてもオンラインで参加できますのでチケットを購入いただけると嬉しいなという風に思います。
教え方のプロ中のプロ、コーチングのプロ中のプロという方々だという風に思っていますので、
教育に興味のある方、学校教育という形だけじゃなくて、子育てしている方とか、
何かしら上司部下の関係でもいいですし、教育ということに携わっている方が多いと思いますので、
ぜひ遊びに来ていただけると嬉しいなという風に思います。
あと、生放送もしたいと思います。
今日やろうかな、4月5日の8時だから15時、日本時間の15時からやりたいなという風に思いますので、
よかったら遊びに来てください。子供が生まれたらなしになります。
生放送中に来るかもしれないしね、分からないですが、特に予定がありませんのでやろうと思います。お願いします。
では本題にいきたいなという風に思います。
今日は、教師生徒関係と生徒のアウトカム、成果という関係のメタ分析です。
これが今年の2月に出たばかりの文なんですけど、すごい大規模なんですよね。
いつもメタ分析いいよと、メタ分析というのは研究の研究みたいな、研究を30個40個集めて、それをさらにひとまとまりにして分析し直すということをやるわけなんですけど、
今日のこの論文はメタ分析のメタ分析なんです。
セカンドオーダーメタ分析という回想が上がっていく感じをイメージしてもらったらいいんですけど、
メタ分析のメタ分析をやってますと。
規模がすごくて、何年か何年だったかな。
1948年から2020年に出版された26のメタ分析をさらに分析しているということで、合計サンプル数なんと264万人。
すごい。そんなことできるんだという感じ。
これは限界点でもあるんですけど、メタ分析ってその時その時のそれまでの研究を採用の仕方はそれぞれ違うし、扱い方は違うんですけど、
かぶるということですね。かぶっているのもあるので、結構かぶっていると思いますね。
なので、実際に264万人ということではないと思うんですけど、使ったサンプル的にはそれぐらいの人数であったということです。
そうですね。26件もメタ分析されるって、なんとリッチな研究され続けてきたフィールドなんだろうと思いますよね。
自分のやっているような芸術の心理学とかって、そんなにメタ分析すらほとんどできないような感じなのに、このレベルのメタ分析が蓄積されているのすごいなと思います。
やっていることはシンプルで、教師生徒関係を何かしらの指標で測る。
あとはいろんなアウトカムですよね、成果の部分で。もちろん学力成績もあるだろうし、ウェルビング。
あとは適切な行動っていうのもありますね。所属感とかね、貴族意識みたいな話とかモチベーション。
あといじめが多いか少ないかみたいなね、そういういろんな指標で今回分析をされております。
研究結果の分析
結果に移る前に、教師と生徒関係がどういうふうに測られたかという話もなかなか面白いと思うので、せっかくなので紹介していきたいと思うんですが、
まずこの教師生徒関係というのは3つに分類されるっていう、この分け方が主流みたいです。
一つが親密さ、ポジティブですよね。とか温かさと訳してもいいかな、クロースネスみたいなのが一つあります。
二つ目がコンフリクト、対立ですね。生徒と教師が対立するような関係。
三つ目が依存的関係、これもネガティブであるというふうに分類されている。
この3つに分けられるんじゃないかというのが主流のようです。
どんなふうに測られるかなんですけど、幼児期とか小学校の、特に低学年とかだとなかなか子供自身がアンケートに答えるとか難しいので、
教師が評価者になることが多いということのようです。
先生がこの子との関係で困ったことがあるとか、この子と一緒にいると楽しいとか、そういう質問に答えるそうです。
あとはクラスルームレベル、教室レベルのお話で、これは生徒の自己報告が中心になっていく。
特に中高生がこれを使う。いろんな尺度があるみたいですね。
面白いのが、第三者の観察みたいな指標もあるみたいで、外部の研究者とか、あとはビデオ分析とかによって客観評価を行うそうです。
教師が生徒とどれだけ感情的な繋がりを持っているかみたいなことを行動ベースで評価するみたいなことが行われているみたいです。
これ指標化するのはコストが高そうだなと思ったりするんですけど、そんな感じのようです。
こういう指標で、どうだろう、研究によると思うんですけど、生徒と教師の一対一の関係が点数化されて平均値をとるのか、
クラス全体の点数とするのか、いろいろあると思うんですけど、その特に教師と生徒の関係を数値化したもの。
これも研究によって違うものの学力成績をアウトカマにするのか、ウェルビングをするのか、いじめの少なさなのかわからないですけど、
それらを統合して分析をしているということです。
結果に行きましょうか。
8つの成果クラスターに分けて分析を行ったそうです。
これらの8つというのは先に言っておくと、先ほどの話とも重複するんですが、学力、感情、適切な行動、実行機能、
ワーキングメモリーとかそういう認知の話が事故機能のことだと思うんですけど、事故機能。
あとはモチベーション、所属感、ウェルビング、これ7個。
あとはいじめとの関係ということのようです。
この中で基本ポジティブだそうです。
教師と生徒の関係がいいと学力もより高くなる、生徒の学力も高くなるし、
ポジティブな感情を抱きやすくなるし、所属感を高く感じやすくなるしという、そういう性の関係になったそうです。
ただこのいじめとの関係だけ、これもやや優位という感じではあるんですが、そんなに関連が見られなかったということです。
教師と生徒の関係がいいからといっていじめが少ないというわけでもないということのようです。
これ一つ面白いなと思います。
教師と生徒の関係の重要性
あと一つ面白い発見があって、この中に260万人とかでデータがあると、中には幼稚園のデータもあるし中高生のデータもあるということなんですけど、
特に中高生の研究でその関連性が強いそうです。
中学校、高校で研究している方が、教師生徒関係がベルビングとか学力とかにポジティブな影響を与えるというその影響の与え方がより大きかったということです。
逆を言えば、例えば幼稚園とか小学校とかだと、教師生徒関係がもちろん大事ではあるんですけど、中学生高校生ほど大事じゃない。
もしかしたら家族の影響とか学習環境とかわからないですが、他の要因が大きい可能性があり得るなということをこれを読むと少し考えさせられました。
いかがですかね。何か自分の体験とか子供の体験とか、近くの寝学校とか見て思うところがあるんじゃないのかなというふうに思います。
というわけで、今日は教師と生徒関係と生徒の成果、いろんな成果との関係を調べた超大規模メタ分析のメタ分析、二次メタ分析の研究を紹介させていただきました。
想像通り、教師と生徒の関係は親密な関係のほうがいいということなので、それはそうだろうというところであるんですけど、
もうちょっと細かく見たいという人は、中高生のほうがその影響が大きいんだとか、いじめとはそんな関係ないんだみたいなことを思っておいて、
今日は持ち帰っていただけるといいんじゃないかなというふうに思います。
教育の話はやっぱり面白いですね。イベント企画もそういう教育やっぱり好きだなみたいな感情があるわけなんですけど、
こういう論文を読んでいると楽しいなと思っておりました。
ぜひ感想とか教えてもらえると嬉しいです。
最後まで聞いてくださってありがとうございました。
今日もいい一日にしていきましょう。
以上、じんぺいでした。心を込めて。
最後は雑談です。
今実は新しいアプリ、ソフトウェアで録音をしておりますが、音声とかいかがですかね。
あとは編集もね、フサミンさんに教えていただいたリバーサイドFMっていうね、あれはブラウザ上でできるんですけど、
とても使いやすくて、しかも音質もよく録ってくれるのでいいなと思ったんですが、ちょっと課金が必要なんですよね。
課金しなくても使えるんですけど、オーターマークっていってリバーサイドFMみたいな声が入るので、
あれはちょっと課金したらめちゃくちゃ使いやすいんですけど、使えないかなってところで、
なんかね、手軽に言い続けたいですよね、僕ね。
ちょっとポッドキャストとかに善振りするというよりは。
なので無料で使えるのないかなというふうに探していて、今オーダーシティというソフトで録っております。
昨日も実はこれで録ったというか、編集をね、BGMだけつけたかったんですけど、あんまりうまくいかなかったですね。
なんかフェードアウトとか調べる余裕がなくて、今日はもうちょっとレベルアップしてお送りできてたらいいなと思うんですけど、
気軽に録って続けていけるようにしたいなというふうに思っております。
意外と少ないですよね。これやってみたというか、色々調べてみたら分かるんですけど、
動画編集のアプリとかが多いんですよね。色々ある。
けど音声に特化してもらってなかなかないか、待ってもすごくプロ向けのやつが多くて、
オーダーシティってやつも自分が使うには明らかに機能が多すぎるので、こんなにいらないんだけどなぁみたいなところがあるんですよね。
その点、リバーサイドFMはめちゃくちゃ良かったんですよね。
ちょうど良く使いたい機能は全部あるし、UIも良くて使いやすいというところもあったんですけど、
これで一旦休みたいなというふうに思っております。
他にまたオススメあったら教えてほしいなと思いますが、今のところこれでいけそうな感じもしております。
今日生配信するので是非遊びに来てください。
次いつできるか分からないし、勢い分からないなと思っておりますので、遊びに来てわちゃわちゃしてもらえると嬉しいです。
では。