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2025-08-18 14:46

#747【感情調整】感情とうまく付き合う9つの方法 (Song et al., 2024)

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【本日の一語】
感情調整 (Emotion regulation):自分が感じている感情の強さや持続時間、表し方を変えるための過程や方略

【本日の論文】
Song, H., Chan, J. S., & Ryan, C. (2024). Differences and similarities in the use of nine emotion regulation strategies in Western and East-Asian cultures: A systematic review and meta-analysis. Journal of Cross-Cultural Psychology, 55(8), 865–885. https://doi.org/10.1177/00220221241285006

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【8月18日(月) から 「近藤弥生子さんと対談:台湾感性―台湾と日本の美意識の違いに迫る」】

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サマリー

このエピソードでは、感情調整に関する文化比較が扱われており、特に東アジアと西洋の間での感情調整のための9つの異なる戦略が紹介されています。心理学的な観点から、感情の表現や抑制、受容などの手法が文化によってどのように異なるのかが探求されます。また、自分に優しくするセルフコンパッションの重要性が強調され、感情調整の研究が活発に行われていることも述べられています。

感情調整の基礎
おはようございます、心理学者のじんぺーです。心理学に触れる一日一語のお時間です。
この番組では、心理学に関するキーワードを一つ取り上げて、それに関連する論文も併せて紹介しています。
本日の一語は、感情調整です。英語だとエモーションレギュレーションと言います。
心理学、特に感情に関わる心理学領域で、
ここの数年、数年、10年、20年、わからないですけど、すごくたくさん研究されている、
とても重要な一分野になっているかなと思います。
感情調整に関する文化比較を行った、メタ分析の研究を今日は紹介したいと思っていますので、ぜひ聞いていってもらえると嬉しいです。
お知らせを先にさせていただきます。
本日の夜21時から、ボイシーパーソナリティの近藤 弥彦さんとお話をすることになっております。
前半9時からは弥彦さんのチャンネルでお話をして、30分からはこちらのチャンネルになります。
自分のところでは、弥彦さんは台湾に住んでおられるということで、今日の論文もやや関係しているんですけど、
そういう東アジアの日本と同じグループに世界を埋めると位置づけられることが多いんですけど、
またしてそうなのかと、台湾と日本でどういうふうにいろんな心の様相が違うのかということとか、
特に美意識ですね、台湾感性って言葉ね、これ読み方多分本当は中国語だと思うんですけど、
台湾独特の美意識みたいなものが最近聞かれ始めているというところで、とても興味深いなと思っていて、
この辺りを聞いたりとか、もっといろんな話になるかもしれませんが、していきたいなと思っています。
実は今日の感情調整っていうキーワードも弥彦さんの得意分野といいますか、
誤聴書も出されていて、それも最近読んだのとても面白かったですね。
心を守りチーム力を高めるEQリーダーシップという本を、最近というか去年なのかな、出されていて、
自分は最近読み終えましたので、これについても聞いてみたいなと思います。
結構感情調整っていう、心理学では感情調整という言葉で研究されることが多いんですけど、
そういった考え方、心の要素というものについて、とても詳しい方だと思いますので、もしかしたらそういう話にもなるかもしれません。
その予習になるかどうかわかりませんが、今日はこれから感情調整の文化比較、勉強していきたいと思います。
2024年の論文になっていて、Journal of Cross-Cultural Psychologyと、文化心理学の中では一番有名な雑誌の一つかなと思いますが、載った論文です。
感情調整というのはまず何かという今日の一語を紹介してみたいんですけども、そのままといったらそのままなんですけど、
自分が感じている感情の強さとか持続時間、表現方法、表し方を変えるための仮定とか法略、ストラテジーのことを指す、そんなキーワードになっています。
いろいろあるんですよ、実は感情調整のやり方みたいなのがいろいろあって、今日の論文だと9つ、多いね、9つを外観して、それが文化差あるか、特に東アジアと欧米圏みたいな比較になってしまうんですけど、それを紹介していきたいなというふうに思っています。
感情調整の具体的な方法
研究の概要的にはメタ分析ですね、研究をたくさん集めて分析し直すという手法をとっていて、研究数が2002年から2023年にやられた21の研究だそうです。
東アジアと西洋の人たちを比べるということをしています。
9つ多いので早速入っていきたいと思いますが、特に全部覚える必要はありませんので、特に文化差のあったところだけ注目、特にしてもらえればいいのかなと思っています。
そこからいきますかね、あんまり実はなかったんですよ、なかったのであったところから紹介していきます。
9つのうちの1つですね、抑制という感情調整の方法からいきます。抑制、これは感情の表出を抑えることです。
例えば怒りを感じていても顔に出さないといったことを指しています。
これ予想できますか、想像通りかもしれませんが、東アジア人の方が西洋の方に比べて優位にこの方略をよく使うそうです。
東アジア人の人が抑制をよくするということです。怒りを感じても顔に出さないとかね、悲しくても泣かないとか、そうだよね、そうだと思います。
あと差があったのが回避ですね、これも想像されるかもしれませんが、2つ目回避、これは嫌な状況や感情から距離を取る、例えば不安を感じる場面を避けるといった方略です。
これも東アジア人の方がより多く使うというふうな優位さが出ているそうです。結構これは効果が強いですね、出ています。
この辺りで弥彦さんの今日話しますよって話をしたんですけど、ご著書を読むと結構台湾の方と日本人とでも違うなと台湾の方の方が感情調整すごく上手そうな印象を受けて読んでいました。
その辺りの東アジアってくくりがちだけども、教育とかが大きいのかな、そういうふうに教わって調整の仕方を覚えていくという、感情調整というよりEQという言葉で本では書かれていましたけども、
今回はちょっと雑な感じですけど、東アジア人の方が西洋の方よりも多く回避している、嫌な状況とか感情から距離を取るということをしていると。
多様な感情調整戦略
あとはあんまり差がなかったのでざーっといきたいと思います。
3つ目、再評価。状況の意味付けを変えて感情を調整する。
例えば失敗を学びの機会として捉え直す。これいいですよね、なかなか良さそうな感じがします。これ有意差がなかったです。
4つ目、受容、アクセプタンス。感情をそのまま受け入れる。
例えば不安を自然な感情として認めて受け止めると。
これは有意差ないんですけど、実は研究がまだまだ少ないと、明確な結論をこの論文では出していません。こういうのも結構多いですね。
ただ一例として、ある研究ではドイツ人の方が日本人よりも受容を多く使っているという、西洋の方の方が多いパターンですね。
5つ目、反数ルミネーション。ネガティブな出来事を繰り返し考える。
例えば失敗を何度も思い出すというようなことです。
これは調整の方略としてはややネガティブな方で、方略と言わない方が感情の扱い方の一種ではあるんですけども、
欲打つと関連するとよく言われてたりする反数というものですね。これは有意差がなかった感情調整です。
6つ目、マインドフルネス。今この瞬間を評価せずに観察する。
例えば呼吸や体感覚、身体の身体感覚に集中する。
これも研究数が少なくて結論がなかなか言えないんですけども、少数の研究では東アジアの方がよく使っているそうです。
これはもしかしたら仏教的な、禅的な、日本でいうと禅的なバックグラウンドから来ている部分が多いのかなというふうに思います。
7つ目、気晴らし。注意を他のことに向ける。例えば映画や音楽を聞くなどして気分を反らす。これも研究が不足しているみたいですね。
研究はいっぱいありそうなものですけどね。感情調整の文脈では少ないのかなというふうに思います。
ポジティブな感情に関しては日本人の方がドイツ人より多いということですね。
ポジティブな感情を感じて気晴らしするってどういうことなんだろう。転換するってどういうことなんだろう。
ちょっとこれはね、戦後研究の読まないとわからないです。
8つ目、教室。感情、言葉や表情、行動で外に出すことです。
感情調整の9つの方法
例えば友人に悲しみを話す。悲しんだ出来事を話したりとか不安をとろしたりすること。これも文化差優位ではなかったそうです。
最後、9つ目、セルフコンパッション。失敗や苦しみに直面した自分に優しくする。
例えば誰にでも失敗はあるというふうに考えることをセルフコンパッションとここでは言っています。
これも研究が少なくてなかなか結論が難しいですが、少数の研究では東アジアの方がやや多い可能性があるというふうに結果があるそうです。
これもなんとなく東アジアの方多そうだなという感覚は確かにあります。
という感じで9つを紹介させていただきました。皆さんはどれをよく使うでしょうか。
東アジアでも国によって違うということは今後研究していてほしいですね。興味がありますね、とても。
ドイツの方はどうなんでしょうね。研究さっき1個あると言ったのは受容でしたっけ。
受容のところでドイツ人が日本人より多い。そうかもしれないですね。
受け止めるということがとてもうまいような感じ。
特に友人とかで感情を表出するみたいな人はあまりいないなという感覚はありますけど、どうなんでしょうか。
感情調整は最初にも言ったように研究が盛んに行われていて、日本の研究者も多いですし、感情系の雑誌っていろいろあるんですよ。
エモーションという雑誌とか、コミュニション&エモーションとか、エモーションレビューとか、本当に感情調整の研究がたくさんあって、
もし興味があったらもっと紹介したいと思いますので、ぜひコメント欄とかで教えてもらえると嬉しいです。
今日の9時はEQの感情知能の専門家、近藤彩子さんとお話をすることになっていますので、
面白いなと思った人は今日の話も面白いなと思ってもらえると思いますので、
と言ったら、この話ちょっとしないといけないな、しようと思いますので、遊びに来ていただけると嬉しいです。
9時から彩子さんのチャンネルです。最後まで聞いてくださってありがとうございました。
今日もいい1日にしていきましょう。
心を込めて。
雑談をします。雑談というか、また報告宣伝をしたいんですけど、
ボイシーの中じゃないんですが、ポッドキャストで対談を行ったのが最近出ました、
アイデアフローという番組にゲストで出させていただきました。
すごくお世話になっている早高さんという方が、一緒に論文も書いたコミュニティの一員の方なんですけど、
早高さんとあと新井さんという方がやっていらっしゃる番組ですね。
とても面白くて、自分が出たのが6回目とかなんですけど、その5回までの放送も全部聞いたんですけど、
どれもとても面白くて。
起業家の方とか、ザ研究みたいな、まあでも高木さんは研究もしてあるか、
AIとかあと科学、サイエンスとか、そういった領域で活躍されている方がたくさん出られておりますので、
自分の回はぜひ聞いていただきたいんですけども、もしよかったら他の回も聞いてみてください。
研究の話をまず最初に割とがっつりさせていただいて、後半はコミュニティの話ですね、
アイマイトの話をさせてもらって、論文どんなふうに書いているかとかの話をしました。
これからどうなっていきたいかみたいな話とかね、お二人の深掘りがやっぱり超うまいので、
他では話していない話とかも出ているかと思います。
これも概要欄に貼っておこうと思います。ぜひ聞いてみてください。
Spotifyで聞くのがいいのかな、他のプラットフォームでも流していると思うんですけど、
Spotifyのリンク貼っておこうと思います。
Spotifyね、たまに言った方がいいかなと思うんですけど、僕もそっちで流しているので、
もし別のプラットフォーム、このチャンネルはVCで聞いていらっしゃる方が多いと思うんですけど、
Spotifyでも聞けますし、Spotifyはたぶんまだそんなに広告いっぱい出てこないと思うので、
もし広告なしで、なしとまではいかないかな、少なめで聞きたいという方は、
ぜひそっちも検討してもらえるといいのではないかなと思っています。よろしくお願いします。
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