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2025-07-24 11:51

#720【悲しみのポジティブな機能】沈んだ気持ちがくれる4つの大切なこと (Shirai & Nagamine, 2025)

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【本日の論文】
Shirai, M., & Nagamine, M. (2025). Beliefs about the positive functions of sadness. International Journal of Psychology, 60(4), e70068. https://doi.org/10.1002/ijop.70068

【8月31日(日) から「あいまい会議2025~伝統・ビジネス・科学から「美」の可能性を考える in 京都~」】
https://aimaikaigi2025.peatix.com

【8月16日(土) から「『研究』の未来をみつめる―“良き研究者”をめざす若者と科学の行く末に関心をもつ市民の対話」】
https://www.shiminkagaku.org/sciencedialogue_03_20250816/

【研究サポーター募集中!】
https://academist-cf.com/fanclubs/358

サマリー

このエピソードでは、悲しみのポジティブな側面に関する心理学的研究が紹介されます。特に、日本人を含むアジア人が感じる悲しみの有用性や、それが成長、合理的思考、共感、創造性にどのように寄与するかについて論じられています。

悲しみの心理学的背景
おはようございます。心理学者のじんぺーです。
このチャンネルでは、心理学の最新論文の紹介を中心に、心理学のお話をしております。
本日も心理学論文の紹介に行きたいんですけれども、
テーマはですね、感情の心理学の中でも、今日は悲しみのお話をしてみたいと思っています。
悲しさというのは、ネガティブな感情に位置づけられるかなと思うんですけど、
ある一面を捉えると、ポジティブな機能も用いるのではないかということを考えられるわけです。
特に、論文にも書いているんですけど、日本人を含むアジア人というのは、
そういうネガティブな感情についても、ポジティブな意味を見出しやすい、有用性を感じやすいというふうに言われていて、
今日は日本の研究者、自分自身もとてもサインになっている、
Shirai先生とNagamine先生が第一著者なんですけど、
お二人が書かれた、2025年最近出たばっかりの論文を紹介してみたいと思っています。
よろしくお願いします。
本題に入る前にお知らせをさせていただきます。
8月31日、京都で曖昧会議2023と、
あ、2023じゃないや。
何でもう一回2年前になっちゃったんですかね。
2025です、2025。
さっき2023年のロングイベントだからかな。
すいません、2025というイベントをやらせていただきます。
美しさについて、いろんなプレイヤー、ビジネスサイド、伝統、
文化の実践者、研究者と語り合う会になっておりますので、
ぜひ京都にお集まりいただけると嬉しいです。
概要欄に申し込み、詳細を貼っておきます。
あと、これもまた新しいんですが、ちょっと先ですね。
8月16日の午後から、2時だったかな。
ちょっと待ってください。
2時半ですね。
日本時間の2時半からオンラインでトークをすることになっております。
研究の話をしてもいいということなのですると。
参加された方と対話する時間があるということですので、
ぜひ遊びに来ていただければというふうに思っています。
そうですね、30分自分が話して、
あとの1時間ぐらいはもうディスカッションといいますか、
意見交換というか、
書かれていますので、ぜひ申し込みいただけると嬉しいです。
こちらは無料だと思います。
無料ですね。
こちらも概要欄にURLを貼っておきたいと思います。
よろしくお願いします。
告知がちょっと多くなったんですけど、
研究の進め方
本題に行きたいと思います。
悲しみのポジティブな側面ですね。
これについて、
白井先生といえば、
悲しみをずっと研究していたんですけれども、
白井先生といえば、
悲しみをずっと研究されてきた先生で、
自分も感情心理学会とかでお世話になっているんですが、
田畑永美芸さんです。
永美芸さんも悲しみ、
混合感情といわれる、
懐かしさとか切なさとか、
そういった感情を研究されている方なんですけれども、
お二人の共同研究がとても面白くて、
これまだ具体的に決まっていないというか、
いつ流すか、
まだもうちょっと先なんですけど、
8月の最初の方かなに、
お二人とのお話を流したいと思います。
ちょっと生配信ではないんですけど、
研究の話を聞かせていただけるということなので、
録音して、
それをお届けしたいなと思っています。
この研究の話も聞きたいんですが、
悲しみのポジティブな効果ということで、
どういうふうに研究するのというところなんですけど、
まずは聞いてみるんですよね。
悲しみにポジティブな効果、
どんな効果があると思いますかというふうなことを
聞いてみると、
もう少し具体的に言うと、
大学生250名ぐらいに
10期ずつで聞いていると。
最大5つまで書けるということなんですけど、
いっぱい書かれたみたいですね。
これらを、
研究者2人が
43のカテゴリーに
まずざっくりと分類してみる
ということみたいです。
43もすごく多いですよね。
なので、これを
さらに2段階目の研究で、
今度は大学生50名に対して、
43カテゴリーを
それぞれペアを作っていく
ということをします。
90…
900カテゴリーで
90…
903の組み合わせについて
それらのカテゴリーが
似ているかどうかということを聞くんですよね。
どれくらい似ているかということを聞く。
それを分析することによって、
さらに次元を圧縮する
とか言ったりしますが、
43カテゴリーを
ググッとちっちゃくする。
今回は4カテゴリーに
収まったというか、
なったようです。
この統計のプロセスとかは省くんですが、
悲しみの4つのポジティブな機能
この4つについて
ちょっと詳しく見ていきたいな
というふうに思っています。
これで知っておけば、
悲しみってそういう側面あるよね
という捉え方ができるんじゃないかなと思います。
1つ目が
成長と
それを乗り越えるということですね。
オーバーカミングです。
悲しさを通して人として成長するとか、
立ち直るとか、
前向きになるということがありますよね。
悲しいということがあった後に
成長するということかなと思います。
機能カテゴリーとして
いくつか会議カテゴリーみたいなのが
あるんですけど、
モチベーションとかね、
前向きになる、
ポジティブになるということかな。
ビーングポジティブという英語で書かれていますけど、
前向きになるとか
そういったことがこれに挙げられます。
2つ目いきましょう。
合理的思考という風な名前がついています。
悲しみが冷静な思考とか
自省、
分析的な思考を促進する、
同じ失敗を繰り返さない、
自分を理解するといった
機能があるのではないかというところを
挙げています。
これも
挙げ言えますよね。
分析的思考か
悲しみを感じて
分析的思考か
自省、
分析的な思考を
感じて
あるかなと思います。
この中には無耐性、
いましめ、
落ち着き、
俯瞰というのもありますね。
物事を客観的に見られるようになる。
確かにあるかもしれない。
そういう効果がありますというのが
2つ目でした。
3つ目が
共感と他者との関係という
名前がついていて、
悲しみのつながりや
共感性を高めると
支え合い、
思いやりを促進するという
機能があるのではないか
ということです。
悲しんでいる人に共感できるとか
人に優しくなれるというのも
ありますね。
これもあるな確かに。
あるかもしれません。
最後4つ目が
創造性と人生の意味への貢献
という名前がついていて、
悲しみを通して
人生が豊かになる
芸術的創造性や
生きる意味への
築きが得られるという
機能があるのではないか
ということがあります。
幸せを感じやすくなるとか
感情が豊かになる
人生が深く感じられるようになる
ということとかも書かれていたりします。
これも
そうですね。
多くの
名作といわれる映画とか
小説とか物語で
こういう悲しさというのが
ある種
鉄板というと言い過ぎですけど
どこかには入っていることが
多いですよね。
あとは
天才的なアーティストとか
そうじゃなくてもクリエイターさんとかも
こういうネガティブな感情と
向き合って
創作につなげていくということが
あるなというのは
感じているので
そのあたりが
確かにこれも納得感のある
悲しみのポジティブな機能だな
というふうに思いました。
そんな感じで
悲しみの機能が
いい感じに
整理されたということなので
今後この研究をきっかけにして
なかなかまだ
さっきも言ったように
西洋の人があまり着目してこなかった
視点かなというふうに思うので
今後さらに
悲しみの機能もそうですし
そうじゃない
ネガティブな感情も
機能面というところ
ポジティブな有用性みたいなところに
研究が注目されればいいなというふうに
個人的にも思っています。
また2人の先生との話は
流すと思いますので
そのときに
さらなる深掘りを
聞いてもらえればと思います。
最後まで聞いてくださって
ありがとうございました。
今日もいい一日にしていきましょう。
陣平でした。
心を込めて。
雑談をしたいと思います。
数日前に
インスタに
VCでは結構前に紹介したんですが
自分の
研究論文が
大学の入試問題に使われました
という話を
報告させていただいたんですよね。
それが結構伸びて
今までないぐらい
いろんな人に見てもらったんですけど
その中に
なんと
その問題を
受験のとき解きましたという
秋田大学の
医学部医学科の
問題だったんですけど
今秋田大学医学科の
1年生の方から
DMが来て
これ結構
すごくないですか。
めちゃくちゃ感動しました。
届くんだというね。
秋田大学って
大きな大学
総合大学であるが
東北の大学で
そんなにめちゃくちゃ
学生数が多いわけではないと思うんですけど
しかもこの
推薦でというところで
そんな人まで届いたという方が
びっくりして
一つね
また研究やっててよかったなと思える
エピソードが
できました。
なんかね
研究やっててよかったと
発信やっててよかったという
気持ちもあるから同時に
発信者名利に尽きる
体験をさせていただいたな
というふうに
思っています。
まだまだ研究のこと
知ってもらいたいなと思ってますので
ボイシーとかね
ポッドキャストはもちろん
頑張るんですが
同時にそういった
ショート動画というところにも
いきたいなと思っています。
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