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2025-07-30 13:41

#726【自閉症スペクトラム症】ASD特性によって音声知覚が困難になるか (Tsuji & Imaizumi, 2024)

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【本日の論文】

Tsuji, Y., & Imaizumi, S. (2024). Autistic traits and speech perception in social and non-social noises. Scientific Reports, 14(1414). https://doi.org/10.1038/s41598-024-52050-2

 

【8月31日(日) から「あいまい会議2025~伝統・ビジネス・科学から「美」の可能性を考える in 京都~」】

https://aimaikaigi2025.peatix.com

 

【8月16日(土) から「『研究』の未来をみつめる―“良き研究者”をめざす若者と科学の行く末に関心をもつ市民の対話」】

https://www.shiminkagaku.org/sciencedialogue_03_20250816/

【8月28日(木) から「業界を超える「学際」で新たな価値をつくる - 京大・宮野公樹氏と探る、研究と社会のこれから」】

https://academist250828.peatix.com/
 

【研究サポーター募集中!】

https://academist-cf.com/fanclubs/358

サマリー

自閉スペクトラム症(ASD)と音声知覚の関係についての研究が紹介されており、特に雑音が音声知覚にどのように影響するかが検討されています。研究結果は、ASD傾向が強い人々が音声知覚に困難を抱えることが多いことを示唆していますが、雑音の種類による明確な差異は見られませんでした。彼らは、自閉症スペクトラム症に関する理解を深めるために、リスナーと共に学びを進めたいと考えています。また、日常の出来事として、息子のビザ手続きのエピソードが語られ、手続き中の面白い体験が共有されています。

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おはようございます。心理学者のじんぺーです。
このチャンネルでは心理学の最新論文の紹介を行ったり、その他心理学のお話をしています。
ASDと音声知覚の研究背景
今日も論文の紹介なんですけれども、自閉スペクトラム症、
より厳密には自閉スペクトラム傾向、特性という人の特性と、あとは音声知覚の困難さの関係を調べた論文を紹介したいと思います。
自閉スペクトラム症をはじめとしたというわけではないですね、含む神経発達症、発達障害に興味のある方も多いと思うので、一緒に勉強していけたらと思っております。
本題に入る前にお知らせをさせていただきます。
8月の31日、夏休み最終日になりますかね、日曜日、京都でアイマイ会議2025というイベントを開きます。
自分が主催をしておりまして、現地にももちろん行くし、ボイシーで言うとパーソナリティの人当領さん、あとは京都で活躍している伝統の実践者の方とか、研究者の方であるとか、お呼びしております。
ぜひ現地に遊びに来ていただけると嬉しいです。
オンラインでも視聴できますので、京都は難しいという方もぜひチェックしてみてください。
その他イベント8月の16日にオンラインであったりとか、8月の28日、今度はね、今度はというかそっちが先なんですが、東京で研究ピッチに登壇するので、そちらでも自分が現地参加するので、ぜひ東京の方はそちらに遊びに来ていただけると嬉しいなと思います。
日本に一時帰国するのも迫ってきました。
ぜひどこかでお会いできたらと思っています。
はい、というわけで論文紹介ですね。
今日は辻さんという同世代の心理学者の方がいらっしゃって、その方の論文なんですけど、辻さんは実は去年の1月、2月なんでもうだいぶ経ったんですが、育史賞という賞を自分もいただいて、
辻さんも同じタイミングでその育史賞を取られたという結構同志、それまでそんな交流はなかったんですが、その育史賞を機に交流をさせていただいている研究者の方で、実は今日かな、辻さんとオンラインで収録をすると、
それをまた明日以降、明日に流せたら流したいんですけど、対談をお送りしたいなというふうに思っていて、その予習になります。
もし今日のテーマとかもっと知りたいという方は、明日以降の対談のアーカイブも聞いていただければというふうに思っていますが、自閉スペクトラム傾向、音声知覚、そういった研究をされている研究者の方です。
この研究がまず何でやろうとなったかというと、自閉スペクトラム傾向、またASDと訳しますね、自閉スペクトラム症の人というのは、感覚過敏、音声知覚困難を抱えていると。
これが学業とか社会生活の困難に結びついているという背景があるんですけど、雑音を流した状態でその音声知覚が困難になるかどうかという研究は、実はあまりなされていないと。
あとは一般人口ですね。さっきも言ったように、自閉スペクトラム症という診断が下りたというよりは、みんなその傾向がグラデーションなんですよ。
自閉スペクトラム傾向がゼロの人はあまりいないかもしれない。0.1なのか0.5なのかわからないんですけど、そのグラデーションの中で、一般人口の中でもより自閉スペクトラム傾向が強い人、弱い人というのがあるわけなんですけど、
一般人口においてその特性がどう音声知覚能力と関係するかということが知りたいというのがこの研究になっています。
研究の方法論と実験結果
日本の大学生が参加しているんですけど、実験室の実験ですね。参加しますと。
どういうことをするかというと、日本語の単語を雑音に重ねて聞いてもらう。その雑音というのをいくつか種類を分けてやるというのもこの研究の面白さかなと思います。
具体的に言うと、複数話者、人が話している音声を雑音として一緒に流すという社会的雑音といって、なぜこういうことをしているかというと、自閉スペクトラム傾向の高い人というのは表情であるとか人の口の動きとかそういうのに注意が向きにくいというふうに言われていると。
だから、そういう社会的な音声、人の声というのにもそんなに注意が向かないんじゃないかというふうに仮説を立てています。
逆に言うと、社会的じゃない雑音、例えば電車音みたいなのを使っているんですけど、そういったものにはより注意が向いて、その電車音があるときのほうがより邪魔されるんじゃないか。
聞き取りたい単語を聞くということがより難しくなるんじゃないかということを仮説として立てています。
面白いですよね。そんな分け方があるんだというのもなかなか興味深いところなんですけど、これで雑音がどんな種類かということですね。
それで、単語の聞き取りがどう変わるかというのを調べた研究になっています。
あとは、地平スペクトラム傾向について尺度を使って聞くのと、あとはこれは補足的だと思うんですけど、ADHD傾向についても尺度を使って聞いていますという研究になっています。
結果なんですが、残念ながらというか、有意傾向っぽいところからいきましょうかね。
これややこしいんですけど、地平特性が傾向が高い人ほど音声知覚能力がやや低下する傾向があるというふうに言わせてください。
統計的には有意ではないと。ただそういう傾向がありそうだ。地平傾向が高いほど雑音科での単語認識。
ここで言う雑音科というのは、さっき言ったいろんな雑音を混ぜたというか、そこの区別をしていない状態での話です。
雑音科での単語認識がやや困難になる傾向が見られたという結果です。なので仮説は一部支持みたいな感じですね、ここまでは。
次の段階ですね、その雑音の種類によってどう変わるかというところは、残念ながらこの研究では明確な差は見られなかったというような結果になっています。
ADHDの話もせっかくなのでしておくと、音声知覚成績というのはADHDとは関連しなかったという結果ですね。
特に地平特性、傾向の方が関連性がありそうだというのもこの研究の重要な発見かなと思います。
考察と今後の展望
なぜそういう仮説を立てたのに支持されなかったかというところなんですけれども、
一番大きいかなというところで言うと、今回は一般人口の地平特性がある方、高い方とか低い方とかそういう参加者さんなので、
診断されている方ほどそういった社会的な雑音、人の声というのと電車の音、非社会的な雑音みたいなことで差が生まれにくかったんじゃないかということとか、
あり得るのかなと思います。
ここまで結果が出ていたら、すごいというか面白いなと興味深いなというふうになるんですけど、そこまで行かずとも、
まずはやっぱりADHD傾向の方が音声知覚がこんなになるよねということが、こんなになり得るというか、
結構これね、すみません今日もモゴモゴしてますけども、はっきり言えないんです。
はっきり言えないけども、傾向があるよというのが今回の研究結果でございました。
辻さんと対談するときはもっといろいろと深掘って聞いていきたいなというふうに思っています。
おそらくこの研究を発展させたりとか、別な発生をしているかもしれないんですけど、
お話が聞けると思いますので、また対談アーカイブ楽しみにしていてください。
自閉スペクトラム傾向、自閉スペクトラム症とは新規発達症、このあたりはまだまだ勉強不足だなと思い知らされますね、こういう論文を読むと。
そうだったんだって思うことばっかりなんですよね。
だから一緒に勉強していきたいと思います。
興味があることとか、こんなこと、これどうなっているのみたいなことがあれば、いつでも質問いただければそのテーマについて調べたりしてみたいなと思っています。
一緒に勉強していきましょう。
息子のビザ手続き
最後まで聞いてくださってありがとうございました。
今日もいいちんちんにしていきましょう。
じんぺいでした。心を込めて。
はい、雑談をします。
また息子のビザ問題続きなんですけど、アップデートしたいんですけど、
昨日、ウェルカムセンターにまた行ってきまして、手続きをしてきました。
運良く予約は取れたというので、本当にありがたいなと、ラッキーだなというふうに思っておるんですけど、
まず面白かったのが、息子の写真を撮らないといけないんですけど、
最近ドイツの法律が変わったみたいで、より厳しくなったんですよね。
去年自分が滞在許可ビザを作ってもらうときに、証明写真を持って行けたんですよ。
自分で用意していたものを持って行って、それを使ってもらえたんですけど、
今年の5月くらいから、その施設にある写真機で撮ってくださいと。
それがデータ化されて、写真を撮ったのと同時にサインをしないといけないみたいな、
不正をした人がしようとした人がいたのかわからないですが、
そういうふうになったんですけど、もちろん立てないじゃないですか、息子もまだ3ヶ月ちょっと立てないし、
あとは親が写ったらダメですね、証明写真なんで。
かつ、椅子に座らせても届かないんですよ、その証明写真の機械の高さが。
なので、これなかなか音声だけ伝えるの難しいんですけど、
息子の脇を持って高く掲げて、かつ自分の顔とかは写らない。
しかも手も写ったらダメなんで、掲げ方も結構難しくて。
その要素を伝えたいですね。
なかなかにファニーな、10分くらいかな、時間だったなというふうに思っています。
何回か練習というか撮っても全然うまくいかなくて、近かったりとか、
あとは息子がまっすぐ向いてくれなかったりとか、手が写っちゃったりとかして、
なかなか大変だったんですけど、そのひと時はめちゃくちゃ笑って楽しかったですね。
動画を撮ったんですよ、あまりにも面白すぎて、これは残した方がいいという、
我々夫婦の判断で動画を残したので、別にこれ見せる機会はないと思いますけど、
それは楽しかったなと思います。
手続き自体は無事うまくいきました。
ただ、いろいろと大変なことはまだまだ続きそうだなという感覚があり、
次は自分の延長の話があって、
昨日それも一緒にやってくれるのかなと思ったんですけど、厳しいですね、その辺りは。
今日は息子のアポイントメントだから、あなたの分は全然できませんと。
予約が9月末に入っているんですけど、
僕実は学会と丸被りでその日行けないんですって言っても、
それは全然ここでは聞けないので、メールしてくださいと。
しょうがないですね、その方もそれがお仕事というか、
オペレーションが決まっていると思うので、強くは言えないものの、
この滞在許可の延長ぐらいだったら本当に一瞬でできるんじゃないかと思っちゃうね。
思っちゃうのでもよくないね。
それはしょうがないことだなというふうに思って、
受け流すぐらいがいいのかなと思います。
今度はまた息子のビザが実際に証明写真が入ったカードをもらえたら、
お話ししたいなと思います。
研究の話はできないね、自分のね。
研究も頑張っているので、その話もお祝いさせてください。
事務的な話ばかりで、すいません。
13:41

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