おはようございます。心理学者のじんぺーです。
このチャンネルでは、心理学の最新論文の紹介をはじめとして、心理学のお話をさせていただいています。
今日も論文の紹介をいきたいと思います。
リスナーさんから質問がありまして、質問というか、ぜひそういう論文を教えてくださいということだったので、調べたので紹介します。
何についてかというと、タイムアウトという概念です。
スポーツの試合とかでタイムアウトって、途中の時間をとって作戦会議をしたりとか、作戦会議をしなくてもちょっと悪いながら立ち切るためにタイムアウトというのを使うと思うんですけど、意味的にはそれと一緒です。
でも今回は、子育て場面におけるタイムアウト、しつけの場面と言ってもいいかもしれません。
におけるタイムアウトというものが心理学的にどう研究されているのかということをご紹介したいと思います。
タイムアウトがよくわからないという方も、先に指し示すこととか具体例とかを紹介したいと思うので聞いていってもらえると嬉しいです。
こんなに早い間にお知らせをさせてください。
8月の31日に京都でアイマイ会議2025というイベントを企画しています。
私も登壇しますし、美しさに関する研究者、伝統芸能の実践者、ビジネスの経営者の方をお呼びしておりますので、
美しいという概念が何なのかということもそうですし、美しいという感情が社会を良くしていくためにどういうふうに位置づけられているかということを話したいなと思っています。
ぜひ遊びに来てください。
概要欄に詳細と申し込み先を貼っておきます。
あとは今週対談がありまして、7月の25日ですね、18時からヒマラボ福岡大学の森田先生と対談することになっております。
もうすでに予約をしているんですけど、AI時代最高の趣味研究というタイトルにしました。
ヒマラボという組織の名前もまさにヒマというところから来ているんですけど、これからAI時代ヒマが増えていくということを森田さんはだいぶ前から予測して考えておられて、
じゃあみんなで研究しようよということを提唱して実際に実践されている方ですので、自分も研究コミュニティをやっている駆け出しとしてお話を聞いていきたいなと思っています。
よろしくお願いします。
ではタイムアウトの話に行きたいと思います。
まず何なのかということですよね、さっきよりちょっともう少し具体的にお話ししていきたいと思うんですけど、
論文が2019年のアメリカンサイコロジスタというめちゃくちゃ有名な心理学ではなかなかトップオブトップに近い雑誌なんですけど、これに掲載された論文です。
レビュー論文ですかね、いくつかの研究をまとめて主張を構成しているという趣旨の論文になっています。
ちょっと自分自身もタイムアウトの研究者ではないことはもちろん、やや結果というか主張がいろいろあるなというふうに感じているので、いつも以上に慎重にお伝えしたいなと思っているところでございます。
よかったら論文も読んでいただきたいので、いつも通り論文の直リンクもそうなんですけど、著者たちが別のサイトをリサーチゲートという研究者たちのSNSみたいなのがあるんですけど、そこで論文を貼っているので、多分これ皆さんでもダウンロードしていただけるんじゃないかなと思うので、そっちも貼っておきます。
もし陣平の言っていることは本当かというときは、本当に一部しか紹介できないので、読んでいただければというふうに思っています。
前置きが長くなったんですけど、それぐらいセンシティブな話題なのかなというふうに思うので、そこから説明したほうがいいですかね。
まずこのタイムアウトでなんでセンシティブかという話、順番にいきますね。すみません。構成を先にしとけという話なんですけど、タイムアウトというのは、子どもが良くない行動をしたときに一時的に親の注目とか楽しいことから離れて落ち着く時間をとる方法ですというふうにまとめられています。
厳密にはタイムアウト、ポジティブな報酬ですね。だからここで言う楽しいこととか親の注目とかというのはその報酬にあたるんですけど、そういう状況からタイムアウト、本当に試合中のタイムアウトみたいな感じで、今一回時間を置きますというのがこれにあたります。
なんでセンシティブかというところなんですけど、結構いろんな意見があるし、研究もいろいろあるんですよ。これが愛着形成にとって良くないことなんじゃないかという研究者もいる。そういうタイムアウトが全くいらないから、ポジティブなことだけやっていこうという流派の人たちもいるし、
タイムアウトというのは上手く使えば、ちゃんと条件とか環境を整えて使えばとても有効であるというふうな研究者もいる。まずこれはこの意見が分かれているというのがセンシティブパートですね。
かつ、こういう話って特に問題行動のある子どもとか、新規発達者の子どもとかがいるときに、やらないほうがいいのかな、やるべきなのかなという教育者が迷ってしまうポイントでもあるかなと思うので、慎重になりたいなというところでございます。
他のテーマでもそうなんですけど、自分は特になじみのないテーマを紹介しているので、そういう感じでやや保険をかけながらしゃべっていますので、そこはご了承ください。
もうちょっと具体例とかあったほうがいいのかな。例えば、お兄ちゃんが弟を叩くとかね、あとはおもちゃを投げるとか、大声を出しちゃいけないところで大声を出し続ける、喚いて止まらないみたいなときとかに、
短い時間ですね、1分から3分とか、あとは1分かける年齢みたいな記事も見たりしましたが、そういうときに使うと。
基本親なのかな。例えば、お兄ちゃんが弟を叩いたときに叩くのはダメだよと、今タイムアウト取るよという感じで伝えて、静かな場所に座らせる。
同じ空間のタイムアウトと別部屋とか隔離するというパターンのタイムアウト、これも2種類あるそうなんですけど、すると。
先ほど言った1分から3分とか静かにさせて落ち着いたら終了だと。その後に、さっきどうすればよかったと思うみたいな声かけをして元の遊びに戻すみたいなことをすると。
重要なことは、これは罰ではないということですね。あくまで行動にルールがあるということを伝えたりとか、落ち着く時間を持つことが重要である。
あとは親が冷静であるということですね。そういうのが罰とは特徴が違うところかなというところでございます。
いろいろと説明とか前置きが長くなったんですけど、結論、この論文でどういう立場を取っているかというと、タイムアウトは条件と環境が整った状態で行えば効果があるものであると。
仮にトラウマを持った子どもとか愛着に問題を抱えている子どもであっても有害性のないしつけ戦略であるというような全体としての方向性としてはあります。
特に問題行動の改善ですね。何度も大声出してしまうという人とか子どもとかがそれをしなくなるとかね。
あとは自己調整能力とか親子関係の改善にも資する行為であるというふうにまとめられています。
その条件というのをお伝えするのがいいのかなと思っていて、これとこれとこれがちゃんと揃っているとタイムアウトというのを使ってもいいということです。
使わなくて済むなら使わない方がいいとは思います。特に問題行動が頻発しないとかね。
そういう問題行動があるよというときにいいことがあると。
もうちょっと効果がいろいろあったな。すみません。ここのパートをちゃんと広げていなかったんですけど。
問題行動の即時的な低下、感情や行動の自己調整力の育成、これさっき言いましたね。
親子関係の安定性、これも言いました。
頭、親の怒りとか混乱を予防するというタイムアウトという仕組みを持っておくことによって親が冷静にその時々に対処できるということがあります。
条件のところに行きたいなというふうに思うんですけど、ここでは6個ですかね。
ざーっと言っていきたいなというふうに思います。
まず一つ目、意図的な行動であるということですね。
これは子どもが目的を持って起こしている行動である。
例えば、親の注目を得たいとか、何か手に入れたい、物を手に入れたいとか、褒められたいとかね。
そういうときに有効であるよ、そういうときに条件があるよと。
これ使うべき条件というのが全部揃わなくてもいいんですけど、ある程度これらが揃ったときに使うべきだということですね。
二つ目、年齢的に理解できる年齢であること。
2歳から8歳が目安というふうにまとまっています。
タイムアウトのルールや意図を理解していること。
あとは自分の行動をやったことと結果を結びつけられる年齢であるというのが重要である。
1歳未満には使うべきではないというふうにも書かれています。
三つ目、子供と親の関係が安全基地であること。
これ重要ですね。
だから愛着関係があった上でというか、普段から、普段の基本的な関わりが肯定的であるということが重要というふうに書かれていますね。
なので、そういうふうな関係性が築けているとタイムアウトという短時間の分離が、
拒絶ではない、親の拒絶ではなくて一時的な区切りであるということを感じるので、これがすごく重要です。
四つ目、事前に説明とか合意がなされていること。
どのような行動にタイムアウトが適用されるか。
これを事前に親子で確認しておく。
初めて使うときに練習とかロールプレイをすることも有効というふうに書かれています。
五つ目、親が冷静で一貫していること。
これも重要ですね。
怒って使わない。
親も感情的になって、話すって言って話すと良くないそうです。
あくまで冷静に。
六つ目、タイムアウトからの期間というのは子供の自己調整によるというのが大事だそうです。
一定時間で自動的に解除ではなくて子供が落ち着いたら解除というふうにする方が良いそうです。
先1分から3分と言ったんですけど、多分これは目安で、
実際にタイムアウトが効いている可能性は高いんですけど、
それだけじゃないかもしれないなというのが、
ごめんなさい、さらに歯切れを悪くさせてしまうんですけども、
言いたいところでございます。
最後に付け加えたかったのは、実はもう1、2個の論文別でザーッと読ませてもらって、
そっちではこの論文と同じように割とポジティブな効果を主張していたんですよ。
ただ、多くの先行研究が、それはメタ分析だったんですけど、
多くの先行研究がそもそも問題行動のあるという子供を対象にしているということと、
あとはポジティブな結果というのが何で測ったのかということですよね。
自分が気になったのは、従順性が上がるみたいな研究結果で、すごく有意な結果が出るんですよ。
従順性が上がることが、従順であるということが果たしてどれくらいいいのかって、
よく分からないなと思いながら読んでいたというところです。
言うことを聞かせるということに関しては有効かもしれないんですけども、
教育って別にそういうことだけではないと思うので、そのあたりも注意深く。
ポジティブな効果っていうことのポジティブって何なのかっていう。
親子関係の改善とかっていう研究結果もあるので、あと喧嘩が減るとかね。
それはポジティブっぽいなとは思うんですけど。
なので、こんな感じですよ、研究。
いつも歯切れ悪いですけど、今日は特にね、もやもやさせてしまったかと思うんですけど、
いい感じに受け取っていただければ嬉しいなと思いますし、
この研究でエビデンスがあるって言いたいところなんですけど、
自分がピックアップした論文って本当に数ある論文の中での一部なんですけど、
選び方は空してます。
最初に言ったようにこれすごく信頼度の高い、なかなか載せられない。
僕も多分本気でやっても載せられるか全然分からない。
結構厳しいんじゃないかなと思う。
アメリカのサイコロジストという雑誌なので、
その辺りの信頼性は結構高いっていうところとかは意識して選んでるんですけど、
絶対はないので、また別の角度からタイムアウトについても紹介したいなと思います。
途中で言ったようにタイムアウト全然必要ないよ、ポジティブな会議だけでいいよっていう人たちもいますので、
そっちの論文を紹介するのがいいかな、今度はね。
それと質問してくださった方がタイムアウトの逆列でタイムインっていう、
一緒に寄り添うみたいな方の話にも興味があるということで、
タイムインの話も今度は論文を読んでみたいなと思っています。
割とセットなのかなというところもあります。
タイムイン使うときはタイムアウトで、場合によってはタイムアウトみたいな感じなのかなというふうに思ったりはしているところであります。
長くなりましたが、今日はそんな感じになります。
最後まで聞いてくださってありがとうございました。
今日もいい一日にしていきましょう。
じんぺいでした。心を込めて。
はい、雑談をしたいと思います。
最近我が家で面白いことが起こっていまして、
妻が息子を寝かしつけるのに、僕のボイシーを流すんですよ。
お昼寝もそうだし。
夜のときはちょっとね、夜寝はややご特殊なんですけど、
お昼寝とか朝寝とか夕寝とかのときに流すと結構寝るんですよね。
面白いなと思っています。
自分の妻も僕のボイシーを眠りに使うんですよ。
これは良いのか悪いのか分からないですよね。
眠たくなるですよね、多分ね。
彼女の分析によると、声が高くもなく低くもなく、
しかもハキハキしているわけでもない、そういう自覚があります。
ガサガサしているってよく言われますけど。
彼女にはね。
それが良いんだという分析をしていましたね。
ホワイトノイズというふうにも言われました。
ノイズって言われたら流石に良くないと思うんですけど。
それで息子が寝落ちやすくなってくれているのはすごく嬉しいなと思いますし、
やたらとこの動画が再生されているみたいになったら面白いなと思うけど、
そこまでは行かないかな。
最近の発見でございました。