00:00
おはようございます。研究者がそばにいるくらし、ドイツ在住心理学者のじんぺーです。 おはようございます。研究者がそばにいるくらし、ドイツ在住心理学者のじんぺーです。
この番組では心理学の研究論文をいろんな角度から紹介しています。
心とくらしの処方箋というお悩みに答える企画をやっていたんですけども、ちょっと今週は対談があったりとか、対談2つやったかな。
いろいろトリッキーなので、金曜日じゃないですか。
自分の好きな論文を勝手に紹介したいと思いますので、マニアックになってしまいますけども。
芸術とか、そもそもそういうことに興味があったんだという方は、むしろ聞いていただければ嬉しいんですけど、自分の関心にすごく近い論文が最近出ていて、
簡単に紹介してみたいなと思っています。
サイエンティフィックレポートという雑誌に載っています。
美しいという感情とか評価のことを考えたときに、一番王道の感覚、語感、モダリティって言ったりしますね、専門用語だと。
何かというと視覚なんですよね。絵画、写真とか。ダンスとかも視覚で見るからそうかもしれない。
ダンスとかは、自分の体が動いたりとか、そういうミラーニューロン的な感傷体験でもあるので。
あれですよ。絵画でもミラーニューロンが働いたりするのであれなんですけど。ややこしいな。余談に余談を呼んでしまうな。
視覚なんですよ。とにかく芸術とかね。
次が音楽、聴覚ですね。
今日紹介する論文は、触覚の話です。
触覚っていうことと美しいっていうことって結構結びつきにくいんですよね。
古くの美学とかをやってた人からすると、触覚とか嗅覚とかっていうのは、レベルの低いっていうのが一番伝わりやすいと思います。
レベルの低い感覚であるという、西洋の哲学の方が多いと思うんですけど、いて。
そもそも美しいという評価を与えることすら、そういったモダリティ、感覚に対してはないんだということもあるわけです。
言われてきたわけですね。
だけど近年、いろんな芸術スタイルとか体験の仕方があって、例えば匂いを伴うような芸術体験があるとか。
今日の論文は触りながら楽しめる芸術を対象にしているんですけど、そんな感じで触るっていうことを意図したような作品もたくさんあるわけです。
そういった触れる芸術がどういうふうな評価をされるかということを研究しているということです。
03:08
研究自体はすごく少ないんですが、最近ちょっとずつ増えているような気がしていて、自分も実は一個最近論文が通ったんですよね。
自分じゃないんですけどメインで書いたのは。
教材のときの後輩が論文を書いて、3Dプリンターで作った模型みたいなのを大学生に評価してもらうみたいなことをやっていて、卒論のときから手伝っていたので一緒に論文を書かせてもらったんですけど。
そういうふうに、わりと注目する人が増えてきているという領域でもあったりします。
今回のこの論文はアーティストの方の作品を使っていますね。
この作品もなかなか面白くて、論文誰でも読めるのでよかったら概要欄のリンクから飛んでみてください。
作品も載っています。
どういうものを使っているかというと、全部で16作品あるんですけど、
8作品の2ペアずつみたいな感じで作られていますという感じです。
その2ペアが実験条件が分かれるという感じですね。
どういうペアかというと、見た目と触った感じが一致しているという一致の条件と、見た目と触り心地が異なる不一致の条件というふうな作品を作りますと。
作ってもらったのかな?もともとあったやつなのかな?
どういうことかというと、柔らかそうな見た目をしているんだけども、実際は硬いとかね。これが不一致条件ですね。
一致条件は柔らかそうな見た目をしていて、実際に触っても柔らかいという感じ。
なんとなくここまで聞いて想像できたかもしれないんですけど、驚きがあるかどうかということが一つ芸術の体験で重要になることが多いですね。
だからその驚きということを今回は一つの視点として検討しているということになります。
いろんな感じで評価をしているんですけど、結果をね。
ノウハウも測っていますね、ちなみにね。
ノウハウで驚きの成分を抽出できるんですよ。
めっちゃざっくり言いましたけど。
基本的にノウハウって規則性があるんだけども、驚いたときとか、驚きだけじゃないですけどね。
例えば違和感に気づいたときとか。
いろんな検出するときに活性化するというか反応する脳の指標があって、それを驚きの指標にしているということでございました。
結果を3つぐらいに分けてパッパッパっていっていきたいと思うんですけど、
まずは美しさの評価に関しては一致している方と不一致どっちが高いと思います?
06:06
驚きの話をしてから不一致の方が高いと思いきや、一致条件の方が高いですね、評価がね。
基本的にはうつぐさという評価であれ心良さ、プレジャーですね、面白さというふうに聞いても、
一致条件の作品の方が優位に高いですかを記録したということです。
なぜかというと調和が大事ってよく言われるんですよね。
感覚的に調和しているという、これが美的体験を高めるという考え方。
ずっとあるそういう考え方を支持する結果であるというふうに考察されています。
その通りなんですよね。この辺りはまた後で言います。
脳の反応を言うと、ミスマッチ、ネガティブ原因、陰性原因というのが確認されたということです。
これが触覚による驚き、つまりは柔らかいと思って触ったんだけど硬いんだみたいなね。
よく何を言っているかわからないと思うんですけど、さっき言った論文を読んでもらって写真を見たら結構わかります。
柔らかそうだなって思うし、どっちがどっちかを書いているか。
これで硬かったら変だなみたいなね、思っちゃうかも。
そういうので驚きが検出できたということでございました。
ただ、そんなにシンプルなわけではなくて、全てのペアにおいてそういった脳波がきれいに取れたわけではないというのも書かれていますね。
ある組み合わせによってはいい感じに取れたということです。
最後の結果が、これが結構推しっぽいんですけど、この著者たちによると。
脳波で取った驚きの指標が美しさの評価と性の関連をしていたということです。
つまりは驚きが大きいほど美しさの評価が高いということですね。
脳波で取った驚きの具合が美しさの点数と関連していたというのがここでの結果になっています。
だから調和が大事って言っておきながら驚きも大事っていうね。
もちろん分析されているのはこれだけじゃないので、もう少しいろいろ込みってことを話したりはするんですけど、
一旦ね、調和があると美しさって高くなりやすいんだとかね。
そうは言っても予想を裏切るような驚きみたいなことも一方で美しさを高めるんだっていうね。
どっちかがめっちゃ大事っていうわけではないですよね。
どっちもがそれなりに大事っていう感じ。
09:00
バランスだし、その作品の特性にもよるし、それを鑑賞している人のパーソナリティーにもよるかもしれませんしね。
驚きが好きな人、驚きを求めている人もいるだろうし、
ある程度予定調和でもいいんだけども、調和、ハーモニーを求めている人もいるっていうね。
そういうのもあるだろうし。
なかなかね、一つの理論で美しさとはこういう風に決まりますみたいなのは言えないんですけど、
どっちもあるっていう点ではね、結構いろんな研究でそういう結果になるので、
この研究でもそういう風になっていて、いい例なんじゃないかなという風に思います。
これが増えていくと思います。
ますます手で触れるとか、匂いとかね。
匂いの研究をしてみたいんだよな、もっとな。
個人的には。
なんかその方がAIに代替されなさそうじゃないですか。
そういうアートの方が。
匂いとか伴ったりとか。
まだね、ちょっとGPTとか匂いはかけないんで。
最近はね、もう音とかは聞けるようになっているから、
視聴覚は完全に診断力というか、文字起こしの精度も高いしね。
画像の解析の能力も高いしね。
絵画を鑑賞できるようになるように見えるのはもう来てるんですけどね。
でも匂いとかはまだなんで、そういった研究をしてみたいなと個人的には思っています。
はい、そんな感じです。最後まで聞いてくださってありがとうございました。
今日もいい一日にしていきましょう。
じんぺいでした。心を込めて。