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#963【わたしたちの研究】不登校の「理由」は誰が聞くかで変わる
2026-05-29 17:35

#963【わたしたちの研究】不登校の「理由」は誰が聞くかで変わる

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【本日の論文】
Hitsuwari, J., Nakao, H., Hayashi, T., Fukutome, T., Kubota, N., Hashimoto, K., & Noguchi, H. (2026). School attendance problem surveys in Japan through the lens of publisher type: A scoping review. Research Square. https://doi.org/10.21203/rs.3.rs-9800171/v1

【今後の対談予定】
6月5日(金) ~ 上川路さん
6月7日(日) ~ 高山ゆかりさん

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サマリー

心理学者のじんぺーが、不登校に関する自身の研究について語るエピソード。普段は不登校研究をしていないが、研究コミュニティ「アイマイト」での活動を通じて、不登校調査のデータ収集方法や質問項目の違いに着目した研究を行った。政府・自治体、民間、学術機関といった発行機関ごとに、調査対象者や質問項目の詳細度に違いが見られたことを報告。今後は論文の審査を経て、正式な発表を目指すという。

研究の背景と目的
おはようございます。研究者がそばにいるくらし、ドイツ在住心理学者のじんぺーです。 この番組では心理学の研究の話をしたりとか、心理学者の研究生活の話をしたりとかしています。
今日は自分たちの研究の話をしてみたいと思います。 心理学とは少しだけ離れるんですけども、不登校に関する研究をしていまして、これについて
お話をしてみたいと思います。ある程度形になりましたので、シェアさせてください。 以前からここでも何回かこういうことをやろうとしていますと言ってたんですけど、
2024年末にデータを取り始めたから、1年半かだいたい時間がかかってしまったんですけども、一応論文の形になったので紹介させてください。
形になったと言っても、今投稿したばっかりで審査中というか、審査前と言ってもいいぐらいですけども、
これから結果が変わったりとか、報告の仕方が変わったりとかするかもしれないんですけど、それを前提に聞いていただけたらと思います。
ただ論文自体はもう公開されていて、それは概要欄に貼っておこうと思いますので、興味の人はぜひチェックしてみてください。
公開論文なので英語なんですけど、AIとか翻訳の力を借りながら読んでもらっても全然大丈夫です。
自分の勉強の範囲では大丈夫です。
どういう研究をしたか、まず背景から言った方がいいと思うんですけど、というのも別に私は普段は不投稿の研究をしているわけじゃないので、
なんでこういうことをしているのかという話からしたいと思いますが、1年半ですかね、これも1年半とか前からコミュニティをやっておりまして、アイマイトと言うんですが、研究のコミュニティ。
研究者じゃない人とも一緒に研究していけるんじゃないかという、そういう挑戦的な、仮説的な試みを今やっている最中です。
そのコミュニティ自体が自分にとっては実験という感じになっているかなと言えます。
不投稿ということがテーマとして上がった背景としては、簡単に言うと不投稿に興味のある方がたくさんいらっしゃって、
雑談とかチャットでのやり取りとかで、不投稿について話になって、こういうふうな観点から研究できるんじゃないかみたいなアイディアが、当初は別にあったんですよね、感覚花瓶みたいな話とか。
感覚花瓶だったら結構心理学っぽいんですけど、なんかそれやろうとした時もあったが、なかなかどうやって研究するんだろうみたいな話とかもあって、今回のテーマに行き着いたわけなんですけど、
その辺りもまた興味があったら聞いていただけたら、ゆっくり話したいと思いますが、
今回のテーマはどこに行き着いたかというと、不投稿という、なかなか捉えようがないというか、話す人によって不投稿という捉え方がすごく違うだろうなというふうな概念なので、
なんかこっちでそれを決め打ちして研究することもできるんですけど、そうじゃなくて、これまで不投稿について研究してきた人とか、データを取ってきた人たちがたくさんいるわけなので、
その人たちのデータをレビューしてまとめて、自分たちの一つの視点を与えられるんじゃないかという観点で話になってたわけなんですよね。
で、やったこととしては、そういった不投稿調査、統計みたいなものを集めて、集め方が結構工夫があって、例えば文科省がやっている大きな調査もありますし、
それにこう、推薦するような形でやっている自治体の調査があったりとかしますし、
それとNPO、語り場さんとか、ちょっと古発、正式名称ちゃんと言えないと怒られそうだから調べさせてください。古発、古発というのは、子どもの発達科学研究所かな、はい、子どもの発達科学研究所とか、
そういった民間の組織が調査しているというパターンもある。
あともちろん私みたいな学術機関、自分はやってないけども教育心理学者とか、教育社会学者とかがやっている調査とか、いろいろある、それらを統合してみようと。
そうすると、その組織ごとに見たい観点がちょっとずつ違っていたりとか、観点だけじゃなくて、流度ですよね、どういう質問項目を作っているかとかっていうのが違うんじゃないかなというふうに思って調査をしました、レビューをしました。
合計でどういう理由が何パーセントみたいな話は実は今回はやっていなくて、評価項目とかも違うのでそれを統合するのって結構難しいなというふうに感じているので、まずはどういう質問項目を使っているんだろうというところを調べている研究になっています。
ちょっとそこが伝わりづらい気もするんですけど、この後の結果とかで何となく分かっていただければ嬉しいなと思っています。
研究方法とデータ収集
やったのは2017年以降の論文で、2024年12月に検索しているので、だいたい数年、あんまり長くないですね、このタイムスパン的には。
ただ、結構ヒットはして、合計230件ぐらいヒットして、スクリーニングスクリーニングって繰り返して、最終的には25件ですね。
25件の中には、例えば小学生を対象にしているのもあれば中学生を対象にしている。
1件の中に複数のデータがあるというパターンもあったりして、合計47のデータユニットを分析対象としています。
このスクリーニングも結構大変でしたね。
今回はi-MITEのメンバーと一緒にスクリーニングをして、実はその人たちがいないと絶対この研究ができなかったので、
もう一人でやれないですよ、絶対。しんどすぎて。
本当に協力しながらできたという意味でも結構嬉しいんですけど、そういうスクリーニングを頑張ってしました。
結構多くの25件の中には、多くが自治体とかベース、もしくは文科省の調査みたいな感じのが多かったんですけど、
数件、研究領域からも出ていたりとか、あとは民間からも出ていたりみたいな形の25件になっています。
この辺りも本当はもっといっぱい集めて、もっと自治体だけじゃなくて、民間のプレイヤーとかの調査とかも拾えたらよかったんですけど、
どうでしょうね、そこまでやってないのかも分からないですね。
その辺もそもそも面白いかもですね。
この民間が少ないよとか、確実機関で不登校を直接扱っているのは実はそんなに多くないよみたいなのは、一つのもしかしたら発見かもしれません。
発行機関ごとの調査の特徴:回答者
その発行機関ごとにどういう性質が出ているのかという話をちょっと明けさせてもらいたいと思います。
まずは政府とか自治体調査の67%が教員回答であった、みたいなことが結構面白いなと思っています。
一方で民間とか学術機関は当事者に聞くことが多いということがあります。
なのでこれだけでもだいぶ違いそうですよね、出てくる回答の性格というのは。
先生が答える。もちろんそれは便宜上というか、もうなかなか子供に毎回聞いてられないだろうし、
先生にも聞いてられないと思うけども、個人的には。
いろんな事情とかで本人に直接聞くよりは先生がってことなんだと思いますが、そうであると。
民間とか学術機関は何かしらのそういうアクセスがあって、ネットで集めているのかもしれないし、
民間の機関だったらそもそも不登校の子供を相手にしているというパターンもあると思うので、
子供の声を直接聞けるみたいな性格の違いが出ていたりします。
発行機関ごとの調査の特徴:質問項目の詳細度
2つ目の結果、もちろん全部しゃべれないんですけど、いくつかピックアップしています。
2つ目の結果としては流度の違いですね。
文科省は今多分14個ぐらいの分け方で聞いているんですよね、先生に。
その不登校の理由とかきっかけみたいな言い方の調査もありますけど、そういう理由とか14個に分けている。
これあれか、例をしゃべった方がイメージがつきやすい気がする。
ちょっと待ってください、一瞬待っていただくと。
最近本当にこれをたくさんやってて、これだけじゃないんですけど、
いろんなプロジェクトが並行してまして、ありがたい話なんですけども。
どこ行ったかな、コーディング、ファイナル。
めっちゃ文字分けしてる、めっちゃ文字分けしてるから、ちょっとお待ちくださいね。
よし、文科省のデータを話した方がいい。
もともと皆さんも聞いたことがあるかもしれないんですけど、無気力とかね。
無気力ってなんやねんみたいなそういう批判とかもあったわけなんですけど、
今はちょっと違っているみたいで、例えば、事実ベースって感じかな。
いじめの被害の情報や相談があったとかね。
学業の不審や頻繁な宿題の未提出があったみたいな風に聞いてるみたいです。
それを先生に聞いて、それがあったかどうかっていうので、
それを理由というかにしているということのようです。
みたいな感じの、その流度が14個ぐらいやってるんですよね、文科省。
一方で、民間はすごい多いんですよね。30個とか並べたりとかする。
平均すると21.5個、民間がそういう質問項目を並べていた。
政府・自治体は12個みたいな感じで、結構そこにギャップがありそうだと。
学術機関はもっと実は少なくて、平均8.8とかっていう結果になりました。
学術機関は心理学とか特にですけど、もう一つの変数に絞って調査したりするので、
これ納得感はあるはあります。
これが結構やっぱり見たかったところであり、面白いなと思うところ。
考察の違いもいろいろある。
その流度の違いとかでいうと、ちょっとこれもまた例があるといいかなと思うんですけど、
例えば政府の項目だと生活リズムの乱れに関する相談みたいな項目があるんですけど、
それが民間のふうに対応させようとすると、例えば疲れを感じる、
学校に行こうとすると体調が悪くなる、朝起きられないみたいな、
この3つに分けられる。
3つだけじゃないかもしれない、すみません今ざっくりと例を挙げているだけですが、
1つの政府の質問だと、調査だと1個の項目にしていたものが民間だと3つぐらいの解像度になっているというのは結構面白い話だなと思いますし、
拘束に関する相談というのが政府の調査にあるんですけど、これが民間だと拘束が嫌だというのと、
持ち物や服装の決まりについていくのが大変という、嫌っていうこととついていくのが大変というのはちょっとそこも解像度が高いなって思ったりとか、
あと民間調査では感覚過敏に関する項目とかも結構見られた。
学校の騒音、大きな音、周りの音がうるさすぎるみたいな、
ここも分けられていたりとかするっていうこととかが特徴的だなと思い、
個人的にここが面白いですかね、見たかったところを結構見れたなというふうにも思っています。
発行機関ごとの調査の特徴:要因分布
あとやったこととしては、その14個とか30個とかいろいろあるんですけど、それを頑張って学校要員、家庭要員、
あとはその人個人要員とその他みたいな4つぐらいに分けて、
その4つの分布みたいなのが政府と民間と学術機関で違うかどうかということを調べたんですけど、
これは実はそんなに変わらなかったっていうのも興味深いところかなと思っています。
学校要員が一番多くなりがち、54から57%みたいなところ。
個人要員だと学術が突出して高い。
ファミリー、家庭要員は学術ですごく低くなるみたいなのは、個人個人に注目している、教育心理学とかは特にそうですね。
なのでこれも納得感があるなと思いますが、ここはそんなに差がなかったっていうのが一つの結果かなと思います。
研究の意義と今後の展望
14分になっちゃいましたね。
そんな研究をしました。
この後ね、茶読に回ったらいいなと思いますし、
自分もこの分野は初めてなのでどういう茶読プロセスになるかとか、
どういう反響があるのかとかよく分かっていないんですけども、
本当にアイマイトというものは初めて、アイマイトで出会った方とか話している方とのやり取りの中で、
こういうふうな一つ形になったのはすごく感慨深いなと思っています。
慣れない分野だったので本当に大変だったんですけど、
勉強になりましたね。
本当に論文もいろいろと読んだりとか、論文だけじゃなくてね、
それこそ調査系とかだと民間とか、自治体のホームページとかいっぱい見に行ったりとかしてたんですけど、
見に行って、こんなふうに調査してるんだとか、
それぞれ違うんだなというところを裸で思いながら研究できたのは良かったなと思っています。
ぜひ見守っていただけたらと思います。
茶読がどうでしょうね。うまくいけば半年とかで。
論文出版されるだろうし、そうじゃなかったら1年とか1年半、2年とかまだかかるかもしれないんですけど。
その時に改めてちょっと紹介できたらと思います。
一旦やったことの紹介でございました。
曖昧との話せっかくしたのでちょっとだけ宣伝させていただくと、
そういった感じで一般の市民の方と研究をするという実験的なコミュニティをやっております。
なかなか全ての疑問とか研究の種を論文化するというところまでは至っていないんですけども、
そのプロセスさえも実験だと思っていただいて、
加わっていただけるとすごく嬉しいなと思っています。
長い目で見守っていただいて、いずれは一緒に研究するんだという感じで。
僕もそう思いまして、来ていただいた方にもそう思っていただけたら嬉しいなというふうに思います。
ややリソース不足なところもあり、またするかもしれないんですけど、
今回こうやって一緒に論文を書いた方は次は研究をリードしていただければ、
一回以上ちょっと厳しいのかな。
でも一気にここまでやらずと、まずは学会発表を目指しましょうみたいな感じでもいいと思うので、
今回一緒に書いている方ね、本当に名前も出てるんで言ってもいいと思うんですけど、
タカさんとかね、早高さんは何回も一緒に書いてるけども、
もしよかったら次は第一著者で論文でもいいですし、学会発表して、
でももちろん私も一緒に考えてサポートもしますのでっていう感じでできたらいいなと思っています。
そういったアニマイトの抑制にも注目ください。
繰り返しになりますが概要欄に論文貼ってます。誰でも読めます。
英語ですけど、翻訳とか使いながら読んでください。
最後まで聞いてくださってありがとうございました。
今日もいい一日にしていきましょう。
陳平でした。心を込めて。
17:35

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