興味の定義と映画の評価
おはようございます、心理学者のじんぺーです。心理学に触れる一日一語のお士官です。この番組では心理学の専門用語を一つ取り上げて、関連する論文も併せて紹介しています。
今日は興味という言葉について、心理学の観点から紹介したいと思っています。
ボイシーのハッシュタグで、今日は映画の話というタグがありまして、映画の論文をせっかくなので紹介したいと思っています。
映画の鑑賞、自分は芸術の鑑賞とか認知の研究をしているんですけど、映画も美的な評価の対象の一つなわけなんですが、
それを調べた論文がちょっと古いんですけど、2011年にあって、それが興味というものを主軸にして語られているので、それを紹介したいなと思っています。
まずは興味ということを一言でこの論文に照らし合わせながらご紹介すると、興味とは複雑だが理解可能と評価された対象に向けて生じる、知識を拡張しようとする動機づけ的な感情であるというふうに言えます。
ちょっとややこしいんですけど、論文の中身を紹介するとわかっていただけるかなと思います。
映画の話なので映画を評価するんですけど、実験とか行ったり評価してもらったりするときに2時間とか3時間の映画とかを見てもらって評価するということはなかなか難しいわけです。
難しい理由はいろいろあるんですけど、たぶん一番大きいというか、実験上制約があるとすれば2時間の映画を見せてそれについて評価を下してくださいと。
これについて、例えば今日のイチゴである興味をどれくらいいただきましたかとか、どれくらい逆に言うと退屈でしたかとか、刺激的でしたかとか、そういったことを評価してもらうとなったときに、
2時間のうちの何がそれをもたらしているかということが全くわからないわけですよね。
なので、2時間を見てもらってその後1回評価するということは結構実験上制約が大きい、測りたいものが何かというものがよくわからなくなってしまうということがあります。
この研究はどういうふうにしたかというと、地域の映画祭に出品、品じゃないか、出展、提出された映画の中から10個選びまして、
それを1分から2分半くらいのクリップにする。それを見てもらって評価をしてもらうということをしてもらっているみたいです。
ジャンルは様々で、ドキュメンタリーとかコメディとかドラマとかいろんなものがあったそうです。
これを見ていろんな尺度で評価すると。それが興味とか退屈とか刺激とかね、そういったこと。
あとは混乱とかも聞いてますね。この後キーワードになるので混乱というのを聞いているということとか、
あとは理解可能性ですね。理解しやすいかどうかということも聞いてます。
研究の実施方法
その他に、これもなかなか面白い観点なので紹介すると、映画の専門性を測るための尺度があるんですけど、
どれくらい詳しいかということ、語れるかどうかということを調べるような尺度になっていて、
ちょっと中身紹介すると、22個の映画に関する概念というか言葉とか理論とかを項目にします。
それについて語研法で答えると。語研法で答える。語研法とかって何ていうのが一番いいですかね。
5つの段階で評価してもらって感じかな。してもらったことをします。
0点が全く知らない。1が名前だけ知っている。2が少し説明できる。3が詳しく説明できる。4が知的に議論できる。
こういう5段階なんですけど、これをさっき言った22項目ですね。
例えば、僕も結構映画が好きなつもりだったんですけど、あまりわからない。
フレンチニューウェーブ。映画が好きな方はもしかしたらもうあれねって。
フレンチニューウェーブっていう言葉について名前だけ知っているよという人もいれば、4番知的に議論できるという人もいるかもしれません。
とかっていう感じで点数をつけていく。他にどういうのがあるかというと、オータースリロン。
オータースリロン。知らない。
ジャーマン・エクスプレッショニズム。
ドイツ表現主義。
とかモンタージュ。モンタージュとかちょっと言葉はわかるみたいな感じですよね。
あとは、ラショウモン効果というのもありますね。
ラショウモンエフェクトという。どういう効果なんでしょうか。
なんで自分はほとんど知らないゼロになるので、映画についてはほとんど詳しくないみたいになってしまうんですけど、
多分専門家じゃない人はそういう風になってもおかしくないかなと。
映画好きを語っているぐらいなので、もうちょっとわかっていた方が良かったかなと思うんですけど、
まあいいや。そんな感じで聞くということです。
どういう評価の時に興味の点数が上がるかということが、この研究で知りたいことです。
結果に行きましょうか。これね、結果がすごいクリアでわかりやすいかなと思うんですけど、
興味につながるのは二つの条件が揃った時であると。
一つが複雑性の評価が高い時。
もう一つが理解可能だと評価される時です。
ちょっと一見すると矛盾するような感じに思えるかもしれないんですけど、複雑性と理解可能性であるということです。
混乱と対照的だなという、混乱というのがすごく重要だというふうにさっき言ったんですけど、
混乱というのは複雑さの得点が高いんだけども、理解可能性が低いという。
ありえますよね。複雑。映画がすごく複雑なんだけども、理解可能性が低い。
もう理解できなさそうだとなった時に混乱が生じると。
これは作品の評価を下げ得る反応になってしまうということなので、混乱よりは興味のほうがいいであろうということです。
複雑というところまで一緒なわけですよ。混乱も興味も。
だけどそこで理解可能性があるかないかというところで興味が引き起こされるかどうかというのが決まるので、
興味というのは複雑さと理解可能性がどっちもあるような反応であるということがこの研究でわかったそうです。
とてもクリアーでわかりやすいかなと思います。
ちなみに映画の専門性の話をしたのでその結果だけお伝えすると、
映画の専門性が高い人というのは相次いで興味がより高くなると。
そうですよね。混乱も少なくなるということ。
かつ専門家であるほどに複雑さと興味の関係が強くなる。
基本的には複雑さと興味というのは性の相関で複雑さが高いと興味が高くなるという関係はあるんですけど、
専門家はその関係性がより強くなるというような研究結果も示したそうなので、
興味を引き起こす条件
その専門家具合というのも重要であるというのがこの研究の結果になっています。
覚えておいていただきたいのは興味というのは複雑さと理解可能性がどっちも高いときに高まるような、
ここでは感情かな感情というふうに言えるかなと思います。
いかがだったでしょうか。
どうでしょう最近興味を持った映画のことを想像してもらったらいいのかな。
どうでしょうか。
昨日自分ちなみに映画見ましたね。悪い夏っていう映画をパートナーの、何回か言ってるんですけど、
パートナーの推しの北村匠さんが出ているので見たと。面白いですね。
面白かったです。
あれとかは複雑で理解可能か。
だから興味が高まるような感じな気がしますね。
なんかこう、理解不能って感じでもなかったな。
いかがですか。皆さん最近見た映画は。
研究結果はそうなんですけど、自分がこれまでに言ってきたこととか研究したいことは、
この理解可能性っていうことが、例えば曖昧さとかわからなさとかね。
わからなくても評価が高まるみたいな状況を何とか作り出したいなっていう気持ちがあるわけですよね。
時系列なのかな、結局は。
わからなさがあって、でも最後はちょっとわかるかもっていうぐらいなのがいいのかなっていう気持ちはありますね。
そこはね、わからないままでもいいよねってなるときの、わからないままっていうのは本当にわからないままなんだろうかっていうね。
そっちを疑った方がいいのかなっていうのは思いますけど。
ある程度の解消は起こってそうだなっていうのは、この研究結果とも説明としては整合性が高いなと思うので、そっちなのかな。
バランスですね。
カオスとコスモスの調和みたいなことね。
ややこしいことをどんどん言っちゃうよな。
このテーマはね、結構好物ですね。
曖昧さ、わからなさとわかるっていうのの調和とかね。
混沌とした状況と調和が取れた状態、秩序だった状態とのバランスっていうこととかね、なのかな。
そういうので説明するのがわかりやすいかなと思いますね。
またそのバランス具合が人によって違うだろうし、文化によって違うだろうし、その対象によっても違うだろうし。
今回は映画に関する専門性だったんですけど、これね、絵画とかのバージョンもあるんですよ。
また紹介しますね。
この画家知ってるかとかね、この印象派知ってるか。
印象派はわかりやすすぎるけど、キュビズム知ってるかとキュビズムもわかりやすいか。
そういうのがあるので、奥は深いですが、説明できないこともないなって思いますよね。
荒いけど。
ぜひそういう動向は、動向を打ってというか、自分のこれからの研究とかにも注目していただきたいなと思っています。
ちょっと雑談しようかな。
というか、そうだ。
生配信にしようと思います、日曜日。
今日か。
何時にしようかな。
16時とかにしようかな。
16時だと9時だよね、こっちのね。
しようと思います。
また言いますというか、これあれだな、最初に言った方がよかったな。
また編集して付けとこうかなと思いますが、16時から生配信しますので来てください。
言いたいことがいろいろあるんですけど、近況報告とかしたいなと思います。
最後まで聞いてくださってありがとうございました。
今日もいい一日にしていきましょう。
じんぺいでした。心を込めて。