1. ”心理学に触れる” 一日一語
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2025-10-31 23:48

#811【今世界の心理学者が考えていること #2】AI botでオンライン調査が不可能になるかもしれない (Liem, 2025)

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【柏原さんの投稿】
https://x.com/kscscr/status/1982659218567311709

【Appetiteの論文】
Liem, D. G. (2025). The future of online or web-based research. Have you been BOTTED? Appetite, 213, 108058. https://doi.org/10.1016/j.appet.2025.108058

【他の音声配信プラットフォーム】
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サマリー

心理学者のじんぺーは、AIの進化がオンライン調査に与える影響について話しています。特に、AIが生成した回答によって調査の信頼性が低下することや、過去の研究結果の活用方法に関心を寄せています。このエピソードでは、オンライン調査の実施方法に関する心理学者たちの視点が探求されています。特に、Prolificというプラットフォームの信頼性やオンライン調査の課題について議論が交わされています。

AIの影響とSNSの発見
おはようございます、心理学者のじんぺーです。心理学に触れる一日一語のお時間です。この番組では心理学の
専門用語を毎日一つずつ紹介しています。論文も併せて紹介しています。今日は一語、
というよりも、シリーズ企画にしたい
あれをやっていこうと思います。2週間くらい前かな、
世界の心理学者が今考えていることというテーマで話して、これを
たまにね、週に1回とか2週間に1回話して、
心理学者が考えていることを皆さんに知っていただこうというふうに思っています。 今日は話したい内容が
実はSNSの方から見つかりまして、ぜひこれは多くの方と考えたいなと思っています。
まずそのSNSの投稿を
読んでみたいと思います。Twitterですね。かしあらさんっていう、今どこにいるんだ、
関西学院大学で研究されている、結構同い年くらいかなの若い研究者の方なんですけど、
ツイートされてました。ChatGPT AtlasでQuartrix、これちょっとカタカナ多いな。
ChatGPTはわかると思います。AtlasっていうのはChatGPT、
オープンAIが出したブラウザですね。Atlasっていうの前なんですけど、AtlasでQuartrixっていうのは
アンケートフォームのことで、皆さんがよく見るのはGoogleフォームとかだと思うんですけど、あれのもう少し調査とかより高度な設定ができるようなツールであるというふうに思ってください。
Quartrixの簡単な調査に回答させてみた。 ちょっと真面目に対策を考えないとダメかも。
選択課題と自由記述の回答だけど文字数の制約をつけていても乗り越えられるみたい。
ReCAPTCHA、あなたは人間ですか、Botですかみたいなのを判別する。
よくあるのは、ただクリックするのもあるし画像を選んだりとか、パズルみたいなのさせるみたいなのもあると思うんですけど、
そういったものを入れてもBot判定されずに人間寄りと判定されたというふうな投稿ですね。
実際に動画も載っていて、これもURL貼っておこうと思うのでよかったら見てみてください。
簡単に言うと心理学者ってオンラインで調査とかすること多いんですけど、それがAIに簡単にやられてしまうよねっていうことを
オンライン調査の現状
わかりやすく動画とともに問題提起しているというような投稿になります。
Atlusっていうのは割と最近出たので、改めてこの手軽さ、AIが本当に誰でも使えるようになったという意味で
問題が再燃しているわけなんですけど、別にこの問題って今始まったわけでもないし、AIを使える人はもともといたわけだし、
AIとまではいかなくてもこのウェブスクレーピングというか、この画面に来たらこういう操作をしてくださいと。
次に進むボタンを探してとか、そういうプログラムを作れる人とかはできるわけですよね。
問題になっていたんですけど、改めて考えないといけないタイミングに来ているなと思います。
自分もこれまで研究をいろいろとしてきて、僕の大学に入った時ってまさに
コロナ禍というか、大学の終始の1年は良かったんですけど、2年からそこからずっとコロナがあって、
なかなか大学で集まるみたいなこともできないという時期が続いたわけなんですけど、その時にオンライン実験とかオンライン調査というのは
希望というか救世主的な存在だったわけです。そこから先も割と実験室実験もやりますし、フィールド実験とかもやったんですけど、
多くはオンラインで完結するような研究を行ってきました。 よく使うのがクラウドワークスとかランサーズとかいう調査の
会社があるんですけど、そこにお金を払ってオンラインにすると。 100人とか数百人っていうのを
一般の方々から募集してアンケートに答えてもらうということがしてきました。
多くの方はそんなふうにやっています。
ちょっとこの投稿だけだったらあれなので、せっかくだから論文も一つ紹介しながら
話をもう少し進められたらと思うんですけど、 アピタイトっていう雑誌に載った、今年に載った論文ですね。
アピタイトって食欲って意味ですね。 心理学の論文も結構載っているようなありとインパクトの雑誌なんですけど、
タイトルがそのままなんですが、「オンラインウェブベース研究の未来。 あなたのデータはBotに侵されていませんか?」というようなタイトルですね。
この論文によると、
2000年代初頭、社会科学心理学の分野でオンライン調査を用いた研究がごくわずかだったが、 コロナ以降、2023年には1万本以上が発表されると。
もっとあるんじゃないかなと思ったりしますけどね。
定評のあるというか信頼のある雑誌だけで選んでも それぐらいってことなんだと思います。
ある調査、この論文がやっているというよりは、その前にやられていた調査では、 回答の90%以上がBotによるものであると推定されているという。
そんなデータをね、人間が回答したって言って、
分析して、論文として発表するということがどれだけリスクかというのが、この90%。 もちろんそういうデータがあるというだけで全部がそうじゃないと思いますし、
対策の仕様はあるとは思うんですが、そういうふうにも言われているというぐらい。 深刻な問題であるというのは言われています。
これはおそらくAtlasとかそういうのが出る前、AIブラウザーみたいなのが出る前の論考だと思うので、
長くこういうことには直面してきたわけです。 そもそもオンラインの良さって何なのっていうときに、
もちろんコロナみたいな人が集まれない、実験室に人を呼べない、教室に人を集められないというときに、
いいですよね。各地でできるし、時間とかもあまり縛られないし、
っていうのもあるんですけど、心理学、特に心理学だと思いますが、 スチューデントサイコロジーって言われてたりしたんですよね。
スチューデントが学生でサイコロジーが心理学。 学生の心理学。ほとんどの研究、論文が学生を対象にデータが取られている。
授業の終わりとかにアンケートに答えてもらったりとか、 あとは授業の一つの単位と引き換えに実験に参加しないといけないというのは、
よくやられている手法なんですけど、学生に謝礼としたお金を払うというよりも、
授業の一環であると、学びの一環として、そういう心理実験に実際に参加してもらうという、
その対価として、単位というかを渡すということが行われていたりする背景があったので、
学生のサンプルがあまりにも多かったと。 学生のサンプルだけだとどういう問題があるかというと、
もちろん若い人が多いですよね、圧倒的に。 20代の人たちでこういう結果が得られましたと。
ということがあったとしても、それを40代、50代、60代の人に同じことが言えるのかということがあるだろうし、
自分は京都大学で博士課程を過ごしましたけど、 兄弟生にアンケートを取ることもありました、正直。
兄弟生に100人とかにアンケートを答えてもらって、 兄弟生の中でこういうデータが得られましたということになったとしても、
いや、それって兄弟生だよねと。 日本の人口が1億何千万人いる中での、本当に一部の勉強はある程度得意だっただろうし、
もしかしたら突き抜けた兄弟、学部の時は落ちているので、 褒めちぎれると思うんですけど。
トップオブトップの学生たちに答えてもらったデータで、 どれくらい一般化できるかということですよね。
同じ年代であったとしても、どれくらい一般化できるかというのは問題だったわけなんですけど、
オンラインで調査できることによって、30代、40代もちろんそうですし、
いろんな人にアクセスできる、北海道から沖縄まで、 もちろん海外の人もというのがとても強みになったところなんですけど、
信頼性の高い参加者プールの考察
それを改めて考えないといけないという時期に来ているんじゃないかということを、
柏原さんの投稿と、それにいろんなコメントをつけている方も言っていますし、
アピタイトの論文も改めてオンラインの調査法を考えないといけないということ、
実験室に回帰するのかもしれないし、どうなんでしょうね。 これはちょっと難しいところですね。
もしかしたら流派が入れると分かれていくかもしれません。 あくまでもオンラインをやって、ボットに侵入されないように工夫するんだと。
ブロック機能をつけたりとか、突破されないような新しい仕掛けを作るというのももちろんそうだろう。
でもそれはね、たぶんそれを作った後にまたAIが進化して、それを乗り越えられるようになってとかという、
イタチごっこみたいな話だと思うので、なかなか難しいのかなというのも思う。
それを頑張ってやっていく人もいるだろうと思います。
あとは実験室に戻る。
そのメインはもしかしたら学生に対象になるかもしれないけど、それでもオンラインでAIに回答されるようなもしかしたらいいかもしれないと思うし、
もっと挑戦的というか、なかなか多くの人ができていないやり方で考えると、
なる程度信頼できる参加者、プールみたいなのを設けておいて、それをその人たちに呼びかける。
場所に来てもらう。それは大学でもいいかもしれないけど、大学じゃなくてもいいと思いますよね。
来てもらう。答えてもらう。実験に参加してもらうということは、学生にサンプルが縛られないという意味ではより進んだやり方なのかなと思いますが、
学生以外にリーチする方法が難しいので、それは結構自分がこれから考えられるところなんじゃないのかなと。
コミュニティ作ったりとか、SNS、ポッドキャストの発信とかも日常的にやっているので、何かできたらいいなというふうには思っています。
1000人だと少ないですよね。何千人、1万人とかのプール。
コミュニティとかっていうそういう結束みたいなのはなくてもいいんですけど、ある程度お声掛けできる人たちのリストを作っておいて、
こういう実験を何月からしますので、シャレももちろん渡しするので参加登録してくださいといったら、
1万人いたらもしかしたら100人ぐらいはすぐ集まるかもしれませんよね。
そのプールの中には10代の人もいれば60代70代の方もいる。
性別もバラバラだし、学歴もバラバラだし、住んでる場所もバラバラだと現地に来るのは難しいのか。
やっぱりオンラインの強みもあるよね、そう考えるとね。難しいですね。
しかもね、もう1個だけ言うと全部にメリット・デメリットがあって、
さっき僕の言った方法って夢のような話かもしれませんが、
例えば1万人の参加者プールがあったとして、そこに今回はこの実験です、今回は別の実験ですっていう風にやっていくと、
例えばよく使われるビッグファイブみたいな性格を測る尺度があって、
それを何回も回答してると慣れたりとか、それぐらいだったら別にいいんですけど、
例えば1回問題解いてしまったらわかってしまうようなことってもうその人たちにできないわけじゃないですか。
自分の研究で言うと、基本的には前に参加してもらった人には参加してもらえないようにしたりするんですよね、
クラウドワークスとかランサーズを使うにしても。
っていうのは俳句の研究をしてた時も俳句の評価で同じ俳句を使ったりするので、
おそらくその1回目見た時の美しさの評価と2回目見た時って違うわけじゃないですか。
なので初めて見るっていう体で研究進めていきたいので、1回参加した人はもう参加しないでくださいってなると、
どんどんその1万人もっともっとはいったかもしれないけど、前に参加した、2回前に参加したっていう風になっていくのは結構目に見えてるかなと思いますね。
難しいですよね。
ちょっとこれは引き続き考え続けないといけないところかなという風に思います。
自分の現時点でのこの2025年、9月末も11月ですね、の段階ではより信頼性の高いプラットフォームを使う。
オンライン調査の現状
クラウドワークスで言っても、最近そのBotじゃないにせよ同じ人でアカウント何個も作るみたいな人がいるっていう問題とかがあったりして、
なので本人確認を絶対つけるようなオプションがあるんですけど、本人確認してもらうとかね。
あとは海外で言うと、いろんなプラットフォームあるんですけど、Prolificっていうプラットフォームは研究に特化した。
クラウドワークスでバナー作ってくださいとかイベントのライティングお願いしますみたいな本当にいろんな仕事があるんですけど、
Prolificっていうプラットフォームはもうリサーチに特化しているので、その人たちはある程度信頼できるというか、
割と誰でも参加できるみたいな感じでなさそうなので、そういうところで使うとかね。
それぐらいかな。
あとはすぐには帰れなくても別の方法をいくつか並行して進めていくっていうのはあり得るかなと思いますね。
現時点での話をさせていただきましたのでまたすぐ状況が変わるかもしれませんが、
そういう風なことを考えているし、別に今考えていることだけじゃなくて、なんでそもそもオンライン調査をするようになったのかとかね、
そういうことも知っていただけたらとても嬉しいなと思います。
はい、心理学者が考えていること。
心理学者だけじゃないね、経済学者とかも社会学者とかも同じようにオンラインで調査することあると思うので、それは共通の課題感かなというふうにも思います。
ひとまずそんな感じです。
アップデートしたいと思いますし、このテーマだけじゃなくて心理学者が考えていることを定期的に話していきたいなと思っています。
最後まで聞いてくださってありがとうございました。
今日もいい一日にしていきましょう。
じゅんぺいでした。心を込めて。
はい、雑談します。
グラスハートを見たのでグラスハートの話をしたいと思います。
ネットフリックスのドラマですね。
結構話題になっているので知っている方見た方もいると思いますが、
このグラスハートに関しては何点かしていて、
まず佐藤武さんがプロデュースをされている、主演もされているというので、その時点で結構見たいなと思っていたし、
音楽の作品なので、自分も音楽も好きだから、しかもロックバンドの話なので、
これは見たいなと思ったのが最初なんですけど、
どうも評判がそこまで良いのが聞こえてこないというか、
それは良くないんですけどね、先に評判聞いてしまうみたいな。
ちょっとそこまでの話題作になると返ってきちゃうし、
よく話しているフィルマークスという映画とかドラマのプラットフォーム、SNSがあるんですけど、
それを結構僕はよく開くので、そこでちょっと見えてしまうので、
ちょっとこれ見なくていいかなという気分になっていたっていうのもあったのが見なくていいターン。
さらにその後にドイツに住んでいる日本人の友達がこれは是非見た方がいいよというので言われたので、
お勧めされたら見たいなという気持ちになるので見たんですよね。
ここまで長いな。
確かに良いところと悪いところがあるというのはそんなベタというか、
何も面白くない感想を言うつもりはないですが、
見てなくてこれから見たいという方はちょっと遅くなったんですけど聞かないでください。
お勧めもできますというのは曲が良い。
曲がとても良い。かっこいい。どれもかっこいい。
何曲か出てきますオリジナルの曲が。
それは良いなと思うし、これからも普通に聴きたいなと思う曲ばっかりで、
それは曲中で使われてるし何回も演奏されるので、それだけでも全然見る価値あるかな。
あとは良いところで言うと、
ドラマの方がね、
オーディションで選ばれた、ドラマの方がヒロインですね。
女性の方なんですけど、宮崎優さんという方。
彼女はすごく良かったですね。
ハツラツとしてるし、
それが多分佐藤武さんがやりたかったプロデュースだと思うんですけど、
バンドメンバーが佐藤武さん、町崎哲さん、志村潤さん、宮崎さんの4人なんですけど、
男性3人は明らかに売れてる方々なんですけど、
宮崎さんはあんまり今まで作品出てないけどオーディションで勝ち上がってきたっていう。
言ったらその宮崎さんもシンデレラストーリーなわけですよね。
作中でも3人は結構知れた音楽家、アーティストだったんですけど、
ドラマの方だけは結構大学でやってたというか、
もちろんドラマはずっとやってるし大好きだし、練習は毎日してるんだけども、
他の3人に比べたら全然知名度がなかった人なんですけど、
そこにひょんなことからというか、是非見ていただきたいですけど加入することになって、
それが多分やりたかったことなんだろうね。
それはでもバッチリ伊藤はハマってたんじゃないですかね。
有名な、もうすでに売れに売れてる女優さん、俳優さんが出ると、
またね、ああいう演技にならないというか顔にならないんじゃないのかなって思っていて、
それは見る価値ありだなというふうに思いました。
ちょっとね、押しにくいなって思うところで言うと、ややツッコミどころが多いっていうね。
そこはね、気になっちゃう。そんなことないだろうっていう。
もちろん漫画原作とかね、そもそも映画とかフィクションの世界だとそんなことはやむなんですけど、
でもね、結構難しいところですよね。
もちろん大体の映画とかってそんなことないだろうのパレードのはずなんですけど、
それが許容できるかできないかっていうところが、
やや許容できないというか、
そういう行動を取る?みたいなことになっちゃうと、
ちょっとね、没入しにくいというかがあったかなと思いますね。
これは人によると思います。
もちろん高い評価をしている人もいるし、
言いますので、ぜひそれはちょっと自分の一意見だと思って聞いていただければと思います。
前のね、ショコラっていう話の
特命の小人たちっていう、これもトヨリクさんのドラマで雑談に話してたんですけど、
それとちょっと似てますね。
あれもツッコミどころがやや許容範囲を超えていたというか、
違和感があるっていう感じです。
それがめちゃくちゃいい、絶対見てくださいって言わない理由ですかね。
ただ曲は聴いてほしいし、演技は素晴らしいなと思いましたので、
もしトヨリクス日常的に見ている方はチェックしてみていただければと思います。
そんな感じだったんですけど、ごめんなさい。
大事な宣伝忘れちゃった。
特別対談の予告
宣伝があります。対談があります。
明日ですね、11月1日の夕方5時からスペースの方で話します。
島袋先生という方ですね。
ボイシーのパーソナリティーでもあるんですが、
ボイシーはめちゃくちゃフルコミットしてるというわけでもなさそうだというところで、
島袋先生自身がスペースでぜひというところだったので、
お話ししますと。
天文学者、今中国の大学ですよね、研究されている。
宇宙の話が専門なんですが、
宇宙の話って面白いですよね。
誰がいつ聞いても。
なので異分野ですけども、話したいなと思ってますので、
ぜひ5時から聞きに来ていただければ嬉しいです。
録音は自分のチャンネルで流してもいいよというところだったので、
アーカイブは上がるんですけども、
ぜひ生で聞きに来ていただけると嬉しいですし、
コメントとかもお待ちしていますのでよろしくお願いします。
23:48

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