ラメ糸と平糸の基礎
ジョブオール 福永ひとしの繊維の泉
始まりました、泉工業株式会社福永ひとしの繊維の泉。この番組ではラメ糸の魅力や作り方、使用法についてお話ししていきます。
ラメ糸は織物や編み物、刺繍や縫製など様々な場面で使われ、製品に華やかさを添える大切な存在です。
どんな種類があるのか、扱うときの注意点は、そんな疑問にも丁寧にお答えしながら、ラメ糸の世界を深く探っていきます。
お相手は繊維業界40年、福永社長です。よろしくお願いします。
はい、それでは、ジャパンヤフヤ、お疲れ様でした。
と言うても、撮ってるときはまだ行けてないので、今まさしく準備段階で、これが放送されるタイミングにはもう終わってはいるんですけども、
ご来場いただいた方々に、これから
いろいろと訪問等をさせていただいて、
いわゆるアフターフォローということをさせていただきますので、ぜひ皆さん仲良くしてください。
仲良くなんですか? 仲良くです。 注文してくださいという事なのか?
もちろん仲良くなって注文していただくのが一番ですけど、まずはね、やっぱり我々のことを知っていただかないといけないので、
大変ブースに来ていただいた方々、ありがとうございました。 ありがとうございます。
ほんまにね、まだ実際、これ撮ってるときにはまだ始まってないので、今非常にワクワク、ドキドキしている状態ですね。
それでは今回は何をお話しされるんでしょうか? 今回はね、前回ラメ糸って何っていう大きな括りで話をさせていただいたんですが、
まず我々は、開糸って呼ばれているものをまず最初に作りますので、この開糸というものをちょっと説明させていただこうかなと思います。
開糸、いわゆるスリット紙ですね。 これの基本になります。
合成樹脂フィルムを縦に細く切ったものがラメ糸です。 この状態を開糸とかスリット紙とかと言います。
非常にいろんな種類があります。 僕らは開糸って言わんと平って略して言うたりしますが、あと薄っていうような言い方もたまにしますね。
薄っていう言い方はどこから出たんでしょうか? もともとフィルムではなかったので、
もともとは和紙に金箔を貼り付ける、業界では押すと言うんですけど、押し箔と言うんですけど、
そういう意味では薄っていう言い方が昔は一般的だったんで、その名残じゃないでしょうか。
だから、粘紙をする前提で作られるものとかを薄っていう言い方をするね。
定義上は微妙なところっていうことなんですか? そんなに決まってない?いろんな人がいろんな呼び方をしている。
薄っていう言い方をするのは多分このラメ糸の業界の人だけじゃないかな。
大体の人は平糸。平糸とかスリット紙とかいう言い方になると思います。
その平糸なんですけども、いろんな分類方法があります。
まず切り幅。スリットする幅ですね。
ラメの平糸のサイズを分類するのに最もよく使うのがこの切り幅です。
切りという独自の単位で平糸の横幅を表します。
ラメを使われたことのある方々は聞かれたことがあるんじゃないかなと思うんですけども、
僕らは切りという非常に珍しい単位、いわゆる80切りとか120切り、200切りっていうようなその切りっていう単位を使うんですけども、
これはもう線業界の中においても僕らしか使わない単位ですね。
これは金尺の一寸。30.3ミリなんですけども、これを何等分したか。
80切りであれば80等分、200切りであれば200等分ですので、数字が大きくなるほど細くなるという幅になります。
次に厚みですね。あまり意識されませんが、厚みもラメ糸のサイズを分類する上で重要です。
フィルム構造と特徴
25ミクロン、12ミクロンなどミクロンで表現されます。
数字が大きいほど厚みが増します。
僕らのラメ糸の業界ではゲージっていう言い方をしたりしますね。
ゲージ。
50ゲージとか100ゲージとかっていう言い方をしたりしますね。
50ゲージは50ミクロンってことですか?
いや、50ゲージは12ミクロンなんです。
難しい。僕ちょっとゲージだけは同じ会社にいて言われることはあるけど、このミクロンにひも付かないんですよ。
慣れかな。
慣れなんですか?
慣れ慣れ。
そうなんですか?
100ゲージが25ミクロン、50ゲージが12ミクロンっていう。
それはどういう単位で出来上がったものなんですか?
これはもうすごい古いな。ひも解いておくわ。またその時に。
じゃあどっかのタイミングでゲージとはを入れて。
次にフィルム枚数ですね。構造になります。
ラメ糸の耐久性を考える上でスリット子の構造が大変重要ですと。
1プライとか2プライとかっていう言い方をします。
プライ。
要は1枚のフィルムで作られているものを1プライ。
2枚のフィルムで作られているものを2プライ。
3枚のフィルムで作られているものを3プライ。
という風にフィルム枚数によっても色々変わってきます。
それは厚みが欲しいとかになるんですか?
どちらかというと耐久性になりますかね。
1枚のフィルムで作られているってことは僕らにとって金属光沢がありますから。
前回説明したようにメッキになりますね。
金属メッキになるんですけども。
1枚のフィルムに金属メッキをした状態っていうのは、やっぱり安く作れるんですけど。
光鉄が少ないので安く作れるんですけど、その分摩擦とかに弱かったりしますね。
うちの商品の中でもカーペットとかね、椅子張りの生地とかに使っていただいているような、
摩擦に弱かったらあかんでっていう商品。
これはやっぱり2プライって呼ばれる金属メッキ層を中に入れて作る。
だから表面はどちらもフィルム面っていうようなね。
ヘアフェアで今度、皆さんはもう見ていただいたのかもしれないですけど、
新しく新商品で出させていただいたセルソマという商品も2プライで作って。
だから耐久性が上がる摩擦だけではなく、対薬品性ですね。
そういうものに対しても強く作ったりとか。
あるいは3プライとか4プライっていうのは、ポリエステルだけではちょっと強度が出ないと。
引っ張った時に強さを出さなあかんとかっていうような場合にポリエチレンですね。
そういうのを入れさせていただいたりとか。
で、3プライ4プライとかというような感じで作ったりします。
それぞれお客さんが要求される内容によっていろいろ変えられる。
これがもう泉古の特徴ではあるんですけどね。
本日お届けした内容はヒラリとの基本でした。
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ありがとうございました。
福永ひとしの繊維の泉この番組は提供後止めラメイトメーカー泉工業株式会社製作ジョブオールでお届けしました。
