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2025-05-19 18:19

【糸が語る】撚糸(カバーリング)加工02!現役TES資格保持者「福永社長」によるラメ糸解説12

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現役TES資格保持者「福永社長」から繊維業界におけるラメ糸の解説をしていただきます!


今回は【撚糸(カバーリング)加工02】!

今回は撚糸(カバーリング)加工02ということでダブルカバーリング方式についてお話していきます!丸撚や蛇腹撚がシングルカバーそしてダブルカバーはタスキ撚や羽衣撚と言います。

撚糸の①.②を聞けばカバーリング方式について説明出来るほどの情報が満載です!

それでは本編をお楽しみください!


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サマリー

このエピソードでは、福永社長がラメ糸の魅力と作り方を解説しています。特に粘紙のカバーリング加工について詳しく説明しています。リング方式とカバーリング方式の違いや、ダブルカバーに関する情報も提供されており、現場での糸の扱い方や試作の重要性についても話されています。福永社長がダブルカバーの技術について語り、寄り数やテンションに関する工夫を紹介しています。また、機械の特性や準備工程の重要性にも触れ、新人教育のプロセスについても解説しています。

ラメ糸の紹介
ジョブオール 福永ひとしの繊維の泉
始まりました、泉工業株式会社福永ひとしの繊維の泉
この番組では、ラメ糸の魅力や作り方、使用法についてお話ししていきます。
ラメ糸は織物や編み物、刺繍や縫製など、様々な場面で使われ、製品に華やかさを添える大切な存在です。
どんな種類があるのか、扱うときの注意点は、そんな疑問にも丁寧にお答えしながら、ラメ糸の世界を深く探っていきます。
お相手は、繊維業界40年福永社長です。よろしくお願いします。
福永社長 お願いします。
ジョブオール 次は、粘紙の2回目になるんですが、その主流の説明をする前に、リング粘紙とは?
福永社長 説明させてもらったように、僕らはカバーリング方式の粘紙が主ではありますが、一般的にカバーリング方式の粘紙よりも先に出来上がったのが、いわゆる合粘方式ですね。
これがリング式、リング粘紙の方式になりますね。
綿の糸とか麻の糸とか、ああいうのは基本的にリング粘紙で出来上がっている形になりますね。
リング方式というのが、いわゆるリング状のトラベラーと呼ばれている器具がリングの周りをくるくる回って、そこに糸が引っかかっとって、シンボーとかボビンとかと呼ばれているものに巻きついていく。
我々のカバーリングは、一本の糸に巻かれていっているものが最終的に上に巻かれていきますよね。
でもリング粘紙の場合は、巻いているところの真ん中のところに巻く最後のやつが多いってことですよね。
福永 そうそうそうそうそうそう。
福永 ってことは、巻き終わったところが短いんですよね。
福永 巻き終わるところの糸道は少ないですね。
福永 トラベラーから芯になるもの。
福永 真っ直ぐ行く感じ?
福永 そうそうそう。リングが上下、上下、上下っていって、トラバースして巻き上がっていくみたいな形ですよね。
福永 リングの径、リングの大きさですよね。リング径によってさまざま太い糸とかは、小さいリングで巻くと一瞬で終わってしまうんで。
リング径の大きいものを使いますし、細い糸はやっぱりリング径の小さいもので巻かないとテンションが多くかかってしまったりとかというふうになるんで。
だから西陣産地とかに行くとリング径の小さいものが主流になるし、産業資材系のものとかをやってられるところっていうのはリング径がすごい大きい。
うちのお願いしてるようなリング練習をしていただいてるところとかでも、うちのうちにも一応試作機がリングの試作機があるんですけども、うちのリング径とかよりもめちゃめちゃでかいリング径ですよね。
そういうところは産業資材とかっていうちょっと太いとか、癖のあるような糸をやってられるんで、どうしてもリング径が大きくないと作れない、練習できないっていうような状態になります。
今話されてたのはリング練習。糸と糸をねじるっていうんですかね。リングでねじるっていう形なんですけど、リング精棒って言われてる棒積の方っていうのは、綿の状態からリングされるんですか?
綿の状態からスライバーと呼ばれている綿を棒状にしていって、その棒状のものをどんどん細くしていって、最後の最後をリング練習でねじっていってるっていう形になるね。
工程は長いです。最初の綿を投入してから、スライバー状の太いスライバーからだんだん細いスライバーにしていって、そこから最終練習、リング練習とかで糸になるというような形になりますね。
基本的には他にも精棒のやり方は存在するんですか?
エアー精棒で呼ばれる、エアーで練習する方式があるね。
それはもう後発ですか?
後発、後発。
もう最近できた?
専業家においてはもうごく最近やね。
めっちゃ早くなってるってことですよね。
あとは、僕もそこまで詳しくはないけど、糸にかかる負担が少ないとか、そういうのはあるのかもしれないですね。
そこまでエアー精棒の知識がないです。
精棒じゃないですからね、我々。粘紙ですから。もともとある糸を使ってねじってるんで。
それでは本日のお題をお願いします。
粘紙②。
2回目。
今回はダブルカバー。前回シングルカバーの説明をさせていただいたんですけど、今回はダブルカバーの説明をさせていただきます。
我々の業界ではこのダブルカバーの機械を使って歯ごろもよりとか、パスキーよりっていうものを作っていることがほとんどです。
カバーリング方式なので芯の糸、さっき説明したリングとかは全ての糸をまとめて合念するような形なので、全ての糸によりがかかりますよね。
カバーリング方式っていうのは芯糸は強制的に回していないので、真ん中をずっと上に上がっていきよるような形になるので、
芯糸にはよりはかかっていない。その周りをカバーしていってるという方式ですので、そこが本当にリングとカバーリングとの最大の違いになるかな。
歯ごろもよりとかパスキーよりとかっていうのは、歯ごろもは要はラメの平糸ともう1本別の糸を緩く練習している形ですね。
パスキーは今度ラメ糸が芯糸になって、その周りを別の糸、ポリエステルとかナイロンとかがダブルでカバーリングされるような形です。
だいたい250回から400回ぐらいの。
これもTスラッシュM。
そう。1メーターの間に250回から400回ぐらいカバーしている形になります。
前回と比べたらはちゃめちゃに少ないですね。
そうそう。
だいぶゆるい。
だいぶゆるい。
これがそれこそ250回と400回でもより上がった状態、同じ糸で同じラメでより数が250回と400回でもだいぶ見た目変わりますから、
ダブルカバーの実践
それぞれ皆さんどのように見せたいか。
どのように使ってどのように見せたいかっていうので、そういうよりの指定とかが入ったりしますね。
どうしても250回の余りとかになると、いわゆるスナッグと呼ばれる引っ掛かりができたりとかっていうのがやっぱり多くなるので、
もうちょっとより入れないといけないとか。
250回でもラメと違う糸。
例えばポリエステルのフィラメント紙とラメと年子250回とかでよっていると今言っているような問題が起こるので、
じゃあ一本逆向けに押さえを入れましょうかとか。
そういうやり方をすることが多いですね。
うちもダブルカバーの機械をやるんですけども、
だいたい子給紙、お客さんからこの糸とラメを寄ってくれというふうに言われて送られてくる糸。
僕ら子給紙という言い方をするんですけど。
その仕事が極めて多いですね。
多いですね。
毎日何か違う糸、送られてきた糸を練習してますよね。
練習してますね。
いろんな産地からいろんな糸が送られてきて。
これとこれでっていういろんな指定があって。
一発目はどんな感じで作るかっていうので一回試作作ってみて、OKが出たらまたスタートするみたいな。
本当に試作からのOKっていうのも期間がそれぞれお客さん方であるんで。
たまにはすごい量の糸が部屋の前にぶらっと並んでるときはあります。
だいぶ珍しいんじゃないですかね。
やっぱり子給紙送られてきてやるっていう場合で。
いわゆる粘紙屋さんと呼ばれている人たちはね、
いろんな糸が送られてきてっていうのは多いでしょうけど、
僕らは粘紙を成り割にしてラメ糸屋なので。
そういう意味ではラメ糸屋の中においては、
あそこまでいろんな糸が送られてくるラメ糸屋は他にないんじゃないかなと思いますね。
ほんまに見事に太い糸から細い糸から決対な糸からいろんな糸が送られてきますね。
ぜひリスナーの皆さんでもそれぞれ自分の推しの糸とかっていうのがあると思いますから、
その推しの糸と、じゃあラメ練習したいなって思っていただいたら、
我々に依頼していただいたらこういう感じでどうでっかっていう試作をまず作って、
もうちょっとこうしてほしいなっていうのがあったらもう一回試作して、
2回3回とそういう試作をやってる場合もありますし、
気に入っていただいたら、じゃあそれで糸を作って折ってみようかとか編んでみようかとか、
っていう風にやっていただけると、
さらに僕らもいろんな面白い仕事ができるかなという風に思います。
どんな決対な糸でもやりますから。
切れへんかったら寄れるんで。
逆に超固くても寄れるんで、傷つくところもあんま気にせず寄ったりするんで、
嫌がるところでもうちはやるんじゃないでしょうか。
反射子とかも寄ってますからね。
ダブルカバーは、僕らはそういう風にちょっと甘い目の寄りを多くすることが多いんですけども、
前回もちょっと言うと、石陰の関北産地とかに行くと、
ダブルカバーの技術
このダブルカバーを使ってものすごく寄りすの多い2,000回とか3,000回とかを入れてカバーリングされているところもやっぱりある。
機械的にはほとんど同じです。いわゆるダブルカバーの機械っていう。
ただ、新糸の送り出しが積極方式と消極方式っていうのがあって、
大体関北産地とかはポリウレタンを真にすることが多いので、
いわゆる積極方式、積極的に新糸を送り出す方式で寄られているところが多くて、
一方で僕らはさっきも言ったようにいろんな糸が来るので、
その糸に合わせてやっていくっていう意味においては、
消極式の方がやりやすいんですよ。
だから僕らは消極式を採用している形になりますね。
もちろん機械的には積極ができるんですけど、
仕事内容的には圧倒的に消極でやっていることが多いですね。
消極ですね。
積極、消極っていう。言葉だけで聞くと何それっていうふうになるんですけど、
いわゆる積極的なものとか、積極的なやつとか消極的なやつとかの積極、消極ですわ。
糸を強制的に送り出す積極、糸が引っ張られて出ていく消極っていうふうに思っていただいたらいいです。
うちのダブルカバー、さっきも言ったように250から300回、
だいたい250回で回していることが多いかな、うちはね。
そういう意味では寄り数が少ない分、
1時間によれる距離がやっぱり多い。
だいたいうちの3号機250回で寄っているのは1時間3000メーターぐらいで走ってるかな。
3000メーターですね。
先週説明した丸寄りとかになると1時間600メーターぐらいかな。
そうですね、500から600ぐらい。
2000回以上入れているやつはもうほんまにトマトらへんかっていうぐらいの速度になってますね。
かなり遅いです。
ダブルカバー機はいろんな糸が来るんで、それによってバローニングは変わるんですか?
バローニングは結構変わりますね、やっぱり。
例えば芯糸が弱いものとか、固いものとか。固いものになってくると芯糸がしっかりしてるんで、そのバローニングが楕円から三角になるんですよね、強いと。
そこの三角になりすぎてたらちょっと緩めて楕円の方によく寄らせるとか。
逆に弱いものやと柔らかいものっていうのかな、伸びるもの、ストレッチするようなものっていうのはもうちょっとバローニングをしっかりしてないといけないんで、そこにテンションを加える形を入れたりとかっていうので。
それはガイドを増やすの?
ガイドを増やしますね。
やっぱり下に一応3本ぐらいテンションかけられるところがあって、そこの2本を普段使ってるんですけど、伸ばす必要があったらそのもう1本に糸を通してやって、3本使ってテンションかけさせたりとか。
あとは棒だけじゃなくて、リングテンションって言われる金属板、アルミ板みたいなんで押さえつけてやる。バネで押さえつけてやるっていうのをちょっと強くしてやったりっていう方法を取れたりする糸もあるんで。
うちの社内ではシンバルと呼ばれてるやつ?
そうですね。ジャンジャンジャンジャン鳴らすシンバルっぽいんで。確かにシンバルですね。それを使ってテンションかけてやったり。
それのスプリング調整とかで。
実際に練習する人にとって多分そこの見た時の感覚とか触った時の感覚みたいなのがやっぱり技術的なところになるんでしょうかね。
そこはちょっと職人的な要素かな。
やっぱり機械によってだいぶ古い年代物になってきてる要素があると一つ一つが違う特性を持ち始めるっていうので。
いすいすいがね。
一個一個が本当にそうなってくるんで、余計そこを求められがちというか。勝手に多分学習していっているところもあって。
ただでも年始っていう工程においては、泉工業の中では割と誰でもやりやすいって言われてる部署ですよね。
さすがにその細かいところは上の人読んで最初はやってもらって徐々に学んでいくっていう形は取りますけど。
やっぱり仕事としては一番最初に準備する下準備って結構。
時間もかかるけどまだやりやすいっていう要素はあると思うんで。
準備工程はどの仕事においても結構ありますし、準備8割って言われるぐらい準備ってものすごく大事なことなんでね。仕事する上においては。
そんなような感じでいろんな人が来て、いろんなやり方をして、ここはこうしたほうがいいなとか、ああしたほうがいいなっていうのを考えながら日々毎日やってますよというところで。
ぜひ寄ってほしいなっていうことがあったら言っていただけたらなと思いますね。
準備工程と教育の重要性
本日お届けした内容は年始Ⅱでした。
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福永ひとしの繊維の泉。この番組は提供後止めラメリトメーカー 泉工業株式会社製作ジョブオールでお届けしました。
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