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心理師のはるかめです。この放送では、あなたが自分に優しくしていけるように、セルフコンパッションやセルフケア、心理学などについてお伝えしています。
よくマルチタスクとか並行作業が得意な人が、あの、もてはやされる文化っていうのが一部にあったりするんじゃないかなと思います。
特に求人情報なんかそうじゃないでしょうか。マルチタスクって結構研究をされていまして、基本的にはシングルタスクの方がいいっていう結論になっているんですよね。
理由としては、マルチタスクによって作業効率がガクンと落ちてしまうからってことなんです。
イメージとしては、注意力が脳と作業をつないだ、少し粘り気のある糸のようなものっていう風に想像してみるといいかもしれないですね。
スパイダーマンが腕からピューって出す雲の糸みたいなやつですよね。
そうすると、その糸が作業から外れてくるのに少し時間がかかるっていうことなんです。
それなのにあれもこれもやってっていう風になっていると、脳といくつもの作業が糸でつながれてしまって、注意力が脳から吸い取られるような感じかなというイメージですね。
なかなか脳が疲れそうな感じですよね。
そしてこれを防ぐにはシングルタスク、つまり一つのことに集中してやるのがいいよっていうことになるんです。
とは言っても、現実には一つのことに集中ばかりしていては成り立たないっていうことが多いのも頷けます。
現代人忙しいですよね。
そこでタスクシフトっていうものになります。
マルチタスクとタスクシフト、何が違うのかっていうことなんですけれども、マルチタスクは本当にいくつものことを同時平行的にやることですね。
タスクシフトっていうのはやる内容を切り替えながら行動することです。
いまいち違いがわからないかもしれないですね。
ですが結構違いがあったりします。
言ってみればタスクシフトはシングルタスクの組み合わせなんですよね。
マルチタスクが柔軟に必要に応じて短時間でパッパッパッと作業を切り替えながら戻りながら移りながらやるのに対して、タスクシフトはある程度作業をやってから他に移るっていうことの組み合わせになってきます。
そしてマルチタスクができるかどうかっていうのは実は遺伝子で決まってしまっていて、
残念ながら90%以上の人はできないんですね。
実はですね、もっとパーセンテージは限りなく100%に近いんですけれども、緊急結果っていうのは誤差が出てきますので、一応90%以上というふうにしておきます。
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そしてタスクシフトも実は注意力がいくらか下がるっていうことは変わらないんですね。
ただマルチタスクよりははるかにいいです。
さらにこの注意力の低下を下げるのに役立つっていう方法がありまして、それは時間を決めて作業するっていうことですね。
よく勉強とか作業の世界でポモ道路っていう方法があるんですけど、25分時間を決めてタイマーをセットして集中してそれだけをやる。
そして5分休むっていうのを繰り返していくっていう方法があるんですけれど、そういうようなイメージですね。
これがタスクシフトっていうことになります。
厳密な理由は分かっていないんですけれども、注意力の低下を抑えてくれるってことは確かなようなんですよね。
なので結論としてはいくつかやることがあるのであれば、時間をあらかじめ区切って、そしてその時間は一つの作業に集中する方がいいよっていうことと、
本当のマルチタスクっていうのは遺伝的に決まっていてほとんどの人はできないよっていうことになります。
それでは今日もあなたが自分に優しくありますように、心理師のはるかめでした。