親子関係の再考
はい、バーニング親のアウトプット読書術。本日の一冊は
老いた親を愛せますか?それでも介護はやってくる。こちらの一冊を紹介させていただきます。
著者は岸見一郎さん。1956年、京都生まれ。
京都大学大学院文学研究科博士課程満期大学。現在、明治東洋医学院専門学校教員養成学科。
非常勤講師を務められている、日本アドラー心理学会の認定カウンセラーでもあられる方でございます。
介護のこととか、やっぱり考えるようになってきますよね。自分の親がね。
うちは今70、今年で4歳になりますけども、一人親なんですよ。父が一人で実家で暮らしているんですけれども、やっぱり
ここに対する意識が向いてきたなぁということで撮らせていただいた、そんな一冊なんですけども、この一冊は
著者の岸見さんがご自身の介護体験を元に、農耕息で亡くなられたお母さん、そして地方で
年を取られて亡くなられたお父様、このお二人のですね、介護体験、看病体験、これを元に書かれた実体験談なんですよね。
それによってどうすれば良い親子関係が築けるのか、看病や介護の時にどんなことを心がければいいのか、
学んだことについてシェアしてくださっている、そんな一冊でございます。 4つのお話を今回は提供させていただこうかなと思っております。
介護における心構え
まず一つ目、 親から受けたことを子どもは親には返せない。
こちらですね。 どうしても子どもの立場から言うと、親からいろんな
教育を受けたりとか、本当に育てても暮れるにあたって大変な迷惑をかけたなぁなんていうことを思いますから、
いつかね、親、こうこうということで返さなきゃいけないなぁという意識がどこかにはあるんですけれども、そんなことは期待しないでいいんだよと、
自分の介護まで期待して子育てする親、どこにいますかってことなんですよ。
だからそういう何か返さなきゃいけないなぁは子どものエゴなんだよっていうふうにね、思ってください。
それでいて、子どもの立場からすれば、いやとはいえね、親に何かがあった時に何もしないという選択肢はもちろんないんですよと、
もちろんもちろん自分ができることは最大限やってあげようという気持ちになるんですけども、この時に3つのことを思い浮かぶはずなんですよ。
1つ目がするべきこと。 2つ目がしたいことしてあげたいこととも言いますかね。
3つ目ができること。 このうちできることだけ、これだけしかできないんだから、あとの2つはもう考えないでいいよっておっしゃってるんですね。
するべきこと、例えば介護施設に入れてあげるにしたっていろんな手続きが必要だとかね、おむつを替えてあげなきゃいけないやらなきゃいけないとか、
でもどうしてもできないとこだってありますよね。今のちょっとでも元気なうちにどこかに連れて行ってあげたいとか、やってあげたい、してあげたい、でもなかなか仕事が忙しく難しいとか、ここを気にやまなくていいんです。
できることこれだけ考えればいいんだよっておっしゃってるんですね。できることとできないこと、ここの線をはっきりするだけで大丈夫です。
他のことも考えなくて大丈夫。片の荷を下ろしましょう。じゃないと何年続くかわからない介護をやり遂げられないですよ。
長距離走ですから無理に走る必要はないですっておっしゃってます。 そして2つ目、
ありがとうを期待しないということですね。 これもね自分が経験してみないとなかなかわからないことなんですけども、
なかなかプライドが高い親御さんもいらっしゃるでしょうし、いろんなことをやってあげているのに何も礼もないんかいって、
いろんなことが積み重なってくると思っちゃうんですよね。特に認知症の方であったりとか、 なかなか自分のことがわからなくなるっていうことも悲しいなぁという思いもあったりもしますけれども、
とにかくこの感謝の思いを自分に当てられるってことを期待しないでください。
逆に、ありがとうってこちらから親に声をかけ続けることで、特別なことをしなくても家族に役に立っているんだよっていう存在を認めるっていうことを分かってもらいましょう。
これをかけ続けてあげること。そうしたらふとその認知症の親御さんであっても、ある時ふと霧が晴れたように以前の親に戻るっていうねこんな瞬間も
あるんですよっていうことを、とにかく全編を通して気楽に考えてくださいねっていうことをおっしゃってますね。
3つ目、これ著者のお父さんがあったとある話をされてるんですけども、
権力争いから降りることは負けてはないっていうねこのテーマで体験談についてもお話しされてるんですよ。
この著者のお父さんがある時、とある信仰宗教に入信したっていうことを事後報告されてきたらしいんですよ。
まあねってなりますけど、まあでもそれはね、信仰の自由だってありますから宗教自由でしょっていうことなんですが、こうおっしゃったらしいんですよ。
お前も長男だから、お前は私の子なんだから、お前も入信したのと一緒だぞって。
いやそれは違うだろうっていう反発をしてですね、まあいろんな思いがあったのでここで喧嘩のようになってしまったらしいんですよね。
で、これもう親がこんなところに入ってさ、みたいなこう話を友達に打ち明けた時にもそうかそうかと共感して聞いてくださったんですけども、お友達もね。
ただ一度認めてあげるっていうこともしてあげてもいいんじゃないか、そんな助言をねもらったことがきっかけで、ある休みの日にこのお父さんが集会に出かける時、
僕も一緒に行っていいかなっていうふうなことを言ったらしいです。するとお父さんが大喜びされたっていうことなんですね。
これ信教の変化としては何も知らないのに否定するのは違うなと思われた。そうなんですよ。知ってみることかって思ったので、じゃあ参加してみようと思われたらしいです。
ただ結果としてこの著者の岸見さんは入信することはなかったらしいんですけれども、ただ一度認めてあげるということにおいてですね、
かなりお父様との距離は縮まったんじゃないかなというふうに思われているそうなんですね。
こういった事例は一つの例ではあるんですけども、いろいろありますよね。自分が正しくて相手が間違っているなんていうふうに思うこと。
いやいやそっちが違うんでしょって思いありますよ。だって誰だって自分が正しいと思ってますから間違っているっていうことをね、認めた人なんていないんですよ。
っていうか認めたいっていうことじゃないんです。自分が正しいってみんな思ってるんですよ。そうやって生きているんですよ。
だからこのまま正しいを押し通すことは権力争いになってしまう。そのために解決するためには自分が下りるしかないんですよ。
ここで最初の言いたいところです。権力争いから下りることは負けではないんだよ。この意識を持って親御さんと向き合ってみてはいかがでしょうか。
理想と現実の受容
最後4つ目です。 理想の親ではなく現実の親を受け入れる。
これはお母様とのお話なんですけども、岸見さんのお母さん、ある日突然体の不調を訴えて来られたらしいんですよ。まだ20代の若い時にお母様がっていうことなので。
受診されたらしいですよね。病院に。すると脳梗塞ということが発覚した。そのままに入院されたらしいですね。
リハビリをして回復したなと思えばまた一頭たどったりということで、だんだんだんだん悪くなっていかれたらしいですね。
その時にあれを買ってきてこれを買ってきてっていう、とにかくわがままを尽くしに尽くされたお母様に対して、なんでこんな言い方をするんだと。もっと言い方あるだろうとか、こういった気持ちを抱くようになられたらしいんですよね。
ふと思ったんですって、病気で倒れるまでこんな日が来るなんて思いもしなかったって思った時に、ふと考えを巡らせたらこんな思いが浮かんできた。
今まで大切な時間、無駄にしてたんじゃないかなっていうふうに思ったらしいんですね。
誰もそんな日が来るなんて思いもしないじゃないですか。自分の身に起こるかもしれないですよ。
そういうのを思った時にね、お父さんもこれまた日常生活を送っている時にふとこういう言葉を発せられたらしいんですね。
どう考えても、俺も母さんもこれからの人生の方が短い。
いろんな思いが詰まってますよね。
たっかんされた見方だと思う。でもこれを聞いてね、お父さんとの残りの日々も意識し始めたんですっていうことをおっしゃってるんですよ。
残された時間、喧嘩しているのがいいのか、笑い合っているのがいいのか、あなたはどちらを選びますか。
尊敬っていうのは相手のありのままの姿を見ることなんですよ。
かつて何でもできた理想の親御さんのイメージを頭から一度一層してみてください。
こういったところが考えのコツになりますよというふうにおっしゃってます。
最後ですね、お母さんは結局49歳で濃厚促で亡くなられたそうなんですよ。
そんなに早く亡くなるとわかっていれば、やってあげたいこといっぱいありましたよね。
生前お母さんもおっしゃられてたそうなんですよ。
子供たちが大きくなったら旅行に行くんだってね、自分も僕もそう思ってます。
だけどある時、ふとそれが叶わない瞬間というのが訪れるんだと。
こんなに早く亡くなるなんてわかっていれば、もっと旅行する機会をプレゼントしてあげてたらよかったなっていうこともね、もう後悔の念は尽きないっていうふうにはおっしゃってるんですけれども、後悔先には立たないですよね。
こういったことをきっかけにですね、皆さんも一度考えてみてくださいっていうふうな御伝をされているわけなんですね。
やりたいことは先延ばししないでください。
いろんなねこの経験談をもとに本当に今日のエピソードの一部だけなんですが、
もうね、やっぱりご自身が経験されたことですから響く内容がたくさんありました。
皆さんもどのようにお考えでしょうか。本日は老いた親を愛せますか。それでも介護はやってくる。
この一冊を紹介させていただきました。ということで明日もワクワクと楽しく元気にいきましょう。
それではまた明日!