むらた
「めちゃめちゃ動物解放の話!?」みたいになって、すごい考えさせられながら共鳴しながら観ましたね。
Koseiさんは?
Kosei
面白かったですね。まず景色がすげえきれい。内容以前の話になっちゃうけど、お花畑とか超でかいし。
ちはる
本当に植えたらしいですよ。
Kosei
らしいですよね。半端ないですよね、その話とか。
色も美しいし。毎カット毎カット見てるだけで気持ちいいし、音も音楽も素敵で、しかも当時にありそうな笛とか、楽器で演奏されてるなって思いながら聞いてたんですけど、
それもすごい素敵だったし、見てるだけで気持ちいいなっていうのがすごい思いました。
いつも僕映画見るとき、キャラ……この人好きだなって思う、キャラを見ちゃうんですけど、
アリアナ・グランデのグリンダが好きすぎて……グリンダが好きすぎて本当に、あーって思いながら見てましたね。
あんなキャラ全然見たことなかったから新鮮で。最近はもうあんなにポピュラーのやつ。
ポピュリストだよね、しかもね。その後に政治的な権力に。そんなやつがあんな魅力的に描かれて、素敵って思っちゃいました。
それが良かった。良いって言うのにもびっくりしたし、そんな感じ。
ゆりみ
確かにな、そうやんな。すごい右派的な感じなんよな。
Kosei
素敵な人柄って思っちゃいましたね。
むらた
確かに、自分にコンプレックス持ってる人が自分を解放していくストーリーみたいなのが多いような気がするけど、
グリンダはもう最初から人気者っていう自覚があって、実際人気者で。
ゆりみ
でもそれで言うと、バービー(映画『バービー』の主人公)とかもさ、わりと明るかった気がする。
むらた
そうかもね、確かに。
ゆりみ
(バービーは)でも明るくて、頭すっからかんでみたいなのから始まって、そこがちょっと深みを帯びるみたいな。
欧米はその型なんか、もしかして。日本は根暗な気がする。ジブリはじめとして。
Kosei
そうなのかな。(グリンダに)共感しちゃいましたね。
むらた
本当、良かったですよね。
ちはる
良い魔女、悪い魔女って、すごい正反対のラベリングをされてるけど、
本当に話見てたら、グリンダだって、人を下げても自分を見てもらうみたいなところとか、
エルファバもエルファバでそんな悪い人じゃないっていうのはお話見てたらわかるし、
だから良い悪いでそんなはっきり何事も言えないんだなっていうのは、
はっきり言い切ることの恐ろしさとかも見てて感じました。
むらた
そうですね、今、ラベリングって言葉が出ましたけど、
なんかいろんなところでラベルが効いてきてるなっていう。
動物出てきましたけど、動物を共通の敵に仕立て上げるみたいな政策だったりとか、
良い魔女、悪い魔女っていうところも、
ラベルによって見え方が変わるし、それを共有することで、
なんか怖いものが生まれてくる感じがしましたね。
ちはる
あれですよね、たしか市民が混乱とかしちゃうのを収める、
力の強い人によって良い感じに収めるために、
動物、立場の弱い存在として動物と、
その動物が排除されてるってことに違和感を持った、
気づいたエルファバが気づいてしまった存在として、
また共通の敵に仕立て上げられていくっていう風に描かれてたと思うんですけど、
共通の敵に仕立て上げられたとしても、市民はそれに気づかないじゃないですか。
そういうもんだと思って、普通に生きてるのって本当に現実と同じだし、
怖いですよね。
そうやって種差別とかが無意識に行われているのを気づけないで
世界が作られていくっていうのもゾワってしました。
これも現実にもあることだし。
むらた
本当、外側からこの物語を見てるぶん、市民の外から怖さを認識できるみたいなところがあったというか、
それこそ最初ゆりみさんがオープニング見て、
「あれ、こんな良い悪いはっきり言って大丈夫なのか」みたいな言ってましたけど。
ゆりみ
そう、だって、
入試の試験の選択肢でも「言い切りは避けろ」みたいな。
絶対に間違いの選択肢だみたいな。
むらた
そこで鍛えられてたんですね。
ゆりみ
そこですりこまれてるから、絶対ないやろみたいな。
むらた
これはおかしいぞっていう。
ゆりみ
確かに。それで言うと結構、
最後のシーンっていうか、終盤の、
エルファバが一人で飛んでいくシーン、
あるじゃないですか。
(飛んでいくエルファバに)グリンダがついていけないって言って。
なんでついていけなかったのかとか、
なんで(エルファバとグリンダが)友達になれたのかとかも、
話せるポイントかなと思うんですけど。
やっぱりエルファバが一人で飛んでいって、
誰もついていかなかった。
彼女を悪というか、
イレギュラーなことをする存在としてしか見れずに、
誰も支援できなかったっていうのは結構、
今のヴィーガンベジタリアンとかの置かれてる状況と、
ほぼ一致するかなとは思っていたという。
なかなか悪者に仕立て上げられがちみたいな、
あんまり受け入れられないがちなんか……っていうのをちょっと思って。
後半、パート2では何か起こると信じてるけど。
Koseiはずっと考えてるけど……?
ちはる
本当だ。
むらた
どうですか、グリンダファンとしては。
Kosei
でも、あいついかないだろうなって思ってたけどね。
ゆりみ
ポピュリストだからな。
Kosei
ポピュリストだもんだって。
あそこで二人で飛んでいったら、
あいつの積み上げてきたもの全部失われるからね。
人気がさ。
あの緑の人と一緒に飛ぶやつがポピュラーになりえないじゃん。
社会の敵だし。
むらた
でも一回ポピュリストとしての壁を打破した瞬間はありましたよね。
ダンスの。
Kosei
これでしょ。
むらた
頭ピロピロのダンスシーン。
Kosei
泣いたね。
むらた
泣いたな。
ゆりみ
泣いてたな。
むらた
本当に。
Kosei
こっそり横で泣いてた。
ゆりみ
あそこも結構象徴的よな。
今でもさ、現実社会でもさ、
すごい著名人が一言言ったらさ、
そのツルの一声でさ、
世論が変わったりするやん。
むらた
そうか。
Kosei
でも勇気ある人だよね。
むらた
うん。
全然なんというか、
それまでグリンダはエルファバに共感する素振りとかなくて、
なんならもう見たくないみたいな、
めっちゃ仲悪いみたいな感じだったのに、
急にあれ、そこ歩み寄るんだっていう驚き。
Kosei
でも最初から仲良かったけどな、ある意味では。
むらた
ある意味では、うーん。
ゆりみ
無関心が一番ないっていうもんな。
興味があるっていうこと自体、一歩前進してる感じやもんな。
Kosei
心理的なエネルギーはだいぶルームメイトに二人とも注いでいた。
だからそれが仲良くなったんだよね。
むらた
確かに。
結構最初からちゃんとやり合ってましたもんね。
グリンダがなんかすごい金持ちで、
寮の中でもスイートルームみたいなところにいて、
エルファバは急に(寮に)入ることになったから部屋がなくて、
なんでかわからないけど、
流れでグリンダの部屋に居させてもらうことになって、
でもめっちゃ住みっこに押しやられて。
あそこで、私は無理だなって思ったんですけど、
ちゃんと自分の居場所を主張してますよね、エルファバ。
Kosei
確かにね。
むらた
私の場所を空けてよみたいな。あんたのもの邪魔なんだけどって。
Kosei
俺だったらあの狭いベッドで寝るわ。
むらた
そうですよね。
私も。
Kosei
あれで寝る気がする、すいませんって。
むらた
全然ありがとう。
Kosei
こんなんでもありがとうございますって言って寝そう。
ゆりみ
本当そうよ。
Kosei
確かにね。
ゆりみ
確かに。
Kosei
あれちょっとずうずうしいよな、見方によっては。
ゆりみ
でもずうずうしいって思うのは日本人的感覚なんじゃない?
Kosei
そうなんかな。
ゆりみ
もっと確かにガツガツいってる気がする、その映画とか。
Kosei
そうなの?
ゆりみ
1ヶ月だけ。
Kosei
でも人の部屋泊まりに行ってさ、半分起こせとは言わないよね。
友達の家に泊まりに行ってさ。
まあでも寮だからな。
寮の割り振りっていうことだからなのかな。
ちょっと分かんない、その辺りのあれはちょっと分かんないですけど。
むらた
ちゃんとそれぞれ自分を主張して。
Kosei
確かにな、主張強かったな。
ちはる
最終的には2人もお互いの場所をちゃんと部屋の中でも認め合ってというか、
いがみあいも多分そんなになくなってたし、
最後にエルファバが空に飛び立つシーンとかも、
最終的にはお互いの選んだ道を尊重しているシーンだったのかなって思うから、
あなたはこっちに行く、私はこっちに行く。
そこも2人は自分を貫くっていうのは一貫してて、
自分を貫き、かつ最終的な相手を尊重するみたいなのは貫いてたから、
そこがかっこいいってなった。
確かにな。
Kosei
確かにな。
2人ともストイックですよね。
グリンダの方も。
もうだってポピュラーになることしか考えてないもん。
ポピュラーに全力、本当に。
かける力がすごすぎて、
私ほどはポピュラーになれないけどねみたいな、
むらた
言うなーって。
Kosei
感動しちゃって、
そこまでの自信を備えるまでになる努力やばいなと思って。
むらた
本当ですね。
Kosei
そんな人だからついていかなかったのかもしれないですけど。
ポピュラー主義に反するんじゃないですか。
むらた
確かに。
なんだろう、それぞれ自己主張してて、
最初の方、いがみあってるときは、
お互いが目障りなわけじゃないですか。
もっと静かにしてくれないかなとか、
なんであの人、ああ言うんだろうとか、
あいつバカだなーみたいなのとか思ってて、
その間って、別になんだろう、
あの人はあの人でいいやって感じよりは、
(相手自身が)変わってくれないかなーみたいな、
もうちょっと静かにしてくれないかなーみたいな、
相手変わってほしいっていう(考えが)、尊重よりも、
そういうのがあるのかなって思うんですけど、
だんだんその人のままでいいんだなっていうか、
良さがわかってきたっていうことなのか、
単に諦めたのか、どうなのかなと思ったり。
ゆりみ
確かに。
でもあれですよね、
いろんな誤解が積み重なって進んだ部分もあったから、
それがリアルやなと思った。
(グリンダがエルファバに)パーティにこの帽子被っていたらっていうのも半分嫌味みたいな感じで、
(グリンダは)「このダサい帽子、あなたなら似合うわ」と思いつつ渡しているわけだけど、
(エルファバは)それを割と好意的に受け取って、パーティに参加してみたいな、
それでちょっと偶然にも距離が縮まるみたいな。
そういう意図しない行動が話を展開させるみたいなのは、
すごいリアルやなって。
むらた
めっちゃそうだったか。
そこすごい謎だったんですよね。
腑に落ちないっていうか。
グリンダがちょっと悪意を持って、
このおばあちゃんからもらったみたいな帽子、
あの子に被らせようみたいな感じだったのが、
私、エルファバはそれに気づかないのかなってすごい思って、
そんなにグリンダのこと信用してたの?みたいな感じで見てて。
妹がグリンダのおかげでボーイフレンドと引き合わされて、
すごいグリンダには感謝してるみたいな言葉を言われて、
だからお姉ちゃんのエルファバには、
もっとグリンダのそんな悪いことばっか言わないでみたいな言ってて、
それもあって、ちょっとグリンダを信じてみようかなみたいな、
なったっていう流れだったけど。
ゆりみ
確かに。でも、そうやな。
確かに人々がなぜそこまでグリンダを信じたのかとか、
あるいはオズを信じて暮らしているのかっていうのは、
闇深いところではあるというか、
よく見るとおかしいはずやのに、
お城の警備してる猿とかもむちゃくちゃいかついし、
まず動物を使えさせているという時点で、
ちょっとさ、っていう感じやし。
むらた
いや〜、オズね。
オズの魔法使い、(オズは)国王みたいな感じでしたけど、
そこにエルファバが会いに行けるってことになって、
王室的なところにたどり着いて出会って、
あ、会うべき人に会えたみたいな。
オズの魔法使いも動物解放したいと思ってるんだ。
「(エルファバがオズのことを)すごいずっと前から知ってるみたい」(と感じている)シーン見て、
すごい私は嬉しくて。
動物のアライに会えたっていう気持ちになって、
なんなら泣いちゃうぐらいの、
会えた……!って感動しちゃうぐらいだったんですけど、
まあ、裏切られるわけじゃないですか。
感動した分めちゃくちゃ怒ってたんですけど私は。
それで、でも確かになんか、
言われてみれば最初っからうさんくさかったですよね。
あのオズ。マジックみたいな感じで、
エルファバの耳元パチンってして、
あ、コインだみたいな。
いやいや、魔法じゃなくて手品やろみたいな。
みんなに信じられてたんですよね。
ちはる
オズってあんま力なかったじゃないですか、
だから多分エルファバをそばに置きたかったんだと思うんですけど、
サルの警備たちに、
エルファバが(サルに)魔法かけてやってみてと、
(オズに)そそのかされて、(サルに)羽が生えちゃったじゃないですか。
で、サルにこんな酷いことをした魔女、
危険人物だみたいに、
悪……共通の敵に仕立てあげられたのが、
シズ大学、2人の魔女が通ってた大学で、
動物教授がいなくなっていることに、
唯一、違和感。
これはおかしいって気づいたエルファバが、
優秀な動物のアライだった人を、
そうやって共通の敵にして、
っていうのが本当に悲しかった。
むらた
サル苦しんでましたもんね。
背中から翼が。
ゆりみ
サルの後にうちは、
あ、そっか、うちも騙されてたんや、
っていうのに気づいた。
要は、サルは昔から鳥になりたかったんだ、
みたいなのをオズが言って、
あ、そうなんだ、みたいにエルファバが思って、
実際に呪いをかけるみたいなことで、
でもやってみたらすごい嫌がっててとか、
その後、話を聞くと、
つじつまが合えへんところがあって、
実は(オズは)動物を追放したかった、
駆逐したかったんだ、こいつ、
みたいなのがわかるっていう。
結構、視点が違えば見方が変わるな、みたいな。
視点が違えば、
なんか全然表現の意味が変わるな、みたいなのがあって、
そのサルの表情も、
なんていうのかな、
その忠実な家臣として、
なんかこう、
なんかこわばった顔してたと思うけど。
「鳥になりたいんだろう?」みたいに問われても、
なんか無言みたいな。
むらた
なんか照れてるのかな、みたいな。
ゆりみ
そうそう。照れてるのかな、くらいに思ってたけど、
その後の急展開で、
本当は嫌だったんだな、みたいなので、
動物とか含め、言語のない、
言語があったとしても、
その場では違うこと言うかもしれへんし、
やっぱり他者のことを理解しきれないのかな、
みたいなことも思ったりしたという感じ。
Kosei
僕はそんなに、実は、オズの魔法使い嫌いじゃなくて。
むらた
おお!
ゆりみ
嫌いにはあんまなられへんさ。
Kosei
そうなんだよ。いいおじさんなんだよ、あれ。
むらた
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