1. 深めるシネマ
  2. #29【ズートピア】前編 理想郷..
2025-11-25 57:02

#29【ズートピア】前編 理想郷の圧倒的"正しさ"に震える

spotify

この冬公開される『ズートピア2』に向けて、バイロン・ハワード、リッチ・ムーア監督、ジニファー・グッドウィン主演、ディズニー・アニメーション映画『ズートピア』を深める回前編

■お便りはこちらまで

■『ズートピア』のフレーム解説はこちら(Fukameru Cinema Club)※配信後1週間限定無料公開(無料会員登録とフォローのみで読めます)

[[[今回のトピック]]]

ついにここまで来たね人類 / リベラルの終着点 / 困難は乗り越えるもの / 主人公がうさぎの理由 / 正しいきもちー↑ / すでに完成しているジュディ / 肉食動物と草食動物が表すもの / ジュディが直面する現実 / おもてたんと違う / ブルーベリーの意味 / はい正しいです / 名前に”Dream”を付けられる国 / YOGAでマインドフルネス / ディズニーのみなさんの努力 / 構図と照明 / トラウマのフラッシュバック構図 / 暖色の光と寒色の光 / 順光と逆光 / ポジティブで疲れる / 野蛮だと思う / 決定的に欠けているもの 

配信スケジュール:火曜19時(基本)

■深めるシネマ関連リンク


■出演・運営メンバー


■その他プラットフォーム


オープニングテーマ

Hizuru Saito (新音楽制作工房)

サマリー

『ズートピア』は、異なる動物たちが共に暮らし、誰もがなりたいものになれる理想的な街を舞台にしています。ウサギの警官ジュディと狐の詐欺師ニックが失踪事件を解決しようと奮闘する中で、偏見と分断が浮き彫りになります。前編では、ジュディが警察官になる夢を抱きながら、草食動物としての偏見に直面し、理想的な社会に向けて努力する姿が描かれます。混乱を乗り越えた先に理想の世界が待っているというメッセージが強調され、主人公の成長過程が見られます。このエピソードでは、映画『ズートピア』に登場する偏見や誤解のテーマが掘り下げられ、キャラクターたちの成長や努力が描写されます。映画を通じて、正しさや期待に反して、真実を探る重要性が強調されます。また、演出技法についても詳しく掘り下げ、キャラクターの力関係や光の使い方がストーリーに与える影響が語られます。特に、ベルウェザー副市長のキャラクターが冷たい光の中で描かれ、対照的に主人公たちが温かい光の下で描かれる様子が際立っています。最後に、『ズートピア』のメッセージや理想郷が抱える矛盾について考察され、ユートピアの実現には個人の努力と心の変化が必要であることが強調されます。

映画の紹介とテーマの概説
完璧だよね、この映画。
おお?パーフェクト?
パーフェクト。
パーフェクト。あ、もうパーフェクト、ただパーフェクト。デニーズとか、でもシティーとかでもなく、パーフェクト。
完璧じゃない?
うん。
こんなにも、その完璧なディズニーアニメってありますか?
いや、まあ、よくできてんなっていう感じだよね。
まだそのテンションが低いんだよ。
ズートピアだぞ。
そうね、ズートピア。ユートピアから来てるわけですから、これは。
そう、誰もがなりたいものになれる。
うん。
そんな街の話を描いて、こんなにも考えさせられる。
まあ、確かに考えさせられはするね、これね。
うん。
なんだよ、お前。なんだよ、お前、なんか突っかかってきてる。
いやいやいやいや、うん。
いやでも、トリエさんはだからもうこれ何年前に見たの?
いやだから公開当時だから。
公開当時見たのか。
ほぼ10年ぐらい前に見て、いやもうここまで来ましたと。
ああ、なるほど。
ついに。
うん。
ここまで来たね、人類。
いや、動物なんだけどね、まあね、でも。
まあ、動物なんだけどね。
でもまあ人類が作ったものとして、ここまで来たディズニーと。
よくやってくれたと。
こんなにも楽しくて可愛くて、そして勇気づけられる。
平和に向かってみんな歩んでいこうねっていうこの多幸感に包まれて、俺は映画館を後にしたよ。
おお、なんかもうお前がでも若干伏線を引いたみたいな、まあその後の世界を俺らはもう知ってるから。
え?やんなことないよ。俺はまだズートピアに住んでいるから。
マジか。マジかよ。
今がなりたいものになれる街。
おお、ちょっとなんか。
何?お前は何してたの?2016年じゃ。
2016年?
どこに住んでたの?ズートピアに住んでなかった?
いや、俺札幌に住んでたね。
そういうことで言えばね。
登場人物とストーリーの展開
ああ、2016年って俺そういえば結構転機な年中かな。
ああ、だからか。
ああ、そうだ。
だからなんかその、乗れてないの。
ああ、離婚はその1年後だけどね。
うん。
すごく。
離婚、ああ、そっか。
大好きな仕事を辞めたよね。あれ誰でも何でもなれるんじゃなかったっけみたいな。
あったね。
そうか、そういうことか。
あ、でもちなみに俺は当時は見てないし、今回トピアさんからズートピアが、まあこれ2がね、12月の5日かな、金曜日に公開されるということで、
まあそれに合わせて、ぜひやりたいと。
ルーでやりたいと。深めたいと。
あの、まだまだ喋りたいことがいっぱいあるみたいな感じで言われて、俺はその2025年に初めて見たっていう感じやね。
何してたの?
え?
今まで何してたのって。
必死で生きてたわ本当に。
ズートピアじゃないここで、こここの世界で本当に。
いや、ここはズートピアだよ。
えー。
こんなに説得力持って描かれてるわけじゃん、動物たちによって。
まあまあね、確かに。
どうやったら、そのユートピアね、まあズートピアだけど、実現できるか。
うん。
こんだけ簡潔に、その誰が見てもわかる。
そしてそうだなって思える。
うん。
こんなにこうストレートなメッセージを、動物たちは教えてくれてたんだよ。
何やってたの?
えーと、なんかジョージみたいなんだよ。
いや、ジョージ伝わらない人がいるから。
もう2026は始まってるよ。
って言ってるらしいんですよね。
あのテストストランの塊みたいなTikTokerがね。
そうね、だから2025年、えー、2025年はまあ始まってるだろうって話ですけども。
ね、ちょっと、なんかまあ、はっきり言ってしまった方がいいんでしょうね。
うん。
いやいや、いいよ、言わなくて。
え、なんで?
あれ?対話型番組?
聞きたくないわ、なんか。
なんか俺のズートピアを怪我されるようで、あんま聞きたくないんだけどな。
いやいや、ズートピアなんて怪我されないわけでしょ?だって。
怪我するやつとかいなかったじゃん。
怖いやつがいます、皆さん。
そういう街なんでしょ?だって。
おー、怖。
じゃあ、どう思ってんの?ズートピアのことどう思ってんの?
まあ、端的に言うと、乗り切れないよね、この。
えー。
この映画は乗り切れないね、どうしてもね。
そんなやつおる?
いやー、なんか。
結構俺、ズートピアの話をさ、いろんな人にしたらさ、やっぱみんな好きだよ。
うーん、うん。
よくできてるなーって。
あー、言ってる?やっぱみんな。
みんな言ってる。
みんな言ってんだね。
そうか。
すごい感性度と説得力と。
なんか、2016年だなーって思うよね、なんか。
リベラル。
リベラルね。
まあでも、リベラル的価値観、その多様性を受け入れて、みんなで共に助け合って。
失敗もするかもしれないけど。
手を取り合って、夢の国を作ろうっていう、このリベラルの最高到達戦です。
なるほど。
この映画が。
そうか。
えー、2016年でしょ?
うん。
まあ、2016年の年末、今ぐらいの時期に、トランプ当選してんだよね。
だから。
いや、そんなことないよ。
ズートピアではそんな。
ズートピアでは、そうか、ライオンハート市長、あれ?市長不在になってるのかな?
まあいいや、中身に入っていくのはあれだけど。
なんだろうね、客観的に見れば、これは、鳥部さん今リベラルの最高到達戦と。
人類としてね。
人類としてね。
だとしたら、カエスガタナに言うのなら、これはもうリベラルの終着点だったんだね、きっとね。
ちょっと何言ってるかわかんないけど。
まあね、こういう動物もやっぱズートピアにいますから、皆さん。
なんすか、その漢字。
街の一角にはこういう人たちも住んでるけど、俺らは努力で、こういう人とも一緒に歩んでいけると信じているから。
そうか、今こいつグッてやったから、たぶんこいつ選挙出る気だな、たぶん。
乗り越えた先に、ズートピアの生活が待ってる。
圧倒的に楽しい。
圧倒的でしょ、これ。
構図2つのシーンってほぼ同じように撮られてる。
このズートピアという世界観は非常にジャバンなんだ。
あの杖は内田優弥が持ってた杖と一緒だし。
内田優弥の杖差別。
脚本が抜法的に変更されてるんですよ。
ディストピアじゃねえか。
ディストピアなんだよ、これ。
ガゼルさんはさ、すげえセキュリティシンプラスだった。
おい、やめてやれよ。ガゼルさんの悪口はよ。そんな言い方すんなよ。
はい、ドリビアです。
トモヒーです。
今回深める映画は、ズートピアです。
2016年のディズニーアニメーション映画。
簡単にあらすじを説明すると、
さまざまな動物たちが共に暮らし、誰もがなりたいものになれる街、ズートピア。
ウサギの新米警官ジュディが、ひょんなことから出会った狐の詐欺師ニックと組んで、街の失踪事件に挑む物語。
平和だったはずの街に偏見と分断が広がっていく中、2人は事件解決を目指していくが。
監督は、塔の上のラプンツェルのバイロン・ハワダとシュガー・ラッシュのリッチム・ワ。
脚本は、ジャレット・ブッシュとフィル・ジョンストン。
出演は、ジニファー・アグトインとジェイソン・ベイトマンとなっております。
映画のメッセージと背景
はい、もう9年前なんだね。
9年前、だからもうほぼ10年だよ。
そうだな、一昔前だな。
分かったよ、でも。
いや、まずは聞くよ、それはもうな。
対話型番組なんだ。
それはもう、一旦聞かないとさ、だって。
みなさん、助けてください。
反論しようもない。
こいつ結構準備してきてるような気がしますっていう。
いや、でもまあちょっとな、言いたいことはたくさんある。正直。
ただ、嫌いだからダメです、これはみたいな感じにするつもりは妄当はありません。
で、別に正しいかどうかもわかんない。
この映画はリベラルの到達点であると同時に終着点だったということをみなさんにお伝えします。
じゃあ、どっちに一票入れてくれるんだっていう話になってる。
そうだね。
じゃあちょっと、僕からいいですか?ずっとピアノの魅力を十分伝えていきたいと思ってるんですけど。
まず、メッセージだよね。
つまり、この映画が何が言いたいのかっていうのは結構はっきりしてんじゃん。
まあ、そうね。口で、セリフでもね、言ってるものではあるしな。
そう、ラストはだって演説で終わるし。
オバマかなと思ったよね、本当に。
ジュディイコールオバマ?
そう、説。
つまり、その困難は乗り越えることができるんだっていうことです。
この困難っていうのは何を表してるのかっていうと、
このずっとピアノの中では、たぶん自分の性質とか本能とか、
それらっていうのは困難として動物たち、俺らで言えば人間たちは乗り越えることができるのではないかという。
というか、乗り越えるべきものだとして描かれてる。
そうもんな。てか、あれなんだよね。
乗り越えてきたよねっていう前提の劇から始まるわけだから。
そう、冒頭ではっきり言ってんだよね。
今まで、これまでの世界はこうでしたと。
恐怖心とか、知恵の上とか。
肉食動物は知恵の渇望みたいなもので、
本能的な行動原理によって動いてて、
それによって草食動物は怯えながら生きてたし、
その世界の中で生き残るために、
あらゆる防衛行動みたいなものを取ったりしてやってきたと。
それがもう必要なくなりましたと。
乗り越えました、俺ら。
ってことだよな。
お前は知らねえけど、俺らは乗り越えてきたんだよ。
おい、ちょっと気づけよ。
むしろ反撃の材料として取っておこうって感じだけど。
なんか目持ってるこいつって。
でも人類の歴史も、ある種正しい歴史としては、
そういう道を辿ってきてるはずだよね、一応ね。
いろんなバカのことしながらも、ちょっとずつやっぱり、
いろんなことが良くなっていってる。
困難を乗り越えて、人間の暴力的な性質とか、
そういったものをある程度みんなでカバーし合って、
ここまでやってきたよねっていうことだよな。
まさにあれだな、リベラル、進歩的な価値観って感じだな。
そういう困難は乗り越えるためのものであって、
その真のユートピア、ズートピアなんだけど、
毎回これ注釈がいるからめんどくさいんだけど、
その真のユートピアっていうのは、
そういった困難を乗り越えた先にあるっていうことだよ。
そしてそれは乗り越えられますっていうことを言いたいって。
そうだな。
で、実際にこの映画では乗り越えてますという、
お手本ですって。
です。
オバマですって。
オバマはそんな喋り方しない。
確かに。
そうそう、そういう障壁っていう言葉を使ったけど、
そもそもこの映画で主人公のジュディがウサギじゃん。
ああ、うんうん。
で、映画の中でも結構いろんなものを飛び越えるシーンが多いの。
確かにね、なるほどね。
例えば冒頭とかでも、
訓練のシーンみたいなので障壁を飛び越えたり、
ジュディの夢と障壁
犯人を追っかけるときに障害物を乗り越えたりとか。
注射禁止のやつも大ジャンプしてたしね。
だからウサギなのかなっていうのもあるんだけど、
そもそもがジュディがズトピアに住むことになるまでの話が、
警察官になりたいってジュディは思うわけじゃん。
草食動物なんて警察官になれないよって。
弱い生き物なんだから、
そんな何かを取り締まったりできるわけないって言われてる世界の中で、
警察になりたいっていう夢を叶える。
叶うんだけど。
その時に警察学校で文字通り障害物訓練みたいなのさせられてる。
確かに。
もう視覚的にすごいそのままなんだけど、
障害物を乗り越えた先に、
ズトピアの生活が待ってるわけ。
物語の形を見ても。
なるほどな、確かにな。
これズトピアに生まれ育った人の話だったら、
かなり印象違ってるんだけど、
彼女は自分の努力でユートピアっていうね、
ズトピアなんだけど、
での生活を手に入れるっていう話が、
偏見との向き合い
もう今言った人類の進化とか、
リベラル的な思想みたいなのがかなり現れてるじゃん。
混乱を乗り越えた先にユートピアが待っている。
要するにいろんな障壁はあるということだけども、
しかもその一番の障壁は、
ズトピアの最初の劇で現れてるみたいな、
本能的な野生とか野蛮さみたいなものだけど、
それを乗り越えていった先に、
理想の世界があるのだと。
みんなで行こうぜと。
頑張って行こうぜと。
努力の先に幸せが待っているっていう。
なるほど。Yes, we canであると。
Yes, we can。
じゃなくてTry everythingであると。
一緒なんだけど言ってることはほぼ。
まあね、そうね。
それは正しいですよね。
正しいですね。
正しい価値観ですよね。
圧倒的に正しいね。
圧倒的でしょこれ。
気持ちいい。
正しさ気持ちいい。
気持ちいいって。
メモだなこれもな本当に。
何なんだよ。
正しいが気持ちいいんだな本当にな。
でも実はジュディって最初から結構完成されてるキャラクターなんだよ。
まあまあそうか。
そうじゃそうか。
結構そのもともと正義感も強くて。
で、なんか努力もできるし。
で、結構自分を客観視することもできるっていう。
客観視か。
特にこの映画の中の重要なテーマの一つで、
その偏見とか差別みたいな。
バイアスみたいなものっていうのに、
結構すでに気づけてるわけ田舎にいる時点で。
ズートピアに向かうさ、列車に乗り込む前とかに両親が送りに来てて。
両親がキツネに気をつけなさいみたいなこと言ってて。
ほら子供の頃にギデオン、なんだっけなんとかみたいな。
グレイね。
ギデオン・グレイ。
ギデオン・グレイ。
ギデオン・グレイにキツネのね、同級生みたいなのにいじめられたことがあるでしょみたいな。
言われてジュディは、あれはたまたまいじめっ子がキツネだっただけだよって。
キツネだからイジワレだったんじゃなくて、
ギデオン・グレイがイジワレだっただけだから、
キツネという属性は関係ないので、めっちゃコンセプトされてるんでやばいね。
もう出馬できます。
そっかそっか。
あいつがもしかしたら次の市長になるためのPRVみたいなもんだったのかな。
それもそうだし、あとその、
ずっとPRついてからさ、
警察署に初めて行った時に、
受付にいるベンジャミンっていう、
あれなに、チーター?
なんだ。
あれ、ユキヒョウなのかな。
ユキヒョウ。
ユキヒョウは違うか。
でもなんか、チーターとかっぽいよね。
ヒョウかな。
あいつになんか、かわいいねーみたいな。
ウサギの警察官だーみたいなこと言われて、
あっつってジュディが、
まあ同じウサギ同士だったらそういうことは使ってもいいんだけど、
違う動物がそういうこと言うのはあんまり、
よろしくないのでは?みたいなことを、
やんわり言って、
ああそうだねーとか言って、
反省するんだけどその、ベンちゃんが。
そうね、なんかステレオタイプを、
なんか押し付けるっていうのは、
ちょっと今の時代どうなのかなーっていうのが、
もうわかってる。
もうできてる。
できてるわー。
すごいこの子っていう。
なんかあの、そういうのよくないと思います、
みたいなことも言わないじゃん。
あーそうね、確かにね。
ちゃんと話せばわかるという、
気持ちを持って、
でもなんか、泣き寝入りじゃないけど、
相手のためも思って、
一応指摘するみたいなこともできる。
人間ができすぎだろっていう。
まあ人間じゃないんだけど。
まあ人間じゃないよ。
しかもそれ言われて、
相手もちゃんとわかる。
そう。
一発で。
成功体験。
成功体験。
積み重ねてますっていう。
もうでも、完成されてんだよ。
ほらほら、世界はどんどん良くなっていく。
努力で。
っていうことだね。
つまりその偏見っていうのは、
間違ってますよっていう。
偏見で判断するのは良くない。
ってことはもう既にわかってる。
主人公のジュディは。
で、この映画の中で結構その、
肉食動物、草食動物って、
分かれてるけど、
これもなんかすごい良いなと思ったのは、
わかりやすくその、
人種のメタファーとか、
性別とかって、
なんか特定のものじゃなくて、
なんかどういうものにも結構置き換えられるじゃん。
確かにね。
はっきりこれのメタファーだなっていうのはないんだよな。
そうそうそう。
さっき言ったみたいに、
人種差別という視点でも見れるし、
ジェンダーの差別としても見れる。
強い男性と弱い女性みたいなステレオタイプとして、
描かれてるとも見れるし。
肉食、草食みたいなね。
階級とかとしても見れるかもしれないし。
だからなんか見たこっちがすごいこう、
いろんなことを想起するというか。
そうだな。
当時だったらもしかしたら、
マイノリティとマジョリティっていうことだったかもしれないしね。
そうね。
強者と弱者みたいな。
そういうふうに、
種族で判断するのは良くないっていう価値観を、
もうすでにジュディは持ってるわけ。
普通の映画だったら、
それを描くために二次角で使うんだけど、
理想と現実
もう出来てんだよ。
なるほど。
出来兎だから。
出来てるから。
じゃあ、そんなジュディが、
超えられない障壁は何なのかっていう話なんだけど。
物語がそこからスタートしてるから、
そのジュディがそこから先に、
いろんな障壁にまたぶち当たっていく。
そうな。
それは何なのかってことよ。
これはもうはっきり言って、現実。
なるほど。
人を偏見とか性質みたいなので判断するのは、
間違ってるのは理解してるんだけど、
その後の彼女は、
偏見とか性質が正しい時もあるってことに、
直面していくんだよ。
そういうことか。
そう読めるのか、確かに。
もしかしたら、両親が言ってたように、
キツネは本当に狡猾で、
ずる賢くて、
悪いやつだってことが合ってるかもしれない。
だって実際、
キツネ名前なんだっけ?
ニックニック。
ニックは実際詐欺師だったかもしれない。
詐欺師だったっていうね。
詐欺まがいのことをしてたんだよ。
大変狡猾な、
詐欺じゃなかったとしても、
ずるいことをしてたっていうことだよね。
そう。
街で見かけた時に、
ちょっと両親が言っていた、
ステレオタイプを思い出した、
表情するんだけど、
ジュディは。
おかけで言ったら、
本当に詐欺まがいのことをしてたっていう。
そんなわけないって思ってた。
偏見っていうのは正しくないって思ってたけど、
でも正しい時もあるんだなって。
っていう現実が出てくるし、
そもそも彼女が、
最初中勤取る役やらされるじゃん。
はいはい。
ジュディが。
あれ、午前中までに何百取るみたいなことを、
無理難題に投げつけられて、
持ち前のね、このポジティブさで。
そうね。
100件?
じゃあ200件やってやんよみたいなのも。
絵に描いたようなポジティブさでね。
本当に取っちゃうんだけど、
あれは何であれができたかっていうと、
彼女は耳が良くて、
体がすばしっこいから。
なるほど。
ウサギは大きい耳をしてる。
メーターの音を遠くからも聞けるから、
ものすごい勢いで走っていって、
取れるっていう描写になってる。
つまりウサギの偏見としては、
彼女は正しい行動をしてる。
なるほど。
実際に偏見と属性が、
能力が一致してるってことか。
つまり性質は武器にもなるっていうことでもあるんだけど。
ニックの件もそうだし、
それは自分が実体験として、
子供の頃にギデオンっていう、
同級生の狐に襲われたっていうのもあって、
ちょっと疑いの目を抜けたっていうのもあるけど、
実際に詐欺まがいのことをしてたし、
あと、
怠け者は仕事が遅かったし、みたいな。
あれもだからすごい、
物語進まねえんだけどってこっちも思っちゃうっていうね。
ヤキモキするって。
しかも肉食動物が凶暴化するっていう。
あそこが一番の、その現実。
後で覆さればするんだがってところね。
そういった現実にぶち当たるわけ。
でも、彼女の理想としてはやっぱり、
何にでもなれる街っていう、
ズートピアン憧れてるから、
ニックの手下としていた、
狐の赤ちゃんのふりするおっさんいたじゃん。
あれフェネックなのかな?
かわいい見た目指定ってやつね。
これも怒られるわ、ほんとに。
あいつが象になりたいみたいなことを言ってる子に対して、
このままやっていけば何でもなれる。
象にでもなれるよ、きっと。
みたいなポジティブなメッセージを残すんだけど。
現実としてはなれないんだよね。
まあ象にはなれないだろうって感じかな。
そうそう。
おためごかしではある。
まあなあ、そうね。
っていう、そういう現実を見せられる。
ジュリーは都会生活の中で。
最初から関西してたジュリーが、
それこそリベラル的に正しいジュリーが、
リベラル的に正しいまま大人になり、
リベラル的な正しさの勢いに乗って、
TRY EVERYTHINGを聞きながら、
ズドフィアにやってきて、そしたら、
実は思ってたのと違うみたいな。
もしくは私の正しさ、これまでの、
何年間なのかわかんないけど、
偏見とその実態
正しさが通用しないみたいな現実が、
実はあったっていうことだね。
でもそこでやっぱりめげないんですよ、
ジュリーは、ポジティブだし。
めげませんね、ほんとに。
だって、よくよくこの映画見ると、
ちゃんと偏見は間違ってたってシーンもあるんだよ。
ミスタービッグっていう、
名前からしてでかそうなやつは、
ちっちゃいネズミだったし。
そうね。
マフィアのボスみたいなね。
あいつはなんか、
白クマかよって思ったら、
実はちっちゃいネズミだったみたいな。
最高権力者が。
し、結構俺が好きなシーンは、
ほんとにさりげないんだけど、
なんかジュリーばっかりそういう、
例えば偏見っていうものに囚われてるような描写が多いけど、
ニックも実はそういう偏見に囚われてるっていうシーンがあって、
終盤でさ、
要するになんだっけ、
夜の遠吠えみたいなものの正体がわかるじゃん。
動物を凶暴化させてる原因がわかって、
で、車走らせてニックのとこをジュリーが行って、
で、2人で一緒に行動し始めた時に、
車の中でブルーベリーが出てくるのね。
そうね。
これ後で重要なアイテムになるじゃん。
要するに最後、
自分が撃たれたかのように見せるために、
そのブルーベリーを使うっていう小道具として出てくるんだけど。
毒薬とたまたま同じ色だったと。
ブルーベリーが。
これ単なる伏線のためにわざわざ、
ここでブルーベリーあるわって出てくるのかと思いきや、
あの時にニックが、
お前の実家ブルーベリーも作るんだっていう。
言ってたね。
言ってたんだよ。
確かに。
ウサギイコールニンジンっていう偏見を彼は持ってたけど、
お前ん家ブルーベリーもあるんだって。
現実でありそうな会話。
普通に現実でありそうな会話。
そうか、そうな。
っていう、やっぱり、
努力と成長のメッセージ
本当に見てみないとわからないっていう現実もあるっていう。
そうかな。
この映画、動物っていうのに置き換えてることによって、
やっぱり、かなりわかりやすくなってるんだけど、そういう偏見が。
こういう動物はこうなりそうみたいな。
そもそも俺らの中にも、
前提として、前提知識としてある程度入ってるもんな。
だから、そういう動物にすることで、
より俺ら人間が見て、
自分の差別意識に気づくようにもなってるっていう。
まあ、そうね。
だから、俺もそう思っとったっていうのは、
多いはずだね。
ウサギブルーベリー作るとやっぱ思わん。
それは脚本上は、なんつーの。
脳アレなんだけど。
してないから、多分、動物は。
まあ、そうね。
それにしても、なんつーの。
まあ、もちろん脚本だから何とでもできるんだけど、
そもそもだから、
なんか狐って、なぜかそういう、
まあ、日本でもね。
ずる賢いみたいな。
狐にバカされたんだ、みたいな。
のとかがある。
なんかそういうイメージがあるけども、
いやいや、狐だって、
ボーイスカウトに入りたかったんだけど、
なんなんだろうな。
ジュニアレンジャーに入って、
仲間を助けたい、みたいな。
そういう狐だっているんだぞ、と。
だから、そのジュディは、
ジュディが体験してるのはやっぱり、
いろんな現実があるけれども、
それにとらわれないってことは可能だよ、
っていうことを教えてくれるわけでしょ。
なるほど、なるほど。
これ希望でしょ。
うーん、そうだな。
ですよね。
はい。
なんかすごい怒られた小学生みたいな。
はい、希望です。
希望ですよね。
これそれこそ、先生がめっちゃ正しいこと言って、
子供が、はい、そうです、みたいな。
じゃあ、仲直るためにごめんなさい、言って、みたいな。
僕が間違っていました、と言えば、そういうやつ。
間違っていました。
すみませんでした、っていう。
希望なんだよ。
だから、ラストのジュディのスピーチでも、
現実はとても厳しいって言って、はっきり言ってるんだよな。
シンプルじゃないと。
要するに、偏見が合ってる、合ってないとかじゃなくて、
合ってる時もあるし、間違ってる時もあるし。
現実としてね。
自分の今までの生きてきた経験とか、教えられたこととかで、
間違った偏見を持ってしまって、
それによって行動してしまうこともある。
けど、Try Everythingの歌詞にもあるように。
お前何にゃにゃにゃしてんだよ。
綺麗に落ちていくな、どんどん全部っていう。
全部綺麗に落ちていくんだよ、本当に。
やっぱよくできてる映画だからな。
努力をすれば、
特にお互いを理解しようとすると、
みんなが輝けるよっていうね。
ジュディが聴いてるTry Everythingってね。
シャキーラの曲ね。
劇中ではガゼルっていう、よくわかんない、
インフルエンサーみたいになってる。
日本語だったら、吹き替えだったらね、
ドリームアミさんがやってる。
ドリームアミ?
お前ドリームってついてるって言うなよ、もう。
ドリームだってね。
つけようと思います。
つけれるのがズートピア。
名前に。
ドリームアミさんはズートピアの住民じゃないから。
え、違うから。
我々の方の。
そうかそうか。
努力すればできるって。
なるほど。
失敗しても恐れずやり直せっていう歌を歌ってるわけでしょ。
だから自分たちの中にも、
間違った反応をどうしてもしてしまう時ある。
それを認めないわけではないわけ。
実際だってそれをこの本のあたりの中で学んできたわけだもんな、
ジュリーは。
それはもう否定できない事実として、
自分は草食動物であり、
こういう性質を持っている。
でもそうじゃない時もあるよっていうことを頭に置いて、
でもそれでも間違ったことをした時は、
謝って反省して努力をすれば何にでもなれるよって。
なるほど。
トライエブリッシング。
綺麗な話だなーって。
そのためにはやっぱり努力が必要なんだ。
努力もこの映画のキーワード、
みんな仲良くとか、
何にでもなれると、
でも自分の中に偏見があるみたいな、
プラス努力が相当押されてるよね。
そりゃそうだろ。
現実だって努力が全てだよ。
怖い。
この先生怖いみたいな。
努力しろよもうちょっとお前。
2016年ってこんな感じだったのかなーもしかして、世界が。
だってこの映画の中で唐突に、
ヌーディストヨガクラブみたいなの出てくる。
出てくるね。
あれもさ、要するにそのズートピアという、
ユートピアに住んでいる動物たちは、
常日頃からヨガで自己研鑽して、
マインドフルネスを。
隠されたリアル
なるほど。
体現してるわけ。
マインドフルネス。
マインドフルに生きられるように。
そう。
努力してる。
これはこじつけじゃねえかな。
じゃないとあそこで、何ゼンラヨガクラブが出てくんだよっていう。
まあ確かにな。
そうだ。
だろ?
そうだなと言いながらか。
そうだね。
それも努力と結びつけようと思えばできるよね。
この作品の世界観だとな。
そうです。
自分で、もう一つ上の高みを目指すんだよやっぱり。
なるほどな。
っていうのがメッセージのいいとこですよね。
やっぱ皆さんね。
みなさん。
あれ?
あれ?いますよねみなさん。
ズートピアノみなさん。
みなさん?みたいな。
彼が演説してる間みなさん。
あれ?
だいぶね長かったですけども。
超講説の間。
みなさん。
何されてました?スマホとかいじってないですか?
ちゃんと聞いてくれてるから。
ズートピアノみんな。
そうね。
そう。
それプラスやっぱりその、もう一つこの映画で素晴らしいなってものがやっぱり演出。
あー。
まあやっぱ子供にもわかんなきゃいけないからな。
そう。わかりやすさがやっぱ異常なんだよ。
うんうんうん。
半端ない。
うん。
これはやっぱりディズニーのみなさんも努力していらっしゃる。
なるほど。
もうなんか本当に息苦しいよ。
聞くけど。
聞くけどってなんだよ。
聞きますすいません。
努力して聞きますちょっと。
努力。
みんなやっぱ努力してるわけ。
うんうんうん。
お前がズートピアの文句言ってる間も、ディズニーのみなさんは寝ずに努力していらっしゃる。
そうね。寝ずに、最近の日本のテーマでもあるしね。
そう。
働いて働いて働いて、ズートピアを作りますっていうね。
そう。
人がね。
あのー、特に俺がこの映画であのすごいなって思ったのはやっぱり構図。
あー。
と、あと照明だよね。
うんうんうん。なるほどなるほど。
構図って言うとすごい難しく考えるかもしれないけど、要するに子供が見て、話が全部入ってこなくても印象で何が起きてるかわかるっていう。
あー、だからそうなんて言うかな。
えーと、脚本でとか、セリフ回しでとかじゃなくて、つまり説明すんじゃなくて、見た瞬間にわかるようにしてあるっていうことかな。
まあ、映画の基本的なテクニックでもあるんだけど、特にアニメーションだからいろんなことができるわけ。
あー、まあそうか。確かに、ゼロから作れるわけかな。
特にこの物語の中で一番結構重要だと思うのが、冒頭でギデオンっていう狐の幼馴染みたいないじめっ子にジュディがいじめられるシーンがあるじゃん。
あるね。
で、あれが結構彼女にとってはトラウマになってはいるんだよね。顔を傷つけられてるし。
で、彼女の良心的にはそんなことないと。狐が全員こんな悪いわけではないってわかってはいつつも、やっぱり心の奥底でこの記憶がやっぱり潜んでいるっていうことになってるよね。
うん、なるほど。
で、それが爆発するのが後半で行方不明になっていた動物達が見つかって、で、ジュディが記者会見させられるところがあるじゃん。
で、記者会見終わった後に記者会見の内容について、要するに肉食動物っていうのは本能的には凄い凶暴性を持っているので、
それが表面的に出てきてしまってこういう事件が起きたかもしれませんみたいなことを記者会見にうっかり言っちゃうんだよね。
なんかこうDNA的なね、野生の本能が肉食動物にはあるからっていうのを事実としてですっていうことで言っちゃう。
まあ確かに事実としてはその通りなんだよね。だって実際に暴れているのは肉食動物だけだったしっていう。
でも原因わかんないけど何となくでも知識で言っちゃうみたいな。
しかしそれで大切な友達ニックが相棒が傷つくと。
演出技法の分析
記者会見を終えて横に戻って行った時にちょっとした対立になって怒られるんだよね。傷ついたという風に伝えられて。
で、その狐よけスプレーみたいなの両親からもらってたやつを腰につけてるのまで指摘されて。
俺がじゃあお前をまだ襲うって思ってるのかみたいな。
ずっと実は気づいてさそうと。
っていうシーンがあるんだけど、この2つのシーンってほぼ同じように撮られてる。
あーなるほど。
ギデオングレイから襲われたシーンとニックから怒られるっていうか、ニックに俺は傷ついたぞと言われるあのシーンか。
記者会見前まで2人が喋ってる、ニックとジュディが喋ってるシーンってちょっと引きで撮られてたりとかして、2人は結構同じぐらいのサイズに映ってるね。
確かに、そうね。
だけどその帰ってきた後から同じ場所で喋ってるのに全く違く見えてるの。
そのサイズが違うし、ジュディが手前で奥にニックがいてっていうのをこの下からの煽りみたいなの撮ってて。
なんかあれなんだよな、下から煽りで撮ると大きく見えんだよな、奥にいる人の。
そう。
これも力関係を表すのによく映画では使われる手法なんだけど、焦点の合い方とかも完全に全く同じように見えるように撮ってる。
つまりジュディの記憶の中でフラッシュバックしてるの、あれ。
だから最終的に狐よけスプレーに手を伸ばそうとしてしまうっていう。
カチッてボタンを開けちゃうっていうね。
これはもう本当に見てすごい、そのまま理解できるっていう。
なるほどな。
これ努力です。
いやでも努力っていうか、構図の妙ですよね。
構図の妙です。
でも構図の妙を作り上げたのはディズニーの皆様の努力ですと。
努力です。
光の使い方
いうことね。
これ僕らがやっている映画ファンのユートピアこと深めるシネマクラブの方で僕が詳細にまとめておりますので、こういった演出の妙。
誰でも何ができるんだっけっていう。
誰でも何かができる深めるシネマクラブ。
有料コミュニティの方でね、ちょっとまとめているので。
これ配信後1週間ぐらいちょっと無料会員でも見れるようにしようかなと思ってるから。
なるほど。
一気に商売臭くなったな。
まあまあまあ。
無料、会員登録だけすればね、見れるっていう状態にしてるんで。
概要欄から気になる方は見てもらいたいなと思うんだけど。
あとまあ照明もすごいんだけど。
なんかね、この映画でその主人公たちがその太陽に照らされてる時と、
人工的なちょっとまあ要するに感触、青白い光とかそのデジタルデバイスの光とか、
その照明、あのいわゆる電灯みたいなものに照らされてる時っていうので結構意味がちゃんと明確にあって。
太陽の光か電気かみたいなことね。
そう、あの要するに温かいオレンジ色の光なのか、月明かりとか、蛍光灯とか、懐中電灯とか、冷たい光みたいな。
はいはいはい、暖色寒色みたいな。
そう、まあ主人公たち結構その太陽の下にいることが多いんだけど、動物だし。
この映画のまあいわゆる大どんでん返しというか黒幕、そして出てくるあの羊いるじゃん。
うん、副市長ね。
ベルウェザー副市長ね。
彼女は一回もその暖かい光の中に出ることがないんだよ。
えー、気づかんなあ、でもそれは。
びっくりするぐらいその青白い光の中にいることが多い。
はあ。
あの終盤その実は黒幕は私でしたってことになるときも、ジュディとニックをその彼女が追い詰めようとするんだけど、
ジュディとニックは博物館かな、の中のオレンジ色の光の中にいて、彼女はその青い懐中電灯の光の中にいるとか多いし、
そのネタバラシの前の時点でも、例えばあの地下室でなんか自分のなんか狭いオフィスみたいな物置みたいなところでパソコンでナンバープレートを調べてくれるシーンがあんじゃん。
車の持ち主ね。
あの時もパソコンの青白い光が顔にバーって光ってて、青いんだよ。
で、その他にもその警察署内にいるときも、彼女がいるところだけ蛍光灯の光みたいな。
しかもそうか、だからあの人が黒幕でしたよっていうネタバラシがされる前からずっとそれやってんの?
そう。
つまり、太陽の温かい光の下にいるのが動物としては自然じゃん。
ナチュラルな状態であって。
彼女は不自然であるっていうことが案に示されてるっていう。
なるほど、なるほど。
見た印象で、見てすぐわかるようにってことじゃないけど、常に無意識的な印象としてこの人は不自然だっていうのが、あと冷たいっていうのがわかるようになってる。
一番面白い例が警察署の署長にジュディが呼び出されていったときに、その署長のオフィスの中は太陽光がめっちゃ入ってんだけど、
その部屋に来るわけ、そのベルウェザーが。
彼女が扉バンって開けた、外はすごい蛍光灯の光みたいな白い光のわけ。
開けたらいるときはね。
そうそう。
その廊下側は白っぽい、もしくは緑っぽかったりもするんだけど。
とにかくなんか不自然に青白いというか。
はいはいはいはい。
っていうのもあって。
太陽のもとにいるっていうこととの対比になってる。
やっぱり自然なものじゃん。
動物っていうのは外にいるものっていうので。
うんうんうんうん。
この辺の対比がすごい効いてるっていう。
なるほど。
これはベルウェザーの副署長だけじゃなくて、物語上、例えば動物が凶暴になる瞬間とか、月明かりのもとだったり。
あーそうね。
家訪ねてたときの運転手の人とかも、人じゃねえよ。
もうそうだしね。
これ何回やるんだよ、人じゃないんだけどね。
確かにな。
だしイタチがリムジーの中で凶暴化するときも月明かりのもとなんだよ。
キャラクターの運命
カワウソかなあれは確か。
カワウソか、カワウソか。
あとは動物たちが捉えられていた研究施設みたいなところも人工的な光で照らされてて、
ジュディとかもスマホのフラッシュとか、懐中電灯とかでその中を探検していくっていう。
なるほど、どっちもやっぱり白い青白い方の光なわけや。
そう。
光でやっぱり印象が全然変わるっていうことよね。
そう、これはもう子供が見てもわかるっていう風になってる。
確かにそれで言うと所長は超差別主義者っていうか嫌なやつとして最初から出てきたけど、
あんまり嫌な印象はそんなにないんだよな。
なんかよくわかんないけど。
もちろん光だけじゃないんだろうけど。
なんかスマホアプリで遊んでるシーンもあるしな。
それはもう脚本とかの妙になってくるわけね。
で、もう一個最後に言いたいのは、顔に光が当たってるかどうかっていうのがすごい重要なわけ、キャラクターにとって。
ジュディとニックが完全にヒントがなくなって、ゴンドラに乗って街に帰るシーンがあるじゃん。
あるね。
あれもものすごく落ち込んだ状態からヒントを見出すっていうね。
監視カメラがあるぞみたいな。
ゴンドラの上で。
二人がニックの過去とかも語られて、まだやれるかもって思うときは暗闇から朝日に向かって進んでいくし。
顔に光が当たってない状態から真正面から太陽の光がサンサンと降り注ぎ始める。
もっと細かいあれで言うと、序盤の方で中勤取ってるジュディが全然仕事が楽しくなくなってきて。
もう訴えるんだったら交通裁判室ってうっさいみたいな。
あの時とかはもう完全に光が逆光から降り注いできてて、ジュディの顔に光が当たってない。
そうだったっけ。
で、その後にその強盗事件みたいなのに遭遇して、まだやれる、私まだ警察なんですって言って走り出すじゃん。
うんうん。
あそこから顔に光が当たり始めるっていう。
あーそうだったっけ、なるほど。
で、最後のそのニックと和解するシーン。
うんうん。
あの、一回こう決裂したけど、ジュディが迎えに行って。
うんうん。
あそこが一番わかりやすいんだけど、なんか橋の下でなんか話し始めて。
うん。
だから橋の下だから光が当たってないわけ。
うん、ちょっと暗いんだよな。
そう、ジュディがもう完全にもうほんとごめんなさいっつって。
うん。
あの、許してもらえるかはわかんないけど、私が悪かったっていう話をしに行くっていう。
あの、人間としてできてるやつの謝り方するところね。
歓声してるからね。
そうね。
うん。で、それをニックがちゃんと受け止めるっていうね。
人間としてできてるやつの受け止めさせるやつね。
そうね。
まあ、ウサギとキツネなんだけどね。
そう。
うん。
それも2人がそのすごいこう落ちてる時は、その影の中にいるんだけど、カットがパッて切り替わったら何故かニックだけ太陽の外にいるんだよ。
うんうん。
橋の影の外に立ってて。
そう、なんか橋の下をもう抜けてんだよね、ニックを。
そう。で、そこに向けてジュディが出ていくっていう演出にもなってるっていう。
うん。
これよく見たらおかしいんだよ、そのニックの立ち位置変わってないのに、なんか次のカット見たら太陽の位置が変わってて、めっちゃ太陽が光ってるっていう。
なるほど。
エラーみたいな、ミスみたいになってんだけど、でもそれは意図的にやってるっていうことなんだよ。
なるほど、だからあれか、アニメでいわばそのゼロから何でも作れちゃうからこそ非常にその効果的に使えるんだと、使うんだと。
そう。
そして効果的に使えているということか。
分かりやすいね、アニメでこういうふうに解説されると。
まあもうちょっと詳しい内容はね、映画。
えっと、なんだっけ?
なんだっけ?
映画を見る人たちのが、何でもできる。
自分になれる場所。
あやふやな。
カムリシナマクラブと。
そこに全部ちょっと解説してますが。
だからね、本当にやっぱね、作ってる人たちも努力。
描かれてる人たちも努力。
まあ人じゃないんだけど。
これをどう否定できるんですかっていう。
なんか疲れてます?
疲れた。
ポジティブな話をこんなにしたのになんで疲れる必要があるんですかっていう。
これだよね。
上がっていくはず。上がっていくはずでしょっていう。
そうね。で、実際にみんな上がっていくわけよね。
これね、だからもうまさに大統領選挙のリベラル側の演説会みたいな。
すっげえなんかドームみたいなところで、スタジアムみたいなところでやってるんですよ。
で、もうみんな上がっていって、で、最後やっぱポップシンガーが出てくるっていう。
USA。
Yes, we canでもあるし。
そうだよ。
そうか、じゃあ俺はあの会場に行くと疲れるのか。
お前はどこ行っても疲れてるだろって。
まあね、じゃあ帰るかな、もう。
家でも疲れるって言ったから。
ここ家だし、俺その窓なりにもう布団があるからもう。
すぐかな、もう。
正しかったですね、良かったですねとか言いながら。
そうですよね。
ということで、今回はずっとての素晴らしい点を語っていきましたが、皆さんいかがでしたでしょうか。
感想は?
ツイッターのハッシュタグ。
お前が言うんじゃねえよ。
あといいのかお前、これ尺すげえ。
深めるのかにしてはお前、総集みたいになっちゃったぞお前。
0.5倍速で皆さん聞いてくださいね。
理想郷のメッセージ
なんでだよっていう。
皆さんも努力してくださいねっていう。
なるほどね、我々の番外家でそんな、何の努力なのか分かんないし誰が得するのかも分かんないからこれ。
分かった。
いいところは非常によく分かったよ。
メッセージも。
喋りづらいな。
分かったと思うよね。
人はすっごい単純化して言えば良くない部分っていうのはあるし、持ってるとかみんな持ってるけども、それを乗り越えていけばユートピアにこの街をすることができるというふうに言ってるわけよね。
だからジュリーも最後の演説みたいなところで、吹き返す字幕および英語で若干内容は変わるけどさ、とにかく基本的には困難はあるけども、強く言ってるのは一人一人が、あなたたち一人一人が自分の心を見つめて変わっていくんです。
ユートピアの絵の道は一歩ずつなのだと。
そしてその一歩とは、一人一人が自分の心の中にあるそれこそを客観視して、あなたの心の弱い部分みたいな。
そして乗り越えていこう、みんなでみたいな。
そしたら違いを認め合う街になるわというふうに言ってるわけよね。
悲しい。
これはね、このズートピアという映画、このメッセージを内包するために作られた、このズートピアという映画ね。
つまり何をこの映画は言ってるのか。
野蛮を乗り越えようって言ってるわけでしょ。
本能ね。
そしてそのために作られたわけだ。
おそらくそのメッセージの中核はそこにあって。
で、その乗り越えるためには何?努力。
これも中核としてあるわけ。
そのメッセージを伝えるために、このズートピアという映画は作られたわけだけど、
俺はこのズートピアという映画の世界観は非常に野蛮だと思う。
え?
大変野蛮な世界観をもとに作られた作品であり、
ズートピア、中で描かれているズートピア、それ自体は綺麗だよね。
でもそこに至るというか、そうするために捨てられたものがあるいは無視されたものがたくさんある。
その上で語られるユートピアなんて疑問だね。
ジョーカーじゃん。
やっぱジョーカーじゃん。
どうも。
皆さん危ないです。
ズートピアにやられた唯一の人類はジョーカーでした。
あなた119番してください。
離れてっていう、AED使う時。
先にAEDを持ってきておいてくださいっていう。
それでAED使われるのは俺にならないように気を付けようと思うんですけど。
どういうこと?
思うのですよ。
この映画の世界観は野蛮である。
本当に。
野蛮さなんてかけらもなかったよ。
動物だったけどね。
そういうこと言っても。
野蛮な動物は出てこないよね。
動物嫌い。
動物見てるとすごい嫌な気分がして、野蛮な印象があって。
それでお前の1時間ぐらいの説に対抗していくのは無理があるだろうっていう話なんですけどね。
素直な俺の印象で話していこうかなっていうふうに思うんだけどね。
最初は大冗談に構いましたけど、だってすごい勢いで正しさが来てたから。
怒涛の正しさだった。
一発印象的な言葉でカウンターパンチしてやろうかなみたいな。
こういうのも良くないんだろうけどね、多分ね。
ズートピアノ12の皆さんは心優しいからね。
そうだよね。
だから僕みたいなジョーカーの話も聞いてくれよね。
ジョーカー、アーサー・フリックは誰の話も聞いてもらえずに、ああなったわけだから皆さん聞かないとどうなるか分かるよねっていうことになるんだけど。
なんだい、なんだい、なんだい。
かけ出るものがあるって言ってたでしょ、この映画では。
言い方は難しいんだけど、意図的なのか意図的じゃないのか分からないんだけど、明らかにオミットされてるものが。
オミットっていうのは英語だとよく分からない。
簡単に言えば都合よく消されてるものがあるわけ。
これなんかたくさんあるような気がするんだけど、俺がとりあえず気づいたものとしては、これは象徴的な意味で言葉その通りの意味じゃないんだけど、それは経済と障害なんだ。
後編へ続きます。
57:02

コメント

スクロール