プロ野球における珍記録:1人の打者への19球
この時間は、日替わりコメンテーターが独自の切り口で、多様な視点を提案するCatch Up。 水曜日は、スポーツ文化評論家、玉木正之さんです。 玉木さん、おはようございます。
はい、おはようございます。プロ野球もだんだん熱を帯びてきたと言いますか、後半戦に入ってね、面白くなってきたと思うんですけども、
セリーグの試合で、先月の7月31日、私もテレビで見ていたんですが、なかなか面白いことがありましたね。え、何ですか?
ヤクルト・スワローズ対阪神タイガースの試合だったんですけれども、タイガースの最期投手が、ヤクルトの岩田選手に対して19球投げましたね。
え、1人に対して19球?
1人に対して19球。これはなかなかの記録なんですよね。
岩田選手が素晴らしかったのは、19球目をレフト前のヒットにしたというのも素晴らしい。
打ち取られなかったんだ。
ですけれどもね、1人に対して19球以上投げたっていうのは、過去に6人目だったらしいですね。
前例はあるんですね。
前例はあるんですけど、日本記録はね、2024年にありました、中日ドラゴンズの和久井投手が広島カップの矢野選手に投げた22球なんですね。
22球もすごいですね。
1人に対して22球ですからね。
まあ、粘ったんですね。
すごい試合、すごいですね。ファール17本で、1人の相手に11分間戦ったという。
うわー、疲れるな。
結果がファーボールだったんでね、これはピッチャーにとってはもう、腰からガクッと崩れるようなショックだったと思いますけれどもね。
最初に4球ボール投げた方が楽は楽ですよね。
まあ、そういう言い方もできると思いますけれどもね。
いやでも、そうか。
ただこれ、最近の記録がすごく多いんでね、面白いんですけれども。
2012年ですから14年前になるんですけれども、その時にソフトバンクのピッチャー井上さんが、日本半部のピッチャーの井上さんが、ソフトバンクの明石選手に19球投げたんですよね。
ああ、そんなことがありました。
これもファーボールだったんですけれども、この時に65年ぶりの日本大記録だって言われたんです。
65年ぶり、1947年に松井投手という、太陽という今はなくなった野球チームなんですが、そのチームの松井投手が投げた19球以来だったという。
だから2012年ですからね、今から14年前。
最近投げる人が多いという、一人に対して投げる方が多いというのは、やっぱり粘るバッターも多くなったというか、勝負に賭けるその執念というかね、そういうのが多くなったんだなという気もしますし。
この日本半部対ソフトバンクの記録が出た時は7月だったんですね。
私が取り上げた今回も7月でしたし、日本記録も9月でしたし、他にも19球の試合も調べてみましたら、だいたい8月なんですね。
後半戦に多いってことですか。
ということですね。後半戦に多いという言い方が正しいのか、それとも暑いからボールが多くなったのか。
なんでだろう。
なんでだろうというところはありますけれども、ファールボールに関してはなかなか面白いこともいっぱいあるんですけれどもね。
ファールボールのルールの謎と草野球の都市伝説
もしもバッターがピッチャー返しの球を打って、ピッチャーの足元に行きました。ピッチャーはそれを避けました。ボールが投手板に当たりました。
跳ね返ってファールになりました。ファールゾーンに落ちました。これはファールでしょうか。
でもフェアグラウンドの中に当たって跳ね返ったのがファールグラウンドだから、フェアなんじゃないですか。
これでファールなんですよ。
なんでですか。
というのは野手に当たらなかった。
選手に当たらないとダメなんですね。
なるほど。ピッチャーのプレートだったら当たって。
ピッチャーのプレートだったらこれはファールになっちゃうと。
もちろんベースに当たったのはフェアですよね。ベースがフェアでありますから。
そうですね。ベースはフェア。
でも投手板というのは足が踏むところはピッチャーだけど、これは道具ですからファールになるというルールがあるらしいんですね。
不思議ですね。ベースはフェアなのにプレートはファール。不思議ですね。
それとファール36球、36本打ったらアウトというルールがあったというのはご存知ないですか。
なんですかそれ。
あれご存知ない?
これ私たちというよりも私なんかの草野球では言ってましたよ。
36球ファール打ったらアウトねって。
アウト。いわば都市伝説なんですけれども、結構広まっていて、私がやってました小学校の時に小学生としてお寺でやってた草野球で。
それはファール36球打ってみようというんでね。
ファールばっかり狙っていて、お寺の壁の向こうにやってしまってボールなくしたっていうのは結構多いんです。
なんでファール36球がアウトかっていうね、これは結構都市伝説で残っているっていうのは各地に残っているのは分かったんですけれども。
そうなんですか。
36球逃げるにしかずっていう定評法の言葉があるんですね。
36球で要するにいろんな作戦があるけれども、いろんな作戦の中で一番いいのは逃げることだよっていう意味なんですけれどもね。
だから逃げるっていうのは、一応アウトになった方がいいよ、36球もあればっていうような意味から取られたのかもしれませんし。
また富岳36系とかね、36河川とかね、36にまつわる何か言い伝えてますか、数って結構多いんですよ。
私も京都のお寺で草野球やってたもんで、東山36法っていうのがあったんですね。
だから東山には寝たる姿の東山っていうことがありまして、うねがい続いてるんですけれども、36の峰があるという。
それでまあ36という数字がすごく頭に残っているというか。
おまけに当時は1ドルが360円だったと、これは関係ないかもしれませんけれども。
まあなるほどね。
そういうのでこれ、私はご存知だと思ったけれども。
僕は知らなかったですね。
これは結構全国に広がっている都市伝説。
それプロ野球ではないですよね。
ないです。プロ野球でもないですし、メジャーリーグでもないですし、そんなルールはルールブックのどこにも書かれていません。
だけどそういう草野球レベルでは地方にもある程度広まってたってことですね。
私が太鼓ベースという風に言っていながらやっていた野球でそうだったね。
太鼓ベースとテイクワンベースの関連性
これは以前何年か前に太鼓ベースと意味をしゃべったと思いますけれども、
日本各地に太鼓ベースとか鉄管ベースとか、たくあんベースなんていう言い方の野球の言い方があると、
それは全部テイクワンベースから来ているというようなことをちょっとしゃべったと思うんですが。
要するにロストボールがなくなってしまうのが多かったんですね。草村とか他の家に入ったりして。
その時に新中軍でしょうね、多分。
新中軍にアメリカ人なんかがひょいと言いまして、それでテイクワンベースって言ったんでしょうね。
その時それを聞いた子どもたちがたくあんベースと聞いたとか鉄管ベースと聞いたとか太鼓ベースと聞いたということで、
私たちは本当に太鼓ベース、太鼓ベースと言ってましたね。
その太鼓ベースではファール36球でアウトになるというルールがきちんと成立していました。
ただし36球ファールを打つのは本当に難しい。
それだけ粘るのも大変ですよね。
粘るの大変ですけれども、本当に一人でそんなに打席に立てたら怒られますよね。
早く変われって言われて。
再び19球の記録と岩田選手の技術
ただ最近私がテレビで見ましたファル19球投げた試合ですね。
阪神大学のやつ。
やっぱり面白かったですね。
10球超えたあたりからどこまで行くかなというような感じがしてきまして。
バットはカットする技術も高いってことなんですかね。
なかなかのもんでしたね。
岩田選手という役目の選手はミートするのがすごく上手だ、上手い選手ですからね。
ですから、おまけに最期投手というのはコントロールがものすごくいいエースですからね。
なかなか悪いピッチャーと悪いバッターでは生まれない記録だっていうのもあると思うんですね。
一度ファール36球アウトじゃないかという攻撃が出るようなそんな風景見てないですけれども。
なかなか難しいものみたいですね。
エンディング
今日は面白い話をお聞かせいただきました。
玉木さんありがとうございました。
はい、どうも失礼しました。
この時間は玉木政彦のキャッチアップをお送りしました。