2026-10-14 20:51

第476回 株式会社ヤマテ・サイン 代表取締役 安川重理社長【インタビュー解説編】

ポイント1:自身の経験を生かした事業拡大と揺るぎない自信
安川社長は既存の看板のデザインにとどまらず、前職の建築現場での経験を活かし「設置・施工」までを事業化して売上を拡大しました。与えられた家業をこなすだけでなく、ゼロから自分で新規開拓を行い実績を作った経験は、後継者にとって大きな自信になります。結果を出すことで「どうせ創業者の息子」という偏見を跳ね返し、経営者としての強靭なマインドを鍛え上げたプロセスは、事業を牽引する力強い成功体験です。

ポイント2:客観的な視点と「引き継ぐ条件」としての環境整備 
社長就任にあたり、社内の反対派に関する人事処置を先代に依頼し、引き受けるための条件とした点は非常に冷静かつ戦略的です。感情に流されず、自分がトップに立った際に組織が機能するかを客観的に見極めています。事業承継が成功した状態を作るための大前提として「人事で揉めていない」ことは不可欠です。最も消耗する社内政治の火種を事前に清算させた手腕は、事業を持続・継続させるための極めて重要な決断です。

ポイント3:部署の壁を壊し、「やる言い訳」を作る情報共有 
縦割り組織の壁を壊すため、営業・設計・制作・事務などを少人数のワンセットにする「ディビジョン制」を導入し、連携と一体感が生まれる環境を作りました。さらに、リレー形式の社内報を始めた点が秀逸です。人は変化を嫌いますが、社内報が社員同士を知り、対話するためのポジティブな「やる言い訳(理由)」として機能しています。派閥によるマイナス状態から、一枚岩の組織を作り上げた見事な社内改革です。

株式会社ヤマテ・サイン
https://yamate-sign.jp/

 

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