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はるか
前回に引き続き実例集をやっていきましょうか。
内容を入る前に、前回もお話ししたんですけど、今回は不登校のお悩み解決に対する理論と同時に、実際に不登校の子を支援したというお話をさせていただきたいなというふうに思っています。
もちろん、今日の話が全ての子どもに全部当てはまりますよということではないということは分かっていただきたいなということと、
もし本当にお困りの時は、個別の相談をしていただければなというふうに思っております。
ひとし
はい、じゃあ行きましょう。
はるか
前回話した通り、不登校の支援には大きく2つあるって考えていて、前回話したのが息しぶりの段階。
最初行きたくないなって言った時にどうするのかっていう段階のお話をしました。
今回は長期化した場合の話をしようと思っていて、これがすごく重要で、何でこれが大事かというと、最初は学校に行かせよう行かせようという考えの時期もあったんだよね。
結局再登校した方がいいんじゃないかと思う時期もあったんだけど、そうじゃないケースがあまりにも多すぎるなと思った。
具体的に言うと学校が合わない合わないっていうのが、その子の特性上の問題本当に合わないなって思う時もあるし、
ひとし
それは座って50分勉強するのが本当にできないとかそういう意味?
はるか
そうそうそういう特性上の問題も、あるいはギフテッド的な問題もあるし、
ひとし
めっちゃ頭がいいみたいな話?
はるか
そうそうそうっていうのもあるし、あるいはもうねあんまり言いたくないけど、
学校の先生の対応みたいなものがあまりにも国の目指しているものとかけ離れている場合とか、
いわゆる厳しすぎとか、絶対こうしなさいってみんなに同じことを押し付けるとか、
そういう話を聞くと、もしかしたら学校に全部戻そうとするのが正解じゃないのかなっていうところの考えに変わってきつつあって、
でもさ、学校休んで子供がゲーム付けになって、昼夜逆転してしまいましたみたいな話を聞くと、
これは何か支援する方法ないかなと思って考えて考えて考えた結果、今日の話をするということです。
ひとし
長期化した子への支援っていうのは、長期化っていうのははるかの中の定義はある?
はるか
そうね、厳密に何週間以上とか1ヶ月以上とか考えてなかったんだけど、
前回話したのが、なんだかんだ学校には行ってた。
行ったり休んだりを繰り返してたよね。でも長期化っていうのは、行ったり休んだりじゃなくて、もう行ってない状態。
例えばそれが1週間続いている状態もそうだし、あるいは1年間続いている子もいたと。
そういう子に対して前回言ったみたいにさ、急に学校と同じことしようとか、
そんなことをしても欲観の壁とか意識してもしょうがないから、今回はその長期っていうことで支援をしていきたいと。
ひとし
やっぱりそれは大事なんやねやっぱ。
はるか
もうこれが大前提。
そもそもねこれの本を書いている森田直樹先生は不登校はこのコンプリメントで99%解決するっていう風に提案しているわけなよね。
でもこの今回も不登校のコンプリメントの話はしないんですけど、ぜひ3話目のコンプリメントの回。
そうだよね。
あるいは前回の回をもうどうしても聞いてほしいです。前回の回でもコンプリメントの話は少ししているので。
だけど森田先生の話とか聞いたり本を読み進めていくとやっぱりいろんな違う支援してるなってことに気づいて、そのいろんな支援を俺の方で補足しようと思ったわけ。
ひとし
コンプリメントじゃない方法もいっぱい同時に使ってるみたいな感じ?
はるか
同時に使っている。だけど前提として一番子供に変化が現れるなと思っているのはやっぱりこのコンプリメント。
ひとし
どういうふうに具体的に支援したかというと、まず1日6項目標に子供に言葉を言う。
はるか
お子さんが何々してくれて嬉しいなとか。
あとは何々くん何々ちゃんはこんな力があるねっていう言葉をまず言うってことと、それと同時に書き出すってことをしてもらったんよ。
ひとし
それは親御さんが自分で書き出すよね。
はるか
スマホに書いてらっしゃった方もいるし、あとはノートに書いてる方もいらっしゃった。
で、このコンプリメントだけすればいいとかっていう話、3分簡単っていうふうに思う方もいらっしゃると思うんだけど、これがめちゃくちゃ難しいわけない。
ひとし
確かに。俺前回の回聞いて思ったけど、コンプリメントするための仕掛けをまず一回最初にやっとかなきゃいけないとかも確かになと思った。
はるか
はいはい。どういうこと?
ひとし
あれを、前日にお手伝いを頼んどくみたいなさ。
はるか
そうそう、まさに伏跡を作るっていうね。
ひとし
そういうのしたりさ、ちゃんと褒めようってマジで思わんと続かんなって思うよ。
めっちゃ大変よね。
はるか
そうなのよ。だからコーチング形式でやって、ある方からそのメッセージもらったのが、このコンプリメントをはるか先生に聞いてもらうだけでやっぱりやろうっていうモチベーションにはなるじゃん。
ひとし
はるかにこういうコンプリメントしましたっていうのを言うだけってこと?
はるか
うん。ただ報告するっていう形があるからさ、報告するから言わなきゃっていう動機が生まれるわけじゃん。
だから毎週このコンプリメントを聞かせてもらったと。もちろん毎日6個するとかっていうのはなかなか難しいんだよね。
そうよね。
だから全然数に変化はあるとはいえど、そのコンプリメントいいですねとか、あるいはこういう活動をしたらコンプリメントできるんじゃないですかとかっていうことを
もう二人三脚で毎回話をした。
ひとし
ほう。
はるか
で、するとゼロにはならん。最低でも俺が提案したコンプリメントはできるし、あるいは報告する前にコンプリメントをしてくださったりとかして。
ひとし
そっかそっか。タスク化されてね。
そうそうそう。
あ、はるか先生に広告するからっていうので無理やりにでも。
はるか
そうそうそうそう。だからこれ大事なんだよね。一人でやるんじゃなくて、誰かと一緒にやるっていうのが大事だなというふうに思ったあと。
はるか
でもね、このコンプリメントだけでめちゃくちゃ子供に大きな変化が生まれたんよね。
ひとし
おお、すでに。
はるか
そうそうそう。もう二人、その一週間目でもう三人とも喜んだのが、やっぱりその親の言うことに耳を傾けるようになったとか。
へえ。
そうそう。前まで全然耳傾けてくれなかったけど、すごい嬉しそうに話を聞いてくれるようになったとか、最初の一日目とかみんな言うのが何それ気持ち悪いって言われたりとかあるんだって。
ひとし
そうよね。
はるか
そう。多分普通はそこでやめるよ。だけど俺が言ってるから絶対に効果あるんだよって。絶対に効果あるんで言い続けましょうって言うと、分かりましたって言ってやり続けると。
で、そしたらだんだん自分から進んでお手伝いしてくれるようになったんですよとか、あとはこれ可愛かったのが男の子ね、中学校一年生の男の子が今までね全く早く起きたかったのに、このコンプリメントをし始めて朝起きて行ってらっしゃいって言ってくれたんですって。
ひとし
へえ。
はるか
もうこれ何年ぶりでしょって言ってそれをすごく感動してた姿がもう。
すごいね。
ひとし
すごく嬉しくて。
はるか
うーん。
そうそう。あとは自分のね好きなことを生き生きと話しかけてくれるようになったりしたとかあって、もう本当にコンプリメントだけでこんだけ効果があるんだなってことを実感したんだよね。
ひとし
なるほど。まずじゃあ方法3つあったうちの1個はもうコンプリメントをやっていきましょうってことだよね。
はるか
そうそうそう。でね、この3人支援したんだけど、次からの方法が合わなくてコンプリメントだけしますって方もいらっしゃったんだよね。
うんうん。
その方がどうしても伝えて欲しいって言ってるコメントがあって。
ひとし
ぜひこのラジオで話してくださいっていう。
はるか
そうそうラジオで話しますって言ったら、これぜひ伝えてくれたら嬉しいですって言ったのが、コンプリメントし続けるのが重要すぎるってことをお伝えしてもらえたら嬉しいです。
ひとし
このリスナーさんにってことか。
はるか
そうそうそうそう。大事ですよってことを伝えてくださったので、ぜひこれを皆さんにも伝えたいなと思って。
だからもう本当にコンプリメントが効果あるってことは、ここで俺はもう確信に変わった。
ひとし
具体的にはその愛情と承認のコンプリメントそれぞれを毎日3個ずつ紙に書くっていうことをやるのか?
はるか
やって俺に報告するってことをやった、まず。これだけでさ、めっちゃ素敵なノートになると思わん?
思う。
思うよね。子供のいいところがいっぱい集まったノートとかさ、捨てられんばい。
ひとし
それさ、1年分の記録とか綺麗な冊子にして取っときたいね。
はるか
取っときたいよね。だからこれ不登校の子じゃなくてもさ、
そうよ。
どうする?今さ、等しいの親御さんがさ、急に実は貯めてたのよって言って、コンプリメントのノート渡してきたら。
ひとし
すごいね。想像ができんけど。
はるか
だってまだ当時ってさ、ティーチャーティーチャーっていうラジオもなかった時代やろ。
ひとし
そんな時代に親がコンプリメントやってたなんて。
そっち?
ひとし
考えられんよ。
そっち?
今はさ、今はみんなティーチャーティーチャー聞いてるからさ、やるやん。
はるか
結構狭い世界になってるけど大丈夫?
はい。そう。だから、なんか俺もこれだけで実際支援してよかったなと思った。
ひとし
間違いない。
はるか
これだけでいい。ほんとに。でね、そのコンプリメントをずっとしましょうって言って、
同じこと繰り返してても、だんだんやっぱりね、親御さんとしてモチベーションが保てんくなってくるわけなんよね。
そっか。
で、次のステップに行きましたと。
はい。
で、次がグッド&ニューっていうのを取り入れた。
ひとし
グッド&ニュー。
はるか
で、グッド&ニューで振り返りをして、次の日の計画を立ててみたと。
ひとし
いいこととか新しいこととか。
はるか
あー、すごいね。鋭いね。
ひとし
これは鋭くないんじゃない?わかんない。
はるか
いやいや、グッド&ニューって言われてさ、いいことと新しいことって出る?
ひとし
出るわ。
はるか
あ、出るか。そうかそうか。
ひとし
出る出る出る。
はるか
で、グッド&ニューっていうのはまさに言ってくれたように、
今日1日の良かったことと新しい出来事を振り返るんだよね。
で、これの何がいいかっていうと、
これ自分の生徒にもしてもらってたんだけど、
アメリカの教育学者のピーター・クラインさんっていう方が使ってた手法なんだけど。
ちゃんとあるんだ。
リフレーミングっていう考え方で、これ聞いたことあるよね?リフレーミングって。
ひとし
聞いたことはある。なんだ?
はるか
フレーミングっていうのは枠組みするんだけど、リっていうことだから、
枠組みを入れ替えるというか、枠組みし直すってことね。
で、具体的に言うと、
今日良かったことまたは新しかったことを3つ書きましょうっていうことをタスクとして設けたんよ。
子供がこれは。
ひとし
これ子供が書くんだ。
はるか
そう、グッド&ニューノートっていうのを買ってもらってノートね。
振り返りノートでもいいんだけど。
で、子供は必ず毎日3つずつ良かったことか新しいことを書くと。
で、これ何でいいかっていうと、
ノーはまず空白を嫌うので、3つあったらどうにかして良いことなくても新しいことなくても埋めようとするという性質がある。
で、そして意外と振り返ったら良いこととか新しいことってあるんだよね。
ひとし
ありそう確かに。
はるか
でも習慣的に良いこととか新しいことに目が向くんじゃなくて、
結構自分の良くなかったところを振り返るっていう習慣になってる場合が多いのよね。
ひとし
なってる。
はるか
そうそう。だけどこれを毎日繰り返すことによって、
脳の習慣として良いことと新しいことに目を向けるっていう習慣ができるって。
だからポジティブな思考回路が定着化するっていう風に言われているわけなんだよね。
だからこれをまずしようということをした。
で、これが前も言ったようにコンプリメントする不責になるんだよね。
ひとし
そうなんだ。まあいいや置いといて。
はるか
で、次の日の計画を立てます。
ひとし
計画を立てるからね。
はるか
こんなことしたいなって。
で、実行してこれもまたコンプリメントする機会になるよね。
ひとし
だから計画立てたら、例えばじゃあこの時間で野菜切るお手伝いしようかとか、
じゃあこの時間は計算ドリルやろうかとかで、
っていう予定があったらその時どういう風にコンプリメントしようかの戦略は考えれそう。
はるか
こっちはできるわけよね。
まずいいことがあったらこんないいことがあったんだねっていう風に、
このいいことに目を向けてそこでコンプリメントする機会もあるし、
計画を実行できたら計画を実行する力があるねっていう風にコンプリメントもできるし。
ということで、実際にひとしにはこのグッド&ニューを見てほしいんだけど、見える?
ひとし
このノートか。
はるか
これがまさに実際に子供が書いたノートなんだけど、
本当に一言なんよね。
ひとし
そうか。
はるか
子供は一言だけでいい。
このグッド&ニューをするとだんだんこっちも要求として書きなさいよとか出てくるとまた圧力が生まれるけど、
そうじゃないと。
もう一言書くだけでいい。
例えば友達に会えたとか、そんな言葉でいい。
ひとし
これ一つずつだったっけ?何個でもいいんだったっけ?
はるか
3つか。
ひとし
3つ書く。
3つ書くんだ。
良かったことか新しい出来事。
はるか
で、この黒いところが子供が書いてるところで、
この赤いところが親御さんが書いてくれてるところなんだよね。
ひとし
ほんと交換日記みたいな感じか。
はるか
見て、めちゃくちゃ嬉しくない?こんな言葉書かれたら。
ひとし
これ読んでいいんかな?やめとこうかそれは。
はるか
そうそう、読めないけど、とにかくすごい褒めてて、すごい喜んでくれる言葉を親御さんが書いてくれている。
で、なんかね、子供の反応は最初は照れだろうね。照れてるから書かんでいいとか、めんどくさいとかって言うんだって。
でもさ、こんな言葉が並んでてみたら嬉しいやん。
嬉しいね。
こんだけ文字が並んでて。
そしてこの嬉しさが次のやる気とかに繋がっていて、結果的にさっき言った成功に繋がっているんだと俺は思っている。
ひとし
これ結構もう日数が経った後のノートかな?
はるか
このグッド&ニューは2週間目だね。
ひとし
結構もうさ、お互いハート使ったりね。
はるか
そうそうそうそう。
ひとし
盛り上がってるのが伝わってくる。
はるか
盛り上がってるし、いっぱい絵描いたりとかさ、筆ペン使ってみたりとかして、なんかすごい微笑ましいよね。
色もね、すごい。
で、ここまでがグッド&ニューで、とにかく何でもいいから1個計画を立ててやってみようと。
そっかそっか、グッド&ニューと次の日の予定を立てるか。
で、絵を描くとかやったら、絵描いたらもう絵を描いたってことに対してコンプリメントできるし、
さらには計画を立ててそれを実行したことにもコンプリメントできるし、
子供の自己肯定感、自己効力感上がりまくるよね、この時点で。
で、さらに最後目標は学校と同じスケジュールで過ごすということで、ここが一番大きな壁なのよ。
もうそんな無理ってって子供は言うよね。
今までさ、昼ぐらいに起きてきて、夜中までゲームして、朝起きれなかった子たちが、そんな急にね、学校と同じスケジュールなんて無理ですって話ない。
はるか
そこで出てくるのが前回紹介したトークンシステム。
ひとし
前回というかだいぶ前回か。
はるか
だいぶ前回か、そっかそっか。
ひとし
トークンシステムね、ラジオ体操のシールシステムね。
はるか
そうそうそうそう。だからまず子供が学校と同じタイムスケジュールで生活するという目標を作り、
それでそれができたら1ポイント。
例えば10ポイント貯まったら好きなお菓子買おうねとかね、お子様の喜びを作ると。
30ポイント貯まったら今度はちょっとお寿司でも行くとかね、焼肉でも行くとか。
70ポイント貯まったらちょっと旅行行っちゃうとか。
これは子供と作るのが重要で、結局それがお菓子とか子供が喜ばんかったら意味ないからさ。
なんだったらモチベーション上がるって聞いて。
で、これ具体的に見てほしいんだけど、この子は10ポイントでお菓子を買う。
30ポイントでお寿司を食べに行く。
70ポイントで京都に行くっていう風なことをしてるんだよね。
ひとし
すごいね。
はるか
で、これがテンション上がるんだって。
で、なんとよ、この表子供が作ってるんよこれ。
ひとし
え?パソコン使って?
はるか
iPadやったかな、使って。
もうさ、こんな表作れる子供さ、生きていけるやんもう。
ひとし
そうだね。
はるか
生活リズムさえ整えて、自己肯定感上がって、自信さえついてさ、
友達と関わるような自信がつけばもう生きていけるやん。
だからこの支援には価値があるなっていう風に思ってるんだけど、
でね、この時に寿司とか京都とか、そんな無理ですよって思うと思うよね。
ひとし
あー、ご褒美としてってこと?
はるか
その賭け大変ですよって、寿司とか毎回言ってたらって。
で、ここにもポイントがあって、戦略的にこれやってたのが、
例えば30ポイントっていうのは月に1回やん。
でもこれ全部守れるわけじゃないから、多分2ヶ月に1回ぐらい。
2ヶ月に1回ぐらい外食するとかっていうペースがあるとしたら、そうしたらいいし。
もっと頻繁にいくんだとしたら、だから言ったら、
このトークンシステムをもともとしなくても、自分のペース的にすることってあるじゃん。
例えばさ、卒業旅行にユニバー行こうかみたいな話は、もともと自分の中で持っていて、
それがちょうど卒業と重なるぐらいの時期に、この目標を設定してるわけよ。
ひとし
さて、家計の心配までしてくれるの?
ファイナンシャルプランナー、もう金備えてるやん。
はるか
もちろん大事やな。いろいろトータルで考えなきゃならんのよ、個別にあった支援を。
ひとし
そっか、そっかそっか。
はるか
っていうのを考えたら、ちょうど70ポイントで卒業旅行の時期じゃないですか、とかっていう話をして考えたわけよ。
ひとし
確かにね、回転寿司とかね、お好み焼きとか嬉しいし、2ヶ月に1回ぐらい行くなーみたいなやつを設定するとかいいね。
はるか
そうそうそう。でも子供からしたら、頑張ったらそれがいけるんだっていうふうに思うと。
で、このトークンシステムの話、またこの短くしちゃうと、ご褒美で釣るの?とかっていう勘違いが出ちゃうので、
はるか
確かに。
ぜひトークンシステムの回、何回かな?何の回かな?
ひとし
あれは、第25回。
はるか
25回。ハッシュタグ25。で、最初はそうやって外発的な動機、つまりご褒美とかによって動機づけられているんですけど、
これができることになることで、成功体験を積むことができて、自信がつくし、あるいはその生活リズムをできることで、
その中の勉強を好きになったりとか、あるいはその中の活動を好きになったりしていくっていう良さがあるので、
まずはこういうふうにポイントで動くっていうようなことで、
外発的動機なんだけど、それが本当に好きになっていくっていうような順番があるので、
そこだけは分かっていてほしいなっていうふうに思うわけです。
ひとし
外発的動機から内発的動機に向かうみたいな話も前やったことあったね。
はるか
そうそうそう。それも宿題の回になってますので、ぜひ聞いてくださいということです。
ひとし
そうか、遥かの元々の教育館としてさ、子供の自由にさせるのはむしろ不自由で、
子供はアドレナリンとかドーパミンとかそういうものにはやっぱり自分でコントロールができないから、
そこをちゃんとサポートしてあげるのは大人の役目だよねっていう思想を確か持ってたよね。
はるか
まさにそう。
ひとし
持ってましたよねあなた。
はるか
いやもう名探偵ですあなた。
心から子供の意思を尊重したいからこそ別のコントロールね、
ゲームのドーパミンとか生活リズムを自分で整えるのは難しいからそこは整えるとか、
心から子供の意思を尊重するためにこういう仕組みをあえて使ってるんですってこと。
ひとし
それは大事かもね確かに。
はるか
大事だ。ありがとうありがとう。
で、この高校と同じスケジュールで生活しようっていうのがあまりにもハードルが高い場合があるよね子供にとって。
ひとし
それは体力的に?
はるか
例えばこの子はねできたんよ普通に。
一発目からこのモチベーションで次の日から朝起きてきて、それが一週間続いてますみたいな状態が作れてやったーやったんやけど、
別の方はねちょっともうすでにゲームで通信とかをしていて、友達と。
だからその時間に急にやめてとかは無理みたいな感じになったわけだよね。
ひとし
へー。
はるか
あとはその子はね集中力が長く続かない子で、長い時間まず無理みたいな感じだったんだよね。
その子に急に1日タイムスケジュール同じようにしてっていうのは難しいから、スモールステップを導入するんだよね。補足としてこれ。
ひとし
補足ね。
はるか
で、スモールステップとしては、例えば学校と同じスケジュールっていうのは長いけど、
1時間でも同じように勉強したらシールの半分貼ろうかなとか。
高校と同じスケジュールで過ごしたらシール1枚なんだけど、最初1時間から始めようって。
1時間でもできたらこのシール半分渡すねとかっていう風に、そこは各ご家庭の塩梅によると思うんだけど、
ちっちゃなステップでもちっちゃなトークンが与えられるっていうようなことで、
これ見れるかな。この日の試演の時にさ、俺が記録してるやつで最後にさ、子供の変化の嬉しかったところで花丸って書いて、
はるか
ハロウィンのお菓子を作って友達にあげようかなっていう発言があったんですって。
へー。
親御さんから聞いたよね。この子半年間一回も友達と会ってなかった子ね。
そうやそうや。
その子がよ、友達といくらその前の時の親御さんがいくらね、友達と会うことは大事と思うって言っても、
絶対に嫌だって言っとったんよ。LINEするのすら嫌やったんよ。
それがよ、コンプリメント続けてこのトークンで生活リズムを整えた結果、自分から友達にあげようかなって言い始めたと。
へー。
で、ハロウィンの日にあげるんで、来週あげることになるんですよっていう話になって。
でもこれね、やっぱりいかないみたいなことがあるよね。
ひとし
あー。それはこう気分の波とかが。
はるか
そうそう、やっぱり直前になると不安が大きくなるっていうのはあるから。
うんうんうん。
まあ子供、そう思いながら、毅然とした態度でおりましょうとかって言って、その前の日さ、
ひとし
どっちかなどっちかな。
はるか
そう、どっちかなって願って願ってさ、お願いしますって願って寝たんよ。
そしたら次の日、もう友達全員に会いに来ました。
へー。
っていう報告を受けて、もうマジで涙が出て。
ひとし
うん。
はるか
もうそれぐらい、なんか一喜一憂しながら支援したなっていう話で最後。
ひとし
いやすげーな。だからもう個別支援やってみますって言ったの、2ヶ月前とか9月とかやったっけ。
はるか
2ヶ月前だね。
ひとし
そっからもう6人ぐらい救ってるって。
はるか
うん、ほんとに。これがすべてね、今までの親御さんの努力が実ったっていうのが一番なんだけど。
ひとし
そっかそっか、蓄積がね、あるからね。
はるか
蓄積があったんだけど、でもここまで喜びを分かち合える時間っていうのがすごく嬉しくて、これこれって。
ひとし
はー、いいね。逆にさ、今回やった中でうまくいかなかった?みたいなケースはどういうパターン?
はるか
うわー、ありがとうありがとう。そうそうそう、マジでこれとかね、いかんくて。
あのずっとうまくいってないよ、これは。今週は全然ダメでしたみたいな時があった。
でもね、これ大事なのが、俺が人間並みがあるので、うまくいかない日ありますよねって。
だけどこのコンプリメントとこれだけは続けられるので、絶対うまくいくので頑張りましょうっていう風に、
このコーチングみたいなサポートができたからこそ続けられたとは思ってるんだよね。
ひとし
そっかそっか。
はるか
で、これをさ、俺がもし親で一人でやるっていうのは、マジできついと思う。
ひとし
なるほどね。
はるか
だから何がひどいかっていうと、不登校は親の責任だみたいな。
ひとし
いやー、そういう発言もありましたからね。
はるか
それがどんだけ親御さんに対して傷つけるかとか、どんだけ怒りを覚えるのかっていうのは、支援した俺でも感じたことだったから。
だから社会の目が親の責任だとか、なんかそういう風にならないことを祈っております。
だからそれぐらい今大変な時期で大変なことをしてらっしゃるっていう、むしろリスペクトのね、眼差しで見てほしいなっていう風に思っております。