1. 人生に活かす心理学ラジオ
  2. #14 不完全でいい。不完全だか..
2022-08-08 10:52

#14 不完全でいい。不完全だからいい。

不完全なことはイヤですか?完璧主義とどっちがいいでしょう?今日は不完全のすすめです。

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心理師はるかめです。このチャンネルでは、あなたが自分に優しくしていけるように、セルフコンパッションの考え方を中心にいろいろとお話をしていきます。
完璧主義が良くないよーっていうのはよく聞く話ですよね。 これはその通りで、実際いろいろと弊害が出てきたりします。
例えば、完璧じゃないと満足できなくなる。 完璧を目指すために自分に脅迫的になる。
不安や恐れが強くなる。 行動が起こしにくくなる。などなど挙げられます。
完璧主義になってしまう経緯はいろいろありますよね。 完璧を意識して行動したことで成果が出てしまった。
それでいい気分を味わってしまって味を占めてしまった。 とか、
誰かから完璧にこなすことを求められ続けてきた。 とか、
自分の理想を叶えるためについつい完璧を目指してしまう。 とか、
不安や恐れに対処するために、そこから逃れるためにやりすぎてしまう。 とか、
常に頑張りすぎて最善を尽くすことで人から認められることに慣れてしまい、逆に無理をしないと認められないんじゃないかなっていう風になってしまう。
こうやって例を挙げてみると、なかなかしんどいなーっていう風に感じますよね。 ちょっとこういうのからは距離を置いた生き方をしたいなぁと私は思います。
というのも私自身ですね、知らず知らずこういった傾向が出ていた時期が過去にやっぱりあったので、 気をつけていたりもします。
このように完璧主義はほとんどの場合において良いことはありません。 では完璧主義対策どうしていったらいいのかって言いますと、
今日はですね3つのポイントに絞ってお話ししたいと思います。 まず対策1つ目。
仕事などでしっかりとしたチェックが必要なものですとか、 小さなミスが致命的になるっていうものもあると思います。
その場合は自分の頭や心の中で完璧にしようという意識を持ち続けるのではなく、 マニュアルですとかチェックシートとか自分の外側に用意したもので対策することをお勧めします。
例えば大手製造業などでは当たり前にやっていることだと思いますけれども、 これは結構大事なことです。
これを心理学ですとか認知行動療法では外在化っていうふうに言います。 外に、存在の在で化けるで外在化ですね。
このように自分の外側に外在したものを使っておくだけでもメンタルが疲れ果てるのを避けることができます。
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職人さんですとか自分の中の感覚ですとか知識、経験則をため込む傾向がある方の場合は、 この完璧主義にならないように注意していただきたいなと思うところです。
そして対策2つ目。 人は不完全なものだっていうことを自分に伝える習慣を持ち、不完全な自分を許す、不完全な自分を受け入れるということです。
自分を思いやりいたわるセルフコンパッションでは大事な考え方の一つなんですが、 人はどこまで行っても不完全なものなんです。
マインドフルネスとか瞑想、仏教のお馴染みがある方はこういったことにもね、結構理解が早いかなと思います。
人間は一生完全なものになることはないです。 不完全なので間違えますし失敗もします。
それでいいですし、それだからいいんですね。 それだから成長もできますし、
そこに安らぎや喜びもあります。 現在はですね、まるで超人のような力があるように錯覚させる
自己啓発ですとか、成功ストーリーというものが世間にあふれていますよね。 メディアとかマスコミの影響であまり良くない情報に触れる機会も残念ながら多いです。
そのために自分がもっとできるのでは、より完璧に近づけるのではっていうふうな錯覚に繋がりやすくなります。
もちろんある程度の努力ですとか成長は大事なことです。 完璧っていう状態を100%だとしたら70%くらいも目指せれば十分だと思います。
たまたま良くできても80%程度もできていれば上等です。 これ以上を目指しても、今度はメンタルへの負担ですとか
ネガティブな影響の方が逆に心配になってきます。 それに残り2、30%を必死な努力をして無理して手に入れようとするよりも、他のことを
70%くらいできるように力を向けてエネルギーを抑えていった方がよっぽど利益も達成感も大きいかなと思います。
それにこちらの方が得られるものが多いので心の健康にも役立つと言えるでしょう。 ガチガチに完璧主義で固めてしまうよりも
ゆとりとかバッファーって呼ばれるものを持っておくことが結構大事です。 まあ簡単に想像できると思いますけれども
ゆとりがない状態ですとガチガチで動けなくなっちゃいますね。 いっぱいいっぱいになりやすくなります。
なので不完全でいいんですよということです。 最後に対策の3つ目です。
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ゆっくり活動して休憩を入れるという聞いてしまえば当たり前のことですね。 完璧主義になると効率ですとかスピード
こういったものを意識してあるいは無意識的にかもしれないですね。 そういった効率スピードを上げていくという方が見られます。
これは周りから見てもなかなかしんどいなあっていうふうに感じるところだと思います。 もちろん試行錯誤を繰り返して成長していくってことは素晴らしいことです。
ただこれがどんどん追求されてゆとりのないペース、ゆとりのないスケジュール、やり方、そういったものになってくるのは良くないですよね。
特にできる喜びを味わってしまったことでエスカレートしたり 何かに追われているように感じているとこういった状態になりやすいと思います。
ですがこれが進みすぎるともちろんメンタルがやられてきちゃいますし なんかあの人いつもイライラしてるよなぁとか
ちょっと近づきがたいんだよねーっていう風な感じにもなってくると思います。 人っていうのは他の人の調子を敏感に感じ取る生き物です。
そうでなくてもやはり本人のメンタル不調も心配になってきます。 なのでゆっくり活動すること、休憩を入れるということは自分が考えている以上にとても大事なことです。
研究では自分の立てた計画の1.5倍は実際の時間が必要になるというデータがあります。 それなのに自分の頭の中で立てた計画はゆとりがないので超効率的になってしまっているということです。
時間を多めにとっておいて、わざとゆっくり行動する。 そして休憩を必ず挟む。
適度に何度も休憩をとるようにしてほしいです。 人はネガティブなことだけでなくポジティブなこと、楽しいこと、喜ばしいこと、嬉しいこと
そういったことでもエネルギーを使っています。 なので自分は平気なようでも心と体は案外疲れていたりします。
何をするにしても休憩を入れることです。 その時にはテレビとかスマホみたいな画面は見ないことをお勧めします。
また頭が活動してしまいますからね。 体を少し動かすとか、ぼーっとするとか、お茶を飲んで匂いや味を楽しむとか
そういったことにするといいかなと思います。 そして休憩のタイミングなんですが、これは色々な研究がありますね。
ただ一つの基準としてなんですけれども、 最低でも30分あたり5分くらいはとってほしいかなと思います。
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実際には30分で区切るのは難しいということもあると思いますが、 1時間に10分とか30分で実際5分とれないにしてもちょっとペースを落としてみるとか
何かやってる風を装って、ちょっと頭とか目とか休めるとかね、そういうふうにしてほしいかなと思います。
実際はですね、ゆっくり活動できるように予定を立てて休憩も入れればよほどいいかなとは思いますけどね。
ともあれ気づきずにしないようにしてやっていただきたいなと思います。 自分が慌てないで済むように動きましょう。
一時期にガーッと動いて、でその後にバタンキューっていうものを繰り返すっていうのは、
エネルギー的にも自分の精神的にも結構もったいなかったりきつかったりしますし、 やっぱり嫌ですよね、そういうことを繰り返すのはね。
なので成長するにも一歩ずつ亀の歩みでいきましょうということです。 ゆっくり進むのが一番遠くに行けたりします。
ということで今日のおさらいをしますと、ポイント一つ目は外在化。 どうしてもきっちりやるのが必要なことは自分の外に書き出したりしましょう。
ポイント2つ目、不完全さを受け入れて許すこと。 人は不完全だという前提で物事を考えていきましょう。
ポイント3つ目、ゆっくり活動する、休憩もする。 これが一番遠くに行くことができます。
今日の放送は参考になりそうでしょうか。 また感想や質問もいただけると嬉しいです。
今日もあなたが自分に優しくあれますように。 心理師のはるかめでした。またお会いしましょう。
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