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心理師のはるかめです。このチャンネルでは、あなたが自分に優しくしていけるように、ゼルフコンパッションの考え方を中心に色々とお話をしていきます。
リスナーの皆さんはですね、学生時代の1500m走って得意でしたか? 私は結構苦手でした。
運動は持久走の適性はあんまりなかったみたいで、パワーとか瞬発力の方がまだ良いみたいでしたね。
さて、こんな話から始めたのにもちゃんと意味がありまして、 例え話として1500m走を出したんですけれども、
この成績ってどんなふうに測っていたか覚えていますか?
そう、タイムですよね。 何分何秒で走れたかっていう結果が出ていたかなと思います。
1500m走の成績を表すのは、この1指標のみです。 もちろんプロの世界はちょっとわからないんですけれども、少なくとも学生の時は1指標だったかなと。
これでわかるのって何でしょう?
誰々が速いとか、誰々は平均的、あるいは遅いとか。 もしくは自分は速い、自分は遅いとか。
タイムの成績からこういう結果をついつい導き出してしまいますよね。 このタイムっていうものによる成績評価の良し悪しっていうのはともかくとして、
これって個人個人の成長の視点からですとどういうふうに考えたらいいでしょうか? 先ほどのように自分が平均から速いとか遅いだけで果たしていいのでしょうか?
実はですね、これに関する研究があります。 とある学者さんがとある学校の落ちこぼれとされてしまっているクラスを担当することになりまして、
その運動機能を調べるために生徒一人一人に心拍、脈拍ですよね。心臓の脈拍。 それを測る機会をつけてもらって長距離の記録をとったんですね。
すると生徒たちのタイム以上にわかったのは、生徒たちの本当の頑張り具合、そういったものでした。
タイムで見ると遅い方に入ってしまう生徒の中にも、心拍数で見ると頑張れる限界ギリギリのところまで心拍が上がっていた人たちがいたんですね。
そういう人たちに、遅いからもっと頑張れっていうふうに言えるでしょうか。 その学者さんはタイムには惑わされずに
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生徒一人一人の心拍数から指導方針を個別に検討しました。 その結果、他のクラスに比べてその落ちこぼれとされていたクラスは成績がトップクラスにまで上がりました。
自分に持てる能力の精一杯を出しているかっていうのは、見た目ではなかなかわからないっていうことも多くありますよね。
この例のように目に見えない部分を心拍数という指標で見たことで、その生徒が十分に努力しているということ、これ以上は無理してはいけないというところ、そういったところまで明らかになりました。
こういった指標の発見は、人の結果ではなくプロセス、つまり過程に目を向けることに役に立ちます。
生徒たちは、自分の現在の能力を正確に把握することができ、人との比較ではなくて、今の自分と比べてどうしていったらいいかっていう視点で見てもらうことができました。
それによって着実に自分の成長と喜びを得て、後は好循環に入っていたということですね。
また、こういった目に見えない指標が隠れていて、一見正しそうな見た目の様子で判断されるっていうことは、日常生活の中で非常に多く存在します。
同時に、見る人のバイアス、つまり認識の偏りですとか色眼鏡、そういったものも掛け算されていますので、社会的にマイナス評価されがちな人っていうのは理不尽につらい思いをするっていうこともあったりします。
なので、負担に感じること、自分の頑張り、自分のバランス感覚というものも、なかなか人には押し測れないっていうものもあったりします。
世間とか他人の目を意識しすぎて、自分を追い込んでしまうのではなく、自分軸で考えて、自分に親友に向けるような優しい言葉を与えて、自分のちょうどいい塩梅を見つけていって、そういうふうなバランスの取れた生活をしてほしいなと思います。
よほど親しい人であっても、あなたのことを見誤るっていう時はあります。異なる人間なので、それは当然のことです。それを責めたり悲観したりする必要はありません。
それ以外の他の人であれば、なおさら正しくあなたのことを見るっていうことはできないでしょう。
あなたの人生に責任を取れるわけでもないです。 自分の人生を自由にできるのは自分だけです。
自分を守れるのも自分です。 ぜひ自分の負担感っていうものを自分軸で考えていってほしいなと思います。
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今日の放送は参考になりそうでしょうか。 また感想や質問もいただけると嬉しいです。
今日もあなたが自分に優しくあれますように。 心理師の遥亀でした。またお会いしましょう。