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心理師のあるかめです。このラジオでは、あなたが自分に優しくしていけるように、 セルフコンパッションやセルフケア、心理学などの話をしています。
気分とか感情って嬉しい思いもさせてくれますけど、悩ましい時もあったりしますよね。 こういったのは脳や神経、臓器などから出るホルモンが関係しているんですけど、
今日はそんな難しい話はしません。ちょっと期待した方ごめんなさい。 また、これはちょっと考えていきたいかなと思います。
気分や感情に振り回されたらどうしたらいいのさっていうお話です。 前回に続く内容と考えてもらってもいいです。
前回は自動思考、つまり認知・考えっていうものを扱いました。 今回は気分とか感情ですね。
何か違いがあるのかなって思うかもしれないですけども、ちょっと聞いていただければなと思います。
実は認知行動療法っていうジャンルでは、人の反応を認知、
感情、体の反応、行動、この4つに分けて観察するんですね。
でもいきなりこんなの一気に自分でやるっていうのは難しいでしょうし、私もいきなりできるようになったら
ブッダの再来なのか天才なのかぐらいに疑ってしまいます。 時々仏教の話私出しますけど、私は今のところ無宗教ですので
特別仏教を勧めてもいませんので、その点はご安心ください。 さて話を戻しまして、気分と感情についてですね。
今後はまとめて感情と呼ばせてください。 感情って認知行動療法ではどんなふうに表現するかご存知ですか?
ちなみに前回説明していませんでしたけども、認知っていうものは頭の中で文章になっているんですね。
例えば、目の前に猫がいたとして、 この猫の毛並き綺麗だなぁとか
この猫の毛並き綺麗だなぁっていうのは文章になってますよね。 これに対して感情はこんな感じです。
嬉しい、悲しい、楽しい、恥ずかしい、辛い、
ウキウキ、ゾクゾク、ズーンってする。 よっしゃ!
はぁーって気分とかですね。 違いがわかりますか?
感情の方はすごく短いですし、一言で終わるものがほとんどです。 なので今後は感情というものはそういうものだと考えていただければありがたいです。
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認知行動療法の感情っていうのがどういうふうなのかわかったけども、 じゃあ辛い時とかどうしていったらいいのっていうところですよね。
これもやっぱり自動思考キャッチトレーニングと一緒で、 自分を観察することが大事になります。
別に観察して的確に言い当てられなくていいんですね。 正しくなくていいんです。自分の直感でいいんですね。
例えばですね、私が楽しみにしていたケーキを地面に落としてしまったとしましょう。 それを観察します。いきますよー。
あ ああ
って感じ。 いやだー
辛い辛い辛い。悲しい悲しい。もうやだー。
がっかり。
自分でやってかわいそうになっちゃいましたね。 後でセルフコンパッションしてあげたいと思います。
これだけだと感情の実況中継ですよね。それもいいです。 実況中継自体も感情から距離が取れるのでセルフケアとして意味があります。
これにマインドフルネスをやっぱり組み合わせてみたいと思います。 今回はですね、シャボン玉をイメージするマインドフルネスをご紹介したいと思います。
頭の中でシャボン玉の棒ありますよね。 口に加える。あれを加えて吹いているイメージをします。
吹くとたくさんシャボン玉が出ていく感じですね。 実際に口から空気を吹くとさらに効果的ですので、良ければ試してみてください。
そして感情をシャボン玉に乗せて吹き出していきます。 シャボン玉は浮いていってしばらくすると勝手に割れてしまいます。
ケーキの例で行ってみますね。 あー嫌だー
シャボン玉に乗せて吹こう。 あーいっぱいできたなぁ。
浮いてくなぁ。 あ、割れてく。
悲しいのもシャボン玉にしちゃおう。
これもいっぱい出てくなぁ。 ガッカリも吹いちゃうよ。
まだガッカリ強いなぁ。残ってるなぁ。 もう一回吹く。
何度でもいいよね。
あーいっぱいできたなぁ。 割れてくなぁ。
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少し気が楽になったかも。 こんな感じですね。
今回は気分や感情が辛いっていう時のキャッチトレーニングとマインドフルネスをご紹介しました。
マインドフルネスは感情を認識して受け止めて少し味わってさよならしていくっていうものですが、これと似てて異なるものがセルフコンパッションですね。
セルフコンパッションは辛い時に辛いっていう気持ちがあるから自分に優しくするっていう点で違います。
受け止めて味わうっていうのと、そこから一歩進んで自分に優しくするっていうところが違いますね。
どちらも有効性は証明されていますので、その時その時でお好きな方をお試しいただければなぁと思います。
今日の放送がお役に立てれば嬉しいです。 また感想や質問もお待ちしています。
今日もあなたが自分に優しくあれますように。心理師のはるかめでした。 またお会いしましょう。