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心理師のはるかめです。このラジオでは、あなたが自分に優しくしていけるように、セルフコンパッションやセルフケア、心理学などのお話をしています。
前もってお伝えしておきたいと思います。今日はですね、ちょっと言葉が強いなーって感じられてしまったらごめんなさい。
心に余裕がない時はね、後で聞いていただけるといいかなと思います。
ただ、リスナーさんも責めているわけではないので、安心してくださいね。
5秒間開けてからスタートしたいと思います。
さあ、リスナーさんはどうしてもやめられないことってありますか?
こういう話題の時にパッと思い浮かびやすいところだと、お酒、パチンコ、競馬、ゲーム、宝くじ、こういったものがあるかなと思います。
このどうしてもやめられないっていうのは共通のメカニズムがあるんですね。
今日はちょっと他の人の話で某パチンコ業者を肯定する意見が聞かれたので、ちょっと私は個人的には乗れないなーっていう思いから、こんな話題にしてみました。
さてさて、どうしてもやめられないっていうのは、ドーパミンっていう脳内物質が関係しています。
聞いたことありますか?ドーパミン。
ドーパミンっていうのは、人の期待感に関係しています。
○○があるかもしれないとか、○○ができるかもしれない、こういう期待感ですよね。
ドーパミン自体は人の活力でもありますし、楽しみでもありますから、これは生きていくのにとっても大事なものです。
なくなってはやっぱり悲しいですよね。ないと寂しいなーとか、人生味気ないなーっていう風に感じられるかもしれないです。
期待感があるから行動や気持ちが長続きしたりするってこともあると思います。
しかし、この期待感っていうものを煽ってくるものがビジネスの世界とかギャンブルの世界には結構多いですね。
人に期待を持たせてお金を払わせるっていうことですよね。
お金儲けっていうのはそういう部分も多いと思うので、すべてを否定するつもりはないんですが、
やりすぎていたりとか、例えばずるい心理学みたいに安易な書籍を売っている人も目につくところです。
これにはやはり私は抵抗感を感じてしまうんですよね。
どうしてもやめられないっていうのを利用する人たちはいろいろ想像できるんですが、明らかに離れた方がいいっていうものがギャンブルになります。
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ギャンブルっていうのはパチンコイコールギャンブルとか競馬イコールギャンブルっていうのではなくて、
お金をかけて利益を得るみたいなものはすべてギャンブルだと思っていいです。
なぜかというと、なかなか理性でコントロールできないジャンルになるからですね、このギャンブルっていうのは。
だからギャンブル依存っていうものがあります。
依存症っていうのはとてもしんどいものです。
抜け出すのもとても大変なものです。
なので私個人はどんな奇麗事を掲げていたりとか社会貢献をしているんだとしても、ギャンブルを商売としてやっている人たちを一切肯定できないですし、
個人的には擁護もしたくないです。
その裏でやっぱりその仕事の裏でね、依存症の人たちっていうのを次々生み出しているのが実情だからです。
業者側はそれは本人の選択だとか自己責任になるとかいうふうに言うでしょうが、
人っていう生き物は環境に強く採用されますし、自分をコントロールするのは心理学をよく知っていて実践できないとやはり簡単なことではありません。
なのでそういった環境を生み出している人たちを私は肯定できないんですね。
そういうのがあるのを安全な社会だとは思えないからです。
そしてこの期待感っていうのは連続して当たりが出たり定期的に当たりが出たりするよりも、たまにランダムで当たりが出ることで強くなっていきます。
エスカレートしていっちゃうんですね。
それはたまに出ると喜びが強くて、脳内でそういう期待感の神経のルートがどんどん太く強くなっていくからです。
道で想像してもらうといいんですけど、細い道よりも高速道路とかの方が車のスピードは速いですし交通量も多いですよね。
それと同じイメージです。
だからギャンブルっていうのは全くお勧めできないんですね。
抜け出すのが辛く苦しいものになってしまいます。
ギャンブルに限らずやめられないっていうのはドーパミンが関わっていて依存状態にあるっていうふうに言えます。
なので自分が期待感を持ちがち、そういったものがあるんであれば注意して欲しいかなと思います。
次は当たるかも。何倍にして返すとか、こういった思考は黄色信号もしくはすでに赤信号です。
最初にもお話ししたように期待感は生きるのにも喜びを与えてくれたりします。
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ただ、同時に生活の中にこういう期待感、どうしてもやめられないっていうのを紛れ込ませてくる人たちはたくさんいます。
残念なことですが、自分で身を守るしかないのが今の日本社会です。
依存症は世界的にも大きな問題になっています。
ICD-11という最新の世界基準の疾病分類、病気の分類基準みたいなものがあるんですけども、
そこではゲーム依存も正式に加えられました。
それだけ課金ですとか、人のドーパミンを過剰に刺激するっていうことが問題になっているんですね。
ゲームっていうのは人のドーパミンをコントロールする分野においては相当レベルが高いです。
それくらい研究して人を楽しませるようにしているので、
ゲームっていうのはドーパミンコントロールの専門家だと言ってもいいかもしれないです。
対策はその環境から離れるっていうことが一番効果的です。
大事なことなのでもう一度お話ししますと、理性で依存をコントロールしきれないからやめられないんですね。
ぜひ自分を守るためにそういう期待感を悪い方に利用してくる人たちからは離れることがおすすめです。
人間の限界を知って環境の面から対策するっていうことがおすすめになります。
例えばいつも通る道にパチンコ屋があるであればそこを通らないとか、
ついつい寄っちゃう居酒屋とかゲーセンがあるなら道を変えるとか、
こんなことが結構効果があったりします。
ゲームとかは辛いかもしれませんが、アプリを消すとかゲーム機を処分するとか、
これはやっぱり効果があります。
現実的じゃないなとか厳しく聞こえるなって思うかもしれないんですが、
依存症っていうものになってしまうとそれくらいのことをしないとなかなか難しいんですね。
それだけ依存というものは強い機能です。
ドーパミンの作用っていうのは強いんですね。
ただしんどいですよね、こういうのはね。
もし自分がやめられないということで悩んだり苦しんでいるんだったら、
専門家に相談するっていうのもおすすめです。
依存に詳しい精神科の先生もいますし、一般向けの専門家が書いた本っていうのもあるので、
それを読んでみるのもいいかなと思います。
もしね、ああこれ自分のことだなって思った方にメッセージです。
期待感の裏で苦しんでいる自分もいますよね。
苦しんでいる自分に優しくするにはどうしたらいいか、本当は自分でも分かっています。
そういう考えもきっとありますよね。
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でも目の前にそれがあるとなかなか離れられない。
そんな板挟みがまた苦しんですよね。
自分を責めなくていいです。
長い人生なのでそういう失敗をすることだってあります。
それよりも自分に本当の優しさをあげてください。
同じように苦しんでいる人はたくさんいます。
自分と一緒に良い方向に向かっていきたいですよね。
必要なことは今日お伝えできたかなと思いますので、
次は動くことができるように祈っています。
今日の放送がお役に立てれば嬉しいです。
また感想や質問もお待ちしています。
今日もあなたが自分に優しくありますように心理師のはるかめでした。
またお会いしましょう。