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EP92 ねぶとり (Nebutori = Sieeping giant)
2024-03-23 09:04

EP92 ねぶとり (Nebutori = Sieeping giant)

妖怪古伝92回目の放送 今日の妖怪は「ねぶとり」 今回のオリジナルストーリーは、貴族の娘におこる怪異、陰陽師はこの謎を解決することは出来るのか?ぜひお聞きください。 また番組へのご感想やご意見は Twitter @youkaikoden かメール youkaikoden@gmail.com でお待ちしております。またnote 妖怪古伝では過去のシナリオを公開していますぜひご覧ください。*この番組の効果音には「Oto Logic」「Mus Mus」様の音源を 使用させていただいています。

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00:06
おやおや、お前さんひょっとして、妖怪古伝をお探しかな? あそこは、なかなかわかりにくい場所にあるんじゃ。
よかったら、わしが案内してやろう。 妖怪古伝。
このポッドキャストは、たーくさんの妖怪の中から、 毎回一つの妖怪を取り上げて、
どんな妖怪か紹介し、 誰も聞いたことのないオリジナルストーリーが聞ける。
そんな番組、それがこの妖怪古伝なんじゃ。 さあ、着いたわい。
この扉の向こうじゃ。 気をつけてな。
ねぶとり。
ねぶとりは、江戸時代の既談集、 絵本百物語にある日本の妖怪の一種。
妖怪というよりは、一種の病であったり、 忌ましめであるといった方が妥当。
絵本百物語の冊子絵の中にある文章によれば、 夜に女性が寝床につくと、部屋に入りきれなくなるほどの巨体となり、
大きないびきをかいて寝るものを、 ねぶとりとある。
また、絵本百物語の本文によれば、 ねぶとりは女性の病気の一つであり、
寝坊を忌ましめた言葉ともされる。 欧州でねぶとりとなった女性が、
家に布団が10枚あるところ、その女性が7枚、 夫が3枚使って寝ていたという。
三日月の下、桜の花びらが舞っている。 ここは御名寺、安倍の安明の屋敷である。
実に美しい。 そして、とても不思議に感じるのだ。
隆国より、この屋敷に来ていた笛の名手、 三田本の春政は、
すのこの上に座して、安明と酒を飲んでいる。 何を不思議に感じる?
桜の花びらが散り、若葉が出て、青葉になり、 それも枯れて、落ち葉となって、
雪が降り、また桜の花が咲く。 これらを見ていると、目には見えない時の流れを見ているように感じるんだ。
03:01
すごいぞ、春政。お前が言っていることは、 御名堂や仏法の説くところと同じだ。
それをお前は、さらっと言ったのだ。 やめだ、やめだ。またお前は話をややこしくする。
ところで、安明。 藤原道草殿の娘、玉子殿の話は聞いておるか?
ああ、今晩私のところに、その件で 道草殿から迎えが来ることになっている。
三ヶ月ほど前、藤原道草は、新しく手に入れた土地に 屋敷を建て、そこに引っ越してきた。
きちんとお払いもした土地、特に何の怪異も起こらなかったが、 ただ、この一月前から、
道草の娘、玉子の体に、徐々に異変が起き始めた。 背も低く、細身であった玉子が、
この一月前から、毎日毎日、どんどんどんどん、 太ってきたのである。
今では、自分で体を支えることもできず、 ずっと寝たまま、
食事を減らしているのに、どんどんどんどん、太ってしまう。 今では、自分の部屋からも、はみ出てしまうほどである。
それで、道草殿より、私のところに、 何とかしてほしいという、文が届いたのだ。
あんめい、お前には、この怪異がなぜ起こったのか、 わかるのか?
ああ、ご先祖様の御苗字の話、 読み込んでいるから、だいたい察しがつく。
どうだ、はるまさ、一緒に行かないか?
俺も行ってもいいのか?
問題あるまい、行こう。
行こう!
そういうことになった。
あんめいとはるまさは、タマコの部屋に来ており、 タマコは、弱々しく寝息を立て、横になっている。
あんめいは用意したお札を、タマコのおでこに貼った。 お札には、ヘビと書いてある。
あんめいは、右手の指を口に当てると、 何やら呪文のようなものを唱えた。
すると不思議、タマコは小さくなってゆき、 あれよあれよという間に、元のかわいらしいタマコの姿に戻っていた。
道草様、どなたかに、タマコ殿が寝ていらっしゃったあたりの床下を、 二尺ほど掘っていただけませんか?
道草は早速、家の者たちを床下に潜らせ、 タマコの寝ていたあたりの土を掘った。
06:02
道草様、土の中から変なものが出てきました。
こうして家の者たちが床下から持ってきたのは、 一尺はあろうかというガマガエルの干からびたミイラだった。
たぶん、この家を建てたとき、この家の下に小さな沼があって、 ガマガエルが冬眠していたのでしょう。
そして出られないほどに埋め立てられ、死んでしまったガマガエルは、 冬眠から目覚めて、何でもとらえて、くらってしまう。
しかし死んだ身です。くらってもくらっても、腹が満たされない。 すべてが幻想の世界。
ただし、その思いだけが、タマコ殿に乗り移り、 どんどんその思いを受け取って、太ってしまったのでしょう。
ガマガエルでも長い年月を生きると、 こんな霊力を持つことがあります。
道草様、このガマガエルを丁重に弔ってください。
アンメイとハルマサは、道草家からの帰りの義者の中に会った。
アンメイ、あれで大丈夫なのか?
ああ、ご先祖様の御苗字では、 いつもだいたいこんな感じだったはずだから、大丈夫だ。
それよりハルマサ、帰って飲み直そう。
そう、平安京から見上げた空は、三日月があり、 その下を桜の花びらが待っていた。
どうじゃった?今日の妖怪話は。
もし気に入ってくれたなら、フォローしてくれよ。
それと、妖怪古伝へのご意見ご感想は、 この番組の概要欄を見ておくれよ。
そうそう、ノートの妖怪古伝では、 昔のオリジナルストーリーのシナリオが読めるらしいぞ。
ポッドキャスト、妖怪古伝の新しい話は、 毎週土曜日午後5時に公開になるらしいから、
よかったらまた、ここに聞きに来ておくれよ。
それじゃあまた、待っておるぞ。
09:04

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