オープニングとアイスコーヒーの話題
日替わりコメンテーターによる解説で日々のニュースを掘り下げるブラッシュアップ。 毎週火曜日は日経BP、日経エネルギーネクスト編集長の山根小雪さんです。
山根さん、おはようございます。 おはようございます。
夏場によく飲む飲み物は?
アイスコーヒー。
ああ。
ですけど、カフェイン中毒すぎて、もう何杯も何杯も飲んじゃうので。 飲んじゃうんですよ。
飲んじゃう。今年は心を鬼にして、カフェインレスのアイスコーヒーを飲んでいます。
でもコーヒーなんだね。
なんか、この何?頭から喉越しまでスッキリさせてくれる飲み物は、コーヒー、アイスコーヒー以外に存在しないと思ってる。
合うんだろうね、山根さんにね。
合わないですか?焼肉食べた後?ラーメン食べた後?
中毒ですか?
私もコーヒー。
いつだってそこにコーヒーがある。
そうそう。毎日5、6杯飲んでますからね。
それは中毒ですね。
頭がなんかスッキリする。
するけど病気だから。
私もなんだけど。
そんな山根さんとお送りするブラッシュアップ。
前払金倒産とその影響
今日は?
今日は前頭心の倒産を。
これ、前頭心ショックなんて言われてますけど。
どういうことが起きてるのか?どういうところなのか?
ショックってなってるけど、いろいろ他の連鎖倒産するんじゃないの?とか言って騒ぎになっているじゃないですか。
でも結局どういうビジネスやってたのか、ちょっと分かりにくいですよね。
なので今日はちょっと前頭心がどんなビジネスをやっていて、どんな影響が出そうなのかというのを解説しようと思います。
お願いいたします。
前頭心7月6日に破産手続きを申請して、開始決定ということでですね。
不採総額が1,151億円。
今年最大の倒産ですね。
そうか。
そうなんですよ。
これ前頭心の問題は、一社前頭心が倒産したから終わりというわけじゃなくて、
前頭心が倒産したことによって、小規模な飲食店がバタバタと比較的早期に連鎖倒産するんじゃないかって言われているところが、前頭心ショックと言われているところだし、
最近政府が救済に乗り出すと話も出てるんですけど、
小さい会社がたくさん前頭心のサービスを使っていたので、そういう人たちがうわーっと潰れたら、前頭心のお客さんって飲食店が中心で20万店のお客さんがいたんですよ。
この20万店、かなり小さいお店が多い。個人でやっているお店がとっても多くて、そういうところがぶわーって潰れちゃうのはまずいよねっていうことで政府が出てきているということなんですよね。
前払金のビジネスモデル解説
そこは前頭心のシステム仕組みっていうのが、その小規模な飲食店を集めやすいというところなんですかね。
説明させていただきます。
お願いします。
前頭心はですね、クレジットカード決済代行っていうサービスをやっていたんですよ。
どういうサービスかっていうと、普通田畑さんがお店に行きました。
今日はいい店だったから、ちょっと金額も高かったな。クレカで決済しよう。お店でクレジットカードで決済します。
例えばそれが3万円決済したとします。
3万円お店に入金されるのは基本的には1ヶ月後なんですよ。
カード会社から1ヶ月後。
でもお店っていうのはものすごく前払いのお金が多いんですよ。
料理を出すための食材費、全部先に買わなきゃいけないですよね。
基本支払いもしなきゃいけない。人件費、バイトも雇わなきゃいけない。従業員雇わなきゃいけない。お店の家賃。何もかも先払いですよ。
でも料理を作ってお客さんからお金をもらうのは一番最後なんですよ。
最後だし、お金もらうのは1ヶ月後。
そのラグが大きくなっちゃうんですね。現金と違ってね。
現金と違って、クレジットカード払いができないと、例えば経費で宴会するとかで大きいお金が出ないとか。
ちょっと金額が高いお店だったら、え?現金払い?無理だよそんなの。って感じじゃないですか。
私もスマホだけで出かけちゃうことも結構あって、全く現金持ってない。本当にコインパーキング代ぐらいしか持ってないってことはザラなわけですよ。
これだけみんながいろんな決済方法を使うようになると、現金払いだけですよっていうのはなかなか厳しい。
夜のみって現金払いだけっていうのって、本当に対象の店だからしょうがないなって時だけじゃないですか。
昔からここはニコニコ現金払いだからなってところは残ってるけど、基本クレカ払い。
前払金のサービス内容と利点
そうすると、このタイムラグがとにかく大変で、やっぱり個人で例えば開業したてだったりとか、
そんなに規模が大きくなかったら、売上が大きくなっても出ていくお金も大きい。
飲食店ってそんなに利益率がむちゃくちゃ高い商売なわけじゃないので、手元にお金、キャッシュがたくさんある人はいいんですけど、ない人たちはかなりの自転車創業を強いられるわけですよ。
ここで前頭針の登場です。
クレジットカード代行会社っていうのは何をしてくれる会社かっていうと、前頭針の場合はね、月に8回とか6回とか先にお金を立て替えて入金してくれるんですよ。
クレジットカード会社に、今日じゃあ10万円お客さんが払いました。
自分のところに10万円入ってくるのは1ヶ月後。
でも前頭針のサービスで例えば月8回払いとかだと数日後に入ってくるんですよ。
同じようなサービスは、例えば楽天とか優先とかリクルート、リクルートエアペイって名前なんですけど、とかもやってて、今は本当に翌日入るとか3日後入るとかっていうサービスがたくさんあるんですよね。
そういうことをやるとやっぱり手元資金が苦しいお店やビジネス始めたばっかりの企業にとってはとっても助かる。
助かりますね、それは。
はい、とっても助かります。
前払金の収益構造と資金調達
じゃあこういう会社、前頭針はどういうふうにそのサービスを自分たちが提供していたかっていうと、
クレジットカード会社にお店を経由して、これ決済される金額ってベラベラに大きいわけですよ。
で、前頭針が先にお客さんにお金を払います。
そのお金は金融機関から借りてきて、借りてきたお金を先にお客さんに払ってあげます、お店に。
で、1ヶ月後に前頭針はクレジットカード会社からお金を受け取ります。
その時にはもうお客さんの方に先払いで立て替えてあげちゃってるから、そのお金は前頭針のところに返ってくるっていうことなんですよ。
で、どこで儲けるかっていうと、お客さんが先に入金してもらう、先に前頭針に立て替えて入金してもらうために、これ手数料かる。
何パーセント?3パーセントとかね、3.25パーセント。ちょっとパーセンテージはっきり言えないんですけど、手数料の商売なんですよ。
なので、目の前でものすごいお金が行き来します。
クレカ決済したお店のお金が入金される前、先にそのお金全部立て替え払いして、後からクレカ会社から受け取るっていうことだから、その大量のお金を前頭針は金融機関から借りて、目の前でお金を行き来させて手数料で儲けるっていうビジネスなんですよ。
前払金の成り立ちと顧客層
お店側からすると手数料ちょっとかかるけど、でもすぐ手元にお金が来るっていうのがありがたいわけですね。
お店側からすると、もちろんクレジットカードの決済手数料がね、そもそも3パーセントとかかかるわけですけど、さらに前頭針とか代行会社にかかるお金もかかる。手数料もかかる。
それでも、1ヶ月後に売上が入ってくるよりも、来週、明日入ってくる方が助かる。そうじゃないときつい。
だからこういうサービスっていうのはすごくたくさんあるし、利用している人たちも多いんですよ。
前頭針の場合は特に、もともと歴史的には1987年に大阪南飲食事業共同組合という形で始まった会社で、要は大阪の繁華街の南の飲食店の人たちがみんなでこうやってやろうよって始まった事業なんですよ。
そういう成り立ちもあるので、小さい飲食店とか飲み屋さん、夜のお店、そういうところがとっても多くお客さんがいた。小っちゃいんですよ、どこもみんな。
なるほど。じゃあ余裕もないし、そんなね。
ないし。飲食店の駆け込み寺なんて言われ方をしていて、今でこそですよ。
お店行ったら楽天の端末あったりするじゃないですか。あとスクエアっていう白い真四角の端末あるじゃないですか。
ああいうの同じ類のサービスなんですよ。今時だったら楽天の端末とかスクエアとかだったらクレジットカードのプラスチックカードも使える、タッチ決済も使える、ペーペーも使える、スゴカも使えるみたいになってるじゃないですか。
ああいう端末のすごくトラディショナルな昔からやってる版。ほぼクレジットカードのみなんだけど、前年代は。
ああいうのって昔はそんなになかったんですよね。やっぱり楽天とかスクエアとかってここ10年くらい見るようになったものであって、昔はそんなになかったので。
で、じゃあその大きい金融機関系のところにカード端末が欲しいです。うちもカード決済したいんですけどとか言うたらちょっとちょっとお宅はまだ開店したばっかり実績ないから無理だよとかって言われるような時も前頭審だったらこのカード端末を出してもらえて。
そしてその建て替え払いもしてくれてお店にクレジットカードの決済を導入できる。例えば夜のお店でものすごいたくさん飲んだりしたらすごい金額になるじゃないですか。なかなか現金で払わないですよね。でもそうやってその余信の問題、信用力の問題とかがあったりとかしてもやっぱり助けてくれる。そういう存在だったと言われてるんですよね。
前払金倒産の理由と背景
そんなこんなで20万点いたとお客さんがね。で前頭審今回倒産になった理由はまだはっきりはわかっていませんというかいろんなこと言われていて、例えば20年前から紛失決算があったんじゃないかとか言われているし、それはあったということを証拠リサーチが言ってるんですけど。
あとまあコロナの時に飲食店がすごく時短営業がつぶれたりしてそもそもお客さん減っちゃってその手数料収入がグッと減ったって80億だったら50億ぐらいまで減った。こうやって売り上げがグッと減ると先に建て替え払いするためのお金を借りる条件とか悪くなったりしますよね。
お宅のビジネスうまくいってない。じゃあもうちょっと貸せないよみたいな話になると。だって目の前でものすごい大量のお金が行ったり来たりしていて手数料がチャリンと入ってくるビジネスなのにお金借りれなくなっちゃうととっても苦しい。
それから2024年にこれは刑事事件になったんですけど前頭審が組織ぐるみで加盟店の審査カードのあなたのところにカード出せますよっていう審査が通らないような人たちに他人の名義でカードの審査を通してたっていうのが明らかになったことがあってこれはやっぱり事件になってるんですよね。
こういうことがあるとやっぱり金融機関はお金貸しちゃいけないんじゃないかなって。信用が大事ですから。
なので2021年とか22年頃にメガバンクは前頭審の融資から手を引いてるんですよね。コロナの後です。信用の問題もいろいろと噂もあった取り沙汰されてた。今回倒産になったわけだけど倒産になってその負債が1200億円近くあってなんと63もの金融機関が前頭審にお金を貸していたということがわかった。
連鎖倒産のリスクと金融機関への影響
こっちも問題あるんですよ。さっきの飲食店の連鎖倒産の話はどういう話かというと7月に入ってからクレカ決済した分のお金が入らない。まだ入金されてないお金50億円分ぐらいあってその分が入らない。これはたぶんほとんど帰ってこないだろうと言われているので目の前の10万円20万円100万円が入ってこないっていうのがものすごいしんどいじゃないですか。
これやばいねって話。それから引き続きそのクレジットカードの決済ができなくなることによって
宴会がキャンセルになったりお客さん来なくなったりする可能性もあるよね。だからとにかく目の前のキャッシュをなんとか手当てしなくちゃいけないよね。代わりのクレジットカードの代行会社を見つけなきゃいけないねっていうのが飲食店側の問題で1200億円はほとんどがたぶんその50億ぐらいがお客さんに払ってなかった分だとするとほとんど残りは金融機関が貸してたお金が帰ってこないという話で。福岡の響新金かなお金貸してたと思います。
不思議なのは大阪の会社なのに全国各地の地方銀行や信用組合がお金を実は貸していたっていう。だからこういうその金融機関が審査ちゃんとできたのかなメガバンクが抜けた後に結構業績悪くなっていたし事件もあったんだけどお金を貸してて大丈夫だったのってそこはちゃんと見てましたか金融機関さんっていう話と
地銀って地元にお金流すのが仕事じゃなかったどうして大阪の会社に流したの手っ取り早いところにお金貸したんじゃないの楽できそうだと思ってみたいな地銀とかっていうのはもうちょっと地元の企業を一緒に育てていく役割だったはずなのにどうしてみたいな批判なんかも今あったりします
地銀とってはねやっぱり10億50億60億東亜銀行80億円かな貸してたって言ってそれがね60億円ぐらいは返ってこないだろうみたいな話になってきているわけでほんの数年前まで金利のない世界がずっと続いてたから地銀も大変でしたからね
前頭心貸したら儲かるって思えば貸したのかなっていう気もするけれど金融機関への影響それから飲食店がどうなるかっていうところで影響相当大きいので前頭心ショックという話になっております今後注目です
まとめと今後の注目点
ということで今日はその前頭心破産についてのニュースを解説してもらいました山田さんありがとうございました