#7-B 全東信の破産はなぜ起こった?キャッシュフローの観点から読み解く
2026-07-27 13:55

#7-B 全東信の破産はなぜ起こった?キャッシュフローの観点から読み解く

経営者、金融機関の間で話題の全東信の破産。クレジットカード早期決済代行という安定事業に見えた同社の破産は、キャッシュフローの観点でかなり学びが多いので、じっくり解説しました。


*番組の感想はXに #正しい財務賢い税務 でぜひご投稿ください

*質問や相談、詳細情報などは ⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠https://fukasawa-cfo.com/⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠ まで 


【セミナー情報】

〜財務・会計セミナー〜 儲かる社長と損する社長

*東京商工会議所 大田支部主催

▼内容

  • キホン①:意外と気づかない!?黒字経営でも会社は倒産します。
  • キホン②:実は重要!キャッシュフロー経営の考え方
  • キホン③:キャッシュフローの種類と関係性
  • キホン④:借入金は「悪」ではない。儲かる社長の捉え方を探る
  • キホン⑤:「儲かる社長」への一歩

▼開催日時

10月29日(木)

▼セミナー形式

ZOOM開催

▼参加費

無料

▼定員

30名

*申し込みは以下のURLから

⁠https://myevent.tokyo-cci.or.jp/detail.php?event_kanri_id=207348⁠


【番組概要】

中小企業専門社外CFOの深澤健太(27)がお送りする、「会社のお金」のお悩み相談ポッドキャスト。

200社以上の決算書を見てきた経験から、中小企業の社長に知ってほしい財務・税務の知識をわかりやすく解説します。

毎週月曜日朝配信で、

​A面:財務・税務のお悩み相談

​B面:深澤の楽屋裏トーク、パーソナリティなど

を交互にお届けします。


【MC】

深澤健太|公認会計士準会員・中小企業専門社外CFO


1998年生まれ、東京都練馬区出身。大学で学年ビリになる中、「どうせやるならてっぺん目指せ」という祖母の一言で公認会計士を志し、大学3年から2年でストレート合格。大手監査法人の金融部門で3年経験した後、税理士法人へ。現在は税理士と中小企業専属の社外CFOとして経営者の右腕として伴走中。2児(赤ちゃんと猫)の父として子育てにも奮闘中。

HP ⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠https://fukasawa-cfo.com/⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠

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正しい財務、賢い税務〜ゼロから学ぶ会社のお金の話〜

produced by 株式会社midnight sun

⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠https://midnightsun.jp/

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サマリー

クレジットカード決済代行会社ZENTOSHINの破産は、多くの企業に影響を与えました。このポッドキャストでは、ZENTOSHINがなぜ破産に至ったのかをキャッシュフローの観点から解説します。同社は、加盟店への早期入金サービスを提供していましたが、これは支払い先行・回収後行というビジネスモデルであり、成長すればするほど現金が必要となる「負の運転資本」ビジネスでした。過去の不祥事による信用の失墜とコロナ禍での収入減により、資金繰りが悪化し、最終的にキャッシュが尽きたことが破産の直接的な原因となりました。この事例は、黒字であってもキャッシュがなければ倒産するという、中小企業経営者にとって普遍的な教訓を示しています。

はじめに:ZENTOSHIN破産の概要と本日のテーマ
正しい財務、賢い税務。この番組では、中小企業専門の社外CFOである深澤健太が、ゼロから学ぶ会社のお金の話をテーマに、中小企業の社長さんのためになる、財務、税務の話をお届けします。
まずはじめにお知らせです。
A面第5回で大田区商工会計所さん主催のオンラインセミナーで講師を務めさせていただくお話をさせていただいたんですけれども、その当時、8月6日の14時からとご報告させていただいたんですけれども、日程の変更がありまして、10月の開催を見込んでおります。
詳しい日程等の詳細情報はですね、今後このポッドキャストでお知らせしますので、ぜひお楽しみにしておいてください。
今日はB面ということで、僕の一人語りでお届けしますが、最近B面では銀行融資完全マニュアルと題してですね、銀行融資に関する文字通りマニュアルをですね、配信しているんですけれども、
今日はですね、最近ニュースでかなり話題になっている、あの例の倒産の件をお話ししようかなと思っております。
クレジットカードの決済代行をやっていたZENTOSHINという会社がですね、破産しました。
飲食店を中心にものすごい数のお店に影響が出ていて、ZENTOSHINショックなんて言葉まで生まれています。
今日はですね、最初にお伝えしておきたいんですけれども、今日話したいのはZENTOSHINという一社のゴシップではなくてですね、
会社ってそもそもなんで潰れるのとか、スキングリって結局なんなのっていう、社長さん全員に関わる普遍的な話をしようと思っております。
ですので、決済代行なんてうちに使ってないよーとか、ZENTOSHINなんて関係ないよーという方にこそですね、今日は聞いてほしいと思っております。
前編の今日はですね、ZENTOSHINという会社がなぜ潰れたのか、後半で自分の会社をどうやって守っていくのか、この2本立てでお話ししようと思います。
ZENTOSHINの事業内容とビジネスモデル
事実から整理しようと思います。
ZENTOSHINは大阪の会社で、2026年7月6日にですね、大阪地裁から破産手続き開始の決定を受けました。
負債の総額はおよそ1259億円と、めちゃくちゃでかい金額になっていて、これはですね、今年最大規模の倒産と言われています。
今回の話で重要なのは、この金額の大きさというより、その影響の広がり方を皆さんにお話ししようと思うんですけれども、
破産犯罪人の話では、売上金が支払われていないお店が、少なくとも2万点を超えていますと。
金額にしてわかっているだけで、現在約53億円が民有金となっております。
しかもですね、今年の7月1日以降に発生したカード売上がですね、お店に今、振り込まれていない状況なんですね。
つまり、お客さんにカードで払ってもらっていたのに、お店にはまだお金が入っていないという状況が、今ですね、全国で同時多発的に発生しています。
このお店の側に立ってみると相当怖い話だと思うんですけれども、このヤバさの正体をですね、今日と次回で皆さんにご説明しようかなと思います。
そもそも前頭審がやっていた決算代行ってどういう商売なのかというのをご説明しようかなと思います。
前提としてですね、飲食店がお客さんのクレジットカードを使えるようにするためには、本来はカード会社の審査を通って直接契約を結ぶ必要があります。
例えばレジの横にビザ使えますよとかって書いてあると思うんですけれども、あれですね。
大手カード会社と直接契約した場合、お店に売上が入金されるのはカード利用の手数料を引かれた上で、大体約2週間くらい後になっています。
カードで払ってもらっても実際にお金が入るのはもうちょっと先です。
ここがかなりポイントになっていまして、前頭審はそのカード会社からの入金を立て替えてお店にもっと早く払ってあげるというサービスをやっていました。
その代わり手数料が普通よりも少し高めですと。
これは実質的にいわゆるファクタリングですね。
ファクタリングに近い商売ですね。
お店が持っている後で入ってくる売り上げ分、売りかけ金なんて言ったりするんですけれども、売りかけ金を先にお金にしてあげる商売。
お店にとっては早く手元にお金が入ってくるというのが最大のメリットです。
なぜそもそも手数料が高いのにわざわざ前頭審を使うお店が多かったの?というようなことをよく聞かれるんですけれども。
一つ目がまさにさっき言った早く入金されるというのが一番のメリットとして多くのお客様は前頭審を利用していました。
飲食店が多かったんですけれども、飲食店って仕入れも家賃、人件費とかその他の支払いが売り上げよりも先にくるんですよね。
お客さんがカードで払ってくれてもその入金を待っている間に仕入れの期日が来てしまっていたり、
この支払いが先、入金が後というズレを埋めてくれるのが早期入金の価値であり、前頭審の最も皆様に評価してもらっていた部分なんですね。
手数料を多めに払ってでも資金繰りを良くしたいとか回したいというお店にはかなりありがたかった。
2つ目が審査が通りやすかったというのがあります。
大手カード会社の審査って結構厳しいんですけれども、個人経営の小さなお店やまだ信用が弱いお店、
あとはホストとかキャバクラとかそういう夜のお店はなかなか直接契約ができませんでした。
でも前頭審を通せばカード決済が導入できたと。
前頭審なら審査に通るという評判すらあったと報じられています。
夜食にとっては前頭審が最後のトリデーなんて言われていたらしいです。
審査が甘いということは裏を返せば回収できないかもしれない、リスクの高い相手ともたくさん取引していたということなんですね。
この余進リスクが会社の中に目に見えない形で少しずつ溜まっていっていたという部分だけ、
頭のすべに皆さん置いておいてください。
ZENTOSHIN破産の根本原因:キャッシュフローの悪化
さあここからが今日一番大事な部分なんですけれども、早く立て替えて手数料をもらう。
これだけ聞くと儲かってそうに見えるんですけれども、
手数料が入ってくるんだったらなんで潰れたのかという部分で前頭審のお金の流れを時間軸で追ってみます。
まずお店でお客様がカードを切ると。
前頭審はそのお店に対してお金を立て替えますとすぐにお金を払います。
ここで前頭審の現金が先に出ていきます。
一方で前頭審がカード会社から本来の売上代金を受け取るのはもうちょっと後です。
何日後か詳しい日程は知りませんが30日とか45日とか経ってから。
つまりお金が入ってくるのは自分たちが支払ったより後に入ってくるんですね。
つまり前頭審自身が支払いが先で入金が後という構図になっているんですね。
前頭審は加盟店の支払い先行回収後行の悩みを肩代わりしてあげていたと。
ただその悩みがそっくりそのまま前頭審自身に映っちゃっていると。
結局どういうビジネスかというと人のリスクを背負って人の資金繰りを助けるビジネスを前頭審はしていたわけなんですね。
前頭審は最盛期で毎月2000点以上のペースで新規契約を増やしていた時期もあったということなので。
これはお店が増えれば増えるほど立て替えるお金つまり先に出ていく現金がどんどん膨らんでいったと。
会計の世界では負の運転資本なんて言ったりもしますけど負の運転資本ビジネスを前頭審自身は行っていたわけです。
普通の会社って売れれば売れるほどお金が溜まっていくイメージがあると思うんですけれども。
このモデルはその逆で伸びれば伸びるほど立て替え用の現金が足りなくなっていくと。
その足りないお金を前頭審はどこから持ってきたのかというと借り入れですね。
銀行などから借りたお金で立て替えの原資を回していたと。
これが負債1259億円の中身の正体です。
信用失墜とコロナ禍が引き金となった破綻
ここがものすごく大事な部分なんですけれども、
総益計算書いわゆるPLでは手数料で黒字を出していたんですね。
ただ実際は常に借金で回している状態だったと。
黒字なのにお金は借りて回しているというような綱渡りを常に続けていたということですね。
じゃあなぜその前頭審が崩れたのかという部分に言うと
その信用という部分がかなり由来だということです。
どういうことかというと前頭審は過去に加盟店の契約を他人名義で不正に結んでいたとして
社員が逮捕されたり会社も書類証券されるという不祥事が発生していました。
これで取引先だったり金融機関からの信頼がかなり由来だそうで、
金融機関はそういう不祥事をかなり嫌がるので、この事件以来お金が借りづらくなったと。
さらにコロナ禍で売上そのものがかなり落ち込んでいたらしくて
ピーク時は年80億円くらいあった収入が一時期50億円くらいまで減っていたと。
つまりどういうことかというと稼ぐ力が弱まったまま借金だけがかなり重く残ってしまっていたと。
そして信用がかなり減った状態で銀行がお金を貸してくれなくなると建て替えの原資が尽きてしまいます。
原資が尽きるとお金が回らなくなると。
何とかお金を借りられたとしても当然リスクが高いので金利は重いです。
この信用が薄まってお金が回らなくなった瞬間に前頭心の綱渡りビジネスが終わってしまったと。
本日のまとめと次回予告
何度も言いますが会社が倒れるですね。
直接の原因は赤字ではなくて結局キャッシュがあるかないかなんですね。
お金が回らなくなった瞬間に会社は死んでしまうと。
この話が次回の黒字倒産というテーマにまっすぐつながっていきます。
最後に今日のポイントを3つだけおさらいします。
一つは前頭心が行っていた決済代行は早期入金の建て替えで手数料を稼ぐビジネスだったと。
そのモデルが支払いが先入金が後で成長すればするほどお金が必要になる負の運転資本ビジネスだった。
そして3つ目は会社が倒れる一番大きな原因は赤字ではなくキャッシュがなくなることと。
この3つをですね皆さん覚えてもらったらいいなと思います。
次回後編ではこの影響を受けている加盟点つまり中小企業の側から見た教訓の話をいたします。
社長として自分の会社をどう守っていけばいいのかというですね一番実務的な会を行います。
正しい財務賢い税務お聞きいただきありがとうございました。
番組への感想はハッシュタグ正しい財務賢い税務でXに投稿いただけると嬉しいです。
また概要欄にありますホームページで授業内容やセミナー情報などについて紹介しています。
詳しく知りたい方はそちらをチェックしてみてください。
それでは次回もお楽しみに。
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