#8-B 全東信ショックから学ぶ、取引先の倒産時に自社がすべきこと
2026-08-10 12:23

#8-B 全東信ショックから学ぶ、取引先の倒産時に自社がすべきこと

2万件以上(約53億円)が未入金状態となっているなど、経営界に大きな影響を与えた全東信ショック。今回は全東信のユーザーの視点で「取引先の倒産時にまずやること」について話しています。


*番組の感想はXに #正しい財務賢い税務 でぜひご投稿ください

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【セミナー情報】

〜財務・会計セミナー〜 儲かる社長と損する社長

*東京商工会議所 大田支部主催

▼内容

  • キホン①:意外と気づかない!?黒字経営でも会社は倒産します。
  • キホン②:実は重要!キャッシュフロー経営の考え方
  • キホン③:キャッシュフローの種類と関係性
  • キホン④:借入金は「悪」ではない。儲かる社長の捉え方を探る
  • キホン⑤:「儲かる社長」への一歩

▼開催日時

10月29日(木)

▼セミナー形式

ZOOM開催

▼参加費

無料

▼定員

30名

*申し込みは以下のURLから

⁠⁠https://myevent.tokyo-cci.or.jp/detail.php?event_kanri_id=207348⁠⁠


【番組概要】

中小企業専門社外CFOの深澤健太(27)がお送りする、「会社のお金」のお悩み相談ポッドキャスト。

200社以上の決算書を見てきた経験から、中小企業の社長に知ってほしい財務・税務の知識をわかりやすく解説します。

毎週月曜日朝配信で、

​A面:財務・税務のお悩み相談

​B面:深澤の楽屋裏トーク、パーソナリティなど

を交互にお届けします。


【MC】

深澤健太|公認会計士準会員・中小企業専門社外CFO


1998年生まれ、東京都練馬区出身。大学で学年ビリになる中、「どうせやるならてっぺん目指せ」という祖母の一言で公認会計士を志し、大学3年から2年でストレート合格。大手監査法人の金融部門で3年経験した後、税理士法人へ。現在は税理士と中小企業専属の社外CFOとして経営者の右腕として伴走中。2児(赤ちゃんと猫)の父として子育てにも奮闘中。

HP ⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠https://fukasawa-cfo.com/⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠

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正しい財務、賢い税務〜ゼロから学ぶ会社のお金の話〜

produced by 株式会社midnight sun

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サマリー

今回のエピソードでは、全東信ショックを例に、取引先の倒産時に自社が取るべき対策について解説します。取引先の倒産は自社の資金繰りに深刻な影響を与える可能性があり、特に決済代行会社の倒産は、売掛金の未回収や連鎖倒産のリスクを高めます。対策として、入金経路の分散、現金の残高確認、取引先の出口戦略の事前確認が重要です。

全東信ショックの概要と現状
正しい財務、賢い税務。この番組では、中小企業専門の社外CFOである深澤健太が、ゼロから学ぶ会社のお金の話をテーマに、中小企業の社長さんのためになる、財務、税務の話をお届けします。
まずはじめにお知らせです。A面第5回で、大田区商工会計所さん主催のオンラインセミナーで講師を務めさせていただくお話をさせていただいたんですけれども、その当時、8月6日の14時からとご報告させていただいたんですけれども、日程の変更がありまして、10月の開催を見込んでおります。
詳しい日程等の詳細情報はですね、今後このポッドキャストでお知らせしますので、ぜひお楽しみにしておいてください。
前回は、前頭身という決済代行会社がどうして潰れたのかというお金の流れを解説いたしました。
ざっくり言うと、支払いが先、入金が後で、成長すればするほど現金が足りなくなると。そして、その信用が揺らいだ瞬間にお金が回らなくなって、死んでしまったと。こういう話でした。
今日はその続きで、前回が潰れた会社の話だったんですけれども、今日は潰れた会社と取引していた会社を守る話です。
ここからが皆さんにとっても一番関係のある話だと思うので、そんな話を言ってみたいと思います。
まずお店の側で何が起きているのかという部分を整理しようと思うんですけれども、一言で言うと、カードで払ってもらっていたのに、お金が入ってきていない状態が今続いております。
前回話した通り、7月1日以降のカード売り上げがですね、お店に今振り込まれておりません。
分かっているだけで、2万点以上、約53億円が宙に浮いている状態だと。
私のお客様の中でもですね、売上大金がまだ入金しない、入金する見込みがないというふうに担当の弁護士から言われている会社があります。
かなり厳しい、大変な状況ですね。
その宙に浮いたお金って実際に戻ってくるのかというと、厳しいところになってくると思います。
会社が破産するとですね、お店が持っている入金されるはずだった売上金というのは、法律上破産再建というものになります。
ざっくり言うと、破産した会社に対する順番待ちの請求権みたいなイメージです。
破産した会社の財産を決められた優先順位でみんなで分けていくんですけれども、請求できる権利ってあるんですけれども、
満額が戻ってこないということがほとんどです、実務ベースで言うと。
過去にですね、いくつか事例を見ていても、戻ってくるのはごくわずかだなというケースが多いです。
これお店にとって相当な打撃なんです。
だからこそですね、業界団体も緊急で今かなり動いているらしくて、
日本飲食団体連合会という組織があるんですけれども、亀井店に対して3つのことを呼びかけています。
1つ目が全当心の決済端末の使用を今すぐ止めると。
2つ目は未入金になっている売上金を集計すること。
3つ目が代わりの決済サービスを導入すること。
この3つを呼びかけております。
特に1つ目が非常に大切だなと思っていて、
教育をその端末でカード決済しても入金されないので、
だからこそですね、多くの会社では一旦現金が別のキャッシュレスでお願いしますというような案内が出ているそうらしいですね。
取引先倒産時の税務処理と注意点
じゃあ、税リストとしてですね、こういうお店にどうアドバイスするかなんですけれども、
実務ベースでは大きく2段階で考えます。
まずですね、証拠を固めるということが非常に大切でして、
全当心との契約書、それからですね、いつ、いくら決済して、いくら入金されていないかという入金履歴ですね。
これらをですね、きちんと揃えていくことが非常に重要かなと思います。
これがですね、挟んで手続きの中で債券を届け出るときにもですね、
税務処理をするときにも両方で重要になってきます。
その上でですね、回収できなかった売上金というのは、一定の要件を満たせば、
貸し倒れとして損金に計上できる可能性があります。
ただこれはですね、タイミングと要件がかなりシビアに設計されておりまして、
回収できないことが確定したときにですね、損金に計上されるんですけれども、
これがいつなのかというと、挟んで手続きの進み具合によって計上できる時期が変わってきます。
なので、自己判断で損金に計上するのではなく、
必ずですね、顧問の税理士だったり、会計士の方に相談してみてください。
ということで、一旦ここの部分はですね、深追いせずに終わらそうと思います。
黒字倒産のメカニズムと連鎖倒産のリスク
で、今日の一番のトピックとして、黒字倒産のメカニズムです。
さっきですね、注入を言ったお金が戻ってこないというような話をしましたが、
一番怖いのはそれだけではなく、お店自体がですね、連鎖して倒産するというようなことが多々あります。
例えばですね、全当心を使っていたお店って、週2回とか頻繁に入金される状態に慣れているわけですね。
資金繰りをその早い入金を前提に組んでいることが少なくなかったと。
仕入れも支払いも家賃も給料も、その入金があるからこそ計画上組めていた、回っていたという事実がやっぱりあります。
ただ今回全当心の倒産によって、その入金がですね、突然ゼロになるわけですね。
ただやっぱり支払いの方は必ず落とされると。
全当心自身が抱えていた負の運転資本のビジネスなんですけれども、
支払いが先で入金が後というズレですね。
あれがですね、回り回って加盟店、飲食店だったりお店の側でですね、発生してしまうと。
全当心が抱えていたキャッシュのタイミングのリスクがそっくりそのまま加盟店に移ってしまったというようなことです。
そしてその時に起こるのが黒字倒産ですね。
帳簿の上ではやっぱり売り上げは立っているので利益が出ていると。
ただ支払うべき金に手元の現金がないと。
それだけで会社は倒産してしまいます。
全当心が倒産した理由と全く同じ理由で、加盟店の飲食店などが倒産するケースが増えてしまうと。
何度も言いますが、会社が死ぬ理由はですね、赤字ではなくてやっぱりキャッシュが尽きることです。
大企業だろうと、街の中小企業だろうと、そこは一切変わらず倒産の原因はキャッシュがあるかないかです。
自社を守るための3つの対策
今回この話を聞いてくださっている社長様がですね、自分の会社を守るために今日から何をすればいいのかというのをですね、3つ皆さんに伝えてほしいことがあります。
一つはですね、入金を一社に集中させないということが非常に大切です。
全当心ショックの本質はですね、売上の入金経路を一社に頼り切っていたことが挙げられます。
決済でも販売先でも仕入れ先でも取引する金融機関もそうですね、ここが止まったらお店も一緒に止まってしまうというようなですね、
一社依存はそれ自体がかなりリスクになってきます。
特にお金の入り口はですね、分散させておいた方がいいですね。
手数料が多数安いからと一社に寄せちゃうよりはですね、今回みたいな有事にですね、会社が止まらない設計の方が長い目で見ればずっと割安というかリスクなく経営できるんじゃないかなというふうに思います。
二つ目はですね、利益ではなく現金の残高を見るということをですね、意識してほしいと思います。
多くの社長さんはですね、月収の出産票で今月いくら儲かったかという部分を見ると思うんですけれども、もちろんそれも非常に大切なけれども、
それ以上に見てほしいのが、今現金がいくらあって、あと何ヶ月でその現金が持つかという部分を見てほしいと思います。
黒字倒産を防ぐためには利益の管理だけじゃなくて、やっぱり現金の管理が非常に重要になります。
理想を言えば、月収の3ヶ月分ですね。
最も理想であるとすれば、5ヶ月分の現金をですね、常に手元に置いておくと。
キャッシュ・イズ・キングという言葉があるくらいで、平時に厚めに現金を持っていくということが一番大切なんじゃないかなというふうに思います。
三つ目はですね、取引先の出口を契約前に必ず確認しておくということが大切です。
正しい取引を始めるときに、うまくいくシナリオだけではなくて、この相手が倒れたら自社はどうなるのかという部分をですね、先に考えておく。
悲観的に慣れという話ではありませんけれども、備えておけば、いざというときに冷静に動けるので、
今回で言えば、見に行く金がいくらあるか、すぐ集計できる状態にしてあったオフィセット、記録がバラバラで何もわからないオフィセットではですね、
その後の回収も税務処理もその後のスピードがですね、全く変わってきます。
まとめと今後の対策
最後にですね、社外CFOとしてこの件をまとめるとすると、三つに集約されます。
一つ目がですね、会社が倒れる直接の原因は赤字ではなく、キャッシュがなくなることと。
これは前頭針も影響を受けた飲食店も全く同じです。
二つ目はですね、便利なサービスほど、その裏側にあるお金の流れ、誰がいつリスクを背負っているのかを見ておくことが非常に大切です。
早期入金は非常に便利だけど、その分のリスクはですね、必ず誰かが引き受けているんだよということを覚えておいてください。
そして三つ目が、平時に現金を厚く持っておいて、入金経路を分散しておくこと。
地味な備えかもしれませんが、これがですね、有事に会社を必ず救います。
ということで今回は前頭針を題材にしましたが、本当に伝えたかったのはですね、皆様の会社の資金繰りは大丈夫ですか?という問いだんですね。
ニュースをですね、他人事ではなく自分事として考えてもらえたら幸いです。
前頭針ショックの前後編、いかがだったでしょうか?
もし今日の話を聞いて、うちの入金、一社に寄ってないかなとか、現金、結晶の何ヶ月もあるかなとか、少しでも気になった社長さんはですね、ぜひ一度、顧問の会計士・税理士に相談してみてください。
10月の後半に商工会議所のセミナーの講師をさせてもらうんですけれども、その際にですね、また同じような資金繰りの話だったり、財務・税務の話をしようと思っているので、そちらもぜひ聞いてみてください。
正しい財務・賢い税務、お聞きいただきありがとうございました。
番組への感想は、ハッシュタグ、正しい財務・賢い税務でXに投稿いただけると嬉しいです。
また、概要欄にありますホームページで、授業内容やセミナー情報などについて紹介しています。
詳しく知りたい方は、そちらをチェックしてみてください。
それでは次回もお楽しみに。
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