形を出すことの重要性
つながりは、古くなる空間づくりを目指しています。
宿り建築設計者、まちづくり集団、ひるまち代表の吉田よしはるです。
どうぞよろしくお願いします。
学生とのやりとりで、ふと自分にも帰ってくることを、
今日はそんなお話をしたいんですけど、
建築とかプロダクトとか、形にする仕事っていうのが、
よく言語化するって言いますけど、
言語化も大事なんですけど、形にすることも大事だなっていうところの、
今日はそんなお話になります。
ことの発端がこんなことを思ったのが、
学生とのミーティング、まちづくりのミーティングの中で、
新しいプロジェクト、いろいろ他の放送でもお話させていただいてるんですけど、
この一番最初のアイデア出しっていうのが、
ステップとしてよく事例集めをするっていうのがあるんですね。
だから似たような事例を探すのか、似たような材料の事例を探すのか、
そういったこととか、自分で最初に得たイメージ、
サンサンと光が入るとか、落ち着いた感じとか、
そういったものでワードで事例を探したりもするんですけど、
その集めて話しようって言ったんですけど、
あんまりできてなかったんですよね。
みんな事例をあんまり持ってきてなくて、
ちょっとグタグタになっちゃったミーティングだったんですよ、この前が。
持ってきてくれた子は持ってきてくれたんですけど、
それでもせっかく集まったんだからミーティングしたんですけど、
みんなそれぞれ思い思いの発言をするんですよ。
こんなんどうだとかね。具体的に言うんですよね。
旗つけたらどうだとか、
広場にベンチを作るっていうね、
憩いの場を作るっていうプロジェクトの時に、
シンボリックなやつを作ろうかって話がちょっと出てたんですよね。
それで旗をつけようっていう話を言ったんですよね。
多分その子の言ってる旗と、
例えば私の言ってる旗の頭のイメージが合ってるのかわからないじゃないですか。
大きさもわかんないし、
私がそれで言う旗って聞いたら、
奥様ランチの上に乗ってる旗のような、
大きさは違えど、ちょっとこう言ったらおもちゃっぽいというかね、
本物の旗じゃなくて、国旗とかそういう使われる旗じゃなくて、
もうちょっとおもちゃっぽい、ゲームっぽい旗なのかなって頭の中で出たんですよね。
相手はどう考えてるかわからないんですけど、
例えば旗ってなった時にみんながいろいろ話するじゃないですか。
私も話するじゃないですか。
それ噛み合ってるのかなみたいな、
頭の中のその旗っていうものが合ってなければ、
もうこれ議論しても意味ないっていうところなんですよね。
だからいろんなところの旗だけじゃなくて、いろんな話出たんですけど、
とにかく絵がない中でいろいろ話をするんですよね。
それも大事だと思うんですけど、
それ全開でやってるんで、話はしてるんで、
また何も絵のない状態で話して意味があるのかっていうことを思ったんですよね。
で、もちろんそれは意味全くないことはないと思うんですけど、
やっぱり建築やるとかっていう人は、
やっぱり早々と絵を出さないと話にならないというか、
次のステップに行かないなっていうのをもうつくづく感じたんですよね。
だからとにかくここが結構できる人とできない人というかね、
早いペースというか、いいステップで進める人とそうでない人の違いだと思うんですけど、
もうちょっと言葉遊びになっちゃうんですね、絵がないと。
で、ああだこうだって言ってるんですけど、
結局それが合ってるのか間違えてるのか、
みんなの頭の中がちゃんと統一されてるのか、
言語化しただけではちょっと難しいんじゃないかなと思うんですよね。
形をつくる人間からすると。
それを終わってから振り返ってそこなほど考えてたんですよね。
果たして自分できてるのかみたいな。
意外と自分もできてないんじゃないかと思ってちょっと反省したりもしてるんですけどね。
学生へのメッセージ
石鹸のお仕事をいただいたりとかした時に、
やっぱり早々と形に出す。
もちろん最初に言語化するとか深掘りするとか、
そういったこともちろん大事なんですけど、
そこから次のステップの、とりあえず形にする。
まずは模型作るなりね、スケッチするなり、
より具体的な目に見える形っていうのに、
早くステップいかないといけなかったんだなっていうので。
そうじゃないとほとんど他の人が分かんないやんみたいなね。
これお客さんだったらいいんですけどね、設計してて。
お客さんの方が言葉で、こんなんがいい、あんなんがいいっていうのは、
もちろんそれはお客さんだし、クリエイティブ側じゃない人なので、
それは自由なんですけどね。
それは学生はダメだろうっていうところで、
やっぱりそういった姿勢は大事だなと。
特に学生なんていうのは知識もあまりないし、
経験なんていうのはほとんどない状態で、
何ができるかっていうと姿勢なので、
そういった姿勢、すぐ形に出してみるっていう姿勢は大事だなと。
私もそれ思いながらね、自分もちゃんとやってんのかっていう、
自問自答で、自分も引き締めてやらないといけないなと思ったミーティングでした。
というわけでクリエイティブの建築とかプロダクトするときは、
とにかくまずは形に出してみるっていうのを、
早い段階でしなきゃなっていうところのお話を今日はさせていただきました。
今回も最後まで聞いてくださりありがとうございました。
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ではまた次回もよろしくお願いします。