プロジェクトの紹介
繋がりが広くなる空間づくりを目指しています。
宿類建築設計者、まちづくり集団、広町代表の吉田よしはるです。
どうぞよろしくお願いします。
今回は、半熟ベンチという土で作るベンチなんですけど、
それの状況、経過報告のお話をしたいと思います。
今は、前の放送でもお伝えしたんですけど、地域の人に向けてプレゼンをしたんですよ。
こんなベンチの形どうですか、みたいなことですね。
ちょっと説明を、プレゼンをさせていただきまして、
なかなかうまく終わらなかったんですよね。
何が終わらなかったかというと、うちの方の形の詰め方というかね、
内容がまだまだ未完成とか未熟だったところが多かったので、
判断しづらかったことがいっぱいあったと思うんですよね。
なので、次どうしようかというところなんですね。
デザインと課題
これは学生と一緒にやっているプロジェクトなんですけど、
ベンチはやっていないんですけど、
例年何かテーマというか作るものがあって、
それをプレゼンして、デザインしてそれをプレゼンして実行するという形なんですね。
プロの設計としても至って同じプロセスになるんですよね。
依頼があって、デザインしてプレゼンして、
修正してOKもらったら実行する、工事するということですね。
ここで毎年悩んでいて、どうすればいいのか分かっているんですよ。
抽象的には、アウトラインとしてはね。
ただ具体的にどうしたらいいか分からないというところが今悩んでいるところがあって、
今日はそんなお悩み相談みたいなところなんですけど、
結局、学生たちがデザインすると言っても形がすごい曖昧なんですね。
曖昧というのは2つあると思っていて、
1つは寸法がちょっと曖昧だということなんですね。
模型とか作ったりスケッチ作ったりするんですけど、
その精度が悪いのもあって、ちょっとよく分からない形。
なんとなくは分かるんですけどね。
でもしっかりで分からないみたいなのが1つ。
もう1つは、工法というか作り方というかかな。
実際に作るとなったらどういうふうにそれができるのかというのがちょっと曖昧なんですよね。
建築って原始的なところがあるので、
例えば細い真っ直ぐな棒を立てたいときに、
例えば高さ3mぐらいの棒を立てたいときに、
まっすぐ1本立てているだけじゃグラグラするので、
しっかり例えば1mとか1.5mぐらい埋め込まないと木はグラグラしちゃうかもしれないし、
テントを張るようにロープで3本から引っ張ってあげてバランスを取るとか、
何かしら物理的な仕掛けというか、
うまく作るためにはどこでどういうふうに止めて、
どこで強度を持たせるとか、そういうイメージって大切だと思うんですね。
これは建築の本当に建物を建てる建築の場合だと、
専門的な知識も含めてちょっと考えないといけないんですけど、
もうちょっと曖昧な、もうちょっと簡単なね、
例えば壁はなくて屋根だけをね、布の屋根を張りたいとかだと、
だいたいそれこそテントみたいなイメージでできると思うんですよね。
こういうふうにやったら倒れないみたいな。
そこがちょっと曖昧なんですよね。
この2つの曖昧なところっていうのは毎年起きる、毎回かな、起きるんですよね。
惜しくもなかったりもするんですね。
だから物理的にちょっとそれ作るの難しいなってなった時に、
元々のコンセプトというかね、こういうデザインだからいいんだろうなっていうのが、
実際に作れるようになると破綻しちゃう。
ちょっと説明は難しかったですね。
だから模型で作った時にすごいかっこいい模型ができたとして、
その模型通りに実寸である実物を作ろうとすると、
うまくできないと。
例えば薄い屋根がある、すごい華奢なね。
その薄い屋根だからこそかっこいいみたいな。
っていう模型ができたとした時に、
その薄い屋根じゃ実際は到底耐えれないと。
いうことになったら屋根が分厚くなる。
分厚くなると元々の模型の話に戻ってくると、
分厚い屋根だったらダサいんですよね。
っていうような話なんですね。
ここでなるべく学生の間も含めて進めていきたいんですけど、
ここから今の曖昧なところを詰めるようにしようとしても、
ちょっと限界があって、次なかなかいけないんですよね。
だからもっと具体的に、リアルに落とし込めないんですよね。
そうなった時にアドバイスだけじゃなくて、
実際私が手を動かして決めちゃうという風になるんですけど、
それがいいと思ってずっとやってきた経験上、
ある程度のアイデア出ししてリアルにする時には、
こっちが私のプロの方でやって仕上げてしまわないと、
時間的にも間に合わないし、
完成したクオリティにも大きく差が出ちゃうので、
やった方がいいというところまで分かってるんですよね。
そこでいつもうまくいってないのは、
完全に引き取るとうまいこといくんですよ。
そうしちゃうと次は学生がいきなりやることがなくなって、
見てるだけになっちゃう。
完成したらアイデアまで出したけど、
出来上がりはほとんど難しいところだけど、
全然関与しない。
アイデア出しで終わって、
気づけばゴールについてたみたいなね。
その間がほとんど携わってない状態になる。
そうすると学校でやってることと変わらないんじゃないかってなると思うんですね。
学校でも設計課題があって、
でも設計課題やったからって実際に立てるわけじゃないですからね。
こんなのどうかってアイデアを出して、
図面を書いて終わりじゃないですか。
その実際にリアルに落とし込む、
そのプロセスを経験することっていうのがとても大事だと思うので、
そのバランスなんですよね。
だからリアルに落とし込むのが大事だから、
学生にやらせると上手くいかないと。
そこまでの能力がないと。
私がやると学生たちは気づいては出来上がってたみたいな。
だからその良い具合を作らないといけないんですね。
だからゴール上手くいくように、
こっちが手を加えてはいくものの、
学生も一定数ちょっと参加しながら、
一緒に走っていきながら完成に向かってやる。
そうすると自分たちのアイディアが実際リアルにもなるし、
かっこいい感じにもなる。
っていうのはよく分かってるんですけど、
じゃあ具体的にどういうことを任せて、
こっちはどこまでやったらいいのかとか、
もっと細かく言うとどういう現像をすればいいのかとかね、
それが全然分かんないんですよね。
だからこれが今から私の方の試練なんですよね。
どうしようか。
家でも妻と話してるんですけど、
妻からはそもそも学生たちがどこまでやりたいか、
理解してるか、どこまでやりたいか聞けてる?
みたいなことを言われたんですよね。
正直聞いてはいるとか聞いたりもするんですけど、
それこそ聞き方が悪いのか、
返事がよく分かんないんですよね。
私自身は経験してないので、
実際のものを作る時にどこまで関与したいかって聞いても、
イメージがついてないからどこまでか言いにくい。
未知なところが多すぎて、
どう答えていいか分からないんじゃないかなと思うんですけどね。
極端に振り切ることになるかなと思うんですよね。
去年は学生主体でほとんど進めていて、
もちろんうまくいかないところを指摘して、
学生たちでほぼ自走していくというか、
走り続けるようにしたんですけど、
そうすると時間はかかってしまって、
クオリティはそれほど高くなくて、
学生たちは疲弊して辞めちゃうという、
ちょっとダメなことにしてしまったので、
今回はそうはしてはダメだなというところまで分かったんですけどね。
だから今から手探りで、
その中でも過剰に私の方が介入というか、
手を出しすぎるかもしれないんですけど、
バランスを学生とのミーティングの表情とかリアクションを見ながらね、
ちょっと手探りになるなというところです。
今日も長くなりましたね。
お悩み相談やっぱり長くなりますね。
答えがないものをしゃべるっていうのはね。
これを踏まえて、次もまた来週、
毎週ちょっとミーティングしてるんで、
こんなふうにやってるっていうところを、
ちょっとこの説明、報告していきたいと思うので、
皆さんも何かの参考になればいいかなというふうに思います。
ありがとうございます。
設計相談会のお知らせ
最後に2つだけお知らせです。
1つ目は建築や街づくりのことで、
いつもお話しさせてもらってますけども、
どんな話が欲しいとかありますかね。
こんな話して欲しいとか聞きたいことで、
もうちょっと個別の質問でもいいです。
こういう時どう考えてますかみたいな、
そういう質問でもいいです。
それを放送でお答えする形にさせていただきたいなと思ったりもしてます。
というわけで話して欲しいテーマあれば、
概要欄のところにフォームのアドレスを載せているので、
そこからメッセージをお願いいたします。
メッセージを送るだけで名前とかメールアドレスとか書く必要ないので、
多分、気軽に送れるかと思います。
もう1つは大阪梅田のカフェで、
無料の設計相談会を行っています。
個別にですね。
リロベーションを考えているとか、
建物を建てるのを考えているとか、
お店をこれからやっていきたいとかね。
そういったところで、
これから設計するフェーズに入ってくると。
設計をどこかに頼まないといけないけども、
どこ頼むか決めてない、
でもちょっと分からないことがある、
建築家の人に質問したいという場合に、
使ってもらえたらなというふうに思っています。
こちらの方は事前予約制になっていますので、
申し込みが概要欄のところに同じくリンク載せていますので、
そこからアクセスして申し込みください。
今回も最後まで聞いてくださりありがとうございました。
宿類建築設計社はこの放送の他に、
ノート、インスタグラム、スレッドでも発信しています。
プロフィール欄にリンクを載せていますので、
ぜひアクセスしてみてください。
ではまた次回もよろしくお願いします。