プロジェクトの進行
この番組は、つながりの場を作る建築設計事務所の代表が、日々の設計やまちづくり活動についてお話をしています。
今年はいろいろ広町のお話で、プロジェクトがたくさんいろんな方からご相談いただいて、
欲張りな私は何でもやりましょう、みたいな感じでやっちゃうんですね。
やりましょうって言った人間は、もちろんやりたいからやってるので楽しくやってるんですけど、
どうやら学生は、普段の学校の課題が忙しい、バイトが忙しいみたいで結構疲弊してて、
ちょっと申し訳ないなと思いながらも進めているところなんですね。
かといってね、少なかったら少なかったで、じゃあ疲弊しないかってそうでもないんですけどね。
学生の人数も例年通り少しずつ減ってきちゃうんですよね。
バイトに専念したりとか、資格取得に専念したりとか、何かしら理由付けて辞めちゃうんですけど、
かといってね、じゃあプロジェクトがゆっくり進んでいったらとか、量が少なかったら、
じゃあ辞める数が減るのかって言うと、そうではないと思ってはいます。
辞める奴は結局辞めるみたいな気はしています。
最近はそんな気持ちになってるんですね。
結局優しく接していても、何か言わないといけないことをオブラートに包んで、
言ったところでダメな奴はダメっていうか、辞める奴は辞めるので、
やっぱりその子が社会に出るときにこれはちゃんと言っておいてあげないと、
本人が困るだろうっていうところは怒るとかじゃなくてね、
ちゃんと指摘して言ってあげないとなと。
それを聞かされた本人は多分嫌な気持ちになるんですよね。
褒めることの重要性
それはそういう考えじゃダメだよというのは、別に声を荒げるわけじゃなくてね。
ただ言われたら気分が悪いだろう。
ただそれで私のことを嫌うのは、それは前から気にはしてないんですけどね。
活動もね、そんなのが嫌になって、
なんでそんな言われなあかんねんと思って辞める人が出てきたらどうしようと思ってたんですけど、
どうせ辞めるかなと思うと、今はね、別に言いたいから言ってるわけじゃなくて、
相手のために思って言うっていうことは心がけて言うようにしています。
今日の話はそれじゃなかった。
それはちょっと雑談だったんですけど、
今日は広町の活動で、兵庫県の上川町という町があるんですね。
真ん中ぐらい。兵庫県のちょうど中心部ぐらいのところにあるんですけど、
そこにあるすごい古い建物のファサードって正面をデザインして変えようと。
もともとは住宅だったんですけど、それを店舗にしようということで、
貸し店舗ですね。いろんな時間貸しするような店舗にするために、
出来をお店っぽいデザインにしようというプロジェクトがあるんですね。
前回、この前の2回目のミーティングだったかな。
向こうの建物の所有者さん、借りている方とのミーティングだったんですね。
2回目だったので、大喜利的に1回目のミーティングとか、
いろんな話を聞いたり、その土地のことを調べたりして、
それの何かに注目して、こんなアイデアを考えました。
ラフスケッチを出す、みたいな3段階なんですね。
何々に注目して、こんなことを考えました。
スケッチとか、こんな絵がいいと思います、みたいなのを学生それぞれ提案したんですけど、
今日の話はその状況の話だったんですけど、
先方の人がすごい褒め上手だなという話がしたかったんですよ。
私はさっき言った話の通り、厳しいとは思っていないんですけど、
学生からしたら厳しいみたいなんですね。
褒めて育てるタイプではないんですね。できないですしね。
どんどんけなしていくわけじゃないんですけども、
比較的厳しいことを言う側なんですね。
そうやって育ってきたんで、なかなか褒めて育てるって難しいですね。
とにかく一生懸命やるしかないなというところで、
もちろん怒るとかじゃなくて、厳しいかもしれないけど言わないといけないことはしっかり言うようにしてるんです。
向こうの借りてる方の前でプレゼンしたんですけど、
その人はめちゃくちゃ褒めるんですね、学生の案を。
めちゃめちゃ感心したんですよね。
そういうところに着目したのは、例えばすごいとかね。
例えば2つ案出してくれた子が、全員複数案出すんですけど、
2つ案出した子が、1つ目の案と2つ目の案の、案の展開の仕方がすごいって言ってたんですね。
だから2つが相対する提案だったんですよね。
相対する提案が何で出てくるかっていうと、
もともとそのさっきの最初のお題のように、これに注目してこうしたらどうかってアイディア。
だから問題があって、こんな手段どうですかっていうこのプロセスをしっかり踏んでるからこそ、
落ちというかね、こういうのはどうですかってアイディアがいろいろある。
できるみたいな。これはすごいですねみたいな。
もうこんなにしたいって先にアイディア歩きでやっちゃうと、
だいたい結論がみんな一緒で、最初の問題提起というかね、
最初の着目するところが違うだけで、最後に言いたいのは同じなんだけど、
違うということはちゃんとこれ思考のプロセスできてるねみたいなね。
めっちゃ褒めるなと思って。
勿論学生に聞くと気分もちろんいいじゃないですか。
私もそうやって褒められたらいいなと思うんですけど、
すごいなと思って。一切否定せずにね。
そうですかだけじゃなくて、必ず褒めるんですよね。いいところを。
なんか習ってるのかなっていうくらい感心しました。
私もできる限りそれやった方がいいなとは思いました。
でもできる気もしない。
気しないって言ったらダメなんですね。頑張ります。
ただ立場が違うからっていうのはあるんですけどね。
理由づけじゃなくて。
だからこうやって何人か大人が絡んでくるときに、
学生を学びの中でどうするかっていうときは、
それは大事だなと思うんですね。
全員が全員だから厳しく言うっていうのは、
やっぱりもう学生もしんどいじゃないですか。
それは別に甘えかしてるとかじゃなくて。
ある人はすごいねって褒めて、
ある人はその褒めたことに対してイヤイヤっていう意味じゃなくてね。
厳しく言う。ある人はすごいねっていう。
そういうのが複数いるといいんじゃないかなと思うんですね。
全員が全員褒めるっていうのは学びの成長としては
良くないんじゃないかなと思ったりもしたりもするんですけどね。
そういう意味では自分はそういう立場。
厳しく言う側の立場なのかなと思ったりもするんですけどね。
でももちろんこれは最後はね、
そういうコントロールできてね、
学び、誰しもがそうですけどね。
学生だけじゃないですけど、
周りの人が何か教えるっていうときに、
やっぱり最大その子がどう成長するかで褒める手段を選ぶのが
やっぱりしっかり厳しいでも指摘する手段を取るのか。
それをしっかりコントロールできるように
ならないといけないなと思って。
そんなことをちょっと思って。
ただまあ本当に、
そのプロジェクトは意外とあれですけど、
お前ことそういうところで行くんじゃないかなみたいな。
結局参加した人が結構楽しい方みたいで、
ミーティングしたら褒められるから、
指導方法のバランス
自分で自分の中で褒められる。
ミーティングしたら褒められるから、
自分たちのやったことがすごい肯定されて、
おお、みたいなね。
先生はそんなこと言わない。私がね。
そんなあれなんでね。
いい指摘しないんで。
だからそれでうまいこと言ったら、
本当にいろんなことを考えるんだと思いますね。
場所を作るとこもそういうことだと思うんですよね。
厳しい人もいれば優しい人もいるっていう
すごい大事な、いろんな人がいるっていうのが
大事なんじゃないかなと思うんですね。
全員が優しいっていうのも、全員が厳しいっていうのも
面白くないですもんね。
やっぱり厳しい人がいるから優しい人が
際立って良くなるだろうしとかね。
いろいろ街づくりで人が集まった時の
そういう世界にも繋がるんだろうなと思ったり、
いろいろ考えさせる、褒める、叱るっていうところでしたね。
プロジェクトのお話から褒める、叱るの、
人を育てるみたいな話になっちゃいましたね。
良いことを言った気がしてるんですけど、
皆さんそんなことはないかもしれないですね。
最後に2つお知らせをさせてください。
1つ目は建築、街づくりのことで
ここでお話しさせていただいてるんですけども、
もしこんなテーマで話したらどうっていうのは、
もし出てきたらぜひ教えてほしいなと思っています。
概要欄の方にホームのリンクを貼っているので、
そこから送っていただいても、
DMでもコメントでも送りやすい方法で送ってくれると嬉しいです。
もう1つは大阪の梅田のカフェで
設計の個別相談というのをやっています。
費用について知りたいとかね、
一般論でね、建築コストって今どんな感じなんですかねとかね、
工事ってこれぐらいの規模だったら
どれくらいかかるものなんですかねとかね、
これぐらいの規模だったら
どれくらいかかるものなんですかねみたいな、
なんかそんなことですね、
一番最初の触りみたいなところで
多分わからないことっていっぱい皆さんあると思うんですけど、
そういったところを解決できるような
相談会できたらいいなと思ってやっています。
梅田のカフェでやってるんで、
ざっくばらんに、
ちょっと行々しくじゃなくて、
軽い感じでカジュアルにお話できたらなと思っています。
深刻な内容でもいいんですけどね、
あんまり深刻な内容をカフェでするのもあれなんで、
だいたい軽い感じの質問で来てくださったらいいかなと思います。
相談料は特にかからなくて、
カフェでやるので、
ご相談者さんのカフェ代ですね、
だけのご負担になります。
こちらも事前の申し込みになるので、
概要欄のところにリンク貼ってます。
そこからお申し込みください。
今回も最後まで聞いてくださりありがとうございました。
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ではまた次回もよろしくお願いします。