X-E1からの移行の悩み
カメラのある暮らし、ハタモトです。
今回は以前投稿した動画に非常に興味深いコメントを頂きましたので、そちらを深掘りしていく回をお届けします。
富士フイルムユーザーなら誰もが一度は悩むであろうXシリーズの機種選び、
今回は特に長年X-E1を愛用されている方からの具体的で心のこもったご相談です。
頂いたコメントの趣旨をご紹介させて頂きますと、
現在富士フイルムのX-E1を使っていて大変満足しているとのことで、
まずこの一言が素晴らしいですよね。
X-E1の魅力を本当に理解し楽しんでいらっしゃるのが伝わってきます。
そんな方がなぜ今新しい機種を検討されているのか、
その理由は最新の性能に触れてみたいという純粋な探求心からだそうです。
そして候補として悩まれているのがX-T5とX-E5で、
価格は気にしないので性能や使いやすさの観点からアドバイスが欲しいというご要望でした。
いいですね、羨ましいですね。価格は気にしないというのね。
どちらもX-T5もX-E5もどちらも今の時点でそんなに価格差はないのかなという気はしていますが、
X-Eシリーズに愛着を持っておられる方ならではの悩ましい選択だと思います。
まずねこのコメント拝見しまして私自身が感じたさらに深振りしたいと思ったポイントがいくつかありました。
まずX-E1で大変満足しているということでね、
それなのに検討しているというその理由が最新性能ということなんですが、
それだけなんだろうかというね。
2つ目はその最新性能の中で特にどんな性能を体験してみたいのかなということ。
例えばオートフォーカスね、あと手ブレ補正、高感度、動画性能などね、
どの部分で気になっているのかなということ。
あとはX-E5とT5の最新性能の違いね、ご自身の撮影スタイルにどう影響するかという視点ですね。
これを知りたいのかなというのもありました。
そしてX-E1からの乗り換えで使いやすさ、慣れ、操作性ですね。
こちらを重視しているのであれば、やはりX-E5の方が良いのかなと思いました。
この辺りを掘り下げていくと、このご質問者さんにとって最適な1台が見えてくるんじゃないかなと思います。
X-T5の魅力
まず最も重要な大前提からお伝えしますが、
この2台ね、画質を決める心臓部は全く同じものになります。
これはよくご存知かなと思いますが、
4020万画素のX-Trans CMOS5センサー。
で、頭脳であるプロセッサーはX-Processor5ですね。
で、最大7段の強力な5軸ボディ内手ブレ補正。
この辺のコアな部分は共通しています。
なのでどちらを選んでも出てくる写真の画質そのものには差はないんじゃないかなと。
では何が違うのか。
それはカメラとの向き合い方や撮影体験そのものが大きく異なってくるんじゃないでしょうかね。
ということでここからはそれぞれのモデルが持つ思想と、
ご質問者さんの最新性能への期待にどう応えるかを考えていきます。
まず富士フイルムX-T5の魅力ですね。
これはまさにThe Cameraと呼ばれるような王道のスタイルですね。
しっかりとしたグリップは少し大きめのレンズを装着した際も絶大な安心感をもたらしてくれます。
天面にはISOですね。シャッタースピード露出補正の物理ダイヤル。
電源が入っていなくても設定が一目でわかる道具としての高い信頼性。
これがXTシリーズの真骨頂ですね。
そして防塵防滴構造というタフな体ですね。
雨やホコリを気にせず撮影に集中できるというのは大きなアドバンテージになりそうです。
さらにSDカードスロットが2つ。
メカシャッターの性能ですね。これも違いますね。
あとよく言われているのがEVF、ビューファインダーですね。
こちらも性能がかなり違うと。
バッテリーの持ちですね。多くの面でX-E5を上回っています。
X-E5の選択肢
次にX-E5の方ですね。
こちらの魅力はX-E1ユーザーの方には馴染みの深いコンパクトでおしゃれなレンジファインダースタイルですね。
これがアイデンティティですね。最大のアイデンティティになります。
ファインダーを覗きながらもう片方の目で周囲の景色も見える。
このスタイルは撮るという行為そのものを楽しむ体験をより豊かなものにしてくれる。
特にスナップ撮影が多いという場合ね。
被写体と一体になるような感覚が得られて、こちらのレンジファインダースタイルが合っているんじゃないかなと。
あとは1日中持ち歩いていても疲れない軽さと携帯性。
X-T5もかなり軽いんですけれども、重量差が約100gありますので、
この差が日々の持ち出し易さには大きく影響するんじゃないかなと。
そして何よりもX-E1から受け継がれている操作感。
ご質問者さんにとって操作の慣れという点では最もスムーズに移行できる自体じゃないでしょうか。
ということでね、カードスロットはX-E5の1枚と防塵防滴には対応していません。
この点がね、これから何をどう撮っていくのかという、ご自身の使い方と合うかどうか判断基準の大きなところになるんじゃないかなと思います。
さて、最新性能に触れてみたいというご質問者さんのお気持ち。
この最新性能ね、自分の撮影シーンで体感できるほどの意味があるのかという視点ですよね。
例えばX-E1を使っていてこんな風に感じることがありましたでしょうか。
暗い場所で撮ると少しノイズが気になるかなという高感度性能ですね。
あとは子供やペットなど動く被写体にピントが追いつかないことがあるというオートフォーカス性能。
ここぞという時に手ブレして悔しい思いをしたという手ブレ補正機能ですね。
あとは最近動画も撮ってみたいけど、X-E1ではちょっと物足りないかなという動画性能ですね。
もしね、こうした具体的なシーンでもっとこうだったらなという思いがあるのであれば、
X-T5が持つ高いオートフォーカス性能や信頼性、機能性、その欲求を正面から満たしてくれる可能性が高いですね。
一方でX-E1の写りも操作性も本当に気に入ってるんだという原点を大切にするのであれば、
X-E5が最適かもしれません。
愛着のあるスタイルはそのままに画質や手ブレ補正といった最新のコア性能を享受できます。
操作系で劇的な変化がないのでカメラに振り回されることなく、
ごく自然に新しい撮影体験に移行できるんじゃないでしょうか。
実はね、私自身がX-Eシリーズをずっと使い続けている理由もまさにここにあります。
長年かけて培ってきた自分なりの撮影スタイルやカメラとの距離感ね、
これはできるだけ変えたくないなぁと思ってまして、
新しいカメラを手にした時に道具に意識を奪われるのではなく、
これまで通り目の前の被写体にスッと集中できるX-Eシリーズを使い続けているというのはね、
その安心感があります。
以前の動画でね、買い替えのケースについてもお話ししましたが、
まさに愛着のあるスタイルのX-E5を選ぶのか、
それよりも多機能なTシリーズの世界にステップアップするのか、
カメラ選びの基準
これはね、ご自身の価値観が試される選択肢になります。
結局X-T5とE5ね、どちらを選ぶべきなのか。
まあ突き詰めればこれはあらゆる状況に対応する機能性のX-T5か、
写真を撮る時間そのものを豊かにする体験価値のX-E5か、
という2つのアプローチの選択だと思います。
ご質問者さんの現在の撮影スタイル、
そしてこれからどんな写真を撮ってみたいか、
というイメージによって最適な一台は変わってきます。
ぜひ今回の話をヒントに、
ご自身の写真との向き合い方をもう一度見つめ直してみてください。
どちらを選んだとしても、
それがあなたにとっての最高の正解になるはずです。
はい、ここでちょっと一つ個人的なお知らせがあります。
写真展ですね、大阪の方でありまして、
私一人の写真展ではなくて、
たくさんの方の作品が並べられるという写真展なんですけれども、
日にちは今月ですね、10月19日、
ちょっと直前でギリギリなんですけれども、
10月19日の日曜日大阪の、これは弁天町になりますかね。
弁天町わかりますでしょうかね。
JR環状線の弁天町か、地下鉄中央線、どちらかでもいけますかね。
展示自体はお昼12時から16時までになっておりますが、
私は多分1時半から3時半ぐらいまでいれるのかなと思っております。
他のフォトグラファーさんたちとか、
参加展示を見に来てくださったお客様たちとかと
交流する時間とかもあるみたいなので、
もしよろしければね、お越しください。
これは何でしょうかね。
フォトポスタープロジェクトというもので、
まだ見ぬフォトグラファー友達と出会う新しい方法ですという、
なんか新しいプロジェクトが始まっているみたいで、
展示、写真展示なんですけれども、
写真を見るのももちろんなんですけれども、
それよりも写真とかカメラが好きな人がリアルで集まって
ちょっと交流するみたいな、そういう感じのイベントになっているみたいで、
日本全国、海外にも広がっているのかな。
なんかあちこちで開催されているみたいで、
私は知らなかったんですけれども、つい先日ですね、
運営の方からちょっとメッセージをいただきまして、
ちょっと参加していただけませんかということで、
どういうイベントなのかなという興味がありましたので、
ちょっと参加してみようかなと思って、
1点だけ写真を展示させていただくことになりました。
時間がもしあればね、
ポッドキャストも一緒に録れたらいいなと思ってたりしますので、
お声掛けいただけると嬉しいかなと思います。
ということで、ちょっとお知らせを挟ませていただきました。
もう一度、開催日時をお伝えしておきましょうかね。
日時、今月の10月19日日曜日、大阪弁天町の近くですね。
詳しい場所は概要欄にリンクを貼っておこうかなと思いますので、
そちらのほうをご覧ください。
このエピソードを聞いての感想や、
皆さんがもしX-T5やX-E5を手に入れたらどんな写真を撮りたいか、
ぜひコメント欄で教えてください。
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ここまでお聴きくださりありがとうございます。
カメラのある暮らし、ハタモトでした。
それではまた。
