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サマリー
仕事で気配りがちな方がタスクの負担やストレスを感じている状況について掘り下げ、その解決策を考えています。ふわふわうさぎさんのお便りでは、オーバーワークや気遣いが習慣化することによる不満や対策が語られ、業務量の調整が鍵であることが示唆されています。このエピソードでふわふわうさぎさんは、仕事での気配りに関する悩みを共有し、解決策としてスモールステップを提案しています。具体的な行動例を通じて、リスナーが自身の状況を理解し、改善のための一歩を踏み出せるよう励まされています。
気配りとタスクの負担
わたるんのカウンセラジオ
みなさん、今週も1週間お疲れ様でした。
公認心理師、臨床心理師のわたるんと申します。
このポッドキャスト番組カウンセラジオでは、病院勤務の現役カウンセラーが日々のちょっとしたお困り事をお聞きして解決策を考えたり、
明日から使える誰かに話せるような心理学カウンセリングの豆知識をゆるっとお伝えしたりしています。
今回はですね、お悩み相談のお便り回を有料にしてから、なんと初のお便りをいただきました。
大変光栄です。ありがとうございます。僕の返しに価値を見出してくださったと理解しています。しっかり答えていきますね。
あの皆さん、例えば仕事をしている時とか、誰かと一緒に暮らしている時、
これこのままにしておくとちょっとまずいよなぁ。誰かがやった方がいいんだけど、誰もやりそうにないよなぁ。
じゃあこれ気づいた自分がやった方がいいのかな。まぁちょっとの手間だし、やっておくか。
と、細かいことなんだけど、やっておくと周りの助けになることにいち早く気づいて、
先んじてそれをやっちゃうっていうこと多いですか?
多い方、そのちょっとした手間のものが知らず知らずのうちに増えていって習慣化して、
それらを負担に感じるようになったり、もしくは気づかない周囲の人に対して不満を持ったりすることも時にはありませんでしょうか。
具体例を挙げると、そうだな、家の観葉植物の水やりとか、コピー機の紙の補充とか、
そういう名もなき家事的なやつを多くになっていて、誰も気づかないだけに自分がやっていることを誰にも気づかれず、ちょっともやっとする感じですね。
こういう感じになりやすい人、つまりタスクを多めに引き受けちゃう人と、逆にあまり引き受けていない人って感じで、
量に差が出ちゃうのは、やっぱり同じ空間を共にしているとどうしても起こりますよね。
じゃあ、多めに引き受けちゃう人はそういう状況から脱するのにどういう対処ができればいいのかについて、今回はお便りを通してお話ししていこうと思います。
では、完成ラジオを始めていきましょう。
ふわふわうさぎさんのお便り
それではお便り、個人情報の観点から少し省略して読み上げていきます。
ふわふわうさぎさんからですね。ありがとうございます。
わたるんさんこんにちは。いつもポッドキャストを聞いておりますが、今回自分の悩みについてご相談したくメッセージをお送りいたします。
自分の悩みはどこの会社でもオーバーワークになって嫌になる。もしくは体調を崩してしまい、転職を繰り返してしまうことです。
前職もハードワークで、遅いと日付が変わる頃まで仕事をしており、体調的にも限界だったため、現在の職場へ1年前に転職しました。
最初は余裕があり、定時退勤できていたものの、ここ数ヶ月は急にプロジェクトに参加することになり、先月は60時間ほどの残業になってしまいました。
私は毒親家庭育ちでACを自覚しており、ACはアダルト中年ですね。あまり人を信頼できず、すべてを自分でこなそうとしてしまう癖があります。
仕事は効率重視ですが、部内の雑務に気づいてしまうことが多くその対応をしたり、上司からも仕事を頼まれやすくあまり断れないタイプのため、だんだんとタスクが増えていく傾向にもあります。
ここ3年くらいカウンセリングに通っており、自分のために無理なときはしっかり断ることや、ちゃんと無理と伝えないといけないとカウンセラーさんに教わりました。
その後、自分でも断ることや伝えることにトライしていますが、前より断ることもできたり、無理です、しんどいですと伝えられるようになったものの、なかなか現状を打破できません。
今回のプロジェクトの劇務でも、上司の前で泣いてしまったこともあり、具体的な業務量を提示して改善・変更依頼をしてみたりしましたが、直続の上司とその上の部長には体調を心配されるだけで、結果的に業務量が減りません。
部内のメンバーは子育て中の方が多く、業務を振りにくいのもあります。
私の気持ちとしては、今後はできるだけ給食も転職もしたくないので、自分の仕事のやり方、受け方、断り方、伝え方を変えて適切なワークライフバランスで長く働けたらと思っているのですが、現状の自分の対策である断ることや伝え方の練習だけでは不十分であると感じています。
そのため、渡るんさんから具体的なアドバイスや行動例などを教えていただきたいと思っております。
長くなってしまい申し訳ありませんが、よろしくお願いします。
業務量の調整とアドバイス
ということでした。
ふわふわうさぎさん、詳細にお便りを書いてくださってありがとうございます。
仕事への取り組み方について強く問題意識を持たれていることが必死と伝わってきました。
そして、カウンセリングにも通いながら、ご自身の働き方について見直して改善しようと実践を重ねているんですね。素晴らしいことと思います。
ご自身で、ここが問題なんだよなぁと思えても、行動に移すのはまた別のハードルがあって、なかなかできないことと思います。
そして今回は、仕事を断ったり伝え方を工夫するだけでは、自分が感じる働く上での苦しさを十分に和らげられないのではないか、ということですね。
さて、お便りを拝見するに、ふわふわうさぎさんは業務量の調整を上司の方々にしっかり打診しているけれど、
上司の方々が具体的に動いてくれず、結果的に業務量が減らないという環境要因による業務方もあるようですよね。
なので今回は、ふわふわうさぎさんは業務量調整という点では、すでに動くべきところは動いた上で、こういう状態になっている。
ふわふわうさぎさんにあまり火はなさそうという前提を共有した上で、話を進めていければと思います。
じゃあそれでですね、個人的にちょっと気になったのは、相談しても減らなかった業務をふわふわうさぎさんはどのように取り組んでいらっしゃるのかという点と、
あとお便りの中にある、部内の雑務に気づいてしまうことが多くその対応をしているという部分、それはどういう雑務なのかという点ですね。
文章を拝見するに多分どちらも、あれもしなきゃ、これも私がしなきゃと、本来受け負っているもの以上のことをたくさんになってしまっているんじゃないかなと思うんです。
なんでそう考えたのかというと、冒頭の話に関連するんですが、ふわふわうさぎさんは多分周囲で起こっていることを敏感に察知して、
これやっといた方がいいかな、これもやっといた方が親切だよね、と細やかに引き配りができる方だと思うんです。
さっきも言った通り、そういう方って暗黙のタスクを受け負って、それが習慣化しちゃうことが多いから、結果的に枝端の仕事が増えちゃって、本当に自分が持っている業務に着手する時間が少なくなっちゃったりするんですよね。
そしてもう一つ、本来やるべきタスクを進めている時も、この要素もつけといた方が親切だなぁとか、こうした方が上司も楽だし、これもやっとくか、みたいな感じで、自分がやるべきことの範疇を超えた気遣いをすることもあるんじゃないかなと思うんです。
どうでしょう。 もしそうとすると、質の高い仕事ができるよくできた社員と周りからは移りますよね。
そうすると、女子はこの人はミスらない頼れる人だと思って、さらに仕事を振ってくる。 それってつまり、会社的には好循環だけど、ふわふわうさぎさん的には悪循環が生まれるというわけです。
どうでしょうか。 もしそうだったらとてもきついかなと思います。
ただ、ふわふわうさぎさんに関しては、そんなことが続くと限界だからやめてよと主張しているわけなので、さすがに良心が残っている上司なら、今まで通りの業務料を投げ続けることはないとは思うんですが、
まあないと願いたいですよね。 そんで今までの説明を踏まえると、周囲にはこんな風に働き続けることは私はできないんだよということを言葉と態度で示すこと、
そしてそれを実践することが有効な対処になりそうですよね。 つまり、今までのようにいい感じに業務をこなすのはちょっと無理そうだよということを実際のパフォーマンスにも反映させるわけです。
具体的には、究極的には言われたことだけをやるということですね。 プラスアルファをやらないとも言えますね。
ただ、多分ふわふわうさぎさんというか、そういうよく気づいていろんな細かい仕事をやる人は、仮にそういう細かいところの配慮をやめたときに、
これやめたら非難されるんじゃないか。 今まで何々さんがやってたのにと評価を落とされるんじゃないか、的なことを思って不安になって、配慮をやめることを難しく感じることもあるんじゃないかなと思うんです。
いきなり自分のやり方を変えるのって何事も難しいですからね。 なので今回アドバイスや行動例を一つお伝えするとすると、
仕事での気配りの解決策
これは私がやらなくてもいいかもなぁと思う枝派のタスクを一つだけやらないということかな。 これはあれもやらなきゃ、これもやらなきゃのパターンを脱するためのスモールステップとして、
やらなきゃと思うけどこれはギリやらなくてもいいかものうちの一つを、これは自分がやらなくてもいいからやらないということに変えてみましょうということですね。
例えばコピー機の紙の補充をしないといけないことに気づいてもスルーするとか、 誰かの大変そうな業務を今までは全てフォローしていたけれど、ここまでやれば後は本人がどうにかするだろう
っていうラインまで下げるとかが挙げられます。 そうすることで僕が推測するあれもやらなきゃこれもやらなきゃなパターンとは違うパターンを経験できるかもしれません。
でもこれですね、そもそも僕の推測が間違っている可能性もありますし、 当たってたとしてももしかしたら今受けているカウンセリングのカウンセラーさんは
このアドバイスはまだ早い、つまりふわふわうさぎさんの問題意識を解決するためのアドバイスとしてはスモールステップになってない、向き合うにはもう少し時間が必要だと判断している可能性もあります。
なので僕の今回のコメントは参考程度にしていただいて、 ぜひカウンセリングで今感じられていることについてお話しいただくのが一番かと思います。
そしたらそれこそまた別の行動例が浮かんできて、今後のことについてより深く考えられるかもしれませんね。
ちょっと歯切れが悪いのは申し訳ないんですが、今抱えられている問題はふわふわうさぎさんの生き方にも大きく影響していく大事なものかと思いますので、
少しずつ周りの人と一緒に向き合っていっていただけたらなと思います。 応援していますね。
はい、というわけでいかがでしたでしょうか。久々のお便り会、しかも仕事関係のエピソードですね。
ふわふわうさぎさんのお悩みって、多分共感できる方、リスナーの方には多くいらっしゃるんじゃないかなと思います。
もしご自身が、ああそれわかるわーって思われたら、今回の行動例ぜひ試していただければと思います。
そしてふわふわうさぎさん、今回はお便りを本当にありがとうございました。
先ほどもお伝えした通り、やるだけのことはやられている印象も僕は受けているので、
ふわふわうさぎさんにとっていいなと思える行動選択を少しずつとっていってもらえたらなと思います。
そしてここからは裏話なんですけど、この個人的なお便りを有料にするかどうかって実は結構葛藤したんですよね。
もともと配信活動を始めたきっかけが、カウンセリングってなんぞや、メンタルヘルスってなんぞやってところをお伝えして、
カウンセリングのハードルを下げつつ、心理師の世界をいろんな方に知ってもらいつつ、気軽に少し気持ちを楽にしてもらえるようにと思って作ってみたってことで、
専門用語で言うとゼロ時予防もしくは一時予防というんですけど、
お悩みのお便りを有料にするのはそのコンセプトとバッティングするだろうという迷いがあったんですよね。
ただ本来のカウンセリングはお金がかかることも含めたいろんなルールをお互いが守ることでお互いの安全を守ることにつながっているんです。
それはお金以外にもカウンセリングの曜日や時間、頻度が固定していることとか、
1回何分までと時間が決まっていることとかもルールとして挙げられます。
そうすることで自分の悩みを話して解決するという漠然としたものに輪郭がついて、
いつ誰にどのくらいの時間どのくらいの量で話すかというのの見通しが立ってきます。
そうすると不思議と無料だったり再現のない相談時間だったりよりもいい効果をもたらしたりするんですよね。
なのでお互い安全にいるために今後も料金いただきながらお悩みにお答えしていければと思います。
よろしくお願いします。
ではもしよければこのエピソードがいいなと思ったら番組のフォローや星5評価をしていただけると嬉しいです。
皆様の応援がいつも力になっています。ありがとうございます。
また今回みたく有料のお悩み相談や無料のお便りも受け付けています。
こんな話題を取り上げてほしいとか、あとは新西渡に何かお話ししてほしいみたいなことご要望があれば無料のメッセージフォームまでお願いします。
有料のお便りについてはちょっと個人的な悩みを聞いてほしいという場合にお使いくださいね。
お便り会として返信させていただきます。
詳しくはリットリンクをご覧ください。リットリンクは概要欄とXの固定ポストからアクセスすることができます。見てみてくださいね。
では今回はここまで。おやすみなさい。
ここまで聞いてくださってありがとうございました。また次回をお楽しみに。
15:15
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